~flower~   作:御沢

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思い出 ~返事~

「い、今…なんて…」

 

私の脳は、今起きてることについていけてない。

 

今、ヒカル、なんて…?

 

 

「な、何度も言わせるな…恥ずかしい…」

 

「ご、ごめん…。

 

でも、本当に、頭がついていかなくって…」

 

するとヒカルは、微笑んで私の頭を撫でた。

 

 

「…君が好きだよ、ミク」

 

 

―――やっぱり、頭がついていかない。

 

だけど、心の中では答えは決まってて。

 

なんていうか…4年前から決まっていた気もする。

 

っていうか、待ってたような気もする。

 

 

「ヒカル、その…ありがとう。

 

私、その、告白って、人生でこれが3度目でさ…

 

ムラクとジンに、中2の時にされたっきりだったんだよね。

 

全くモテなくて、恋愛なんか無縁な私なんだけど…

 

それでもいいならさ、その…よ、よろしくお願いしますっ!」

 

 

―――刹那、柔らかなぬくもり。

 

名前に反して、陽だまりのような優しい香り。

 

そんな香りが、ヒカル。4年前から変わらない。

 

「ミク…4年前から、ずっと言いたかった…

 

やっと言えた…思いが通じた…よかった…!」

 

「ヒカル…

 

私も…4年前から、この日を待ってた気がする…」

 

 

ヒカルに抱きしめられたぬくもり。

 

これを私はずっと欲してた。

 

 

体を話して、顔を見合わせる。

 

そして、どちらからでもなく、顔を近づけ―――…

 

 

―――私たちの影が1つになった。

 

 

唇をはなすと、私もヒカルも、顔真っ赤。

 

「ヒカル…顔真っ赤っか」

 

「ミクだって…」

 

そういって、また笑いあう。

 

―――まるで、14歳のころに戻ったみたい。

 

 

この4年間、アラタと旅した時間はかけがえのないもので。

 

それはとても大切な時間で、幸せな時間で。

 

でも、心のどこかで、この光景を望んでいた気がする。

 

どちらが大切、ってわけじゃないんだけど。

 

 

「…そういえば」

 

ヒカルが私に尋ねる。

 

「ん…なに…?」

 

少しすねたような顔のヒカル。

 

…どうしちゃったんだろ…?

 

 

「君、ムラクのほかにも…」

 

「え…?」

 

「…ジンさんにも、告白されてたのか…」

 

あ…そういうことかー…。

 

「うーん…そうなんだよねー、えへへ。

 

セレディとの闘いの真っ最中だったんだよね…あれは…」

 

「セレディか…懐かしい響きだな…」

 

 

そう…セレディ…。

 

―――この4年間で、私はセレディにもあっている。

 

リクヤともお父さんのお葬式で再会してたり、キョウジとも再会したり。

 

でも、やっぱりセレディは印象深い。

 

「セレディは、今…刑務所で暮らしてるんだ。

 

ちゃんと罪を償ってる。

 

オプティマで生きてるから、死なないんだって」

 

「会ったのか…?」

 

「うん。

 

…ヒカルに、この4年間の話、してあげるね」

 

 

―――私たちは手をつないでカモメ公園へいった。

 

そして、ベンチに腰掛けて、私は話す。

 

 

 

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