士郎とイリヤがFateシリーズのサーヴァント相手に無双する話だと思っていた方はお帰り頂けますようお願いします。
二話:邂逅(第1のアーチャー)
部屋から出てみると、そこはとある高級マンションの一室である事分かった。しかしこれまた何かがおかしい。
「ねぇ、ルビー、お兄ちゃん…?」
「なんだこれ…」
「ちょっと静か過ぎますね…」
そう、人の気配が全くしないのである。とはいえ高級マンションがこういうものなら仕方がないのだが、今までこういう所には縁のなかった俺には判断できない。
「とにかく、外に出てみるか。そしたら少しはマシだと思う。」
「そ、そうだね。」
部屋から少々遠くにあったエレベーターで一階まで降り、外に出て大通りまで行ってみると流石にまばらに通行人もいたので一安心できた。通行人の人数から考えて冬木と同じ規模の地方都市ではないかと思った。
「これで一安心だな。」
「全く、マンションから出ても幽霊都市みたいな雰囲気でしたので、もしかすると無人都市なのかと思いましたよ〜」
「勘弁してくれよ…」
相変わらずおちゃらけた態度でとんでもない事を言い出す迷惑ステッキならぬ、マジカルルビー。
するとマンションを出てからというもの、何か言いたさげだったイリヤが俺の服の裾を掴みながら声を掛けて来た。
「ねぇ、お兄ちゃん。」
「どうした、イリヤ?」
「私、補導されないかな?」
盲点だった。思えば、あの戦争を期に夜に街を散策するのに慣れ過ぎてそう言う事をすっかり忘れていた。
まあ、仮に今の俺が夜中に警官と遭遇しても何も言われないだろうが見た目がどう見ても小学生であるイリヤには重大な問題だろう。
少し考えてから、不安そうな表情をしているイリヤに返答した。
「おそらく、帰り道だと言い張れば補導はされないと思う。」
「う、うん。」
イリヤはその答えで満足したようだ。
まだ、顔からは不安が抜けきれないものの、俺の服の裾からは手を離してくれた。
すると
「それn「いざとなれば、ルビーちゃんがなんとかしますから!」
「ルビーだともっと面倒な事になりそうだよ!」
そうこうしている内にまばらだった通行人も少しずつ減っていき、協会があると言う街の南東部の住宅街に到達した。
しかしそれと同時に想定外の新たな問題が発生した。
「参ったな、さっきの交番で道を聞いとけば良かった。」
「うーん…」
道に迷ったのである。
一応、先ほどの手紙には協会の所在地などの結構具体的な情報が書いてあったうえイリヤを連れているので交番を見かけても寄らなかったのだが、完全に迷ってしまった。
するとルビーが、
「とはいえこのままこうしているよりは、飛んで確認した方が良さそうですね。さあイリヤさん転身を!」
「しなくて良いよ!それにお兄ちゃんの目の前だよ!」
イリヤが急に顔を赤くして妙に慌てているのが気になるが、早くしないと夜中になってしまう。
ルビーに突破口があるなら是非とも聞いてみたい。
「お…おい。何か方法があるの…か…」
俺はルビーに話掛けながら、イリヤが焦っていた訳に思い至った。
思い出した…確かこの人工精霊、趣味で勝手に術者を魔法少女姿にするんだった…!!!!!
「どうせ、そのうち使う事になるんです!今も後も関係ありませんよ〜!」
「関係あるから!今は普通に地道に探すから!」
「そ、そうだな。まだどんなヤツが居るかもわからないしな!地道に探すのが一番だよな!」
実際、このステッキがイリヤをどんな魔法少女姿にするのかは分からないが少なくともイリヤ的にはあまり堂々と着れるものではないのだろう。
そしてこんな所でそんな物をイリヤに着させるわけにいかない…!
何とかルビーの気を逸らそうと二人で必死になり今の周りの状況(夜中の住宅街)も忘れてしばらく大騒ぎしていると…
「あの〜…」
「どうした…?」
急に後ろから声をかけられた。思わず返事をしてしまったが見れば、イリヤと同じ位の女の子と中学生くらいの女の子の二人組だった。
声を掛けて来たのは小さいの方の女の子だった。
「ちょっと道を聞きたいのですが…いいでしょうか?」
「すまないけど俺達もここは初めての場所なんだ、他の人に…」
申しなさげに俺に道を聞いてくるその女の子。しかし俺自身もここは初めて来るので、これ以上の回答はできない。
ちょっとまて、何でこんな時間にこんな所に女の子二人組が居る。まさか聖杯戦争の…
よく見ればその娘の後ろにいる女の子には
ーーー"ステータス"が表示されていた。ーーー
「逃げろ!イリヤ!相手はおそらくマスターとサーヴァントだ!」
イリヤに戦わせる訳にはいかない。本来イリヤは戦いには向いていない身体の仕組みの筈だし、何よりそんなの俺自身が許せない。
見れば、イリヤの格好がいわゆる魔法少女へと変わっていた。
「
投影するのは、手に馴染んだあの二対の短刀。俺も戦闘体勢に移行し5m程距離を取る。
「待って下さい!あなた達も巻き込まれた人なんですか!?」
「聖杯戦争…話は知っているよな…」
明らかに相手は狼狽している。とはいえ直ぐ後ろにイリヤが居る以上、油断は出来ない。
再び脇を見れば、イリヤは空中でステッキを構えて静止していた。
「知ってますけど、あなた達も知っているんですか?」
「そうだ。別に俺自身は聖杯なんて欲しくも無いし誰かを殺すなんて真っ平ゴメンだ。」
「私もお兄ちゃんと同じです…」
俺は警戒をしつつも質問に答える。
しかし、それと同時にイリヤも同意見で少し安心した。
そして相手はなおもこちらと戦闘のする気が無さそうだがこのままでは延々とにらみ合いになりかねない。
そこでひと思いに聞いてみることにした。
「でも、お前達が俺達を殺しに来たのなら話は別だけどな。」
「そんなつもりはありません!私は…『高町なのは』って言います!話を聞いて下さい!」
その娘は『高町なのは』は更にこう続けた。
「私達はただ巻き込まれて何がどうなってるのか全く分からないんです!知ってるなら教えて下さい!」
彼女は必死だった。嘘を付いている様子は無かったし、困っている人は放って置けない。それに後ろに居る中学生くらいの娘もどうして良いか戸惑っている様子だった。
それを確認してから、俺は警戒度を一気に引き下げて武器を破棄し彼女に近づいた。
「!? 士郎さん!危険です。演技かもしれませんよ!」
「それだったらそれまでだ。けれど、このまま戦うなんて出来ない。」
「お兄ちゃん!」
後ろから、先ほどとは違い真面目な口調で俺を制止しようとするルビーと軽く叫び声をあげるイリヤ。
しかしここでこの娘の話を無視はできない。
そして、もし一歩踏み込まれれば命の保証の無い距離まで近づきこう言った。
「俺の名前は、衛宮士郎。聖杯戦争の経験者だ。とはいえ今回は俺達も知らず知らずのうちに巻き込まれたんだけれどな。」
「し、士郎さんですね!よろしくお願いします!」
安堵の表情を浮かべる二人。
結論から言うと、二人とも俺達と同じような境遇だった。
マスターの『高町なのは』はともかく、サーヴァント『アーチャー』の『まどか』(フルネームは聞いていない)もイリヤと同じような状況だった。
まどか本人曰く、確かにたくさんの女の子を助けたけど英雄と言われると全然違うのこと。しかし俺から見ても警戒心が無さ過ぎて危なっかしいのでとりあえず4人(+a)で先ほど魔法少女姿で飛んでいた時にイリヤが見つけていた教会へ向かう事になったのだが…
「聞きたいことがあるんだが、教会ってどっちだ?」不幸だ…(ボソッ)
「全く見つからなくて困ってるんですよ…やっぱり私、呪われてるかも…」
「なんでさ…」
このまま、この調子だと下手をすれば初日で'全騎'(サーヴァント)で和解して終了とかいう前代未聞の聖杯戦争となるかもしれない。
サーヴァント(第1のアーチャー)
(unknown)まどか『unknown』
マスター
高町なのは『魔法少女リリカルなのは』
(ステータス)
筋力D 耐久C 速さD 魔力EX 幸運D
(クラス別スキル)
『対魔力』ランクB
三節以下の詠唱による魔術を無効化。大魔術・儀礼呪法など大掛かりな魔術を持ってしても傷付けるのは難しい。
『単独行動』ランクA++ (EX)
マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。
基本的に魔力の供給は必要なく、危機的な状況に落ち入るか宝具を使用する以外は魔力が尽きることがない。
(固有スキル)
『unknown』ランクC
unknown
『unknown』ランクC
unknown
『unknown』ランクunknown
unknown
『神性』ランクD (EX)
本来彼女は『unknown』であるのだが、サーヴァントとして呼ばれた影響で大きく劣化している。
unknown
宝具
『unknown』ランクB+
unknown
『unknown』ランクunknown
unknown
『unknown』ランクunknown
unknown
さあ、なのは以外の三人は誰でしょう!
まあ、アニメ絨毯爆撃とかやってる人じゃなくともバレバレでしょうけどね…(笑)
次回は何時になるか分かりませんがよろしくお願いします。