……あ、どうでもいいですか。そうですか。
まあ、それはいいとして、本編ですね。
内容は前回のあとがきに書きましたね。今回はグラントの解説です。まあ、[必]の回にもう載ってますが。
あれよりも噛み砕いて書いておいたつもりです。あれで分からなかった点があったら、ここで納得していただけるのではないでしょうか?
それと、もう一人。とある科学者さんの話です。彼の心情が分かるような話です。
それと、最近、挿絵管理っていうのができましたね。これができたら、鈴音市のマップでも載せたいと思います。まあ、ペイントで創った奴ですが。それと、誰かハーツの絵とか描いてくれる方はいないかな? 期待してます。
じゃあ、お話はそろそろ終わります。
それでは、お楽しみいただければ幸いです。
鈴原町 高畑緑宅
「さあ、何から話しますか?」
「じゃあ、お前についてだな」
「そうですか」
鈴原町の緑の自宅。ここでは、緑、貴大、叶の三人がいた。先ほどまでカモメの“使心獣”と戦っていたので、少し疲れているようだ。
「それでは、僕についてお話しましょう。僕は三坂君と同じ、“風の都”から来ました。このことは、割とどうでもいいのですが。それで、僕は向こうで複雑な家庭環境でした。そのせいですかね。新たな人格がいくつも現れました」
「一体、いくつの人格があるんだ?」
「分かりません。今のところは三つですけど。他のは何かの条件を満たさないと出てこれないようで。望君は今日初めて出てきましたね」
「ああ。あいつ、今日が最初なんだ……」
貴大は叶の話を聞きいて、つい“複雑な家庭環境”について尋ねようとしたが、すぐに止めた。そういうことはむやみに聞いてはいけないと思ったからだ。貴大がそう考えている間にも話は進む。
「続けますね。僕はいくつかの人格を獲得してしばらく経ったとき、博士たちと出会いました。その時のことはあまり聞かないでください。僕は、その時“グラント”にならないかと誘われたのです」
「なあ。“グラント”に資格は要らないのか?」
「いります。僕はその条件を一瞬で満たしました」
「い、一瞬で、か……」
貴大は自分が変身できるようになった時を思い出して、何とも言えない気分になった。
「こうして、僕は“グラント”になりました。次は“グラント”について話していきましょうか」
「そうだな。えっと……“グラント”っていうのは俺の両親が作ったんだよな」
「ええ。博士たちが四カ月で完成させました」
「四か月ですって!? 私なんか何年もかかったのに……」
今度は緑がショックを受ける。部屋の隅っこで、まるくなって「の」の字を書き始めてしまった。そんな緑を置いて、二人は話を進める。
「それで、“グラント”はどんな奴なんだ?」
「そうですね……まず、二種類のチップがあります。“D”と“S”です。“D”は“
「ああ、あれか……。そういえば、人の“願い”をとるんだろ?その人から“願い”は……」
「安心してください。無くなりません。僕がしているのはコピーみたいなものですから」
貴大は叶の話を聞いて安心した。叶はそれを見てまた話を再開する。
「続けます。“D”は誰かから貰った“願い”を僕が持つイメージで、実体化させることができます。例えば“
「そうなのか。あ、そういえば“願い”って一体なんだ? “ココロ”とは違うのか?」
「ええ、違います。そうですね…………“ココロ”は水か電気みたいなものです。そして、“願い”はポンプか電源だと思ってください。そういう感じで、“ココロ”の量や質を変えてしまう物の一つだということです」
「ああ、よく分かった」
貴大は両者の違いを理解したようだ。そして、緑もいつの間にか復活していて、メモをとりながら話を聞く。
「それで、次に“S”ですね。“S”は文字通りです。これも三坂君に例えるなら“W”と“A”ですね」
「確か“
「ええ、それも“S”のチップの一つです。やっぱり、その神を冠する姿には聖獣がいてほしいですから」
「聖獣? ……そういえば、“
「してますよ。三坂君は、ギリシャ神話をご存知ですか?」
「ああ、名前だけなら、な」
叶の質問に頭をひねりながら貴大は答えた。叶はそれを聞いて話しだす。
「“
「お前のイメージってどういうことだ?」
貴大の問いに叶は、少し悩みながらも答える。
「えっと、空田さんは『空を飛びたい』という“願い”を持っています。僕はその“願い”を“D”のチップに入れました。そして、そのチップに入っている『空を飛びたい』という“願い”から僕が思うことを形にします。空を飛ぶので翼がいるな、とか。身軽な姿がいいな、とか。空なら天空神の“
「なるほど。じゃあ、“願い”から神を連想するのはお前自身ってことで、これから使える“願い”の種類を増やせば出てくる人格は増えるってことか?」
「はい。最初に言った複雑な家庭環境の影響で、藁にもすがる思いで心のよりどころを探しましたし。人格の方もそうなる可能性が高いと思います」
叶は過去のことを笑顔で言うが、貴大はそれを聞いて悲しい顔をする。だが、すぐに表情を元に戻すと、質問に入る
「そういえば、“S”の話だったな。“S”については何かあるのか?」
「いえ、もうないです。これでいいのではないでしょうか? 次は“使心獣”についてです」
そういうと貴大と緑の表情が先ほど以上に締まる。叶はそれを見て話しだす。
「今回はカモメとオウギワシでした。特にオウギワシは三将と名乗っていました。これについてはご存知ですか?」
「ああ。そいつは空のリーダーだろうな。ついでに海のリーダーのホオジロザメも確認されてる。陸のリーダーはまだだ」
「そうですか。そいつらは“使心獣”の中でもかなりの強さがあると思っていいのでしょうか?」
「いいと思う。番号もかなり前半だから、かなり重要な存在だと思う」
三人とも真剣な表情で話し合う。基本的にしゃべるのは貴大と叶のようだ。緑は聞き役、そして記録役をしている。
「海の方は何番でしたか? 空は03でしたけど」
「確か……02だったと思う。じゃあ、陸は01か?」
「そう思って間違いないと思います。……もしかして、00とかいませんよね?」
「俺は聞いたことがない。緑さんは?」
「そうね……あ、いるわ! 最強の“使心獣”No00! 何かは知らないけど、生物自体は強くはないらしいわ。ただし、“ココロ”と合わせるのにぴったりな存在だったから強いらしいわ」
「……強くはないけど、ぴったり? 一体、なんていう生物なんだ?」
三人は頭をひねる。しかし、答えは出てこないだろう。その答えを知る人間は“使心獣”の生みの親である竜崎龍也だけである。
??? ???研究所
「……No10。結果はどうだい?」
「ドクター、成功です。うまく火炎変換に成功しました」
「よし。よくやった。続いて、合成実験の方も頼むよ」
「了解しました」
何処かの研究所。そこでは何かの実験が行われているようだ。その実験を行っている人物は、カプセルの向こうで吹きあがる炎を見て歓喜している。
「ついに完成した。高畑も“ココロ”の物質変換があんなに簡単にできる物を作るとは……なかなかやるよ。それに先輩達の作った“グラント”とやらも面白い。フフ、研究対象が尽きないね」
科学者は独り言を言い始める。薄暗い研究所で、一人笑いながら何かをつぶやく科学者がいるのはなかなかにホラーだが、そんな彼の下にやってくる者達を見れば、そうでもないと思いそうだ。
「ドクター、No50,49,31,30の合成実験を始めますが、よろしいですか?」
「………確か、鳥類、魚類、両生類、爬虫類、だったかな?」
「はい。すごい記憶力ですね」
「何言っているんだい? 綱のレベルでしか覚えていないんだ。記憶力がいいとは言わない」
「そうですか? 私は十分だと思いますが」
「No10。いいかい? 生物の分類を思い出しなさい。鋼は上からいくつ目だい? 三つ目だよ? まだ、下には四つもある」
科学者は同じく、研究者と呼ぶにふさわしい恰好の人物を叱りだす。叱られている人物はそれをおとなしく聞いている。
「君はそんなことも分からないのかい? だから君はどこまで行ってもサルなんだ」
「ドクター!! 私の種を罵倒するのですか!!」
叱られていた人物はいきなり“怪人体”へと姿を変えて叱っていた科学者に襲いかかる。しかし、襲われている自覚がないのか、彼はピクリともしない。
「キィィィィィ!!!!」
「……燃えろ」
科学者はただ、それだけをつぶやいた。その瞬間、彼の手から炎が上がり、襲いかかったサルに引火した。サルは慌てて火を消そうとする。しかし、火は一向に消える様子を見せない。サルの皮膚はただれ、やけどの跡が確実に残るであろう怪我にまで発展する。科学者はそれを静観するだけだ。
「ア゛ア゛アアアアアア!!!!!!!」
「……早く火を消したらどうだい?」
科学者は冷静に、いや冷徹にそういうと電話をとりだす。その間にもサルはのたうちまわる。火のついた腹部はもう、中の臓器や筋肉は見え始める。その火は全身に回り、顔は半分が筋肉がむき出し、もう半分は骨に達するかというほどに焼けている。それでも死なないのは、このサルが“使心獣”であるからだろう。そうしている間に、何人かの青年がやってくる。彼らは手に持っているバケツをサルにかけた。火は一瞬で消え、サルはもう動かなくなっていた。
「……亡骸の処理を。“ココロ”をとりだして、エネルギーにしなさい」
「わ、分かりました」
指示をされた青年はすぐに行動を開始する。亡骸はあっという間に運ばれ、その場は掃除され、何事もなかったかのような状態に戻っていた。科学者はその様子を眺めながら言った。
「やれやれ、私にも野生の本能という物が現れてきたのか? そうなら、コントロールできるようにせねば」
科学者はそういって、自分の姿を見る。うろこの生えた手。背中で畳まれている翼。肉食生物のような鋭い牙。それは、人間の体というには難しいものだった。科学者はそれを見て、更に嘆く。
「……いつ、私は人間をやめてしまったのだろうか? なあ、三坂君。君なら、私にその答えをくれるだろうか?」
科学者の後悔が混じりつつも、決意の含まれた声は誰に届くこともなく虚空に消えた。
どうでしたか? 今回もかなり拙い文だったと思ってます。ですが、次回はかなりいい感じかなと思ってます。
今回について話すことってないですね。何かいい話は……っ!
そうですね。今回はこのお話の終わりについて話してみましょう! ……はい、そこ! 気が早いとか言わない!
この話、今のところ更新が四日に一回ペースなんですよね。残りの話数が大体25とかそのくらいになるはずです。……そう言えば、漢字足りるかな?
それで、今のペースで更新を続けたとすると、八月の後半から九月の前半くらいで終わる予定なんです。
なんと! 仮面ライダー作品の切れ目ともいえる時期に終わるんです! ……あ、そんなにすごくないですか。すいません。
僕、これが終わってからも新しい作品書きたいな、なんて思ってるので頑張って完結させたいです。
忘れてたんですが、この話についてよく分からん! ってことがあったら、メッセージを送っていただくなり、感想に書きこむなりしてください。僕個人は後者をお勧めします。グフフ、感想の数が増えるぜ。……すいません冗談です。さっきのグフフの一文は忘れてください。質問の方はホントですよ。
グダグダと語りましたがこのくらいにします。
それでは、次回の[悪]の回も見ていただければ幸いです。
See you next time!