魔理沙が戻ってくるもいまだ動かないパチュリー。
「?」
あれ?パチュリーの様子が……
「ゲホゲホッ」
するとパチュリーはせき込み始めた…
まさか!
「文!!何処か安静に出来るとこ探して!!」
「!?わかりました!」
僕は飛んでパチュリーに近づく。
「ヒュー、ヒュー」
やばい、この子過呼吸になってる!!
僕も昔幽香の訓練で過呼吸になったことがあるからどれだけ苦しく、危険かわかる。
僕は自分の服の袖を破り、それでパチュリーの口元あたりに覆う。
自分の吐いた空気を再度吸い込むという行為をさせるためだ。
実際これはある種の賭けみたいなもの、原因が違うとこれをやるのは危険だからだ。
しかし今回はこれで正解だったらしく、少しずつだが呼吸が安定してきた。
「えっと、ごめんね?」
僕はパチュリーの胸元の服を緩め呼吸しやすいようにすると、
「明久君こっちにソファーが」
「わかった。ありがとう文」
僕は彼女を抱きかかえ飛んだ。
数分後
「う…ん…」
「あ、気づいた?」
「ここは……!?」
パチュリーは胸元が開いていることに気づき顔を赤くして手で押さえる。
「あ、ごめん。過呼吸になってたから……」
「そう…ところで何してるの?」
僕は土下座をしていた。
「その…服を緩める時にちょっと見ちゃいました!!すいません!!」
「…でも対処のためなんでしょ?それとも下心でもあったのかしら?」
「いえ!そんなものありません!!」
「ならいいわよ」
僕は土下座をやめ、
「もう大丈夫?」
「もともと喘息があるからもう慣れたわ」
「そうか。なら行くね?」
「…気をつけなさいよ?」
そう言って僕は図書館を出てみんなと合流した。
「こっちよ」
僕達は霊夢の感を頼りに走っていた。
しかし広いな…
そう思っていると、
「あら、お客様かしら?」
銀色の髪をした同じ年位のメイドが現れる。
「君は?」
「私はここのメイド長をしております十六夜咲夜と申します」
咲夜はそう言ってスカートの端を摘まんでお辞儀をする。
丁寧だ。普通ここまで綺麗にできるかな?(話方的にあれですが明久はまだ12才で今年中学生と言う設定)
「それで、何の御用かしら?」
「あんたの主人に用があるの」
「お嬢様に?」
「えぇ。この紅い霧を止めて貰いにね。ダメだって言うなら力尽くになるけど」
霊夢が簡潔に説明した。しかし…力尽くって、
「成程……」
「で、通してくれるのかしら?」
「無理ね。お嬢様に危害を加える様な輩を通すと思う?」
そう咲夜が言い放つと違和感に包まれた。
咲夜ゆっくりと近づき霊夢にナイフを向ける……
しかし霊夢達は動かない。危ない!!
僕はすぐさま霊夢達を抱え離れると、
「え……?」
咲夜の驚きの声と共に違和感が消え、
「な、明久?」
「ちょっと、明久何してるのよ!」
「あやや~なんで私明久君にだっこされているのでしょうか?」
三人がなんか言ってるけれど、それより…
「…貴方…私の能力が効かないのですか?」
「やっぱりさっきの違和感は…」
「え?どういうこと?」
どうも彼女達は気づいていなかったようだ…
「霊夢達、咲夜の相手は僕がするよ」
多分あの子の能力に対抗できるのは僕だけ。
「大丈夫なの?」
「大丈夫だよ」
僕は三人を下がらせ前に出る。
「…お名前をお聞きしても?」
「そう言えば自己紹介してなかったね。明久、吉井明久だよ」
「そうですか…なぜ私の能力が効かなかったのか分かりませんが、時は私の手の中にある。負けるわけにはいきません」
「それはこっちもだよ!」
咲夜がナイフをばら撒くと、僕はそれを避けたり、弾幕で弾いた。
幽香…君の
「にしても、意外だね」
「何がでしょうか?」
「弾幕ごっこで挑んで来たって言う事がだよ。ナイフにも刺さらないようにコーティングしてるし」
「それはお嬢様の命令よ」
「命令?」
彼女……咲夜が立ち止まったので僕も弾幕を撃つのを止め、立ち止まる。
「ええ。侵入者が来たら弾幕ごっこでお相手をしなさいって」
なんで…いや考えても仕方ないか。
話は終わった、と言うかのごとく咲夜はスペルカードを取り出し、
「幻在『クロックコープス』」
宣告と共に咲夜がナイフを投げる。
するとそれはいきなり数を増やした。
くっ、僕の能力は対象に『僕』が入ってなければいけない。
ナイフを投げるためだけに時を止めた場合まだ未熟なのか発動しなかった。
「避けるだけで、攻撃してこないのですか?」
弾幕で攻撃するも咲夜は自分周りの時を弄っているのか簡単に避けて行く。
スペルカード使うべきかな…
ちょっと昔…
『明久、1つだけ私の技を教えてあげるわ』
『え?幽香の技?』
『そうよ。ちょうど霊力と魔力を明久は持ってるみたいだしね』
そう言って教えてもらった技…
「これで最後です!!幻符『殺人ドール』」
『やり方は簡単よ。魔力を溜めてそれを放つだけ。ただ反動もあるからね?』
僕は右手を霊力で守り魔力を溜める…
咲夜は大量のナイフをばら撒き、そのナイフは僕に向かってくる。
『名前はね……』
魔理沙みたいに綺麗さとかないけど、
「魔砲『『マスタースパーク』』!!」
「なっ!!!?」
右手を砲身とし、膨大な銀の混じった七色の魔力の砲撃を放つ
それはナイフを吹き飛ばし、咲夜を巻き込んだ。
「幽香…やっぱこれ威力高すぎでしょ……」
確認しに行くと咲夜は気絶していた…
「…仕方ないな…」
僕は咲夜を抱え近くの部屋に行き咲夜を寝かせた。
「さ、行こうか」
「まさか明久もあれ打てたんだな」
「腕、大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「いや~いい写真撮れました(砲撃のシーンは自分用と幽香さんに売りますかね)」
こうして僕は勝利し先に進むのだった……
「………今のは……今日は誰か来てるみたいだね♪」
闇の中、そんな少女の声が響いた。
パチュリーはショタコ(ロイヤルフレア