~flower~   作:御沢

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議事録3

「要するに、放送で済ませすぎなのですね。そのことは、薄々気付いていましたが・・・」

翌日―――神童は、麗子に昨日霧野に指摘されたことを、生徒会活動の際にいう。麗子は、珍しく俯き、考える。

そして、1つの結論にたどり着く。

「明日、集会を開きます。内容は、劇です。今から、シナリオを考えます」

しばしの沈黙。そして、生徒会室に阿呆見たいな声が響く。

 

 

「如月!今からって・・・もう4時だぞ?」

「だから何なのですか、三国君。すぐに考えましょう。阿部君、国語の成績が学年トップだったでしょう?考えていただけますか?」

麗子の威厳ある発言に、逆らえるものは誰もいず、ため息をつきながらシナリオを書き始める。麗子は、若干ずれた所がある。

 

 

「阿部君、たとえばこういうのは?“ラブストーリー”」

「却下ですね。もう少し具体的に」

「うぅ・・・神童君、スパルタぁ・・・」

書き始めると、1年生で成績トップの神童は、学年関係ないスパルタとなった。

「じゃあ、神童は何か案があるのか?」

片思いの相手の意見を否定され、なぜか阿部が逆ギレする中、神童は意見を出す。

「そんなの、卒業に関することいで決まりです。ベタでもかまいません。それが、最もオーソドックスですので」

その意見はもっともで、2年生の4人は神童にいう。

『考えてください、お願いします』

神童は、その言葉を聞かず、すでにシナリオを書いていた。

 

 

神童(ナレーション)「雷門中学校サッカー部。今日は、三送会です」

みかん(マネージャー)「い、いい、皆?3年生の皆さんに喜んでもらえるよう、が、頑張るのよー」

南沢(2年部員1)「にしても、今日もみかんちゃん、かわいいねー」

みかん「ヤメロヨコノヤロー!!!」

神童「南沢さんは、別名エロみ沢ナルシといいます」

三国(3年部員1)「全く、急に呼び出して・・・」

阿部(3年部員2)「どうしたんだよ}

南沢「すいません、まだ入んなよ?」

三国「敬語なのにタメ!!」

阿部「如月がいたら、何て言うだろうか・・・」

神童「会長は、ジャックと豆の木にのぼり、帰らぬ人になりました」

麗子(?)「はぁ・・・はぁ・・・今帰ったわよー」

南沢「麗子ー!可愛いねー!!」

みかん「南沢君!私のことは!?」

麗子「何言ってるのよ!篤志は私の・・・ど、同級生よ!」

神童「如月は、サッカー部の神です。・・・嘘です、2年生です」

麗子(2年部員2)「それより、3年生が空気じゃないの」

三国「如月・・・ありがt―――」

麗子「私を死んだことにしたんだから、空気でもいいんだけどね」

阿部「如月ー!!」

・・・しばしの沈黙・・・

皆『3年生の皆さん!ご卒業おめでとうございます』

 

 

この劇は結局、皆のドン引きだけを生んで、幕を閉じました。

 

 

後日談・・・

「うぅ・・・みかんさん・・・あんなに改造するなんてぇ・・・」

「ごめんね、神童君。でも、よかったでしょ?」

実はあの劇を考えたのは、みかんだった。神童が考えたのは、もっとすごく、感動的だったのだが、みかんにはそんなセンスがわからず・・・。

・・・結果、あの劇だ。

「西原・・・そのセンスはどうかと・・・」

「三国君、そんなことを言ってもしょうがないんですよ。西原さんの私服は、クマの毛皮でできていたりするんですけど?」

「西原・・・そんなところも・・・」

こんなセンスに、阿部はさらにみかんに惚れた。一方の麗子は・・・

「でも、篤志のキャラは好きでしたよ?エロみ沢ナルシ」

『確かに』

この麗子の発言には、皆が納得する。ただ、1名を除く。

「全く・・・俺はあんなキャラじゃ・・・」

「でも、二次創作ではそういうキャラのこと、多いのですよ?」

「それ言っちゃだめ―――!!」

 

 

・・・生徒会は、今日もにぎやかです。

 

 

あの悪夢のような劇から、1週間がたち、春休みに入ったとある1日。

久々に集まりたくて、生徒会メンバーは、生徒会室に集まる。

最初に来たのは・・・

「はぁ・・・はぁ・・・まだだったな・・・」

「早く切り上げてきたんだけどな・・・」

「そうですね」

サッカー部の、三国、南沢、神童だった。

3人が駄弁っていると、息を切らした大きな荷物を持った・・・

「ごめんなさい、遅れちゃって・・・」

「いや、いいんだ」

みかんがやってくる。みかんも部活だったらしく、自分の楽器のフルートを持って、生徒会室へと入ってきた。相当急いでいたらしい。

それから数分・・・今度やってきたのは・・・

「わりぃ・・・って、如月がまだか」

陸上部のオレンジのタンクトップを着た、阿部だった。阿部は、学年で最も長距離が得意だったりする。

―――しかし、麗子がまだ来ない。

 

 

麗子がやってきたのは、それから30分後だった。麗子は、ほかのメンバーが部活の恰好(みかんは吹部のブラウスに上品なワンピース)なのに対して、いつも道理の制服だった。

「すいません、先生の手伝いをしていまして・・・」

「先生の手伝い、ですか・・・?」

「はい」

麗子はそういうと、肩から掛けていたと―とバックの中身を出す。ドスンッ、と音を立てて、大量の資料を出す。

「これは・・・?」

「春休みの間、担任の先生、校長先生、理事長などに頼まれて、目を通した資料です。此処にあるのは、すでに解決済みですので、シュレッダーにかけていただけますか?」

5人は、驚きで声も出なかった。自分たちが部活をする中、麗子はこれよりもさらに多い量の資料を、1人で目を通したのだ。

麗子の緑色のリボンは、毎日付けているものだから、よれよれになっている。

「麗子はすごいな・・・」

南沢がつぶやくと、麗子は不思議そうな顔をする。

 

 

皆は思う。

―――こういうところが、麗子の支持される理由だろう。

 

 

 

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