今回は題名通り大変なことになります。血みどろです。死者も出ます。警告のタグをつけといてよかった。
それで、今回を含めた四回で一気に物語が進みます。……あ、時間が飛ぶとかじゃなくて、新しいキャラや設定が出るんですだけです。
それで、今回は想像力をふんだんに使ってたら吐きかけました。それに、書きためにある、とある話を書きながら目に涙が、なんてことも……。自分でもびっくりでした。
僕の話はいいとして、この話の総合評価が1300以上、UAが700以上、お気に入りが10件と、いろんな人に見てもらえて嬉しいです。三日坊主の僕ですが、意外に続いてますしこの勢いのまま頑張りたいです。
それでは、雑談はこのくらいで。
お楽しみいただければ幸いです。
鈴山町 鈴音臨海公園
「なあ、ホントにこんなところで死者が出てるのか? 平和に見えるんだが」
「ううん、全然。最近このへんにある海洋センターで多くの死者が出てるって噂なんだから」
貴大は今、鈴音臨海公園にいた。どうしてそんなところにいるかと言えば、優希の聞いた噂が本当か確かめるためである。
「まあ、仮に本当だとして、どうして大勢の人が死んでいるんだ?」
「えっと、確か毒で死んでるらしいよ。それで、その毒っていうのがものすごく強力なんだって」
「どのくらい強力なんだ?」
「なんか良く分からないけど、スゴイ神経毒で解毒方がないらしいんだ」
優希は事前に調べてきたことを話す。こうやって事前調査をきっちりして来るところは、部長としてさすがだと思わせるところだろう。
「そうなんだ。それじゃあ、それってなんていう毒なんだ?」
「それはね、確か……」
優希は調べてきたことが書いているメモをめくりながら、その名前を。この事件の原因にたどりつくためのヒントを言った。
「……テトロドトキシンっていうんだ」
鈴原町 高畑緑宅
「緑さん、テトロドトキシンっていう毒知ってますか?」
ところ変わって、ここは緑の自宅である。結局あの後、調べてはみたが何も収穫がなかったため解散ということになったのだった。
「……知ってはいるけど、それがどうかしたの?」
「最近、その毒で死ぬ人が増えてるって聞いたんですけど、どういうものか知らないから」
「そういうことね。私も研究者の知り合いの何人かが死んだって聞いたわ。それで詳しく聞いたんだけど、もしかしたら“使心獣”がらみかもしれないの」
緑がそういうと貴大の目が変わった。それは今回が“使心獣”がらみだったからだろう。
「それ、どういうことですか?」
「何人も死んだって言ったわね。それはあっているんだけど、何人かは助かっているの。それで、助かった人から感情が抜け落ちた感じがするらしいの。更にその助かった人を見た時にヒトくらいの大きさのタコを見たっていう話があるの。それは助けに来た人を見て海の中を歩いていったらしいわ」
ここまで聞いて、貴大は今回の事件は“使心獣”によるものだろうと判断した。しかし、彼にはどうしても気になることがあったのだった。
「緑さん。どうして今回は死者を出したんですか? ただ“ココロ”を喰らうだけなら殺さなくたっていいはずです」
「そうよね。私もそれは気になっていたわ。でも、おそらくその“使心獣”は毒に頼って生きているのではないかしら?」
「……それって、どういうことですか?」
貴大はよく分からなかった。“使心獣”は様々な動物と“ココロ”を合成して生まれた生物であるはずだ。だからこそ、その強さは人間の脅威になるレベルになっているのではないのか、ということである。だが、その答えは緑の説明にあった。
「いい、私は今回の原因である“使心獣”が何なのかを考えたの。そこで出てきた答えは“ヒョウモンダコ”よ」
「ヒョウモンダコ? なんですか。それってタコなんですよね?」
「そうよ。それで、そのタコの話をする前に毒の方について話しましょう。今回のキーワードはテトロドトキシンよね。これはフグに含まれるものとして有名だそうよ。でも、フグ以外にもこれを持っている生き物がいる。その中でタコという言葉が当てはまるのがヒョウモンダコという生物なの。それは毒を持っているからか、吸盤や墨が退化しているらしいわ。だから人を捕まえるときに毒を使った、というか使わざるを得なかったと思うの」
貴大はこれで納得した。要するにそのヒョウモンダコというのは毒という強力な武器があるためにタコ本来の持つ吸盤や墨という武器を捨ててしまっているのだ。
「じゃあ、今回はそいつの仕業だと分かりましたがどうやって倒したらいいんですかね?」
「そうね、どうしましょうか。貴大君はこの前倒れたからあんまり激しい方法はダメよね」
そうなのだ。以前、具体的には二週間前。馬の“使心獣”との戦闘を行った後、貴大は倒れ二日は寝たまま。更にそれから数日間は筋肉痛(特に足)で移動するのもかなり厳しかったのだった。だが、今では走ることもできるようになった。それでも、全力で走ったりはではできないようだし、あの“
「相手は海にいるのよね。それなら、陸に連れてくるところらから始めましょうか」
「ああ、それがいいですね」
二人は少しずつ作戦を立てていく。こうして一日は過ぎていった。
鈴山町 とある入江
「本当にやるんですか?」
「ええ。心配しなくても大丈夫よ。貴大君ならきっとできるわ」
今は夜中の一時頃である。貴大は鈴山町にあるとある入江にやってきた。このあたりで海洋センターの職員が入っていたということで、何度かここで“使心獣”の目撃談があるのだった。そして、ここで作戦をスタートさせるのだった。
「……それじゃ、やりますよ。ふぅ、よし! 倒してやる!」
貴大は気合いを入れたところでドライバーをつける。キィィン、とドライバーが彼にまき付いたところで彼はチップを出す。それは何の穢れもないほどに真っ白な色をしていた。
「変身!」
「
その音声が流れると、貴大の周りに“装甲”が現れる。これが決して揺るぐことのない硬い“決意”を表す。その工程が終了すると、そこには白い機械の鎧を身にまとった戦死が現れる。これこそが、仮面ライダーハーツだ。
「それで、次はこいつらでしたね」
「
貴大は三つのチップを使用した。その三つとはダイビングのときに使用される“フィン”の“
「それじゃあ、予定通りによろしくね」
「分かりましたよ。それじゃあ、ここに引っ張ってきますから離れててくださいね」
そういうと、貴大は海に入っていった。そして、しばらく探してみる。たまに上がってきて、また潜る。この繰り返しだ。幸い、貴大は簡単にできた。だが、一向に“使心獣”が見つからない。そこで今度は新しいチップをとりだした。
「
今度は“光明”の“
「……どこだ? はやく出てきやがれ」
貴大が見つけられず、困っているところで何かが見えた。貴大はすぐにその場所を探すと“使心獣”が彼の方を見ている。それを見て貴大はすぐに新しいチップをとりだす。
「
それは“網”を意味する“
「アグッ! ガッ! 破れろ!」
「誰が破らせるか。陸にあがったらはずしてやるから、それまで待ってな」
貴大はゆっくりとではあるが、少しずつ陸に近付いていく。それにつれて、タコがどんどん強い力ではずそうとするがどうやっても逃げられない。そして、やっと陸に上がった。貴大はすぐに“
「これでよし。それじゃあ、始めようか。何人もの人を殺した罪は重いからな」
貴大はそういうと新たなチップをとりだしてドライバーにセットしながら、ネットを解除する。
「
「いくぜ、タコ野郎」
「……フン。ズルズル引きずって、何しようって言うのかと思ったら
両者はそこまでいうと戦闘を始める。……のではなく、タコの方が海に逃げようとする。貴大はすぐにタコの前に向かって銃を撃つ。タコは貴大の攻撃のせいで後退させられていくばかりだ。貴大は距離を詰めないようにしながら銃を撃ち続ける。こうやって、距離をあけるのは毒を受けないようにするための対策だった。
「……くそ、攻撃の対策が打ってある。これじゃ、何もできない」
「ほれほれ、どうした? 何もできないのか?」
貴大はニヤニヤしながら銃を撃ち続ける。これではどっちが悪役なのか分からなくなってくる。タコの方はだいぶダメージを受けていてもう、動くのも厳しいのだろう。貴大はそろそろ決めるか、とチップをとりだした。
「“
「届けろ決意を! “
貴大が撃ちだした貴大の“ココロ”でできた弾丸はまっすぐタコに向かっていく。しかし、突然海から何者かが飛び出し、その弾丸をはじこうとした。弾丸は二つに分かれ、片方は何処かへ飛んでいってしまったが、もう片方はなんとかタコに当てることができた。
「誰だ!」
貴大はすぐに叫んだ。タコの方は驚いた顔をしていた。そこにいたのは、とてつもない殺気を放つ凶暴そうな青年だった。
「おい、仮面ライダー。貴様はこんなに弱いのか? それは全力か? ア゛ア゛?」
「……リ、リーダー」
「おう、タコ! お前もそうだ。何やられっぱなしなんだ。こんなゴミみたいな攻撃突っ切ってその毒ブチ込めよ」
青年ははたから見ても簡単にわかるくらいにいらついていた。具体的にいうなれば、近付こうとするだけで殺されるほどだった。貴大は今までに感じたことがない恐ろしさをこらえながら口を開いた。
「……お前は、何者だ」
「俺か? 俺様は“使心獣”の三将。“海の暴君”ことNo2ホホジロザメの“Carcharodon carcharias”だ。水に住む生物は全て俺様の部下だ。覚えとけ、仮面ライダー」
“使心獣”の三将という、きっと幹部の位置にいると思われるこの青年はあのホホジロザメだった。貴大はさっき自分が撃った“
「仮面ライダー、貴様は今日は何もしないでうちに帰してやる。これはドクターからの命令だからな。感謝しろ。……だが、タコ。貴様は別だ」
青年は先ほどよりも強い殺気を放つ。貴大はあまりの恐ろしさに腰を抜かしてしまった。タコの方もかなりおびえている。そして、青年はゆっくりとタコの方へ向かう。お陰で、貴大はドライバーから出てくる光、新しいチップが使えるようになったことにも気がつかない。
「……ど、どうするんですか」
「ア゛? そんなの決まってんだろ。お前は………」
タコの質問にすぐに当たり前と返し、少しためてからその鋭そうな歯を見せて簡潔に一言。
「……殺す」
青年はタコが悲鳴を上げる間もなくかみつく。青年はすぐに口を離してから真っ赤にした口を隠そうともせずに貴大の方を見る。
「次会うときには、もっと強くなっておくんだな」
そう言い残すと“人間体”のまま海に飛び込んだ。青年の通った後にはタコから出てきたおびただしい量の血で真っ赤になっていた。それは海も同様で、その様子は大量虐殺が行われたかのような光景だった。貴大は茫然とその場に立ち尽くすことしかできなかった。そして、しばらくすると海の方で大きな爆発が見えた。おそらくタコが死んだのだろう。
「貴大君! 勝った、の……」
そこに緑がやってきた。彼女は様子を見に来たのだが、現在の入江。……血まみれで、地獄絵図のような光景を見てしまったのだった。
「貴大君! どうしたの! 何があったの!」
貴大はなんとか意識を覚醒させた。そして、その時の様子を緑に話す。
「タコと戦ってたら、サメが来て、サメがタコを殺して、サメがどっかにいって……」
貴大はなんとか話はしたが、ちゃんとした文章にならなかった。そして、未だに“H”からは光が出てくる。緑はなんとか“サメ”と“タコ”というのが“使心獣”を指すのだと理解して、“H”から出てくる光のもとがいったい何なのか見た。
「……こ、これは」
緑は今すぐそのチップを投げ出したくなってしまった。なぜなら、そのチップは全てを飲み込もうとするほどの黒だったからだ。そして、そのチップの書いてあった文字は。
「……“
……“
どうでしたか?
今回出てきた“
それにしても、血みどろです。くわしくは書いてない、というか書きたくなかったのが本音です。何度気持ち悪くなったことか……。
……まあ、お喋りはこのくらいにしましょう。次回の[悄]の回も見ていただければ幸いです。
See you next time!