遊戯王 振り子使いの少年と連鎖使いの少女 〜番外編〜 作:DICHI
本編とは全く関係ない、本当の番外編です。時系列を言うと本編が全て終わったあと、つまり最終決戦とWRGPの決勝が終わった後、最終回より前の時期です。つまりはネタバレ注意です。
エッ?最初いらないって?ハハハ、それは言ってはいけない事だよ。
No side
「というわけで遊輝ちゃん!!!次はこのお店に行こう!!」
「ま、待てこら・・・・・」
精霊世界・・・・・魔法都市グリモワール、12月24日、世間で言うクリスマスイブで行きが降るこの街。さながらホワイトクリスマスだ。
その繁華街の一つにあるお店から二人組の若い人間の
「こら魔法少女遊輝ちゃん!!女の子が『待てこら』なんて下品な言葉を使ったらダメでしょ!!」
「お、俺は男だ・・・・っていうか荷物多すぎ・・・」
「んん〜〜、確かにちょっと調子乗りすぎたわね〜〜。いくら何でも買いすぎたか。ちょっとそこのベンチに移動して整理しよう」
荷物を持っていない女性は荷物を持っている女性を見て、さすがに同情をしたのか近くにあるベンチを見つけてそこに荷物を持っている女性を誘導させる。その女性・・・・いや、同伴している女性よりも小さい少女みたいな女の子はベンチに荷物を置いて、「ふぅ〜」と息を吐いて座った。
「さすがに買いすぎたわね・・・・アリアさんの財布が軽くなってきたよ、ねぇ魔法少女遊輝ちゃん」
「///た、頼むからその魔法少女って言うのはやめてくれ・・・・」
「何言ってるのよ・・・・・・今日はその可愛い魔法少女の服でアリアさんに付き合ってもらうっていったでしょ?」
『アリア』と言う背の高い方の女性は背の小さい『遊輝』という見た目が少女の子に耳元で呟く。この小さな少女、先ほど本人が口にしたが実は男性である。アリアという女性に無理矢理、女物の服を着せられて買い物に付き合わされているみたいだ。
「////クソッ・・・・何でこんな目に・・・・」
「昨日デュエルで負けた遊輝ちゃんが悪い。3回もやってあげたのに1勝もしなかったんだから」
「///んやろう・・・・十二獣召喚獣とか岩石コアキメイルとか芝刈りインフェルノイドとか対策せずに勝てるかよ・・・・」
「でも良い勝負はしていたじゃない。というわけで荷物は全部この中に放り込んで・・・」
アリアは雪が降る何もない所に左手をかざし小言で何か喋る。すると摩訶不思議なことに空間の亀裂が出来て、その中に遊輝が運んだ荷物をゴミ箱に入れるようにポイポイと全て放り投げる。
「・・・・よし、これで最後。この空間を閉じてっと・・・・じゃあこれでお買い物はお終い」
「や、やっと終わったよ・・・・」
「っていうわけで今度はケーキ食べに行くわよ!!」
「・・・・・エッ?」
「ほら魔法少女遊輝ちゃん!!人間世界に戻ってケーキ食べに行こう!!」
「////嫌だよ!!買い物付き合うだけだろ!?それにこんな格好で行けるかよ!!」
「別に良いじゃない、ケーキはアリアさんのクリスマスプレゼントだよ。ほら!!行くわよ!!」
「////嫌だああああ!!!!!!」
少女(笑)の声はグリモワールの街に響き、それを見ていた周りの人たちはクスクスと笑い声が聞こえてくる。
龍可 side 〜(翌日)〜
「ふぅ〜・・・・こんな物でいいんじゃないでしょうか?」
「俺たちが作ったにしては上出来でしょ!!」
「龍亞はほとんど見ていただけじゃない」
「ケ、ケーキ作りって・・・・難しいですね・・・・」
奏さんのカップケーキショップの調理場を貸してもらい、私たち4人で12人分のケーキを作った。軽音部の皆はクリスマスライブ、アリアお姉さんはすみれさんのお手伝いで全員出かけてしまっているので私たちで皆の分のクリスマスケーキを作ることにしてあげた。
「あら、皆上手に作れたじゃない」
「あっ、おばさん。調理場を貸していただきありがとうございます」
「良いのよ。今日はうちのお父さんがぎっくり腰になっちゃってね。全く、稼ぎ時だって言うのに、昨日調子に乗って仕事が終わった後にゴルフの打ちっぱなしになんか行って」
「ア、アハハハ・・・・・(汗)」
まぁ・・・はい、そういう訳です(汗)。普段はクリスマスなので奏さんのお店はすごい忙しいはずなのに店主のお父さんがぎっくり腰になったみたいでお店を開けない状態なので、貸してくれた。
「じゃあそのケーキ、保冷用のケースに入れてあげるから持って行きなさいよ。あと2時間で始まるのでしょ?」
「そうですね、そろそろいかないと。入場も始まってますし」
「だ、誰が関係者用のパスを持っているのですか?」
「私が家に出る前に龍亞に渡したけど・・・」
「心配しなくてもちゃんとここにあるよ!」
龍亞の方をチラッと見ると、ポケットの中から1枚の折りたたんだ紙を取り出す龍亞。これは今日のライブの関係者用のパス。これがないと遊輝たちのところに行けない。
「それじゃ皆、行ってらっしゃい」
「じゃあ皆!!アカデミアに行こうぜ!!」
奏さんのお母さんに私たちが作ったカップケーキを保冷剤の入った冷蔵用のケースに入れてもらって、恭輔が代表してそれを受け取る。一番乗りで龍亞が外に飛び出て、それを追いかけるように私たちも後を追う。
〜〜(数十分後)〜〜
「皆!!メリークリスマス!!」
「・・・・ってな感じ」
「ふむふむ・・・・」
「あ゛あ゛〜〜〜・・・・」
「・・・・メリークリスマス!!!」
「!?ビ、ビックリした!?」
「やっと気づいたよ!!」
「こんばんは〜」
「お、お邪魔しま〜す・・・」
アカデミアについて、関係者用のパスを龍亞が見せて関係者専用の通路に入った後、軽音部の控えとなっている部室に入る。最初、龍亞が大声で声を上げたのに全く気づかなかったので、もう一度大声を上げたところで気づいてくれたみたいだ。中にはメンバー全員とすみれさん、アリアお姉さんがいる。
「あれ?何で二人はいるのですか?」
「単純に衣装の打ち合わせよ。今日は途中から私がデザインした服を着ることになっているから」
「そうなのですか?」
「師匠は何していたのですか?」
「最後の打ち合わせってやつ。だからあんまり部外者には入ってほしくないんだが」
「部外者扱いは酷いでしょ!!こっちは差し入れ持ってきたんだから!!」
「差し入れ?」
「これ、僕たちが作ったカップケーキです。皆さんで食べてください」
「おお!!!ありがとう!!!」
恭輔がカップケーキの入った箱を差し出すと響さんがすぐに食いついて箱を受け取り、机の上に置いて開ける。その中にあるカップケーキ一つを取り出してパクっと一口食べる。
「う〜ん!!美味しい!!」
「どれどれ・・・・うん、上手いな。これ、本当に祈たち?」
「は、はい!!」
「にしても数が中途半端じゃね?俺たち8人に対して何で12個なんだ?」
「それは残りの4個を私が・・・」
「響っち!!食べ過ぎだよ!!」
「私たち含めて全員で1個ずつです・・・・」
「えぇ〜!!!!」
「そりゃそうだろ、常識的に考えて・・・・」
「皆さ〜ん!!最終ミーティングを行います!!」
「あっ、は〜い。というわけで関係者以外の人たちは出て行ってね」
「差し入れ持ってきたというのに、冷たいな〜」
「うるさいわね!!早く出て行きなさい!!」
龍亞が食い下がろうとしたけど、レミさんがすぐにキレたので龍亞は渋々のような感じで部屋から出た。私たちもこれ以上おいとまするのはマズイので外に出ておこう。
「ちぇっ、もうちょっとくらい付き合い良くてもいいじゃん」
「そんな事言ったって、僕たち本当は部外者なんですから。こうやって入れる事自体珍しいのですよ」
「そ、それもそうですよね・・・・」
「この後どうする?」
「せっかくだし売店巡りしようぜ!!今日も美味しいものたくさん食べるぞ!!」
「ちょ!?る、龍亞!!!」
売店巡りとか言って走り出した龍亞。私たちはその龍亞の後を慌てて追いかけていく。
〜(1時間半後)〜
ガヤガヤ・・・・・・・
「・・・・1万3000人ほどだよね?」
「外でやるよりは少ないですが、この講堂の限界人数ギリギリまで入れていますから結構な人数が入っている気がしますね」
今回のライブの舞台はアカデミアの講堂。普段は机などがあるのだけど、今回は全て撤去されたみたい。外でやるライブとは違って人数はそこまで入らないけど、密集されているので結構な人数がいるように見える。
『お待たせしました。SECRET Live in Merry Christmasを開演いたします』
パチパチパチパチ!!!!!
・・・・ウィ〜〜ン
・・・・♪♪♪〜〜〜♪♪♪♪
《オオオオ!!!!!》
講堂のステージの幕が上がるのと同時に軽快な音楽とともに奏さんが歌い始める。アイドル系のポップソングだけど、少しスロー気味のアップテンポで観客の手拍子がリズムを付けて心地よい。
1 ARK of Smile! 【BOYS AND MENS】
2 ちっぽけな勇気 【FUNKY MONKEY BABYS】
3 完全感覚Dreamer 【ONE OK ROCK】
4 evolution 【浜崎あゆみ】
『え〜・・・・メリークリスマス!!!』
《メリークリスマス!!!》
『というわけで、え〜・・・・2年ぶりのクリスマスライブっていうことでね、バンド名通りシークレットライブにしようとしたのよ。アカデミアの講堂に集まってもらってありがとうね』
《ワアアアアアア!!!!》
《奏さ〜〜ん!!!!》
『皆、寒くない?ちょっと空調の調子が悪いみたいでね』
《大丈夫!!!》 《ちょっと寒い!!!》
『・・・・何か寒いとか大丈夫とか聞こえるけどどっちなのよ(汗)』
《アハハハ!!!》
『でもこんな寒い時期に集まってもらったわけですし、せっかくですから皆体を温めてもらわないとね。というわけで今から3曲ほどは振り付けがある曲です!』
《オオオオオオ!!!!!》
『知っているのなら踊ってみてね!!まずは星野源!!恋!!!』
《オオオオオオ!!!!!》
♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜!!!!
ギターとは違う弦楽器のような音とベースの音が混ざり合い、ポップ系のアップテンポの曲が流れ始め、観客たちは手拍子をしたり振り付けを覚えている人たちはその振り付けをする。
5 恋 【星野源】
6 ハダシの未来 【嵐】
7 One Night Carnival 【氣志團】
・・・♪♪♪♪!!!!
《イエエエエ!!!!!》
『どう?身体暖まった?』
《暖まった!!!》 《最高!!!》
『ありがとね!!こっちもポカポカになってきて、暑いくらいだよ!!それじゃ暖まったことだし、本題の冬ソング、クリスマスソングを歌っていくよ!』
《オオオオオオ!!!!!》
『・・・・ララララ〜〜〜』
・・・♪♪♪♪♪
バックソングが流れ始めると、奏さん以外のメンバーが「ラララ」と歌い出す。
8 ハピネス 【AI】
9 運命 【Mr.Children】
10 もう恋なんてしない 【槇原敬之】
11 White Love 【SPEED】
12 Ti amo 【EXILE】
13 いつかのメリークリスマス 【B’z】
14 クリスマスソング 【back number】
15 スノーマジックファンタジー 【SEKAI NO OWARI】
16 WHITE BREATH 【T.M.Revolution】
17 ロマンスの神様 【広瀬香美】
18 Winter , again 【GLAY】
『・・・・フゥ、大丈夫?暑さや寒さで倒れてない?』
《イエエエエ!!!!!》
奏さんのMCが始まり、観客たちは声を出す。終盤の方に差し掛かっているがお客さんたちはまだまだ元気だ。
『元気な掛け声をもらって悪いけど次が最後だからね』
《エエエエエエ!!!!!》
『だからそのエエエって言うのやめてくれない(汗)?割とマジで困るのよ』
《もっと聞きたい!!》 《遊輝さんは!?》
『まあまあ・・・・最後の曲の紹介をしたいから少し静かにしてもらえるかしら?』
観客たちが色々と声を出すが、奏さんがなだめて最後のMCを始める。
『最後の曲も冬の曲で行くんだけどね、その曲はね、過去の自分達が今の自分達を想像していたのかな〜って曲なの。あの頃、想像していた自分達は今の自分達と重ねることができるのかな・・・・・そんな想いがこもった名曲です・・・・・夜空ノムコウ』
・・・♪♪♪♪♪♪♪♪
アコースティックギターに持ち替えた遊輝と茜さんの弾き語りから始まり、そのリズムに乗るように響さんのピアノが合わさる。ゆっくりとしたメロディの中、奏さんが歌い始めた。
19 夜空ノムコウ 【SMAP】
〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪・・・・
パチパチパチパチ!!!!!
最後の曲の演奏が観客から拍手が巻き起こる。演奏を終えたメンバーは座っていた人たちは立ち上がり、ギターやベースを弾いていた遊輝とレミさん、茜さんは楽器をスタッフに渡した。
『・・・・・フゥ、と言うわけで今日はありがとうございました!!』
《ワアアアアアア!!!!!》
最後に奏さんが挨拶をして、マイクをマイクスタンドにセットして皆が頭を下げて、ステージ裏に下がった。少し観客が落ち着きを取り戻したけど、すぐにアンコールの大合唱と手拍子が始まる。
・・・・パチ!!
《オオオオオオ!!!!》
手拍子や大合唱が始まって数分後、それに答えるように一度落ちたステージの照明が再び点灯される。そこにいたメンバーの姿を見て全員が驚きの声をあげた。なぜなら皆、サンタの衣装を着ているからだ。そして、ヴォーカルのマイクを持った遊輝が前に出て、中央のアンプの上に立つ。
『OH YEAR!?』
《オオイエエエエ!!!》
『OH YEAR!!??』
《オオオイエエエエ!!!!》
『OH YEARRRRR!?!?!?』
《オオオオオオイエエエエ!!!!!》
『OH YEARRRRRRRRR!!!!!!!』
♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜
『ウゥ〜〜!!!!!』
遊輝の長いシャウトから奏さんのギター音が入り、そのままアンコールの曲が始まった。ドラムとギターが激しい、ロック調の曲だ。
20 BURN 〜フメツノフェイス〜 【B’z】
21 ないものねだり 【KANAーBOON】
22 Merry Christmas 【BUMP OF CHICKEN】
〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪
パチパチパチパチ!!!!!
『ありがとうございます!!』
アコースティックギターをスタッフから受け取った遊輝がマイクスタンドにセットされているマイクを使い、観客に挨拶をする。
《可愛いよ!!!!》
『ありがとうございます。一昨年はね、こんなに大きく無かったからメンバー全員で最初から最後までこの衣装着て、途中でお菓子とか配っていたりしたのですよ』
《今もして!!!!》
『無理無理!!こんなギュウギュウの中どうやっていくんだよ!!・・・とまぁ、最初の2曲の方は盛り上がっていただくために冬とは関係のない曲をお送りしましたけど、先ほどの曲はまぁ・・・題名通り、12月2・・・・4日なるのかな?えぇ、まぁそれは置いといて、次が最後の曲です。と言ってもこれも恋人の想いを描いた曲なんですが・・・・・抱きしめたい』
♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜
23 抱きしめたい 【Mr.Children】
〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜
パチパチパチパチ!!!!!!!
最初の曲を演奏した後、メンバー全員が前に出る。マイクスタンドからマイクを取った遊輝が最後の挨拶をする。
『えぇ・・・以上を持ちましてSECRETLiveの方は終了させてもらいます』
「「「「「「ありがとうございました!!!」」」」」」
《ワアアアアアア!!!!!》
『メリークリスマス!!!そして良いお年を!!!』
挨拶を終えて、全員で肩を組んで頭を下げた後、ステージ裏へと下がっていった。その後、講堂に照明が点いたので観客たちはゆっくりと帰りだす。
「いや〜・・・・疲れた」
「さすがに講堂の中は暑苦しかったですね・・・・」
「で、でも外は寒いですし仕方ない事じゃないのですか?」
「それもそうよね・・・どうする?先に帰るの?」
「僕とそうします。時間的にも家に帰るのは8時ごろですからそこから夕飯を食べます」
「わ、私も」
「じゃあ俺たちだけで遊輝たちの所に行こうぜ!」
「そうね・・・・・」
「それじゃ龍亞さん龍可さん」
「バイバ〜イ!!」
恭輔と祈は家族とのご飯があるので人混みが多い講堂の出口を目指す。私たちは講堂とは反対側にある関係者用の通路に行き、パスを見せて関係者用の通路に入る。そのまま講堂からアカデミアの中を通って軽音部の部室に入る。
「ヤッホー!!」
「あっ!!それ私のローストビーフ!!」
「ん〜まい!!遊輝ちゃんの角煮はいつ食べても絶品だね!!」
「お前は角煮ばっか食わんと他の物も食え」
「ピザピザピザ・・・・」
部室に入ると、いつもと変わらないライブが終わった後の光景が広がっていた。皆でワイワイとご飯を食べている。
「俺も飯ぃぃ!!!!」
「あれ?二人ともいつ来たの?」
「さっき来ました・・・・」
「そのフライドチキン頂戴!!」
「あっ!?私のフライドチキンが!!」
「お前ら大人気ないだろ・・・・龍亞も中学生なんだからそれくらいの常識はわきまえろよ」
「いいじゃん別に!!」
「ハァ・・・・こっちが恥ずかしいわ・・・」
「・・・・龍可、龍可」
「ん?」
「ちょっと、こっちこっち」
いつの間にか部屋の外に出ていて、扉を少し開けて私を呼ぶように手招きをしている。私はそれを見て、部屋の外に出る。
「何?」
「これ、クリスマスプレゼント」
「えっ?」
遊輝が後ろから緑色のリボンで結ばれた赤い箱を出して、私に渡した。私はそれを受け取ってじぃ〜と見つめた。
「こ、これ・・・」
「まぁ・・・・開けなよ」
遊輝に催促されて私はリボンをほどいて箱を開ける。その箱の中には銀のペンダントが2つあった。
「これって・・・・」
「ほら、夏休みの時、水族館で欲しいって言っていただろ?あれと同じのは用意できなかったけど、まぁ・・・・似たような物が店にあったからさ」
「でも・・・・なんで2つ?」
「それ、ペアルックだって。だから2つ買った」
「えっ?」
「だから、その・・・・それ・・・・1つ俺に欲しいんだけど・・・・」
少しモジモジとしながら遊輝が催促をして来た。もう一回ペンダントを見て、少し考えた後、2つあるうちの1つを手に取って遊輝に渡した。
「はい。これ、遊輝にあげる」
「あ、ありがとう・・・・」
「おおい!!遊輝ちゃん!!そんな所で彼女と何してるの!?ビンゴ大会が始まるよ!!」
「うるせぇな・・・分かったよ!!今行くから!!」
アリアお姉さんに急かされるように私と遊輝は部室に戻っていった。