僕と幻想郷と過去日記   作:只今更新凍結中

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東方永夜抄6 歴史を作る半妖

僕は飛びながら時折木に印をつけていた。

 

「明久、さっきから何してるの?」

 

何をしているのか気になったのか、霊夢はそう聞いてきた。

 

「道標だよ」

 

「道標?」

 

「……ふふふ、なるほどね」

 

「どういうことだぜ?」

 

「もし幽々子達が勝ったとして、道がわかると思う?」

 

「なるほどね、あの二人が後を着いてくる為ってことね」

 

そう、あの二人はきっと勝ってくる。

だから合流するためにも印を付けてるのだ。

 

「それじゃあ急ごうぜ?

あの二人が来る頃には異変はもう解決したって笑うためにさ!」

 

「もう魔理沙、それは意地悪よ」

 

「いい案じゃない。それくらいの意気込みで行きましょう」

 

魔理沙の言葉にアリスがたしなめ、レミリアが同意する。

僕達はそんなことを話していると森を抜け、草原に出た。

 

「しかしなんもねぇな……」

 

「でも記憶にある限り近くに竹林があったはずよ?」

 

「うん……」

 

『ズガガガガガッ!!!!!!』

 

「「「!?」」」

 

いきなりの轟音に僕達は音の方を見るとそこには火柱。

 

「な、何!?」

 

「弾幕同士のぶつかり合いにしては激しすぎるわね……」

 

「あの炎は……」

 

いや、なんで?あの炎は……それ以上にあれは弾幕勝負なんかじゃない……

それこそ……本気の殺し合いみたいじゃないか……

 

「……とりあえず急ぎましょう?」

 

「あ……うん、わかった」

 

紫の言葉に意識が戻ってくる。

考えても仕方ない、この目で確かめたほうがいいだろう。

しかし……

 

「……悪いが、先には行かせられない」

 

聞きなれた声と共に無数の弾幕が張られ、僕達を狙ってきた。

 

「あ、残光『星天・天月』!!」

 

僕は即座に刀を抜き霊力を纏わせると連続で切り払い、斬撃を飛ばした。

そして僕達の目にうつったのは、

 

「……け、慧音?」

 

「……やっぱり来てしまったんだな、明久」

 

そう、その人影は今日用事があると出て行った慧音だった。

 

「……博麗の巫女……それに賢者、ほかにも吸血鬼姉妹に魔法使いまでいるとはね」

 

「やっぱり貴女も関わっていたのね」

 

「おいおい……どういうことだぜ??」

 

「慧音、なんで……」

 

「すまない明久……お前をこの先に行かせるわけにはいかないんだ……

喩えお前に嫌われたとしても……」

 

月を背に立つ彼女に僕は違和感を感じた。

いや違う。

昔から感じてた。でも僕はそれを無視していた。

違う、わかっていたんだ……

 

「な、なんで人間が……」

 

「魔理沙、それは違うわ」

 

「そうね、あれは人じゃない」

 

レミリアの言葉に答えるように慧音の姿が変わっていく……

 

「あれは……

 

 

 

 

半妖よ」

 

雲に隠れた月が現れると同時に慧音の姿は変わり始めた。

二本の角、緑の髪、そして後ろに見える尻尾の様な物。

 

「ハクタクか……まさか万物に精通するとされる聖獣の半妖に会えるとはね」

 

「まさか吸血鬼の君がハクタクのことを知ってるとはね」

 

「村の守りである貴女がここにいるって事は……原因はあの子達ね?」

 

「賢者と……明久は感づいているようだな……」

 

「……慧音、僕達は先に進む。だから、そこをどいて」

 

「それは出来ない。

これは妹紅の問題だ。だから私達に邪魔をする権利はない。

それに明久、お前を行かせるわけには行かないんだ」

 

「慧音……」

 

「本当は来て欲しくなかった。このまま気づかず過ごして欲しかった。

 

 

 

……知られたく……なかった。

だけどもう見せたものは仕方ない。後でどんな罵倒だって受けてやる。

だから……ここは骨を数本折ってでも戻ってもらう!!」

 

っ……

知られたくなかったっていうのは多分あの姿のことだろう。

でも……

 

「……明久、アイツの相手は私がするから行って」

 

「麗夢?」

 

今まで黙っていた霊夢はそう言うと、

 

「夢想封印!!」

 

霊夢は弾幕を地面に叩きつける。

 

「……っ!!お願い!!」

 

周りに飛び散った砂や土に紛れ、僕は霊夢と紫にその場を任せることにした。

 

 

 

 

______________

 

 

「あら?行かせないと言いながらも進ませたんわね」

 

「何を言っている、もし追おうものならその私の背中に弾幕をぶつける用意をしているじゃないか」

 

そう慧音が答えると同時に彼女を囲んでいた隙間の穴が塞がる。

 

「しかし博麗の巫女。良かったのか?

異変解決が君の仕事だと記憶しているが」

 

「今更よ。

でもそれ以上に確認したかったことがあるのよ」

 

「確認したかったこと?」

 

「……あんた……さっき明久に嫌われても構わないって言ってたわよね?」

 

「……あぁ」

 

慧音は霊夢の言葉に俯く様にして答えた。

 

「それ、本気でそう思っているの?」

 

「何を言っている。

私は半妖であるという事実を隠して明久を騙していたのだぞ?」

 

その声はまるで自傷するようで、

 

「そんな奴が……嫌われないわけがないだろう……」

 

諦めているような声だった。

 

「……紫、手を出さないで」

 

だから……

 

「ちょっと手加減なしで一方的にボコりに行くつもりだから覚悟しなさい」

 

それがものすごく苛つく。

 

「な……」

 

「明久がその程度で嫌うですって?長年アイツといるあんたの口からよくそんなこと言えるわね?」

 

「み、巫女?」

 

あぁ……

 

「あと、私は霊夢よ。人の名前くらいちゃんと言ったら?」

 

とりあえずこの長年明久と居ながら理解していない、オマケに自分のことを棚に上げてるこの馬鹿を……

 

 

 

 

 

 

 

「とりあえず話は後で今はあんたをボコボコにする」

 

苛ついたから殴ろう。

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