ハイスクールD×D 〜緋色の剣士〜 作:イリヤ・シュヴァルツ
ごめんなさい
(おい、真、今日なんだろ?リアスのレーティングゲーム)
「関係ないよ…おれは…もう関われないんだから…」
そう、あれから一週間。リアスさんたちオカルト研究部はライザーとのレーティングゲームのため、別荘で合宿中。おれはいま、風邪を引いてると、学校休み部屋にこもっている
今日の朝もオカルト研究部のみんな(でもリアスさんはこなかったけど)が、様子を見に来てくれたけど、おれは部屋どころか、布団からすら出ることはできなかった…
(弱くなったなー、真、いや、もともとお前は弱かった、だが、そこには一つの芯が通ってた)
シンは懐かしそうに、そして嬉しそうにそう言った
「だから…なんだよ」
おれは聞いた
(いまのお前にはなにもない、おい真、はぐれだ。)
「関係ない…」
(このままじゃ、人が死ぬぞ)
「っ、そんなに行きたいならお前が行けよ」
おれは髪を解く
「このアホが」
「真ちゃーん、起きたのー?ご飯は、どーする?」
「まことちゃん?おれはシンだっての!出てくわ」
「急に起きたと思ったら、ぐれちゃって…反抗期ってやつかしら?!」
いまにも雨が降りそうなくらい曇り空、こんな天気だからか、それともこんな外れの公園にもともと人がいないのか、こんなところにはぐれが出るのだろうか、
(おい、シン、はぐれはどこだ?)
「あぁ?んなもんおれにわかるわけねーだろが!」
(なにを言ってるんだ!はぐれなんだろ!まさか、だ、騙したのか!シン!)
「はっ、ふざけんなよ、このクズが」
冷たく、軽蔑するかのように吐き捨てる
(シン!いい加減にしろよ、怒るぞ!)
「調子に乗るな、いまのお前になにができる」
きついとこを突かれる
「なにも言えねーか、言えねーよな!いいか、もうこの身体はおれのものだ、引っ込んでろ雑魚が」
(ふざけるな!返せよ、おれの身体!こうなったら無理やり取り返してやる!)
ガン、厚い壁にぶちあたる
(なんだよ、この壁…あの時より厚い?)
「本当にどうしようもないやつだな、自分で壁を作りやがって」
(おれは。おれは、おれは、いや……これでいいのかもしれない、おれはリアスさんを、サーゼクスさんを傷つけた…もうおれは…)
ぽつ、ぽつ、雨が降ってくる
「はぁ、情けねー、あーあ!自分が情けねーよ!こんな、こんなクズみてーなやつにいままで抑えられてたなんてな!」
本気で蹴落としている
(好きなだけゆえばいいよ、おれはもう出てこないから)
「おい!真!お前はいままで、なんのために人を助け、リアスを思い、サーゼクスに恩を返そうとしたんだ!感謝が欲しかったのか?人に好かれるためにやったのか!どーなんだ!嫌われたらもうやめるのか!そんなもんなのか!お前の、お前の志ってやつはよ!」
(そんなもんじゃない!そんなもんじゃ「ないんだよ!!」
「それが本当のお前の気持ちだよ」
(けど、おれにはもう資格が…)
そう、おれには…
「最初っからねーよ資格なんて、お前は育ててもらった女に助けてもらって、全員死んでお前だけ生き残った、剣の師匠に生きる術を教えてもらったが途中で逃げた」
(逃げたわけではない!おれは、あの時時代の苦難から人を助けようとして!)
「そしてこの世界に来た、グレイフィアに助けてもらったが一度はおれに身体を奪われてグレイフィアを傷付けた、そして、お前のせいで志々雄誠が京都を襲いサーゼクスの右腕を奪った、そして一般人が巻き込まれた」
(全部…おれのせい…)
どーしたらいいかわからなくなった
「だが!お前が助けた人もいる!イリナや、アーシア、いままでたくさんのはぐれを狩ってきた、そのおかげでたくさんの人は助けられた!それはなんでだ!お前はその全員から感謝を求めたのか?」
(違う!そんなことのためじゃない!おれは、おれは……「ただ、助けたかったんだ!!!」
おれは心の底の本当の思いをさけんだ
(そうだ、それでいいんだよ、あーあ、おれとしたことが甘いなー、さ、やるべきことがあるんじゃないのか?)
「ありがとう、シン、本当に」
おれは、また一歩踏み出せる
シンがとてもいい子です、真もしっかり立ち直りました