そう…それはある意味惨状だった…
「あはは~待て~♪」
フランは笑いながら針状…いや羽のクリスタルと似た形状の弾幕を打ち出し、
「ギャ~~~」
「や、やめぇえええええ!!」
「うわらば!?」
「俺…生きのこ…」
おい馬鹿止めろ。
とりあえず、その弾幕は次々と毛玉や月の影響で暴徒と化した妖怪達を撃ち落としていく。
「なんだか私達いらないわよね?」
「霊夢、言ってはだめよ」
「でもなんだろうな…この戦力差…」
「明久…あの子楽しそうに撃ってるわね…」
霊夢達は頭を抱え、
「さすがフランね。ちゃんと手加減も出来てるじゃない」
「はい、妹様もお嬢様が練習に付き合ってくれると頑張っていらっしゃいましたから」
レミリアと咲夜はその光景を嬉しそうに見ていた。
「けどあれだけ撃ってるのに木とか折れてな…」
「ん?」(霊弾を周囲に展開しフランの流れ弾を撃ち落としている
霊夢は僕を見た瞬間納得した顔をし、
「明久だし仕方ないか…」
「いや、いきなりどういう意味!?」
「何時も通りだなって思っただけよ」
「???」
「拗ねてるのよ」
「紫!!」
紫がそんなことを呟くと霊夢は紫にくってかかって行った。
何に拗ねてるのだろうか。
「それにしても多いわね…」
「まあこの月のせいで気が狂ってるんだろうけどね~」
「魔理沙は大丈夫なの?」
「おう!!ある程度なら狂気には耐性あるし」
「そう…」
「なんだよアリス…なんか残念なモノ見るような眼で…」
「いえ……」
「えっと…この状況…何?」
マントのような物を付けた緑色の髪の少女が周りの惨状を見て呟く。
てかあの頭に付いてるのって触覚かな?
「勝負だ~~」
フラン、ちゃんと話を聞いてあげようね……
「え?えぇ~!?」
戸惑っていた少女にフランは弾幕を打ち出す。
少女はそれをギリギリで避け、
「い、いきなり何!?虫達がざわめいていたから出てきたけどいきなりなんで!?」
「まて~!!」
「いやああああああ!!!???」
外見などから傍から見れば追いかけっこのような可愛らしいものに見えたかもしれない。
周りを覆う弾幕さえなければ…だが。
「あ~もう!!そっちがその気ならこっちだって!!
蠢符『リトルバグスト…」
少女がスペルカードを宣告しようとした瞬間、横から斬線のような衝撃波が飛んできて…
「はう!?」
少女の首筋に直撃し、少女は落ちて行った。
「「「「「「……」」」」」」
僕達はそれを唖然と見つめる…
しかしあの妖力…
「明久さーん!!」
「妖夢?」
「はい」
「あれ?なんでここに?」
「実は…」
「この子ったら月に全く気が付いてなかったのよ?
だからちょっとお説教して連れて来たの」
「あ、幽々子も来てたんだね」
「久しぶりね~明久」
幽々子はふわふわという表現が合うように飛び、僕に近づき…
「ストップよ」
紫によって阻まれた。
「紫、なんで邪魔するのよ~」
「それより先に確認しなきゃいけないことがあるのよ…
今さっきの斬撃…妖夢よね?」
「え?あ、はい」
「……はぁ、とりあえずルール違反よ…」
「へ?」
「弾幕ごっこの横からの不意打ちの乱入は禁止なのよ」
霊夢がそう言うと妖夢は顔を青くし、
「……遊び相手…取られちゃった…」
「まぁまぁフラン、気にしちゃ駄目だからね」(苦笑
僕はいじけてのの字を書き始めたフランをなだめていた。
「あ…」
「あらあらこの子ったら…」
幽々子…なんだか怖いよ?
「フランの邪魔をするなんて…根性あるわね」(怒
笑顔+怒りマークと言う不思議な表情をしながらグングニルを構えるんじゃありません…
「とりあえず…お仕置きと言うことで」
「みょ~~~~ん!!!???」
妖夢は不思議な悲鳴を上げながら散って行った……