~flower~   作:御沢

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ケンカの後2

偶然ぶつかったその女性の家は、普通の一軒家だった。

 

まぁ、私の家は・・・お母さんの研究のおかげで、ちょっと裕福だけど。

 

 

「さぁ、上がって」

 

家の中まで案内されて、気付く。

 

「いや、あの、やっぱり・・・!」

 

「いいからいいから!

 

・・・今ね、子供2人ともいないのよ」

 

そう言って、玄関先の自転車を見つめる。

 

「お2人、いるんですか?」

 

「えぇ、双子なのよ」

 

「双子ですか!私の知り合いにも、5組いますよ、双子ちゃん」

 

 

―――二宮双子、星原双子、出雲双子、法条双子、瀬名双子・・・アラタ・・・。

 

 

「5組もいるの!

 

・・・お嬢ちゃん?」

 

やばっ、考え込んじゃってた!

 

「す、すいません!子供さんたち、何してるんですか?」

 

「LBXが大好きでねー。

 

神威大門統合学園、ってあるでしょ?事件のあった。

 

妹の方は、そこに通ってるのよ。

 

兄の方は、世界を見て回るんだって、旅に出ちゃったけどね」

 

「へー・・・」

 

 

・・・おいおいおいおいっ、ちょっと待って!

 

妹は神威大門、兄は旅に出てるって、まさか・・・!?

 

 

「あの・・・もしかして名字、瀬名だったりします?」

 

「あら、私、お嬢ちゃんに教えたかしら?

 

私は、瀬名真由羅っていうのよ」

 

 

―――わぁ、やっぱり。

 

彼女、偶然過ぎるけど、アラタとアリスのお母さんだ・・・!

 

 

「私、大空ミクって言います!

 

神威大門統合学園の元生徒会長で、今は瀬名アラタ君と一緒に旅してるんです」

 

「えっ!?アラタと!?

 

・・・あぁ、アラタの言ってたしっかり者の旅のお友達って、もしかしてミクちゃん?」

 

「しっかりものかは分かんないですけど・・・まぁ、多分そうです」

 

「わぁ、びっくりね!」

 

ホント、私もびっくりだよ!

 

 

そのあと、部屋の中に案内されて、真由羅さんとお話。

 

そして、アラタと喧嘩しちゃったことも・・・

 

「私、4年前のミゼル事変の当事者なんです。

 

・・・そのことで、ちょっとアラタと喧嘩、しちゃって・・・」

 

「まぁ、アラタが悪いんでしょうけど」苦笑

 

「そんなことは!私もわるんです・・・

 

・・・私、アラタに謝りたいっ!」

 

 

そうだよ・・・私、アラタに謝らなきゃ!

 

勝手に逃げてきちゃって、きっと探してると思うし!

 

「じゃあ、アラタのこと、探してほしいな。

 

あの子、意外とさびしがり屋だし」

 

「アラタ・・・私、行ってきます!」

 

「うん、じゃあ、またいつかね!」

 

「はいっ!」

 

ソファから立ち上がって、瀬名家を後にする。

 

―――アラタ、どこにいるの・・・!?

 

 

必死に走って、探して探して・・・

 

「アラタッ!」

 

「ミクッ!」

 

―――やっとアラタを見つけたのは、夕方だった。

 

 

「俺、ごめん・・・ミクの努力、知ってたのに・・・」

 

「ううん・・・私も悪かったから・・・だから、もうお互いさまね!」

 

「あ・・・あぁ!」

 

ねぇアラタ・・・友達って、こうやってなっていくものなのかな?

 

 

「そういやミク、どこ行ってたんだよ?」

 

「えーっとね・・・あ、アラタの家だ」

 

「へぇ・・・って、えぇ!?どういうことだよ!?」

 

「えへへっ・・・アラタ、可愛いとこあるねっ」

 

「ちょ、ミクー!?」

 

―――たまには喧嘩も必要、かもね?

 

 

 

 

 

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