来ました!ついに来たんです!
今回、ようやく変身します。ですが、戦闘シーンが苦手なので短いと思います。
“使心獣”の方も出ますが、名前が決まっていません。「こうしたらどう?」みたいなアイデア募集中です。
それでは、お楽しみいただければ幸いです。
三坂貴大side 鈴坂町
ここは、鈴坂町。娯楽施設や企業はほとんどないが、家はたくさんある。いわゆる住宅街というやつである、と緑さんに聞いた。今は、学校がないので人は、いつもより多いからきっと見つかるとも言っていた。本当に大丈夫だろうか。
まあ、今はこうあちこちをめぐって“ハーツシステム”を使える人を探している。たまに、反応があるが緑さん曰く足りない人ばかりだそうだ。今の時刻は、午後4時。もうしばらくして見つからないのなら探すのは終わり、明日に持ち越しだ。俺は、もしかしてこうやって探している俺たちの所に“使心獣”が来るのでは、と思っている。
「緑さん、全然見つかりませんよ。どうするんですか、もうすぐ日もくれますし」
「ええ、そうね……。この町は、もうすぐ終わるし、ここを調べてみつから無かったら終わりましょう」
「そうですね、もう少しだし。……ふぅ、よし!やってやる!」
「ねえ、貴大君。そういえば、家の前でもそんな感じのこと言ってたけど、口癖か何かかしら」
「ああ、そうなんです。気合い入れるときにするんです」
なんて、雑談を交わしながら俺たちは、使える人を探し続けた。
新人警官side 鈴坂町
「おい、神田君。君はまだそんな事をしているのかい。いい加減やめなさい。いいかい、世の中にはね、関わっていいことと悪いことがあるんだ」
ああ、またか。どうしてこう、関わらないよう言ってくるんだ。普通、自分たちも動くとかいうものなのに。だが、俺は決してあきらめない。市民のために頑張るんだ。
「課長。お言葉ですが、この神田勇介。市民の平和のために警官になったんです。こんな、市民を震え上がらせている者たちがいるというのなら、命を懸けても捕まえる所存でございます。だから、いくら言っても俺には通じないと思ってください。それでは、まだ続けますからこれで」
「おい、神田君。神田君、君ね……」
ブチッ ツーツー
まったく、なんであんな人が上司なんだろうか。市民のために戦うのが警察。その警察が、戦わないなんて警官失格だ、まったく。それにしても、市民を怖がらせているという奴らは、聞いたところ何年も前からいたそうじゃないか。何をしていたんだろうか。
「さ、時間も遅くなってきたが、もう少し頑張ろう。市民を困らせている奴ら、絶対に捕まえてやるからな、覚悟しろよ」
男の子side 鈴坂町
今、僕のいる鈴坂町は、住宅が多いところだ。こんなところを歩いている僕は、きっとまだ家族への気持ちが残っている。これからは、一人で生きていくんだって決めたのに……。まだ、誰かが僕を助けてくれる、家族の温かさをくれるといまだに期待してしまう。駄目だ、諦めるんだ。きっとまた奴らに滅茶苦茶にされてしまうんだ。あいつらには勝てない、逃げられない。そうだ、もう光を捨てろ。温かさを忘れろ。逃げ出してしまえばいいんだ。もし、見つかれば諦めよう。あ、そうだ。あいつらに楽にしてもらおう。そうすれば、こんな思いをしないのだから。なら、見つかるんじゃない。見つけるんだ、楽にしてもらうんだ。
「頑張ろう。あいつらに“ココロ”を喰われたら全部終わる。僕は楽になって、こんな思いをすることなんてない」
僕は、また歩き出す。今度は、光をもらうためじゃない、温かさを思い出すためじゃない。今まで感じてきた光を捨てて、温かさを忘れるため。今も味わっているこの嫌な気持ちをなくして、今まで感じてきた幸せな気持ちを喰われるため。僕はもう何もいらない。
「どこにいるだろう。日が暮れそうだけど、今日中には見つけたいな。今日がだめでも、明日、明後日。そうだ、できる限り早く」
三坂貴大side 鈴坂町 御音通り
「見つかりませんね。もうあとは、えっと、御音通りですか。あとは、そこだけですよね」
「ええそうね、ここはあんまり人がいないけど頑張りましょう」
俺は、今御音通りにいる。そういえばこの街、全部の町が、鈴なになに町だよな。通りは、みんな、なになに音通りだし。どうしてこんなふうになっているんだろうか。まあ、分かりやすくてけっこうだけど。そんなことを考えながらもやることはやってますよ。
ピーピーピー
いきなり、すごい音で機会が鳴り出した。なり方は同じなのに、大きさが違うだけでこんなに違うのか。それにずっとなっている。
「な、なんですかこれ。なんかやばくないですか」
「やったわ、これはあたりよ。“ハーツシステム”を使えるほどの“ココロ”がある。どこかしら、こんなに続くのならおそらくずっと続く人だから、きっと戦える」
「何と戦うんだ人間」
「それは勿論“使心獣”と……よ? ん、貴大君今あなたじゃなかった気がするけど」
「み、緑さん! あ、あれってもしかして…」
俺の前で、緑さんの後ろには、見たこともない怪物。その見た目は、なんとなく蜘蛛を彷彿とさせる。そいつは、此方を見ていて明らかに俺たちを狙っている。数時間前の俺、正解だよ、どうだ嬉しいか。それにしても二本の手と二本の足、そしてお飾り?(お飾りみたいに手の上と下に二つずつある)あの、お飾りみたいなのはいらなくないか。
「え、何! し、“使心獣”!もしかしてこの反応は」
「ああ、きっと俺様だろうな。俺たちを倒すだとか何とか言いだしている大馬鹿野郎を見つけてな、そうだ、お前たちのことだよ。しばらく見てたが俺たちを倒せるものがあるとは思わなかった。だが、幸い使える奴もいないようだから始末してやるさ。さ、たっぷり“恐怖”を喰ってやる。ヒヒ、楽しみだ」
今、ものすごくやばい。楽しみだとか思っていたさっきまでの自分を恨みたい。何が、非日常が……だ。命にかかわるかもしれないとか分かってだろうに。そんなことない、とか思っていたんだ。そうだよ、それにもう喰われた人だっていたんだ。その人たちだって、家族や友人たちも苦しんでいただろう。そんなことも考えないで俺は、俺は……。
「何だ、そっちの女は“恐怖”してるのに。そこのガキは、“後悔”かよ。はっ、もう諦めろ、お前はもう喰われる。更に俺は肉も食える。お前の“ココロ”だけじゃなくて体のほうもバリバリ喰ってやるさ。これは、この街の常識。俺たち“使心獣”を倒すなんてバカなことを考えたからだ。今までもこうだった。そしてこれからも。そうそう俺たちは、もうすぐ行動を第二段階に移行する。隠れてこそこそ喰わずに、出る奴は、街中で喰らう。どうだ、怖いだろう? だがまあ、こんなこともうすぐ死ぬお前たちに言っても、仕方ないがな、ヒヒ」
あいつらは、今まで多くの人の“ココロ”を喰ってきた。これから、それはさらにひどくなる。この街の人たちは、そんなんことなど全然知らないだろう。なら、知ってる俺ができることは何だ。伝えることか? いや、信じないかもしれない。なら、どうするんだ? ……そうだ、俺が“ハーツシステム”を動かしてやればいい。無理でも気合いで、よくいう不可能を可能にする、だろ。俺はやる、やってやる。“ハーツシステム”で“使心獣”を倒す。もうこれ以上誰の“ココロ”も喰わせない。決めた、俺は“ココロ”を守る。守って見せる。俺は、体の中に何か熱いものがあるのを感じながら“決意”を固めた。
「……緑さん、ドライバーとチップを渡してください。使い方の説明もお願いします」
「な、使う気なの。無理よ。あなたには使えなかった。起動できないのよ」
「やるんです。やるって決めたんです。だから、早く」
「おお、使うのか。やってみろ。少しは“ココロ”が増えてるが無理そうだしな。まあ、待っててやるよ。そして、無理だと感じた時の“絶望”や“恐怖”をしっかり喰ってやる。楽しみだな、ひゃひゃひゃ」
「必ずやってやるさ。だからな、覚悟してろよ蜘蛛野郎。絶対ぶっ飛ばしてやるからな!」
叫んだと同時に俺は、なんだか先ほどまで感じたこともない何かがどんどん大きくなるのを感じた。これが“ココロ”なんだと理解するのには時間がかかったが、分かると少し気分がいい。これで、使える。守れるんだと分かった。
「なんですって、“ココロ”の量が上昇してる!? 今なら行けるわ! 貴大君チップの中から光っているものを出してみて」
「この、白っぽい奴、“
「し、白なの!? 色付き、スペックオーバーしたチップだわ。それをドライバーに入れて声紋認証のために何か一言言って」
「分かりました」
とはいいつつ何にしようかと悩んで時間を使う。そういえばこれってなんか聞いたことがあるシチュエーションだな。あ、そうだった、俺の住んでた町の都市伝説で出てくる“仮面ライダー”っていうのとおんなじなんだ。うん、それじゃあ仮面ライダーっていうのが戦う前に言うらしいあれにしよう。
「いきます」
ガシャン チップをベルトに入れて叫ぶ。あのヒーローになれる魔法の言葉を。
「変身」
「
そして、俺の姿が変わる。いや、体を何かが覆っていく。体中に力がみなぎっていく。今ならきっと倒せると思える、自信がわいてくる。そしてすべての工程が終わる。
「な、なんだよそれ。やばいだろ。すごい“ココロ”だ。いったい何なんだよ、お前は」
ヒーローはこういわれると名乗ってしまうらしい。じゃあ、俺も名乗ってみるか。
「俺か? 俺は、皆の“ココロ”を守るために“ハーツシステム”で戦う戦士。だから……俺はハーツ! “仮面ライダーハーツ”だ!」
「か、仮面ライダーだと。ふざけた名乗りをしやがって。この俺、NO,35アシダカグモの“Heteropoda venatoria”がさっさと始末してやる」
「やってみろ。……ふぅ、よし、決めてやる」
俺と“使心獣”……ええと、蜘蛛の奴。まあ、それと戦い始める。あいつは、やっぱり蜘蛛だったんだな予想通り。奴の武器はツメ、かなり鋭そうだ。それに比べ俺は、武器が拳や脚だけ。剣とか銃とかないんだろうか。おかげで、少しリーチの長いあいつのほうが俺にダメージを与えている。俺、こんな感じで戦うのとか初めてだしな。なので、少しでも有利にするためにこいつを蹴り飛ばして、緑さんに質問。
「緑さん! 武器ないですか!」
「ベルトの横についてる“W”って書いてあるホルダーにチップがあるからそれを入れて!」
なるほどね。俺は、蜘蛛野郎の攻撃をかわし……ではなく、逃げながら適当にひとつ取り出して入れてみる。
ガシャン
「
俺の手元に白い細身の両刃の剣が来る。しっかり手になじんでいる。お、使いやすいぞと思いながら。早速、受け続けてきた攻撃を視覚と勘でかわしながら、ツメに切りかかる。互いの武器がぶつかってガキン、と音がなる。しばらく鍔迫り合いをしながら動かない。だんだんあいつに余裕がなくなってきている。ミシミシと厭な音が鳴ってバキッと爪を折ることができた。
奴は、キレ始めながらもまた、こっちへ来る。片手だけになったからか怒りだしたからか、攻撃が少しずつ単調になってくる。弱点などよく分からないので、とりあえず節の所や脚を狙う。しばらく打ち合っていると、奴のパンチがいつも以上に大振りになる。いまだと思い、一気に近づき横に一閃。先ほどまでと違って、ズバッっといい音がして切れて、吹っ飛んで倒れる。だが、まだ完全に倒せない。そろそろ、決めたいのだが。
「貴大君、“
俺は、奴が起きあがってくる前に、緑さんの言ったように二つにチップ“
「“
音声がなると脚の方に“ココロ”がたまっている感じがする。実際、ドライバーから足に光が流れていく。さあ、必殺技だ。名前は、何にしようか。……決めた。そして、あいつのほうへ走って跳ぶ。
「届けろ決意を! “
「止めて! 倒さないで!」
止めろという叫びが聞こえたが、もう止まらない。俺は、一気に奴に蹴りをたたきこんだ。
「ガハッ。ぐぅ、俺を倒してもきっと仲間たちが貴様らを殺す。倒したことを喜ぶ暇なんてない。くたばるその時を楽しみにしていろよ」
ドーン、と奴はお約束な一言を残して爆発した。でも、まだまだ敵は出てくるみたいだ。俺は、まだ戦うことになりそうだ…。と感慨深く考えていると誰かがタックルしてきた。みると、小学生くらいの男の子だ。
「どうして、どうして倒すんだよ。希望を求めちゃうじゃないか。もしかしたらって思うでしょうが、父さんも母さんも兄さんも、皆みんな、喰われて死んでもう駄目だと思ってたのに倒せるって分かったらまた、また、またぁ。うっ、ア゛アアアア」
いきなり泣き出した。何がしたかったのか何にも分からない。そんなこの子に戸惑っていると、ただでさえ困っているのに更に災いがやってくる。
「すいません。警察の者なんですが、ただいま“ココロ”を喰らう化物について調べています。なので、少しそれについて説明していただけませんか」
今度は刑事さんが来た。これについてってどうすんの!?
「……ど、どうしよう。み、緑さんヘルプ!」
「え、えっと。私が説明しますから」
「そうですか。ありがとうございます」
まったく、終わったと思ったら、男の子がなんで倒すと抗議に来て、警察にに見つかってお話しすることになった。どうしたらいいんだ、というかどうなってんだ。誰か助けて、何とかしてよ。
ありがとうございました。
どうでしたでしょうか? 楽しんでいただけれたなら嬉しいです。
次回は「キャラ・基本設定集」っていう感じにしてみたいと思います。
感想、アドバイスはいつでも待ってますから気軽に送ってください!!
それでは。
See you next time!