長沢勇治 3 6.6 3人の殺害
矢幡麗佳 8 Death 近距離でPDAを5つ破壊
色条優希 4 11.3 首輪を3つ取得
漆山権造 A 8.9 QのPDA所有者の殺害
手塚義光 ? 3.2
陸島文香 Q 5.1 71時間の経過
郷田真弓 ? 4.6
御剣総一 2 3.2 JOKERのPDAの破壊
姫萩咲実 6 7.5 JOKERの偽装機能を5回以上使用
北条かりん K 5.3 PDAを5つ収集
葉月克巳 7 6.8 全員との遭遇
綺堂渚 J 6.0 24時間一緒にいた人間の生存
高山浩太 10 2.5 首輪が5つ作動
「あはっ、あははははっ!! かれん、かれん……もうちょっとだからね……! こいつらを殺したらPDAが3台手に入る……そうしたら、お姉ちゃん、すぐにあんたのところへ帰るから!」
仲間の存在――それは新たな安らぎをもたらすと同時に諍いの引き金となる――!
「やめろ、長沢! そんなことをして麗佳さんが喜ぶとでも思ってるのか!」
「うるせぇぇっ!! それじゃ、このまま殺されてもいいのかよ!! あいつには何を言っても無駄なんだ!」
「もう……もうやめてっ!! これ以上続けるのなら、私、死にます!」
「さ、咲実さん――!」
「そんなに死にたきゃ、勝手にすればいいだろっ! この足手まとい!!」
「長沢ぁぁっ!!」
「あはは、あはははははっ! それにしても笑えるわ。あんたたち、あたしがいなくなってもまだそんなバカなことやってるのね! ……ふふふふっ、あは、あはははははっ!!! もう勝ったも同然だわ。こんなバカな連中が目の前にいることを感謝しなくっちゃ!!」
信念の違いが生み出すのは、さらなる深い絆か取り戻せない決裂か――
「クックック……やっと着いたぜぇ……お待ちかねのゴールによぉ」
広がる侵入禁止エリア、首輪の解除条件を満たし始めるプレイヤー――
「さぁて、と。てめえの取り分を増やそうかと思ったが……どうも気に入らねえな。俺たちを眺めて楽しんでる奴がいると思うとよぉ……なぁ? 大将」
「……なぜ、そう考える?」
枷を外した参加者が望むものは、賞金かそれとも――
「子供は……こんなものを持っては……いけないんだ……」
終局へのタイムリミット――
それは狂気の牙となり、正気の人間に容赦なく襲いかかる――!
「ぐぅ……まだだ……! 僕は、まだ……死ねない…………!」
己の意地を貫く男、その先に未来はあるのか――
「ま、真弓ぃ……はぁ、はぁ……俺は……俺はぁっ!!」
欲望に屈し、悪魔に魂を売り渡した存在はカオスを呼ぶ。
それは新たな戦いの火種を生みだす――
「はぁ、はぁ……ま、真弓ぃぃ……この男たちは何者なんだ? 首輪がないじゃないかぁ?」
「ふふ、武器ですわ。私たちを守り、戦ってくれる。武器そのもの……」
「こ、こいつらに頼めば、あ、あの小娘を捕らえてくれるんだな? はぁ、はっ!」
(とりあえず、ダミー映像を流さなくてもよくなったわね……これからどうしたものかしら……)
――堕落した中年男、そして卑劣な魔女の暴走は止められないのか!?
「ぶつかったっていいじゃない。大事なのは、自分が正しいと思っていることを相手にちゃんと伝えられるかどうか、よ」
――咲実の面影を残す少女。彼女の名は……!?
「ふふ、育てがいがありそうな子じゃないの。……アンタには負けるけどね、総一」
「おいおい、そりゃないだろ……優希?」
「もしも傍にいるのが私だったら、あの子がもっと楽しく学校へ行けるようにしてあげてたわよ?」
「よく思い出してみて? あの子、きっと後悔してるわ。それでなくちゃ、あんなことしないはずでしょ? それと……あの人、本当に私のところへ来るつもりだったわよ? アンタがいつも考えているように、ね」
「…………!」
「だから、いつまでも根に持ってないで許してあげるの」
――戦いを否定し、ゲームを拒絶する男の過去が明らかに……!?
そして徐々に明かされるゲームの裏側――!
「やあ! ボクはジャックオーランタンのスミス! 今回のゲームはボクの出番がなくてちょっと寂しいんだよね~」
「前置きはいいわ。……指令を教えて?」
「あれ~? いつになくせっかちなんだね。まあ、気にしない気にしない。それじゃあ、本題に入るね! たとえばの話だけどさ、今まで、ずーっと不遇な学校生活を送ってきた男の子が、優しい女性に恋をしたとする。でも……悲しいけど、初恋は実らないって言うよね~?」
「……何が言いたいのよ?」
「そこで! 現実に失望していた少年が、信頼を取り戻すきっかけになった初恋のお姉さんに裏切られて、殺されちゃう。そんな悲劇のストーリーがあったら、きっと盛り上がると思うんだ~。どう? 大ヒット間違いなしだよ~?」
「……そうね……わかったわ」
戦慄の謀略、追い詰められる参加者たち。彼らはいったい何者なのか――?
「重病に冒された幼い少女がいた――ご両親は何としてでもその子を助けたかった。そして……闇のギャンブルに手を出した」
「おしゃべりが過ぎるようね……孤児院育ちの傭兵さん」
散らばった因縁の鎖は連なり、やがてひとつの真実へと導かれる――
優希の運命は、ゲームの行方は!?
長沢は生きて帰ることができるのか――!?
「15秒間の再会か……ロマンチックよねぇ……? 儚いわ……」
「お兄ちゃん、会いたかった……お兄ちゃんっ!!」
「優希っ!!」
「僕――俺、あ、やっぱ、僕でいいや。僕、このゲームに参加させられて、よかったって思ってるんだ――」
シークレットゲーム 勇者長沢
To Be Continued......
「ふざけんなよ!! それじゃ、僕が、みんながバカみたいじゃないかよ!!! お前は卑怯者だ!!!」
「認めてください!! あなたは誰も守ってなんかいない!! あなたは私たちを自殺の理由に、都合の良い道具にしているだけです!!!」
――崇高な志の裏に隠れるは、人の持つ当然の願いを軽視し、そしてそうありたくとも叶わなかった悲劇の存在をも侮蔑し、軽んじた精神。その存在に静かなる彼らの怒りは炸裂する。
「若いうちの過ちならいくらでもあるさ……。増してや信頼していた人たちに裏切られたのならね。これくらい……ははは。娘の時に比べれば……」
責めるは容易く、許すは難しく……。満身創痍の果て、己の意地を貫いた男が手に入れたもの――それは平穏か、苦難か……。
「男と女って奴は、二人きりにしてちょいとスイッチを入れてやりゃ、こんなもんさ。所詮人間も動物だってわかるもんだろ? ……まあ、つまらねえ脚本も演出が良けりゃ、名作に早変わりってな……クックック」
冒険の果て、遅れて神の力を手にした男が望んだラグナロクは……。その目的とは……。
「逃げるのか? 自分たちが犯してきた罪と向き合うこともせずに。お前たちに正義はない。無論、俺にもな……」
「……ありがとう。あたし、どうかしてたわ……。でもね……貴方だけは生かして帰さないわ。貴方はあたしと死ぬのよ。脱出することもできずに、このゲームと、ね? うふふふふ」
幼い頃からの仇敵を追い続け、漸く手に入れた答えと、取り戻した精神……。しかし……それはあまりにも遅かった……。遅すぎた……。
そして、垣間見えるもう一つの可能性――
「なあ……前から思ってたけど、どうして、勇治君、なんだ?」
「あら、別にいいじゃない? 一人くらい名前で呼んで世話を焼いてくれる、ちょっと怖いお姉さんがそばにいたって」
「ははは……あいつも災難だな」
「もう……何よ。どういう意味?」
「ちょ、わ、悪かったって……降参、降参」
「ねえ……また、いつか……みんなで会えるよね……? お兄ちゃん……?」
数多の試練を乗り越えてきたプレイヤー達に……
そしてゲームを見守ってきた皆に祝福を……
シークレットゲーム 勇者長沢
Final Notice…
にじファンにて最終話として投稿した話です。削除が実施されたようですので、こちらにも加筆の上、載せておきます。