僕は慧音のところに泊まり、朝を迎えると・・・
「・・・紫?」
隣に紫が座っていた。
「あら、起きたのね」
「どうかしたの?」
「明久・・・宴会について・・・どう思うかしら?」
「・・・異変だと・・・思ってる・・・」
「・・・そう・・・」
「・・・・・・」
紫はうつむくようにし、
「明久・・・いえ、やっぱりなんでもないわ」
「・・・紫。」
「なにかしら?」
「まかせて」
「え?」
「言い切ることは出来ないけど・・・絶対解決する。
誰もが・・・納得できるように・・・」
「・・・そうね。明久、頑張ってね」
紫は隙間を開くと潜り込み、
「あの子を、友達をお願いね」
小さい声だったけど・・・はっきり聞こえた。
「了解」
僕は着替えを済ませると・・・博麗神社へとむかった。
【少年移動中】
「・・・・・・」
誰もいない。
霊夢は村に行ってるだろう。
でも、視線は感じる・・・
でも見えない・・・
「なら・・・」
僕は直死を発動すると、
「これは・・・」
霧・・・うっすらと昨日から見えていたが今ははっきりと見える。
そしてなにより、
「え?何もいないのに死の線・・・いや見えないだけで何かいる?」
霧散してるからだろうけど、視える。
「・・・居るならでてきなよ」
・・・
「みんなを集めて宴会をするようにしてるのは君かい?」
すると前に霧が集まり始め、
「そうだよ。だって楽しいじゃないか」
二本の角、腕に鎖をつけ角にはリボンを付けている少女。
「そうだね。でも・・・困るのも確かだよ」
「えー、何で? 賑やかでいいじゃん」
「仕事が進まないからだよ。だから止めてくれないかな?」
「いやだ」
わがままっ子か(苦笑
「なら、止める」
「面白い人間だね。博麗の巫女でも無いのに鬼の相手をしようだなんて」
鬼、その体は頑丈で、力は岩を軽々と破壊するという・・・
そして嘘が嫌いで勝負事が大好き。
なら・・・
「じゃあ・・・僕が勝ったら問題を起こすのやめてくれるかな?」
「うん?う~ん、わかった、いいよ。
その代わり、私が勝ったら一緒に来てもらうからね」
「了解」
僕は構えると、
「あれ?武器使わないの?」
「?」
「アンタって武器使うんだろ?」
「知ってるの?」
「見てたしね」
そうか・・・でも、
「・・・武器は使わない。だってつかったら不平等じゃないか」
「へ?」
「それに、素手のほうがよさそうだしね」
「・・・舐めてるのかい?」
舐めてる?まさか・・・
僕は地を蹴り、
「!!」
「本気だよ。武器だと鬼の攻撃ですぐに壊れそうだしね」
少女の眼前で拳を止めた。まぁ見えてただろうけどね。
「何で止めたの?」
「だってまだ始まってないし・・・それに・・」
「それに?」
「名前を聞いてないから」
「・・・」
少女はキョトンとした表情をし、
「フフフ・・・あははははははは、ホント面白いね、アンタ。
私は萃香、伊吹萃香。鬼の四天王の一人さ」
「僕は知ってるだろうけど吉井明久。
ただの人間だよ」
「嘘付け」
「嘘じゃないさ」
「まぁ、いいさ・・・それじゃあ!!」
「「はじめようか!!!!」」
僕達は同時に拳を振り抜いた。