僕と幻想郷と過去日記   作:只今更新凍結中

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迷いし剣(こころ)と信念を貫きし刀(こころ)

「疲れたわね」

 

「お疲れ様」

 

「さて、どうしましょうか・・・」

 

勝ったのは良いが行き方が・・・

 

「あいたたた・・・」

 

「まさかあれが敗れるなんてね~」

 

「結構自身あったんだけどな・・・」

 

プリズムリバー三姉妹が起き上がって来た。

そうだ。

 

「ねぇ、君達」

 

「何かしら?」

 

「練習のために冥界行く予定だったんだよね?」

 

「えぇ、そうだけど」

 

「どうやっていくの?」

 

この子達に聞けばわかるはず・・・

 

「どうやってって・・・」

 

「そりゃ・・・」

 

「その門を、」

 

「「「飛び越えれば良いよ」」」

 

意外と簡単だった・・・

 

 

 

__________

 

 

 

僕達は彼女たちと別れ、門を飛び越えるとそこには・・・

 

「どれだけ続くのよ、この階段」

 

「さすがに長すぎだぜ?」

 

「結構上ったつもりだけど、まだあるわね・・・」

 

「ハァハァ・・・」

 

息切れし始めた咲夜を支え、

 

「大丈夫?咲夜」

 

あまりにも長い階段・・・20分ほど上ってるがまだ着かなさそうだ。

表情には出さないようにしているようだが霊夢も細かく見ると息遣いが荒い。

 

「ハァ・・・大丈夫よ・・・」

 

「さすがに戦闘の後にこれはきついわね・・・」

 

「飛んだほうが早いんじゃね?」

 

「「「「・・・・」」」」

 

「どうしたんだぜ?」

 

思いつかなかった・・・

 

「でもね・・・」

 

僕は霊夢たちを見る。

アリスは結構余裕があるが・・・問題は霊夢たちだ。

朝から動き回り、おまけに霊夢はこれまでに2戦、弾幕勝負をしている。

 

そして何より・・・ここは死の気質が濃い・・・ある程度霊夢達も抵抗はあるだろうけど・・・体力が少しずつ削られていくのだろう。上に行くほど彼女達を連れて行くなと頭の中で警報がなるが・・・

 

「・・・私は大丈夫よ」

 

「私も大丈夫だぜ?」

 

「じゃあ魔理沙、霊夢乗せてもらえる?」

 

「了解だぜ」

 

「咲夜は・・・はい」

 

僕は屈み、咲夜に背を向ける。

 

「・・・え?」

 

「乗って?運ぶから」

 

「え・・・その・・・」

 

少し考える素振りをした後、肩に手をかけてきたのでそのまま背負う。

軽い・・・霊夢もそうだがちゃんとご飯を食べているのだろうか・・・?

 

「(・・・うらやましいわね・・・)」

 

「(・・・なんだろう・・・昔よくやってもらってたのに・・・他人にしてるの見ると、胸がムカムカするわね・・・)」

 

「さ、行こうか」

 

僕達は飛び立った。

 

 

________

 

 

「飛ぶと結構楽に行けたわね」

 

「だな」

 

「咲夜、大丈夫?」

 

「だ、だ大丈夫よ////」

 

「気にするだけ無駄よ、明久」

 

「そう?」

 

「階段のとこでも思ったけど、すごいわね」

 

結構開いた場所だが暖かく、何より・・・

 

「綺麗ね・・・」

 

「冥界にも桜あるんだな」

 

周りには咲き乱れる桜・・・

 

「もしかして・・・このために春度を?」

 

「どうかしらね・・・」

 

「明久、どうしたの?」

 

僕はそこにあった屋敷を・・・いやその近くの桜に木の陰を眺め・・・

 

「・・・・・」

 

みんなの前に立ち、鞘から少し刀を抜く感じで横に構えると、

 

『ガキンッ』

 

「なっ・・・・」

 

「「「「え?」」」」

 

「危ないな・・・いきなり切りかかってくるなんてどういう用件かな?」

 

肩口付近に揃えられた銀色の髪、緑を基本とした服にスカート。

それに傍らに人魂を佇ませ、脇に短刀、手に一般的な刀よりも長い刀を構えた少女であった。

 

「不意打ちしようとしたのですが・・・・気づいていたのですか・・・」

 

彼女は距離をとるとそう聞いてきた。

 

「君のいたとこだけ不自然だったからね・・・気配は消すんじゃなくて同化させなきゃ」

 

「・・・次回からそうしましょう」

 

「・・・アンタが今回の犯人?」

 

「春度のことでしたらそうです」

 

「何でかしら?」

 

「お嬢様の願いを叶える為には大量の春度が必要なのよ」

 

「主・・・ねぇ・・・」

 

咲夜も似たようなものだもんね。

 

「だけど何で僕を狙ってたのかな?」

 

そう、隠れていた時から妙に僕に意識が集中していた。

 

「貴方は大量の春度を持ってる。まだお嬢様の願いが叶うまで春度が足りないから、それをもらうのと・・・」

 

「それと?」

 

「貴方は危険だ。なぜだかわからないけど貴方をお嬢様にあわせるわけには・・・いかない!!」

 

「そう・・・なら・・・」

 

僕は鞘から刀を抜き放ち(いまさらだが鞘はベルトのとこにつけてます)

 

「僕が相手になるよ」

 

「我が名は魂魄妖夢!!」

 

「僕は吉井明久」

 

「妖怪が鍛えしこの楼観剣に……断てぬものなど、あんまりない!!!!」

 

「いや、そこは無いって言おうよ」

 

言うか言わないかのタイミングで妖夢は切りかかってきた。

 

『キンッ』

 

刀同士のぶつかり合う音とともに僕達は対面する。

 

「・・・その脇差?抜かないんだね」

 

「白楼剣は霊以外には殆ど斬れ味がありません。それ以前に私は基本的に楼観剣一本で戦い、白楼剣は主に防御用に用いています!!」

 

・・・この子ってすごい素直?

 

「そっか・・・なら!!」

 

僕は妖夢を弾き飛ばすと、

 

ー閃鞘・散華時雨ー

 

妖夢に向かって雨の様に刺突を繰り出す。

 

「なっ!?」

 

妖夢は驚きながらも白楼剣を抜き放ち刺突を弾きながら後ろにとんだ。

 

「まさか・・・人があれほどのスピードで刺突を繰り出すなんて驚きですね」

 

「う~ん、でも僕より強い人もいるしね」

 

「それは気になるものですね」

 

妖夢はカードを取り出し、

 

「人符『現世斬』」

 

刀を鞘に戻し、とてつもない速さで踏み込み、切りかかってきた。

 

「九門『薙走り』」

 

僕は刀を横の構え・・・・

 

「はぁ!!!」

 

斬撃に合わせると、

 

「・・・遅い!!」

 

刃で流すように反らし、切りかかった。

 

「くっ!!」

 

しかし妖夢は見事なフットワークでそれを回避するも、

 

「かすりましたか・・・」

 

僕の剣は袖を切り裂いていた。

 

「今度は僕から行くよ、一式『地砕き』」

 

僕は霊力を足に込めると妖夢に横蹴りを叩き込む。

 

「っ!!」

 

妖夢はそれを腕をクロスにして防ぐが吹き飛び、

 

「四式『掬威薙ぎ』」

 

したから掬う様に斬り、そして薙ぎ払う。

直撃したか・・・・いやもう一方の刀で防いだか・・・

 

「まだだ!!魂魄『幽明求聞持聡明の法』」

 

「?」

 

カードを宣告するが何も起こらずそのまま斬りかかってきた。

僕はそれを防ぎながらも違和感を感じ・・・

 

「・・・・」

 

「今だ!!」

 

すると後ろから妖夢が現れ斬りかかってきた。

 

「甘い!!」

 

僕は懐からナイフを取り出しそれを防ぐ。

 

「なっ!?」

 

「さっきまでいたそこの幽霊が消えてたからまさかって思ったけど・・・」

 

後ろから斬りかかってきた妖夢は消え、人魂になる。

 

「まさかこれまで防がれるなんて・・・」

 

「結構危なかったけどね。でも・・・」

 

こっからは勝ちに行く・・・・

 

「・・・・原罪『起源開花』」

 

僕はそう宣告する。

 

 

sideアリス

 

「すごいわね・・・」

 

春妖精の時もそうだったけど速い・・・

しかも速いだけではなく動きに隙が無いのだ。

 

「あれは・・・」

 

「知ってるの?あのスペルカード」

 

「・・・見てればわかるわ」

 

明久から霊力が噴出すると・・・

髪は白銀の長髪になった。

 

「あれは・・・」

 

「効果は肉体強化ね。けど・・・」

 

咲夜も気づいたのね・・・

 

「なんで霊力を垂れ流してるの?」

 

「そういうスペルなんだよ」

 

「明久いわく、肉体強化の代償に霊力の放出・・・でも・・・」

 

「「でも?」」

 

「あるスペルの条件でもある、って言ってたわ」

 

『人鬼「未来永劫斬」』

 

妖夢って言ったかしら・・・彼女はとてつもないスピードで明久に斬りかかっているが、

明久はそれと同等・・・いや読んでいるからそれ以上のスピードで弾いて行く。

 

「・・・ホント彼って人間?」

 

「誰がなんと言おうと明久は人よ。」

 

私のつぶやきに霊夢は答えた。

 

 

side明久

 

僕は斬撃を弾きながら・・・

 

「(もうそろそろかな・・・)」

 

「・・・負けるわけにはいかないんです・・・」

 

「え?」

 

「お嬢様の願いを叶えなきゃ・・・いけないんです」

 

「それが回りに迷惑をかけても?」

 

「・・・」

 

「それが・・・死を濃くしてもかい?」

 

「・・・・それが・・・命令とあれば・・・」

 

「ハァ・・・ふざけるな!!!」

 

「!?」

 

「確かに主の指示を聞くには従者としてやらなくちゃいけないことかもしれない・・・・」

 

確かに必要なことだ・・・けど・・・

 

「だけど、もし主が間違いをおかしそうになったら止めるのも従者としてやらなきゃいけないことでしょ!!」

 

「けど・・・それでも・・・お嬢様の願いをかなえたいんです」

 

「それが・・・その人が死ぬかもしれなくてもかい?」

 

「・・・それを望まれるなら・・・」

 

「嘘だね」

 

「何を言って・・・」

 

「本当にそう思ってるなら・・・なんで泣いてるの?」

 

「え・・・・・?」

 

彼女は・・・泣いていることに気づいてなかったのか・・・

 

「僕は・・・止める。形がある以上死があるのは定めだけどそれでも、今はその時じゃない!!」

 

「わたしは・・・・」

 

僕は・・・・止める!!

 

「行くよ!!」

 

「うっ・・・・空観剣『六根清浄斬』!!」

 

妖夢は僕の斬撃を白楼剣で反らし、フットワークを生かしてまるで分身したかのように・・・そして斬りかかって来た。

 

「・・・・・」

 

僕はそれを・・・地を這うかのようにして避ける。

 

「な!!でもこれで!!」

 

妖夢は飛び上がり、兜割りをしてくる。

 

「甘い!!斬符『飛龍』」

 

僕は這う形から力がそれないように飛び上がり斬り上げた。

 

『ガキンッ』

 

「なっ・・・・・」

 

「これで・・・終わりだ・・・」

 

僕は着地と同時にカードを出し、

 

「虚空『六廻・夢幻』」

 

1つ・・・

 

霊力で強化した蹴りを叩き込み、

 

2つ・・・

 

踵落としの要領で踏みつけ、

 

3つ・・・

 

下段を払うように斬り払い、

 

4つ・・・

 

したから掬う様に斬り、そして薙ぎ払う

 

5つ・・・

 

すれ違いざまに数回の斬撃。

そして・・・

 

「・・・鬼我・・・」

 

僕は回り散らばった霊力を刀身に集める・・・

 

 

 

 

side妖夢

 

 

 

 

今理解した・・・先ほどの肉体強化・・・

霊力を垂れ流していたのは・・・このため?

 

明久といった少年は刀を八相に構える・・・

その姿は14~5歳とは思えない気迫をかもし出し・・・それはまるで、

 

「・・・師匠・・・」

 

師であり、祖父であるあの人を思い浮かべた・・・

 

これは・・・勝てない・・・迷いを持ってる私の様な剣では、彼の強い信念のこもった刀にはとどかない・・・だけど何だろう。

 

「・・・きれいだな・・・」

 

その姿は綺麗で・・・かっこよく・・・負けているのに悔しくなかった・・・

 

「一刀!!!」

 

振り下ろした白銀の斬撃に私は飲み込まれた。

 

 

side明久

 

「・・・・・ふう・・・」

 

魔力で刃引きはしていたから斬れてないけど・・・

 

「威力が強すぎるねこれ・・・」

 

僕は妖夢を抱きかかえ、霊夢達の所へと向かった。

 

 

 

 

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