神威大門での仲間との時間は、本当に楽しかった。
そんなじかんって、やっぱりあっという間に過ぎちゃう。
―――放課後。
「へー…部活が出来たんだー」
「あぁ、皆普通に学校生活を送っているよ」
ヒカルとハルキに連れてきてもらったのは、体育館。
バド部、バレー部、バスケ部が部活をしてた。
ハルキは練習着に着替えてる。バレー部のキャプテンなんだって。
一方ヒカルは、剣道部だって。
「猿田塾の時のことが、今につながっているんだ」
ショートカットになったヒカルが笑顔でそういう。
ちなみにハルキは、少し髪が伸びて後ろで結んでいる。
…2人とも、本当に大人になっちゃって、正直なれないんだ。
体育館を見回すと、バド部のところにユノとキャサリン、タダシとムラクが居た。
皆選手として頑張ってるみたい。
バスケ部のところには、セイリュウ、ブンタ。
女バスにはバネッサも見える。
ハルキの向かってるバレー部には、ミハイルとコウタ。
マネージャーなのか、キヨカもいる。
サクヤ、カゲト、リクヤ、リンコは、どうやら外部活見たい。
後で見に行こうっと!
「皆頑張ってるねー、すごいすごい!
しかもジェノックさん、運動部ばっかりじゃん!」
格技場に向かうヒカルにそういってみる。
ヒカルは笑う。―――あのころとは違う、優しい笑みで笑う。
「サクヤとカゲトはサッカー部、リンコはそのマネージャーだよ。
リクヤは陸上部で好成績を残している」
「わぁ、全員運動部じゃん!すっごい!」
―――やっぱり、カッコよすぎてなれないなぁ。
「あ、そうだ!」
私は手を叩いて、ヒカルに聞く。
「カップルって今、どうなってるの?」
するとヒカルは、苦笑してみせた。
「君も女子だな…」
「え、何それ!私も女子だよーっ!」
頬を膨らませると、ポンポンって頭をなでられる。
最後に会ったときは、同じくらいの身長だったのに、今じゃすっかりヒカルが上。
「セイリュウは、中2のあの頃からずっと、ハナコと遠距離してるよ」
「私がまだここにいたころから付き合ってたけど…すごい!まだ続いてるんだ!」
「あぁ。
それで、コウタとキヨカも、コウタが帰って来てからひっついた。
サクヤとリンコは、中3でひっついたな。
コウタとキヨカと同じころに、キャサリンとリクヤもひっついたな。
あと、バネッサとミハイルもだな。
カゲトは、ヒナタとくっついたんだ」
ヒナちゃんとカゲトか…意外だな!
「他には他にはっ!?」
「焦るなよ、まだ話すことはたくさんあるさ。
ハルキはアリスとくっついたし、スズネとカゲトラ、サナとタケルもだ」
「へ―…すごいなぁ…
って、ヒカルいないの!?ユノとかミヤビもいそうなもんだけどなー」
するとヒカルは、真面目な顔。
「ユノは、アラタが好きだからな。
結構モテるらしいんだがな」
あ…そっかー…ユノ、一途だなぁ…。
「アラタも4年間、何の恋愛沙汰もないよー!
まぁ、私もだけどね、えへへ」
「ミヤビは、恋愛には興味がないらしい。
我が妹ながら、あきれるよ。結構告られてるらしいけどな」
「ま、ミヤビらしいけど、ふふっ」
―――それより、私が気になるのは…
「で、ヒカルは?」
その質問に、ヒカルは私の方を見る。
「僕は…僕も、何度か告られた。
でも、すべて断ってきたんだ」
「えーっ!?なんでー!?」
「―――そんなの、君が好きだからに決まってるだろう」
―――急に言われたその言葉に、私の思考回路は一瞬止まる。
「え…?」