【問題児たちが異世界から来るそうですよ?~え?御一人様追加ですか?~】   作:湊クレナイ

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【第1章:問題児達召喚】
【プロローグ】


―――ワタシ、【来馬(くるま) (はく)】の人生はとてもデンジャラスだったと思う。

幼少期で既に家庭崩壊。夫婦仲は最悪で両親は何時も喧嘩ばかりしていまシタ。

そんな夫婦の元で生まれたワタシは数年間放置された揚句、ポイっと何所かの施設に放りこまレタ。

しかも、放りこまれた施設は借金まみれで今にも潰れそうデシタナ。

借金取りさん達は毎日の様に飽きずに来ていましたシ、主食はお水で、2,3日ぐらい飲まず食わずはザラにありまシタシ。

こんな状況ですから生きていく為には働くしかなく、しかし、ワタシは子供だった為、仕事はできまセン。

幸いワタシにはマジックの才能があったみたいデ、ストリートで路銀稼ぎをしていく内にあれよあれよと有名になり、色んな大会やステージに出ていく内に16歳になった今、割と凄いマジック賞を貰っちゃいまシタ。

そのマネーでお世話になった施設の借金を返済し終え、施設もそれなりに裕福な暮らしが出来る様になっていまシタ。

まず、一般家庭では有り得ない波乱万丈の人生である事には間違いナイ。

退屈とは無縁で、常にデンジャラスな刺激が待ち受けてイタ。

割と楽しかったし、それなり気に入ってイタ。不満だってコレと言って特にナイ。

しかし、心の中はがポッカリと空いたままダ。

苛酷な幼少時代は勿論、栄光を掴んだ今でも、それだけは同じデス。

一体コレは何が原因なんでしょうカネ?

どうすればこの穴は塞がれるのデショウカ?

何をすればワタシは本当に満たされるのデショウカ?

16年間、何度も考えましたがこの答えは未だ見つかっていまセン。

 

ある日、久しぶりの休日を満喫している所に、自室の窓から白い手紙が入って来タ。

不思議な事にその手紙は途中で落ちる事無く、真っ直ぐワタシの手元にフワリと降りて来まシタ。

白い便箋にはただ一言『来馬 狛様へ』っとだけ書かれており、それ以外は何の変哲もない真っ白な手紙デシタ。

 

「フム、何でショウ?」

 

不思議な受け取り方をした手紙に興味を持ち、封を開けて中身を取り出ス。

その手紙にはこう書かれてイタ。

 

――悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。その才能を試すことを望むならば、己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、我等の箱庭に来られたし――

 

手紙の内容を読み終えた瞬間、ワタシの身体は白い光に包まれ、そしてこの世界から居なくなりマシタ。

 

いきなりの事で訳が分かりませんデシタガ、まさか完全無欠の異世界に招かれる事になるなんて思っていもいなかったデス。

そして……、その異世界で本当に満たされるモノに出会えるなんて……それこそ予想外デシタ。

 

 

=つづく=

 

 

 




=あとがき=

こんにちは湊クレナイです。
今回ハーメルンの小説に初投稿させて頂きました。
色々と拙い所がありますが、よろしくお願いします。
主人公の紹介も次回辺りでやりたいと思います。


PS:すぴばる小説部でも活動していますので、もし見かける事があればよろしくお願いします。


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