~flower~   作:御沢

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ケンカの後

アラタと旅に出て、長いような短いような時間がたった。

 

私は相変わらずだし、アラタも相変わらず。

 

旅に出てからは、まぁいろいろあったね・・・。

 

 

東郷総理のお葬式にも行ったし・・・

 

・・・リクヤとは、あんな再会したくなかったな。

 

 

そのあとは、行くところに迷ったり・・・

 

かなり田舎町に行っちゃったり・・・

 

色々あって、今にいたる。

 

 

CCMにメールがあった。

 

―――ヒカルからだった。

 

 

“ミク、アラタへ

 

元気にしているか?こっちはみんな元気だ。

 

クラスは結局12人の少人数のままだ。

 

 

ムラクはミクの会長の任期が終わるまではちゃんと会長をしていた。

 

そして新たに会長になったのは、グレゴリー先輩だ。

 

ムラクはまた副会長になった。

 

まぁ、次期会長は確実だな。

 

 

ハルキやカゲトラも生徒会に入ったんだ。

 

ハルキは書記で、カゲトラは会計だ。

 

もう1人書記がいて、山茶花イスズさんっていう人だ。

 

この5人態勢で、今期の生徒会はするらしい。

 

 

クラスも変化があったな。

 

ハルキが書記になったから、僕が委員長になった。

 

ユノは副委員長を続けている。

 

皆元気なままだ。

 

ミクやアラタはどうしている?”

 

 

「懐かしいな・・・グレゴリー先輩かぁー・・・」

 

アラタがアイスを買いに行ってる間。

 

1人でベンチに座って笑っちゃう。

 

―――セレディを倒したのも、もう過去の話、か。

 

 

「ん?ヒカルからか?」

 

と、ここにアイスを持ったアラタ登場。

 

「うん。あ、アイスー!」

 

「おう!」

 

渡されたチョコレートアイスをなめる。

 

―――うーんっ、美味しい・・・っ!

 

 

「へーっ、ヒカルが委員長か!」

 

「うん。変わったよね、ヒカルも」

 

「・・・なぁ、ミク」

 

急にトーンの下がったアラタの声。

 

「・・・俺って、神威大門に必要だったのかな?」

 

 

しばらく、何も答えられなくなった。

 

「な・・・何言ってるの、アラタ、今更・・・」

 

「・・・セレディのことがあったから、俺たち結構活躍できたけど・・・

 

・・・もしあんなことがなかったら・・・俺って・・・」

 

「そんなことないって!アラタは必要なんだって!」

 

 

わかってるよ。

 

ヒカルもクラスの役に立ってるもんね。

 

―――不安になるんだよね。わかるけど・・・

 

「そんなこと・・・」

 

「絶対だよ!」

 

「・・・ミクにはわからないよ。

 

ずっと学校に必要にされてるミクには・・・」

 

「私が、どんな思いでこの地位を手に入れたと思ってる!?」

 

「ミゼルのことがあっただろ!」

 

 

・・・アラタって・・・

 

「私のこと・・・そんな風に思ってたの・・・?」

 

「あっ・・・いや、違う・・・!」

 

アラタ・・・悲しいよ・・・泣いちゃいそうだよ・・・

 

「何が違うの!もう知らない!」

 

「ミク!」

 

 

―――涙を隠すように走った。

 

どこに来たのか分かんないや。

 

ここ、本当にどこだろう・・・?

 

 

ドンッ―――誰かにぶつかった。

 

「あっ、ごめんなさい!」

 

「大丈夫かい?」

 

必要以上に心配してくれるその女性―――

 

年齢は、お母さんと同じくらいかな?

 

茶色の少し癖のある長い髪に、紫色の大きな瞳・・・

 

 

・・・あれ、この顔、どこかで・・・?

 

 

「あの、すいませn―――」

 

「大丈夫?怪我してるといけないから、うちにおいで!」

 

「え・・・えっ!?いや、それはっ!?」

 

 

―――なんてしてる間に、その人の家に連れてこられちゃった。

 

 

 

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