東方化物脳 ~100%の脳が幻想入り~ 不定期更新 作:薬売り
牛若丸「皆さん、お世話になりました」
鞍馬「立派に育ちよって……」
文「死ぬんじゃあないわよ」
牛若丸が母親に会うべく、旅をするらしい。ついでに俺達も、そろそろ旅を再開させる。
鞍馬「零よ。お主には感謝してもしきれん」
零「そうか、そういってくれると嬉しいぜ」
鞍馬「鬼達に領土を渡さず、更にその鬼達との交流もできた。本当に感謝するぞ」
鞍馬に続き、文も。
文「わ、私も、ありがとうございました!!その、そう。アドバイスとか……」
零「どういたしまして、とだけ言っておくよ。そこまで感謝することでもない」
文「いえ、それだけじゃありません!!」
文がものすごい勢いで寄ってきた。
なにか……うん、言いたいのだろう。
文「あ、その…」
零「…?」
文「わ、私!!貴方が…」
芳香「ガオーー」
零「ん?うおッ!?」
文が何か言いかけたとき、芳香に膝かっくんされた。
いきなりは怖いぞ。
零「こんの~ッ!!許す!!」
芳香「ハッハッハァ~!!」
文「ハ、ハハハ…」
零「んで、なんだっけ?」
文「いや、なんでもありません……と、兎に角、病気しないでくださいね!!」
零「おうよ。お前も、元気でな」
そして、頭を撫でてしまった。うッ、セクハラだって思ってもうやめてたのに……
芳香を撫でるので癖になっちまった。直そう。
文「エ、エヘヘ…」
零「……」
意外と喜んでた。
まぁ、なら良しとしよう。そう思いながら、手を頭から下ろした。
文「あっ……」
そんな悲しい顔をするなよ……
零「んじゃ、そろそろ行くとするか。おーい」
芳香「はーい」
美鈴「はい」
青蛾「ハイハイ」
いつもの如く皆が集まり、そのまま出発することにした。
零「じゃあな。定期的には戻ってくるよ」
鞍馬「勿論じゃ。牛若丸……」
牛若丸「はい」
鞍馬「お前は戦闘の天才として、軍の先端を生きることとなるじゃろう」
牛若丸「……」
鞍馬「じゃがな……」
鞍馬が牛若丸の肩をがっしり掴んで言葉を放った。
鞍馬『自身の意思を貫くのだ。今、人間が失った大切な心を取り戻せ!!』
牛若丸「御意ッ!!」
男達は固く誓った。
零「牛若丸、そろそろ行こう」
牛若丸「はい、行きましょう!!」
そうして、俺達は山を後にした。
―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―
牛若丸「零さん」
零「ん?なんだ?」
牛若丸「私は、貴方のことをあまり信用してなかったです」
零「うん、知ってる」
その言葉に、牛若丸が少し苦笑した。
牛若丸「でも、鬼との戦いを見たとき、感じたんです。貴方は素晴らしいお方だと」
零「………」
牛若丸「今までのご無礼、誠に申し訳ありませんでした」
零「………フ」
牛若丸「?」
零「フフフ…ハッハッハッハ!!」
牛若丸「えぇ!?」
突然のことに牛若丸は驚く。他の皆は慣れたのか、何も反応はない。
零「あーおかし。あのな、そんなん気にしてたら天下取れねぇぜ?腐りきったこの平安をぶち壊せ」
牛若丸「は、はぁ……」
零「例えば……」
俺は道に染み込んだ水分を取りだし、『水威矢』を作る。
他の皆はハテナマーク。
そんなことは気にせず、俺は真横に射った。すると……
??「ウグアッ!?」
零「フゥーッ……話に集中するだけじゃなく、周りに敵が居ることも集中するとかな」
なんと、影から何十人もの人……いや、妖怪が現れ、俺達を睨み付けている。
零「…何用だ」
妖怪「あんたを殺すよう、上から言われているのさ」
零「上から?もしかして、軍が妖怪を雇ったってのと関係が……?」
妖怪「その通り、まぁ、もう気にしなくて言い。何故なら……」
牛若丸「お前が死ぬから」
牛若丸が妖怪の首を斬った。目にも止まらぬ速度で斬った。
ふむ、伊達に天狗の弟子ではないな。
零「ウオオオオオオッ!!」
その雄叫びに気付いた美鈴達は、牛若丸を持って飛んだッ!!
そして、零は地面を殴るッ!!
零「『痺の細胞』ッ!!」
その電撃は地面を伝わり妖怪達を倒していった。
だが、美鈴達を見て飛んだ妖怪もいる。そんな妖怪を…
美鈴「ハァァアッ!!」
青蛾「テイヤァッ!!」
美鈴は蹴り、青蛾は簪を飛ばした。
芳香「……」
芳香が弱そうに見えたのか、囲まれているが手助けは無用。
芳香「……イナクナリナサイ」
妖怪「…ッ!?」
妖怪達は恐怖を覚えた。
そう、恐怖。汗が大量に吹き出している。
次第に意識を失い、その場に倒れる。
芳香「ハッハッハ~勝ったぞ~」
零「よしよし」
青蛾「あ、私にもして~」
零「……よしよし」
青蛾「フフフ~」
美鈴「良い体操になったな」
牛若丸「……うそやん」
俺達の強さを思い知った牛若丸であった。