・・・痛い・・・
気と霊力、魔力で体を無理やり動かしてるけど・・・
呼吸がしにくい・・・血の味がする・・・前が真っ赤に見える・・・
「・・・やめろ・・・それ以上やったら死んじまうよ?」
「死ぬ気なんてないよ・・・それに・・・
まだ決闘は終わってないのに・・・逃げるの?」
「なんだって?」
「僕は諦めてない。・・・まだ・・・止める気もない。」
僕は聞いてしまったから、萃香の心の叫びを・・・
「・・・わかった・・・次で終わらせてあげるよ」
「・・・そうじゃなくちゃね!!」
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「止めなくていいのかしら?」
「・・・止めれるわけないじゃない・・・」
明久は邪魔をしてほしくないと言った。
コレで邪魔をしたら空気を読めない子よ。
「・・・その方が私も助かるわ・・・」
「紫、いきなり現れないで」
「それより、助かるとはどういう意味ですか」
咲夜がそう問うと、
「私は・・・明久にあの子を救ってほしいのよ・・・」
「それでもし、明久が死にでもしたらどうするつもりだ?」
「その時は・・・それ相応の罰は受けるわ」
「「「・・・アンタ誰?」」」
「・・・失礼じゃないかしら?」
「いや・・・明久が関わったらそんな感じだったけど・・・
罰を受ける?アンタからそんな言葉を聞くなんて思わなかったわよ・・・」
「もしかして・・・偽者?」
「こんな美人に対して失礼じゃないかしら?」
「はいはい、美人(笑)ね」
まさかこいつから罰を受けるって言葉を聞くなんて・・・
「でも・・・やばいのも確かね」
「どういう意味?レミリア」
「はっきりとじゃないけど・・・運命が見えたの・・・
でも・・・そこには明久は映っていなかった・・・」
レミリアは苦渋の表情をするが、
「・・・アンタね・・・馬鹿?」
「な!?どういう意味よ!!」
「明久に・・・そんなのが当てはまると思うの?」
「・・・・・・そうね」
明久は運命なんて言葉では縛れない。明久は常識をぶち壊すのが大好きだから(本人は否定するだろうけど
「よく見てるわね、霊夢」
「・・・近くにいるからね」
咲夜の言葉に悪意を感じるわ。
「・・・はじめるようね・・・」
紫の言葉に明久たちを見ると、
明久と鬼との間での力のぶつかり合いにより周りがざわめく・・・
「最後・・・ってわけね・・・」
これで・・・勝負が決まる・・・
私達は、明久の勝利を祈るしかない。
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僕達は互いに睨み合い・・・
「「はぁあああ!!」」
ほぼ同時に地を蹴り突撃する。
「だりゃっ!!」
振り下ろされるは右の剛拳。
僕は左腕でそれを側面から弾き、
「貫け!!」
ー檄・雷震衝ー
「うぐっ!!」
僕の右の拳は萃香を貫く抜くように、心臓付近に当たるが、
『ガシッ!!』
「つ~かまえた・・・」
「!!」
萃香の弾かれた右腕は僕を捕まえ、
「鬼符『大江山悉皆殺し』!!」
明久は地面に叩きつけられ、
「まだまだ!!」
萃香は掛け声と共にもう一度叩きつけると、
「コレで終わりだよ!!」
掴んだまま跳びあがり、
萃香はそのまま地面にたたきつけた。
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さすがに危ないからスペルカードにしたけど・・・
私は手を放し距離を取ろうと跳びあがると、
『ガシッ!!』
「なっ!?」
いきなり煙の舞ってる明久の所から腕が伸び、体を捕まえられる。
明久の腕ではない。だってこんなに伸びるはず無いし、
なにより・・・
「・・・竜の・・・腕?」
多分霊力だろうか、それは大きな竜の腕を作っている。ということは・・・
煙が晴れると、右腕をこちらにかざし、立っている明久が・・・
「嘘・・・」
さすがに死なれちゃ困るとスペルカードにしたけど・・・
本気だった。意識を刈り取る気でやったのに・・・
「僕は・・・力なんてないよ・・・だけどね、
僕を信じて見守ってくれている仲間がいる!!だから何度だって立ち上がるだけだ!!」
明久は自分に言い聞かせるように呟き、こちらを見る。
あの眼は見たことがある・・・
昔、何度も何度も私達に襲われようとも諦めず戦い続けてきた人間達の眼。
親が子を守るように、村を街を守るために私達に牙を向けてきたあの眼・・・
鬼が人を恋う理由であり、忘れられたと思っていた眼・・・
「・・・でも・・・その右手でどうするのさ」
明久の右腕は赤く、いや紫に変色しだしていた。
多分右腕で私の攻撃を防いだのだろう。だけど無事ではすんでなさそうだ。
「確かにこの手は使えないね・・・でも・・・
一つ間違いがある」
「え?」
すると明久の周りを包んでいた気が・・・霊力が、
「よく右を使うけどね、僕は・・・
左利きなんだ」
「なっ!?」
明久は右手を引くと、勢いよく私は引き寄せられ・・・
「阿修羅覇王拳!!!!!!」
金色に輝く左の拳を振りぬいた。