東方化物脳 ~100%の脳が幻想入り~ 不定期更新   作:薬売り

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満月は光る V 『開華』

少し湿り気を持つ風に苦しませられながら、ある場所に向かう。

花畑を見に来た。なにか、妖怪が持つ花畑らしい。この季節は向日葵があると聞く。

 

美鈴「楽しみですね!!」

芳香「そうだねー」

青蛾「どこに行くか分かっていないのに肯定する。今日も、いつも通りの芳香ちゃんね」

零「それダメだろ」

 

暑い。太陽がサンサンと俺達を照らしながら温めている。温めすぎている。

恨めしく太陽を睨もうと思ったが、生憎眩しいのでそれすらできない。

そんな、下らないことを考える内に着いた。花畑。

 

美鈴「綺麗…」

零「そうだな」

 

美鈴はその花を見て、感動したのだろうか。

辺り一面向日葵に埋め尽くされている。どうやら、相当長い年月を生きている妖怪なのだろう。長く生きないと、ここまで多くの花を一人では管理できない。多分、大妖怪だろう。

 

女性「あら、どなたですか?ここに来るなんて」

零「あぁ、ここの花畑を管理していると言う妖怪さんですか。綺麗ですねぇ。観光できたんですよ」

女性「あらあら、ご苦労様ですね」

零「いえいえ、ここの花を見たら疲れなんか吹き飛びますよ」

女性「フフフフ」

零「ハハハハ」

 

ガシィィィッ!!

 

次の瞬間、女性は殴りかかってきた。

零はガード。

 

美鈴「え、えぇ!?何処に喧嘩する場面があったんですか!?」

二人「「ないよ(わ)」」

美鈴「えぇ……」

幽香「私の名前は『風見幽香』。ヨロシクね」

 

ヨロシクされたくないのだが、今はどうでもいい。

 

零「『神田零』だ」

幽香「フフフ…暦の上では夏ではないのに、もう夏の暑さになっている。花は太陽に左右されるの。人間や妖怪もね」

零「知ってる」

幽香「じゃあなぜ来た?焼き払う気か?」

 

噂では聞いていた、恐ろしい妖怪だと。

どうやら、彼女は人間にいいイメージを持っていないらしい。一度何かされたのだろうか。

 

幽香「貴方の首をはねて、都にさらしてやるッ!!」

零「……」

幽香「死になさい!!」

零「フッ…」

 

零は、殴りかかってくる幽香を押して、その反動でそっぽ向いて歩く。

幽香は訳がわからなく、零の歩みを止める。

 

幽香「な、何やってるの!?私を殺しに来たんじゃ…」

零「なんで殺さなきゃなんねぇの?」

幽香「え?…ゑ?」

零「俺らは、ただただ花を見に来ただけなんだ」

幽香「……」

零「どうしても戦いたいのなら…『亜空間の原子』ッ!!」

 

瞬間ッ!!その場にいる零以外のものの真下に、亜空間が開く。

 

零「俺の連れと戦うんだな」

 

零の顔はもう見えなくなった。

 

幽香「うッ!!」

美鈴「イテテテ……なんで私たち何でしょう」

青蛾「知らないわよ」

幽香「……もういいわ、全員殺してやる」

 

まずは、あのずっと手をのばしている。弱そうな奴を殺そう。

幽香は一瞬で移動し、芳香を殴るッ!!

 

芳香「なにやっているんだー?」

 

ビクともしない。変形さえしない。

何者だ?彼女らに恐怖を抱き始める。

 

青蛾「言っとくけど、そこら辺の妖怪とは違うわよ」

美鈴「あの人の弟子なんです。負けるわけにはいきませんのでね」

芳香「しぬのはあなたかも」

 

芳香は、幽香の両腕を掴んで地面に叩きつけたッ!!

いつもニコニコしている彼女は、戦闘中では生前の彼女その者だった。

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