その存在、英国特務超能力機関は、日本に"学園都市"が出来る前から存在していたとされている。「されている」とは、、、、、そもそもどうしてそれだけ昔から存在しているのに"学園都市"に対して科学面、超能力
において遅れを取っているのか。理由は誰から見てもとても簡単、『全てにおいて負けている』からである。人員、金、施設、設備、環境、そして、技術に関してはまさに完敗。信念があってもそれを行うために必要な技術がない。いや、そもそも頭のつくり、頭脳が違いすぎた。考え方が違いすぎた。発想が違いすぎた。何かを発明する際の犠牲の数が違いすぎた。――――――――だが、もしも、英国特務超能力機関に"木原"のような頭のネジが吹っ飛んだ存在がいたとしたら、今の様に国に忘れられた亡霊のような影から存在する組織ではなく、
イギリス・首都ロンドン近くの地下に『それ』はいた
「我々『B.S.S.』は、"学園都市"が出来てから………いや、それ以前の前に追い詰められてきた。我々は日々、超能力開発のために己の全てを犠牲にしてきた。来る日も来る日も来る日も来る日も来る日も来る気も来る日も‥‥‥‥‥…・・我々は常に―――全力で超能力を開発してきた」
見た目60歳から70歳くらいの外見をした男は、説教臭い口調で目の前の若い男に語りかける
「よいか?我々……・・もちろん『君』も含めてだが、今日という日まで諦めずに、、、超能力開発を成し遂げるために日々という日を尽くしてきたわけなのだが……」
老人は目の前の男に語りかける同時に自分自身に言い聞かせる様に次の言葉を紡いだ
「それが・‥‥‥‥‥‥‥‥‥それがァ、それが!それが!!それが!!!それがどうだぁぁア!!!?"学園都市"が出来てからは我が組織は弱体化するばかりぃ!あれだけの規模を誇っていた組織は、今ではこんなロンドンの片田舎の地下にある、こんなまともな設備もないところをあいつらは用意しやがってぇええええ!!政府のクズ共は何もわかってはいない!タシかに!確かに!!我々は実験成果が出ていない、だが、科学においてあんなちっぽけな国に負けるのだけは我慢できない!!」
散々喚き散らしながらあらためて目の前の男に体を向けた
「そう思うだろ、ジョン・オルブライド博士!!」
ジョン・オルブライドは老人の叫びをただ聞いていた
「君だってそう思っているはずだ!!いや、思っている!」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
お互いに沈黙が続いた。さらに数分が経ち、先にこの沈黙を破ったのはジョン・オルブライドだった
「わ、私は…・・これまで超能力開発を実現化するために今まで研究を繰り返してきた…・・そのために無関係の子供を実験体として扱ってきた―――」
「それなら」
「だけど、私にはもう無理だ!もう嫌なんだ!子供を実験体として脳を弄るのはたくさんだ!娘と同い年の子供が―――――苦しむ姿をもう見たくないんだ!!!」
「何を今更、君が居なければプロジェクトは完成しないんだぞ!」
「ぷっ、プロ・・ジェクト…・・だと?」
初耳だった。超能力開発の
「プロジェクトとは何かね?主任である私に黙って何をしていた」
さっきまでの自分の今までの行いを呪っていた弱者姿ではなく、超能力開発の主任としての強者の姿として聞いていた
「事の次第によれば貴方のクビが飛ぶ可能性がありますよ?」
「いやいやいや、そー睨まんでくれ。確かに今までこのプロジェクトの事を黙っていた。だが、このプロジェクトが成功すればあの学園都市に並ぶことができるのだよ、何より君のためにもなる」
「……・?、何なんだそのプロジェクトとは?」
「だが、このプロジェクトを成功させるには、君のよく知っている人物の協力が必要なんだ」
「私の?誰なんだ、勿体つけないでさっさとプロジェクト名を言え!」
だが、次の老人の台詞に私は凍り付いてしまった
「プロジェクト名『粕谷瞳』、確か…・・君の娘さん?だったかな?まったく、今までなぜ言わなかったのかね?あれほどの力をもった"原石"が君の身内にいるなと。だがっ心配しなくてもいい!これからは我々があの"原石"を有効活用して行くからな!!」
「・‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥・・・・・・・・・・はっ?な、、、なに、を、、、何を言っているのだ?」
理解が追いつかない。脳がついていかない。だが、あまりの衝撃に逆に 冷静になることができた。
(いつバレた?いや、そんなことより
「きさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!瞳に何をしたぁぁぁぁぁああ!!!!!」
今にも噛み殺さんばかりの迫力で目の前のそいつに掴みかかった
「―――――っ!?痛いじゃないかジョン・オルブライド博士」
「・・・・・・・・・」
「そう睨まんでくれ、第一まだ何もしていない。君の、主任の娘を黙って拐いし、実験体にするはずがないだろう?冷静になりたまえ、普段の君らしくない」
「・・・・・・娘は、瞳は無事なんだな?」
「もちろんだとも、
「何が望みだ?」
「な~に、簡単なことだよ。今すぐに自分がやるべきことやりたまえ」
「‥‥‥‥‥‥私は」
「
「・・・・・・私は」
「さあ...」
「・・・私は」
「さあ...」
「私は・・・」
「さあ!!!」
「お前達のプロジェクトに手を貸すことはできない」
「・・・・・・は?」
「聞こえなかったのなら何度でも言ってやろう・・・・・
そのまま飛び出すように扉を開けて駆け抜けていった
「それが君の答えなんだな・・・・・・・・ジョン・オルブライド・・・」
その呟きが、組織を裏切った者への憎しみの念か、それとも、友としての哀しみの念か・・・・
ただ分かることは、昔の相棒ジョン・オルブライドはもういないということだけだった。
次で終わりかな?