東方化物脳 ~100%の脳が幻想入り~ 不定期更新   作:薬売り

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玉の緒の刀 VII 『再開』

牛若丸「皆さん、お世話になりました」

鞍馬「立派に育ちよって……」

文「死ぬんじゃあないわよ」

 

牛若丸が母親に会うべく、旅をするらしい。ついでに俺達も、そろそろ旅を再開させる。

 

鞍馬「零よ。お主には感謝してもしきれん」

零「そうか、そういってくれると嬉しいぜ」

鞍馬「鬼達に領土を渡さず、更にその鬼達との交流もできた。本当に感謝するぞ」

 

鞍馬に続き、文も。

 

文「わ、私も、ありがとうございました!!その、そう。アドバイスとか……」

零「どういたしまして、とだけ言っておくよ。そこまで感謝することでもない」

文「いえ、それだけじゃありません!!」

 

文がものすごい勢いで寄ってきた。

なにか……うん、言いたいのだろう。

 

文「あ、その…」

零「…?」

文「わ、私!!貴方が…」

芳香「ガオーー」

零「ん?うおッ!?」

 

文が何か言いかけたとき、芳香に膝かっくんされた。

いきなりは怖いぞ。

 

零「こんの~ッ!!許す!!」

芳香「ハッハッハァ~!!」

文「ハ、ハハハ…」

零「んで、なんだっけ?」

文「いや、なんでもありません……と、兎に角、病気しないでくださいね!!」

零「おうよ。お前も、元気でな」

 

そして、頭を撫でてしまった。うッ、セクハラだって思ってもうやめてたのに……

芳香を撫でるので癖になっちまった。直そう。

 

文「エ、エヘヘ…」

零「……」

 

意外と喜んでた。

まぁ、なら良しとしよう。そう思いながら、手を頭から下ろした。

 

文「あっ……」

 

そんな悲しい顔をするなよ……

 

零「んじゃ、そろそろ行くとするか。おーい」

芳香「はーい」

美鈴「はい」

青蛾「ハイハイ」

 

いつもの如く皆が集まり、そのまま出発することにした。

 

零「じゃあな。定期的には戻ってくるよ」

鞍馬「勿論じゃ。牛若丸……」

牛若丸「はい」

鞍馬「お前は戦闘の天才として、軍の先端を生きることとなるじゃろう」

牛若丸「……」

鞍馬「じゃがな……」

 

鞍馬が牛若丸の肩をがっしり掴んで言葉を放った。

 

鞍馬『自身の意思を貫くのだ。今、人間が失った大切な心を取り戻せ!!』

牛若丸「御意ッ!!」

 

男達は固く誓った。

 

零「牛若丸、そろそろ行こう」

牛若丸「はい、行きましょう!!」

 

そうして、俺達は山を後にした。

 

―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―

 

牛若丸「零さん」

零「ん?なんだ?」

牛若丸「私は、貴方のことをあまり信用してなかったです」

零「うん、知ってる」

 

その言葉に、牛若丸が少し苦笑した。

 

牛若丸「でも、鬼との戦いを見たとき、感じたんです。貴方は素晴らしいお方だと」

零「………」

牛若丸「今までのご無礼、誠に申し訳ありませんでした」

零「………フ」

牛若丸「?」

零「フフフ…ハッハッハッハ!!」

牛若丸「えぇ!?」

 

突然のことに牛若丸は驚く。他の皆は慣れたのか、何も反応はない。

 

零「あーおかし。あのな、そんなん気にしてたら天下取れねぇぜ?腐りきったこの平安をぶち壊せ」

牛若丸「は、はぁ……」

零「例えば……」

 

俺は道に染み込んだ水分を取りだし、『水威矢』を作る。

他の皆はハテナマーク。

そんなことは気にせず、俺は真横に射った。すると……

 

??「ウグアッ!?」

零「フゥーッ……話に集中するだけじゃなく、周りに敵が居ることも集中するとかな」

 

なんと、影から何十人もの人……いや、妖怪が現れ、俺達を睨み付けている。

 

零「…何用だ」

妖怪「あんたを殺すよう、上から言われているのさ」

零「上から?もしかして、軍が妖怪を雇ったってのと関係が……?」

妖怪「その通り、まぁ、もう気にしなくて言い。何故なら……」

牛若丸「お前が死ぬから」

 

牛若丸が妖怪の首を斬った。目にも止まらぬ速度で斬った。

ふむ、伊達に天狗の弟子ではないな。

 

零「ウオオオオオオッ!!」

 

その雄叫びに気付いた美鈴達は、牛若丸を持って飛んだッ!!

そして、零は地面を殴るッ!!

 

零「『痺の細胞』ッ!!」

 

その電撃は地面を伝わり妖怪達を倒していった。

だが、美鈴達を見て飛んだ妖怪もいる。そんな妖怪を…

 

美鈴「ハァァアッ!!」

青蛾「テイヤァッ!!」

 

美鈴は蹴り、青蛾は簪を飛ばした。

 

芳香「……」

 

芳香が弱そうに見えたのか、囲まれているが手助けは無用。

 

芳香「……イナクナリナサイ」

妖怪「…ッ!?」

 

妖怪達は恐怖を覚えた。

そう、恐怖。汗が大量に吹き出している。

次第に意識を失い、その場に倒れる。

 

芳香「ハッハッハ~勝ったぞ~」

零「よしよし」

青蛾「あ、私にもして~」

零「……よしよし」

青蛾「フフフ~」

美鈴「良い体操になったな」

牛若丸「……うそやん」

 

俺達の強さを思い知った牛若丸であった。

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