ソードアート・オンライン~黒の剣士と絶剣~ リメイク版 作:舞翼
やっぱ、この話は難しかったですな。てか、ご都合主義満載です(笑)
それと、完全にキリト君視点ですね。
では、投稿です。
本編をどうぞ。
――ギルド、
それは、第五十六層にある聖竜連合本部で行われている。
会議の内容は、
手元に届いた資料には、
次にシュミットが立ち上がり口を開く。
「
この言葉により、討伐隊に動揺の声が上がる。
そう、
幾つかのオレンジギルドのアジトは発見できても、肝心のラフコフの本拠地だけは、何時まで経っても発見できなかった。
展開されたマップが示すラフコフの根城と思われる場所は、デザイナーが忘れてしまったような洞窟だったのだ。
「この後、各々にアイテムを配布したいと思う。 作戦決行時間は――」
「ちょっと待て。――ユウキ」
俺はシュミットの言葉を遮り、隣に立つユウキにアイコンタクトを取った。 俺は、一切の動揺を見せない討伐隊メンバーを見逃さなかった。
まあ俺の思惑が違ったら、ユウキと共に、下層で畑を耕そう。
「なるほどね」
「んじゃ、手はず通り頼んだ」
そう言って、ユウキは剣抜し、扉付近に立ち塞がった。
これで、部屋に居るメンバーは退出する事は不可能である。 俺とユウキの行動に、メンバーたちは疑問符を浮かべる事しか出来ない。
俺の親友と幼馴染は眉を寄せていたが。 数秒すれば、二人も俺が思ってる事に辿り着くはずだ。
俺は放剣し、剣にオレンジ色のライトエフェクトを纏わせ、ジェットエンジンのように前方へ突撃する。 圏内でHPが減少する事はないが、代わりに凄まじいノックバックをするのだ。
そいつは、俺が発動させた《ヴォーパール・ストライク》を正面から受け、壁際まで吹き飛ばされた。
「さて、逃げ場はなくなったぞ。
討伐隊メンバーは目を丸くしてが、その中でも、アスナとランは『やっぱり……』と言う感じだった。
「という事なんだ。 大人しく捕まってね」
「ちッ! そこを退けッ!」
奴は頭を振って立ち上がり、走りながら放剣して扉を塞ぐユウキに剣を振り下ろすが、軽くいなされ、柄でみぞおちを突かれ、膝を折るように気絶した。
「ったく、上手く隠れてたもんだな」
俺は剣を納めてから、そう呟いた。
奴は、血盟騎士団で功績を残してた奴だ。 おそらく、血盟騎士団メンバーの信用を得て、情報を上手く引き出す魂胆だったのだろう。
気絶したプレイヤーを調べると、奴の二の腕から棺桶のエンブレムが見つかった。
「このやり方は、ジョニー・ブラックね」
俺はアスナの問いに頷いた。
「だろうな。
「それで、統制を乱すのが目的って事ね」
俺は、そうだろうな。と首肯した。
「それにしても、良く解ったわね」
「まあな。 索敵スキルに加えて、俺は観察眼も鍛えてるから、それの賜物って所か」
アスナは溜息を吐いた。
「まったく、もう驚くことはないと思ったんけどね」
俺は苦笑してから顔を引き締めた。
「アスナ。 もし、ラフコフの奴らが狂気してたら、死を覚悟して特攻も有り得るぞ。 そうなれば――」
もしこのような状況になれば、俺は躊躇なく奴らの首を刎ね飛ばすだろう。
そして、十字架を背負う事になる。
「ええ、その状況になれば、わたしは躊躇いを捨てる。 きっと、ユウキちゃんもランさんも、同じ事を思ってるはずよ」
「……そうだな」
出来れば、そのような事態は避けたい……。
「アスナ、作戦の決行は早い方がいい。 少なくても、俺たちが討伐隊を編成してる事は知られてるはずだ」
「確かにそうね。 わたしは、ランさんの元へ行ってくるわ」
そう言って、アスナはランの元へ歩いて行き、彼女とすれ違うようにユウキが此方に歩み寄る。
「これで、奇襲の心配はなくなったね」
「ああ、そうだな」
俺たち四人は殺す覚悟を持って戦えるが、俺たち以外は、その覚悟を持ってる奴が少なかもしれない。
どんなに強固な装備をしていても、狂気に染まった奴らと対峙して、足が竦んでほぼ動けなくなってしまう場合もあるのだ。
「よし、《閃光》と《剣舞姫》と話し合った結果、深夜に決行する事が決まった。 異論のある奴は居るか!?」
そう言って、シュミットは周りを見渡した。
そこには、不満や文句を言うプレイヤーは居なかった。 これが決まったたとほぼ同時に、内通者は、ユウキとランの手によって黒鉄宮の牢獄に飛ばされた。
「では、各自にポーション等を配布する。 また、必要な物があった場合は言ってくれ。 ただちに用意する。 それと――」
このようにして、
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
日付が変わった、翌日の午前一時。
この時間こそが、
「これから回廊結晶を使い、奴らが根城にしている洞窟前に移動する」
俺たちは、奴らの根城へ場所に向かった。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
討伐隊は近場の茂みに隠れ、草むらに身を潜めている。
「よし、行くぞ」
先頭のシュミットの合図と時に、討伐隊は得物を抜いた。
そこから洞窟に続く坑道を通り、大部屋へ突入した。 大部屋に居たのは、大勢の
奴らは、
「なッ!? 攻略組の作戦決行は早朝だったはずだ!」
「何で攻略組がいるんだ!?」
俺たち討伐隊は、スパイのメッセージを使用して、偽情報を流したのだ。 尤も、マナー違反な行為に変わりはないが、人命が掛っているのだ。 今は、目を瞑らせてもらった。
討伐隊に手足を斬り落とされ、奴らは拘束されていったが、一部の奴らは出来なかった。 コイツらは格が違ったのだ。 奴らの力量は、幹部の一歩手前。と言った所だろう。
そいつらは得物を構え、狂ったような笑みを浮かべている。
だが、多勢に無勢である。 奴らも、徐々にHPを減らしていった。
「お前らの負けだ。 武器を捨てろ」
だが、攻撃を休めようとはしない。 捨て身で攻撃を仕掛けているのだ。
「オレがビビるとでも思っていたのかッ!」
結果、優勢に運んでいた討伐隊が押されて来た。 このまま押され続けると、最悪、この場が血の海と化す。 俺は剣を握り直し、覚悟を決めた。 そう、――――殺す覚悟を。
俺は走り出し、スピードを緩めず、奴の胸に剣を突き刺した。
HPゲージは目に見えて減少して行った。 HPがゼロになれば、奴は、アインクラッドから永久退場する。 もちろん、現実世界では脳が焼かれ死亡するはずだ。
「……この……人殺しが……黒の剣士、お前も俺たちと――」
奴の体はポリゴンを四散させ、この世界から消滅した。
「……ああ、俺もお前たちと同じ人殺しだ。……だが、お前たちのようにはならない」
俺は、近くから襲ってきた両手剣使いの首を刎ねHPを吹き飛ばした。
それからは無我夢中だった。 俺の目に映った
その数は、二桁に上るだろう。
振り返り剣を振るうと、剣の刀身と、針剣の刀身が衝突し甲高い音を立てる。
「……黒の剣士、やってくれた、な……」
俺の目の前に立っていたのは、赤い髪と目。 髑髏仮面を被った男。――
「……骸骨野郎か。 お前も
「貴様に、言われたくない。 人殺し、が」
俺は苦笑した。
「ああ、そうだな。 俺もお前たちと同類だ。 だが、お前たちと違う所は、快楽の為じゃない」
「それは、ただの、正当化だ。 現実から、逃げてるだけ、だ」
「……かもな。 まあでも、貴様を生かしてたら危険だ。 ここで死んでもらう」
剣を弾き、再び構えを取る俺と赤目のザザ。
「絶剣、たちはいいのか。 奴らは、ここで死ぬ」
「彼女たちを甘く見過ぎだ。 彼女たちの芯は、俺より強い。 俺なんかが、到底敵わないほどな」
俺とザザは、再び剣をぶつけ合う。
ソードスキルを発動させない理由は、ザザは
僅かな隙が致命傷になるのだ。
だが、決定打がないのも事実。 また、
「ッチ、時間、切れか。……黒の剣士、貴様はいつか、殺す」
ザザは暗闇の中に消えて行った。
無暗に追跡するのは危険だ。 だが、ここまで壊滅状態に陥れたのだ。 殺人ギルドを再結成する事は不可能だろう。
俺が剣を振り払うと、甲高い声が聞こえてくる。
「ヒャハハハ! ワーン・ダウン!」
顔は黒い頭陀袋で確認できないが、狂喜な笑みを浮かべている確信が持てた。
ジョニー・ブラックの前には、二人の
「さ~て、殺すぜ。 イッツ・ショウ・タイム!」
死を覚悟した討伐隊メンバーに剣が振り下ろされるが――。
「させるかッ!」
俺は《ヴォーパール・ストライク》を発動させ、横一列になってる奴らに突撃した。
その結果、ジョニー・ブラックを除くメンバーは、この世から消えた。
前で踏み止まった俺は、左手をポーチ中に入れ解毒結晶を取り出し、後方へ投げた。
「す、すまない……」
「た、助かった……」
「……コイツは俺がやる。 お前らは別の奴の相手をしろ」
立ち上がってから頷き、討伐隊は乱戦の中へ飛び込んで行った。
乱戦と言っても、ほぼ討伐隊の勝利だが。
「おい、おいおいおい!? オレの邪魔をするなよッ! 黒の剣士ッ! 殺す、麻痺させてゆっくり殺してやる!」
俺は剣を構えた。
「できるもんならやってみな。 それと、お前のお友達は先に逃げたぞ」
「ッチ、ザザの奴、不利と見て逃げやがったか」
「で、お前は逃げなくていいのか? この勝負は、討伐隊の勝ちだ」
「そんなもん、オレには関係ねぇよ!」
俺の挑発で頭に血が昇ったのか、ジョニー・ブラックは毒ナイフを構えて飛びかかって来た。 その動きは、俺から見たら単調な動きであった。
ならば、奴の両足を狙うのも容易い。 俺がすれ違いざまに剣を振るうと、ジョニー・ブラックの両足が吹き飛び、部位欠損状態になり戦闘不能になった。
何とも、呆気ない幕引きである。
騒ぎを聞き付けた討伐隊のメンバーが、ジョニー・ブラックを縄で縛り上げ、捕縛した。 残党の捕縛も完了しており、回廊結晶で開かれ、牢獄へ繋がるコリドーの中へ放り込んでいく。
「……貴様、黒の剣士。 絶対に殺してやる。 必ず、殺す……」
「……そんな日は来ないさ。 牢獄で大人しくしてな」
俺はジョニー・ブラックをコリドーの中へ放り込んだ。
こうして、殺人ギルド
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アジトを出た討伐隊は、安全エリアで今回の作戦結果の報告をした。
「被害は討伐隊からは五人。
そして、俺が殺した人数は十五人だ。 そう、この中の半数以上は俺が殺したのだ。
今になって人を殺した実感が湧いてくる。――止まらない震え。 血塗られた手。 死んで逝った奴らが残した――人殺しの言葉。
これが、俺が背負った十字架の重さだ。
「……ボクは、ボクは、君の味方だよ。 絶対に傍を離れないからね」
「あ、ああ」
だが、俺は差し出された手を拒否してしまった。
カーソルはグリーンのままだが、俺は大量殺人者だ。 血塗られた手で、彼女の手を握り返すなど出来ない。 出来るはずがないのだ。
「
幹部である赤目のザザと、リーダーである
だが、奴らも大人しくしてるはずだ。
俺は立ち上がり、
「……悪い、俺は先に帰る。 今は、一人にしてくれ」
「……キリト」
俺は胸の中で、「……すまない」とユウキに頭を下げた。 俺は歩き出し、転移門前に向かった。
この時俺は、親友と幼馴染が涙を流してるのに気付かなかった――。
まああれです。戦闘が早い気がしますが、その体の受け付けは致しませんですm(__)m
てか、血の海を回避する為に、キリト君はかなり殺してしまいました……。(原作以上)
ではでは、感想、評価、よろしくお願いします!!