東方化物脳 ~100%の脳が幻想入り~ 不定期更新 作:薬売り
青蛾「この和菓子、美味しいわねぇ」
美鈴「そうですね!!」
俺達は、都で観光をしている。
ほんの千年位でよくここまで築き上げたよな。俺の放った核爆弾で一回滅んだからな。
美味しいもんはあるし、風情ある建物もある。最高かよ。
零「はは、食い急ぐな。喉を詰まらせたら大変だからな」
美鈴「はーい……うぐッ!?」
零「言わんこっちゃない……」
と、まぁ…
…よくある光景だ。
こういう一時を生きることに幸せを感じる。普通が一番だな。
美鈴「ゴホッゴホッ……す、すいません…」
零「気を付けろよ?と言うか今思ったが、マナー的にどうなのさ」
美鈴「スミマセン…」
零「青蛾を見てみろ。大人しく食ってるぞ?」
美鈴「うう…」
青蛾(喉が詰まりかけたなんて言えない)
芳香は相変わらず、蝶々と戯れている。
まぁ…いいんだけどさ……
そんなことを思っていると、一人少女が話しかけてきた。安い着物を着た少女。
女性「ねぇ」
零「んあ?なんだ?すまないが道案内は出来ないぞ?俺、旅人だから」
女性「知ってる」
零「そうか。じゃあ何用かな」
女性「貴方、神田零でしょ?」
やはり、有名なのだろうか。
まぁ、どうでもいいが。
零「そうだが?」
女性「依頼とか、受けたりしてるんでしょ?」
零「依頼か、どうした?妖怪退治?」
美鈴「え?依頼ですか?」
実は、俺の収入元はこれだ。
旅をする為にはお金が必要。そう言うわけで、依頼を受けている。
女性「依頼の内容は『かぐや姫を殺してほしい』ってもの」
美鈴「え?何を…」
零「理由は?」
女性「父に恥をかかせたから」
察するに、この娘は貴族の娘だろう。
あの、輝夜に無理難題を押し付けられて、諦めさせられた貴族の中の一人だろう。
零「どうやって、恥をかかせられた?」
女性「かぐや姫に無理難題を求められた。父の難題は『蓬莱の玉の枝』だった。そんな難題は無理だから職人に造らせたの。持っていってこれで嫁にできると思ったときに、職人が押し掛けてきた。父は大きな恥を負った」
なんとも間抜けな話だ。
零「それは、輝夜は悪くないな」
女性「悪いッ!!あの女が無理難題を求めなければッ!!欲にまみれた要求をしたからッ!!父は恥を負ったんだッ!!」
零「フーッ………なぁ、君」
女性はこちらを睨み、歯をガチガチさせている。
女性「なんだッ!!」
零「俺と結婚しよう」
女性「え?」
美鈴「は!?」
青蛾「はあ!?」
芳香「ン?」
皆、予想通りの反応をした。勿論、芳香も。
女性の顔がだんだん赤くなってきた。
女性「え、あ、いや、…は!?」
零「落ち着け」
前言撤回。予想以上の反応だった。
零「まぁ、そう言うことだ」
美鈴「どどどどどどどういうことですかッ!?」
青蛾「そそそそそそそうよッ!!ちゃんと説明してッ!?」
芳香「皆、顔赤いぞー。タコみたーい」
激しく同意をしておこう。
零「好きでもない男に結婚してくれなんて言われたら、断るだろう?」
女性「ま、まぁ…」
零「だから、無理難題を押し付けた。結婚しない為にな」
女性「……普通に断れば良かったじゃあないか」
零「貴族は無駄にプライドが高いからな~。絶対諦めない訳さ」
女性「………」
女性も納得してくれたらしい。
零「よって、依頼は承れない。納得した?」
女性「…うん
零「一応…名前を聞いておこう」
妹紅「…『藤原妹紅』」
藤原……結構有名じゃあないか。
アイツ、結構勇気があるもんだな。
零「さて、さっきから気になっていることを聞いていいかな?」
妹紅「答えられるものなら」
零「貴族のあんたがこんな町中を歩いて、一体どうしたんだ?まさか、俺に依頼をする為とかじゃあないよな?一人で、そんな格好をしてさ」
妹紅は、無言のまま後ろを振り返り、去っていった。
彼女の言う、答えられない質問だったようだ。
零「ま、と言っても、今の話の限りじゃあ藤原の奴も悪い訳じゃあないな。どっちも悪くない」
美鈴「にしても、驚きましたよ?いきなり、結婚してくれなんて」
青蛾「私なんて言われたことなんて一度もないのに」
零「お前には絶対言わない」
また、よく見る光景に戻った。
我ながら切り替えが早いと思う。そして、安定の芳香は蝶々と戯れていた。