本当に済みません。
本当に次回でプロローグ終了です。
「こちら
『時間がない、単刀直入に言う。『プロジェクトを開始せよ
「本当に行き成りだな。何があった?」
『今そちらに、ジョン・オルブライド博士が向かったと情報が入った。ジョン・オルブライド博士が粕谷瞳と接触する前になんとか回収してくれ』
「それは本当か!?―――――てことはジョン・オルブライド博士は我々を裏切ったんだな?」
『そういうことだ。ジョン・オルブライド博士を捕まえようと組織の方でも追いかけてはいるんだが、流石は現主任だな。部隊が翻弄されているらしい』
「・・・・・なるほど、わかった。では任務を開始する」
『時間がない、急げよ』
「わかってるって」
急いで無線を切って
(クソ!中々一人にならないな、出来れば一人になってから回収したかったんだが、今は流石に時間がない。なにより
ならどうするべきか?答えは簡単に出た。今まで
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幸せだった。
柚ちゃん、アンちゃん、ナンシーちゃんと今日も遊んだ。
皆に喜んでもらえるように"力"を練習した。
複数の紙を同時に扱えるようになった。
お父さんは最近遅くに帰ってくるけど優しく接してくれる。
いつもと変わらない日常。
楽しかった。
楽しかった。
だけど、お父さんにはこの"力"はあまり人前では使うなと言われた。
なぜ?と聞いても。
お前のためだと言ってまたどこか行ってしまう。
だけど、私は柚ちゃん、アンちゃん、ナンシーちゃんに喜んでもらえるように、今日も公園で"力"を使い紙飛行機を飛ばしていた。そのあと皆で紙飛行機がどこまで飛ぶか競争した。もちろん結果は私の圧勝である。やったー!
するといきなり公園の茂みの方から影が迫ってきた。
最初は犬だと思った。しかし、それは間違いだった。
犬歯を覗かせ、獲物を見つめるその獰猛な瞳は見るものを恐怖で縛り付けた。
『狼』、なぜそう見えたかは分からない、よく見ると人間であることがわかる。
だけど、瞳は本能的に分かってしまった。あれは『狼』で私達はただ喰われるだけの『獲物』であることに。
「きゃぁぁぁああ!!??!」
「なにぃぃ!?」
「たすけてぇぇ!!?」
目の前で三人が捕まってしまった。
距離にして5メートル、自分だけ逃げようと思えば逃げ出せる距離。だけど、、、
「三人を・・・・柚ちゃんを・・・・・アン・・・・・・ちゃんを、ナンシーちゃん・・・・・・・を・・・かえ・・・・せ・・」
怯えてはいない、むしろ怒っていた。目の前で友達を――――家族が捕まっている。しっかり目の前の『狼』を見据え、今度こそハッキリ言った。
「わ、私のかぞくにぃ!!袖ちゃん!アンちゃん!ナンシーちゃん!をっっっっ返せ!!!!!」
瞳は無意識のうちに、側に落ちていた紙の束を掴んでいた。
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紙飛行機を飛ばし遊んでいる。どうやら飛距離を競い合っているようだ。
ここからはタイミングだ。この茂みから
(何か注意を引くものがあればいいのだが・・・・・・・・を、他の三人の注意が獲物に向いている。行くなら今しかない!!)
姿勢を低く茂みから飛び出した。
(なんだ?よく聞こえなかったな)
ここまで彼は何一つミスをしていない、ターゲットを観察し、性格、人間性を見極める。そこまで把握してのこの作戦。だが、もう一度言う、彼は何一つミスをしていない。しかし、彼は瞳の行動力――――突発性を甘く見ていた。所詮子供だと。
「わ、私のかぞくにぃ!!袖ちゃん!アンちゃん!ナンシーちゃん!をっっっっ返せ!!!!!」
瞳は紙の束を掴むとこちらに向かって投げてきた。
紙は一枚一枚彼の予想以上の速さで投擲された。
だが、彼は避けようとは考えなかった。
ここでまた彼はミスを犯した。瞳から投擲された"紙"、だが所詮"紙"、避けるまでもないっと。
これが普通の考えだろう。誰しも子供が無我夢中に暴れて投げてくる紙を避けようとは思はない。なぜか?――――それが当然だからだ。誰しも投げられた紙に対して危機感を抱かない。痛くも痒くもない。それが常識。だが、ここで彼は最大のミスを犯した。彼は瞳の能力を
『紙を自由自在に操れる能力なら、紙その物の強度も操れるのではないか?』っと。
紙の束が彼の体に迫ってくる。もちろん彼のすぐそばにいた人質にも紙の束は迫っていく。
だが、彼は動かない。
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私はただ助けたかった。
友達を・・・・・家族を。
無我夢中だった。
だからこそ、紙を投げた。
子供のころから大好きなこの"力"を。
家族を助けるために使いたかったのだ。
だが、紙は私の本当の気持ちを理解したかのように"刃"の形になった。
家族を守りた。
この気持ちが、瞳の家族を奪おうとする敵を倒すために、攻撃性となった飛んでいった。
だが、ろくな訓練もしていない瞳が投げた"刃"は無差別に敵を――――――――家族を攻撃した。
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私―――――ジョン・オルブライドはひたすら走っていた。
娘、粕屋瞳を助け出すためにひたすら走っていた。
ここらの隠しルートなら誰よりも熟知していると言えるだろう。
「「まて!!」」「おえおえー!」「先回りだ!!」「ダメだ!読まれている!」
先ほどから追いかけてくるのは英国特務超能力機関のメンバーで私の「元」部下だった者達だ。
それが、30人で追いかけてくる。今では弱体化し、組織の総人数が100人いるかどうか、実際には100人もいないだろう。そして、なにより私を追いかけてくる面子だが、そのほとんどが私同様、運動など二の次の超能力開発に全てをつぎ込んできた者達だ。そこまでして何故私を捕まえたいか。彼らは分かっているのだ。ここで私が消えても変えはいくらでもいるが、もし、大事な"原石"ごと逃げられたら全てが終わってしまうと。
(だいぶ撒いたか・・・・そろそろ瞳のいる公園につくはずだ、間に合ってくれっっっ!!)
そして、そのまま公園に飛び込み、最初に見たものは、友達と楽しそうに遊んでいる瞳の姿でもなく、組織の人間に連れて行かれる瞳の姿でもなく―――――血に染まった公園の中央で
感想よろしくお願いします。