新米支援系魔法士(エンチャンター)の日常   作:ぬえと

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第三話 モチベーションは大事!

 

 ーアイム村中央広場神殿前ー

 

 私は神殿入り口階段前である人達を待っていました。

 先日私がリザードマンのクエストの時にお世話になったフィオナさんから連絡があり私をどこかに連れていってくれるとの事です。

 

 私は階段に座りフィオナさんを待っていると向こうからリズさんがやってきました。

 

「やあアルシェ、姐さんはまだ来てないのかい?」

「は、はいっ! あのリズさん、今日はどこにいくんですか?」

「あぁ、それは姐さんが来てからのお楽しみだぜ!」

 

 えぇー?! なんかますます気になるんですけど!! 私は楽しみである反面少し不安でもありました。

 リズさんは私なんかよりも全然経験豊かで、普段は少しまぬけな部分もあるらしけど……って私が言える事じゃないのだけど……ははは。

 

 フィオナさんに至っては的確な判断力と洞察力、魔法の力に関してももうなんて言ったらいいのかわからないけど雲の上の存在っていうか憧れ的な存在な感じがしました。

 初心者の私が仲良くしてもらっていいのかなぁとあれから考えたりもしたけど今はフィオナさん達と出会えた事は私にとってとっても良かったと思えていました。

 

「ごめんね〜!遅れてしまって!」

「姐さんが時間に遅れるとか珍しいなー、なんかあったんすか?」

「ちょっと来る途中あの子に捕まっちゃってねー」

「うわ、あの子ってまさか……」

 

 あの子って誰なんだろ? 私が気になっているとリズさんが小声で地雷っ子なんだよと言ってきました。

 地雷?! 地雷ってなんなんだー!! 私は気になりつつもフィオナさん達と村の中を歩き始めました。

 

 ーアイム村防具商店ー

 

 私はフィオナさんに連れられ、防具商店に来ていました。

 店内は広々とした空間の中に、戦士さんが着る重装備と呼ばれる鎧や短剣使いさんや弓使いさんなどが着る軽装備と言われる服、そして私のような魔法士が着るローブ、様々な装備が飾られていました。

 

「うわぁ、このローブかわいいなぁ!」

 

 私が目をキラキラさせながら見ているとフィオナさんが近づいてきました。

 

「防具って本当に色んな種類があってずっと見てても飽きないよね!」

 

 本当にそれです!! それだけは譲れないです! でも可愛い装備に限って値段が高いっていう現実が…… 私はすごく泣きたかった。

 いや、でも見るだけはタダです! 私はいつか可愛い装備を絶対買ってやると心に誓うのでした。

 

 正直な所今はまだ良い防具を買えるだけのお金がない。

 リザードマンの一件もあって私はやっぱり自分の力に合ったクエストをしないといけないとすごく身にしみて感じていました。

 

 結局は最初の村周辺のクエストをやりながらこつこつ地道に節約しながらお金を貯めている感じです!

 店内を見渡してみると私と同じような装備の初心者さんも何人かいて、やっぱり最初はみんなこんな感じなのかなぁ……と感じたときでもありました。

 

 ーアイム村武器商店ー

 

 次にフィオナさん達と来たのは武器商店でした。

 武器にも色々と種類があり、自分の職業にあった武器でなければ持つことはできるものの本来の威力は発揮されない。

 魔法職業の私が剣を持ったところでただ振り回す事しかできないんだよねぇ……

 私は杖が飾ってある場所にいくとガラスのショーケースの様な所に綺麗な杖が飾ってあった。

 

「うわぁー! 綺麗な杖ー!」

「その杖は、ちょっと特殊な杖ね〜」

「そうなんですか?」

「うん、昔大陸を旅していた今では英雄と言われている有名な魔法士がいたと言われているんだけど、その魔法士さんが生まれ育ったのがこのアイム村だと言われているわ」

 

 そして、フィオナさんはその魔法士さんが最後に使っていた杖がこの綺麗な杖だと教えてくれました。

 

「このアイム村が始まりの村って言われてる理由ってもしかして」

「うん、その偉大な魔法士が生まれ育ちここから英雄への道が始まった、だから始まりの村って呼ばれてるのよ」

 

 冒険者達が必ず最初に訪れる村、皆がいつか自分も英雄になりたいと思い集まってくる場所。

 私はときめきが止まりませんでした。

 

 ーアイム村資料図書館ー

 

 次にフィオナさん達ときたのはアイム村の資料図書館でした。

 ここにはこのイーリス大陸の情報や、地理的な物がわかるらしいです。

 

(そういえば私の地図って島で買ったおおまかな大陸地図だっけ)

 

 フィオナさんとこのあたりの情報を見てみると、このイーリス大陸には4つの領土が存在するらしいです。

 アイム村周辺地域を領土とするガルシア城主、その西には豊かな自然と農業栄える町リディア村周辺地域を領土とするリディア城主、その南に位置するのが巨大な港町 リシア周辺を領土としる イシュタル城主、そして最後がリディア領土の北に位置する水上都市 フォーラム周辺を領土とする アレクシア城主。

 

「ほえー……たくさんお城があるんですねー!」

「うん、でも、その城と言っても元々は英雄と呼ばれる方達がそれぞれ城を建てそこから各城主達と連携しながら情報収集や貿易、繁栄をはかっていたのよ」

「そして、ここからが重要な事なんだよアルシェ」

 

 リズさんが真剣な顔をしながらやってきた。

 

「え? どういう事ですか?」

「その英雄達が、死ぬ間際に城を冒険者達に引き渡すと言い出したのさ」

 

 ええ?! 城を引き渡すってつまり城主になった冒険者が事実上その領土を支配するってこと? 私はすごく動揺してしまいました。

 リズさんの話では冒険者達がその城を、自分の物にしようとギルドと呼ばれるチームのような物を作り、城を頻繁に攻めているらしいのです。

 

「攻城戦争と呼ばれる物よ」

「攻城戦……」

 

 そして、現在その城主として君臨しているギルドの名前をフィオナさん達から教えてもらい、もしどこかで会う事があれば注意しなさいと教わりました。

 

 現在ガルシア城を支配しているギルドとリディア城を支配しているギルドは同盟状態にあり良好な関係家にあるため争いなど問題はないらしいのですが

 アレクシア城を支配しているギルドはリディア城主、ガルシア城主からの同盟要請に未だ音沙汰がない事。

 

「そして、最も争いを好み自分達に従わない冒険者達を次々と襲い殺していく危険なギルド」

 

【現 イシュタル城 城主ギルド アリシア】

 

 

 ーアイム村冒険者酒場ー

 

 図書館を出た後私達はアイム村周辺を探索したり、湖にいったり色んな所を見てきました。

 そして最後にとフィオナさん達は私を酒場に連れてきてくれました。

 リズさんは姐さんのおごりだー! とかいって一番騒いでいます!

 

「アルシェ、何か目標を決めてやるといいわよ!」

「目標ですかー?」

「うんうん、例えば、この防具がほしいなーって思ったらそれを目標に頑張るとモチベーションが上がるの!」

「なるほど〜! 今日見てたときにすごくかわいい防具がありました!」

 

 フィオナさん達は先日のリザードマンの事で私が落ち込んでるのではないかと心配してくれてたようです。

 フィオナさん達のおかげで楽しい一日が過ごせました! この大陸の知らなかった事もたくさん知れたし、明日からまた頑張ろうって思えた日でした。

 

 ーーフィオナさん、リズさんありがとう、私、頑張ります!

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