外伝.アカメが斬る!の世界に転生   作:錯也

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アカメが斬る!のマンガを読んで書きたくなったから書きました←

他のも完結させないといけないので更新遅くなります。

取り合えず二話以降の投稿はまどか☆マギカ終わらせてからにします(^-^;


ループを斬る!

 神無討也は、この状況に飽きていた。それはもう、これ以上無いと言うほどに飽き飽きしていた。

 と、言うのも……。

「おいおいおいおい、ループ回数1086459回目ってどういうことだよ?原作じゃあこんなに記録更新してないはずだろ?」

『その台詞毎回言ってるぞ?642895回目過ぎてから毎回。1ずつ数字が増えていくけどよ』

「いい加減数えるの面倒になってループ回数カウントするアイテム作っちまったじゃねぇかよ……」

『うん。それ100回越えたあたりには作ってたよな。まぁそれにしても原作より一桁か二桁は多いよな』

「あー飽きてきた……」

 と、ループした朝にほぼ毎回のようにしている会話をして、何時もと同じ言葉で会話を締めくくる。

 ちなみに、先ほどから討也と会話しているのは、彼の相棒のベリタスである。

 紫色の光球と表現するのが相応しいベリタスは、質量も、肉体も無い魂だけの存在である。

 つまり人魂とかに近い。

 さて、ループ回数がどうとか、そんな会話を聞かされたって状況が把握出来るはずも無いので軽く解説しよう。

 現在、討也が居るのは《涼宮ハルヒの憂鬱》の世界なのである。

 討也は、その昔、《アドレナク》という神に手違いで魂を砕かれてしまった。ベリタスが魂のみで存在している事から気づいた者もいるかもしれないが、命あるものが、意思を持って行動するために必要な最低条件というのが《魂が存在すること》なのだが、討也はその魂が無いのに普通に生きている。

 その後、魂を砕かれた討也はアドレナクと取り引きし、アドレナクの出す指示をこなすことで生き返らせて貰えることとなった。

 のだが……最初にロード・トゥ・ドラゴンの世界に転生させられ、そこで数千年の時を生きた討也は、もはや生き返るとかどうでも良くなっていた。そのうえ、生き返らせるのにはまだ時間が掛かるということで、次にやって来たのが、ここ、涼宮ハルヒの憂鬱の世界だったというわけである。

 そして、現在原作で言うところの《エンドレスエイト》に絶賛巻き込まれている最中で、現在が1086459回目のループなのだ。

 

 何というか、まぁ。飽きて当然だろう。

 

 ちなみに、討也はロード・トゥ・ドラゴン(以後ロードラ)の世界で数千年もの間生きてきた人外だが、普通に寝るし普通に食事を取る。いや、実際その行動が必要なわけでは無いのだが、何というか、生前からの習慣だから続けている。

 今回のループが開始されたのは、現在が朝8時を過ぎた頃であるため、だいたい8時間前だ。

 「………取り合えず、朝飯作るかぁ」

 日付確認のために取り出したスマホをポケットにしまい、ふわぁとけだるげにあくびをしながら、討也は冷蔵庫の戸を開けた。

 

 

「今回もダメだったみたいだね」

「ま、俺何もしてないけどな、ループを抜け出すための努力みたいなの?何にもね」

 午前10時を過ぎたあたりに、いつも通り、この世界に来て最初に知り合った僕っ娘少女の佐々木が討也の家にやって来た。

 念のため言っておくと、このいつも通りというのは、夏休みのループでという意味でもあり、同時に佐々木がちょくちょくやって来るのがいつもこのくらいの時間だという二重の意味である。

 何故、佐々木がループの事を知っているのかというと、直前のループの、限定で記憶が引き継がれるように討也がしたからだ。

『ループ抜け出す方法知ってるんだから教えてやれば良いのに』

 呆れたように言うベリタスに対し。

「くハハハっ…それじゃあ面白くない」

 と、楽しげに笑うのであった。

 というか、この会話も毎回してるのだが。

 

 

 

 さて、佐々木が討也達の家に来ているのは、討也が前いた世界、ロードラの世界でのベリタスの記憶を見せて貰うためである。

 もっとも、この記憶は数千年分もあるのですべてを見せるわけにはいかない。ベリタスが重要だと思った所だけを抜粋して見せている。

 重要なのは、ベリタスが、というところ。こうなると討也は全くやることが無く、完全に暇になる。ちなみに夏休みの宿題については、この世界に転生してきたときに、アドレナクから受け取った特典で既に終わらせている。

「……空間倉庫にでも籠もるか」

 これまでのループでもそうしてきたように、討也は自分の影の中に沈めてある《空間倉庫》へと移動した。

 

 

 《空間倉庫》というのは、討也が付けた名前であるが、その詳細について知った者は、口をそろえてこう言う。

「まるで一つの世界をそのまま倉庫として使っているようなものだ」と。

 倉庫、なんてなまえからは想像も出来ないが、この《空間倉庫》そのものの広さは、太陽をすっぽりと覆う事ができるほどのサイズである。形状は球。倉庫の中央付近に、地球の約三倍ほどの大きさにもなる真っ白な球体が浮かんでいて、目印の為にその球体の外側から、倉庫の端へと真っ黒な柱が延びている。ちなみに、倉庫の端となる壁までもが真っ白である。

 わかりにくければ、ボールの中身が《空間倉庫》、そして中身が空洞で、中心にまたボールが浮かんでいる。そんな光景をイメージしてほしい。ただそのサイズが太陽と同じくらいというだけだ。

 まぁ、世界をそのまま倉庫として使っている、という表現も納得できるだろう。

 これは討也がロードラの世界にいるときに、今も持っている《ダークマター》を制作する特典で作ったものである。流石に、このサイズのものを作るのには10分くらいかかった。

 ちなみに、倉庫なんて名前がついているのだから、当然倉庫として使っている。

 中央の球体に立って上空を見上げれば、月が浮かんでいるし、真っ白で硬い地面には、ロードラの世界で討也が作ったり収集した物が所々に置かれ……落ちている。

 これほどの広さにもかかわらず、倉庫から物を取り出すときには普通に影に手を突っ込むだけで目的の物を取り出せるのだから、全く仕組みが分からない。

 

 そんな《空間倉庫》内部に入った討也は、目印の為に立てた真っ黒な柱へと向かっていた。

いや、その気になれば、柱の目の前に移動することも、そもそも倉庫内に入った瞬間の出現位置を柱の前にすることも簡単なのだが、わざわざそこまで徒歩で向かうのは、何というか、人外の気まぐれである。

「……おや?」

 黒い柱まで数百メートルというところで、討也はふと首を傾げた。

 というのも、なんというか、いつもと違う感じがしたからである。

 目に映っている光景は、黒い柱を除いて全て真っ白なのに、今までのループの間、それこそ100万回を超える回数ここに来て見るいつもの光景とは何か違う気がしたのだ。

 或いは、それは視覚で捉えた違和感などではなく、膨大な時を過ごす人外が兼ね備えた《超感覚》の一種だったのかも知れないが……。

 

 どちらにせよ、討也はこの数分後、感じた違和感の正体を知ることになる。

 

「なるほど、これはなかなか……面白い」

 黒い柱まで数十メートル手前で、討也は立ち止まっていた。黒い柱には、入り口が設けられており、まあ色々な施設があって、というか作っていて、そこで暇を潰そうと討也は考えていたのだが、それは数分前までの話である。

 今、討也の興味は足元に向けられていた。

 そこにあったのは、一言で説明するなら、死体。である。

 一応断っておくが、討也が殺したわけではない。

 討也がここに来たときには既にあったのだ。

 とは言え…。

「そんな事は普通は有り得ない」

 何故なら、この《空間倉庫》は討也の許可無しに侵入する事が出来ないように作られているからだ。だから普通自力で侵入する事は出来ない。とはいえ、討也はそれが出来うる者に心当たりがあった。

「まぁ、今はそれはどうでも良い。どちらかというとこの死体、ここに放り込まれたって感じなんだろうしね」

 というか、自力で入ってきたなら、死体の有りようが謎である。

 というのも、この死体、一部が足りていないのだ。

 頭、右腕、左指。その部分が鋭利な断面を覗かせ、そこから先の身体は空間倉庫内のどこを探しても見当たらない。よく見ると他にも銃で撃たれたような痕があった。

 恐らく死体は女のものだろう。

「スカートだしね穿いてるの。これで男だったらマジでヒクぜ」

 うへぇ、と楽しくない想像をしつつ、この死体をどうしたものかと考える。

 というより、考えているのは、死体をどうするか、ではなく、どう死体を蘇らせるか、なのだが。とはいえ、そこはこの人外、「どうすれば生き返るか」悩んでいるのではなく、「生き返らせるのにどの方法を使おうか」悩んでいるだけである。

 方法が無くて悩んでいるのではなく、ありすぎて悩んでいるのだ。

「うん、時間を巻き戻すでいいか」

 結局、思考の末に至って普通の方法を選んで、神無討也はその女を「ちょっとコンビニに行ってこようかな」くらいの気軽さで蘇生するのであった。

 

 

 

 ゆっくりと目をあけると、そこはただ白いだけの世界だった。

 自分が今どの方向を向いているのかも分からなくなりそうなほど、視界は全て真っ白で覆い尽くされている。

 唯一、背中に伝わる硬く冷たい感触が、自分がこの白いだけの世界に横たわっているのだということを伝えてくれた。

 それから、ここにくる前のことを彼女は思い出す。

「ああ、そっか……私…死んだのか…」

 これまでしてきたことを考えれば、自分が天国に召されることなどあり得ない。間違いなく地獄に落ちる。

 ということは、ここは地獄なのだろうか?

 地獄というと、もっとなんか暗くてジメジメして…という物を想像するのだが、なるほど、どこまで行っても真っ白であろうこの世界に一人で取り残されるというのは、考えてみればかなりの地獄かもしれない。

 死ぬ前に受けたはずの傷が完全に消えている事が、彼女に自身の死を更に実感させた。切り落とされた腕がまるでそんな事実など無かったかのようにくっついている事などあり得ないだろう。

「………………………出口とかあるのかな…」

 しばらく、じっと上を見上げていたが、なんとなく何もしないでいるのが辛くなり、もしかしたらここからでる方法もあるのかもしれない、と思うことにして、起きあがろうとした。

 

 起きあがろうとして……。

 

 急に視界の上端に現れた足に、額を踏んづけられて後頭部を硬い地面に打ちつけた。

 

「ふぎゅ…!……………………………え?」

 頭を打った痛みを堪えつつ、自分の額を踏んづける人物に視線をやる。

 驚くことに、その人物は特徴だけなら知っている人物とよく似ていた。

 背中まで伸びた真っ黒な髪、焔の如き朱い眼。白いTシャツに、赤いフード付の上着を着ていて(胸は皆無と言って良いほど平坦)、膝下までの裾の白いズボンをはいている、自分よりも5つくらいは年下であろう少女だった。

 その少女は、何が楽しいのかわからないが、ものすごく楽しげな笑みを浮かべていた。まぁ、こんな表情は、自分の知る人物なら絶対しないだろう。

 それにしてもTシャツに「働かない」って書いてあるのだが、あれは自分で書いたのだろうか?

 いや、それよりも…こんな地獄にいるということは……。

「閻魔大王?」

「誰がだ?」

 踏む力を強くされました。

「おいおい、せっかく、近所のコンビニに魔法のカード買いに行くくらいの気軽さと、頭の弱い子に問題の答えをイヤイヤ教えてやるくらいの優しさと、蟻の巣に熱湯を流し込んで反応を伺うくらいの好奇心を込めて蘇生してやったというのに、人の顔を見て閻魔大王とは失礼な奴だな」

「ぜ、全然、これっぽっちのありがたみも感じないんだけど……え?今蘇生って言った!?」

 ようやく、少女が足を退けてくれたので、起きあがろうとしていたのだが、蘇生という言葉を聞いて思わずがばりと跳ね起きた。

 が、何故かその少女は呆れたような顔で自分のことを見てくるのである。

「お前耳付いてんのかよ?」

「あれ?………言って無い?」

「いや言ったよ。思いっきり言ったよ」

「言ってんじゃないの!」

 なんなんだこの女の子!?

「まぁ、そんな事どうでも良いだろう?」

 そんな事って…。

「いや、人を生き返らせるのをそんな事ってどういう事よ…」

 思わず突っ込むと、少女ははてなと首を傾げた。

「…ん?たかが蘇生した程度でいちいち驚かれてもねぇ?」

 は?と、その少女の言葉に絶句した。

 人を生き返らせるなんてそれこそ神様でもない限り無理だと彼女は思ったのだ。

 というか、帝具でも死者を蘇生させる物は存在しないのだ。

「さてさて、そんな事はひとまず置いておくとして、いくつか質問をさせてもらおうか?死ぬ前の事は覚えているかい?」

 少女にそう問われ、彼女は頷く。

「ふむふむ、それじゃあ質問。まずは名前と学年と好きな食べ物について」

「いや、好きな食べ物聞く意味あるの?というか学年ってなによ?」

「………なるほど」

 少女は、何かに納得したように頷いた。何に納得したのかは彼女には全く予想も付かない。

「まあいっか…私の名前はチェルシーよ。好きな食べ物は…」

「あ、別に興味ないから良いです」

「…………」

 自分から聞いておいて何だというのだ!?

 目の前の人物になんとなく理不尽さを感じたチェルシーだったが、案外少女が何かを真面目に思案している様子なので何も言わないで置くとこにした。

 やがて、確認を取るように少女が口を開く。

 

 

「学年の意味はわからなかったんだな?」

「え?うん。わからなかったけど……なに?そんなにそれ重要な質問だったの?」

 重要もなにも、先ほどの質問の中で、討也が唯一明確な意味を込めた質問はそれだけである。

 名前なんて物は、先ほど蘇生前にこの女の死体に《対象の詳細を把握する》という効果を持ったアクティブスキル《パーフェクトスキャン》を掛けたときに把握済みだ。もっとも、全部のことをスキャンしてしまってはつまらないので、名前と他いくつかの情報しか抜き取っていないのだが。

 この少女の名前が、チェルシーであるとわかった時点で、討也はある可能性を考えていたのだ。それが、この女が今自分がいる涼宮ハルヒの憂鬱の世界の住人では無い可能性である。

 故に、まず年齢では無く学年と質問する事で、学校という物が存在するか確認したのだ。

 とはいえ、学年という言葉だけでは学校の有無を判断するのは早いだろう。

「こっちならわかるかな?何年生?」

「?」

 この質問にも、チェルシーは首を傾げる。

 これは本格的に学校が無い世界から来たのかも、と討也は考え出した。ということは、チェルシーのこの服装は別にどこかの学校の制服というわけではなさそうだ。

「ほら、高校三年なら17才か18才っていうふうに…」

「あ!なんだ、年齢の事を聞いてたのか、それならそうと早く言ってくれれば良いのに」

 説明の途中で、理解したチェルシーは納得したように頷いて、でも、と続けた。

「レディに年齢の事を聞くのはダメだぞ♪」

 心の中で、ウザ…と思いながら、討也はあることを思いついた。

「ハイハイ、21ね了解」

「はぁ!?ちょっ…なんで!?」

 分かるはずもない年齢を当てられて驚くチェルシーの反応が面白い。

 討也は、ポケットに手を突っ込んで、ダークマター能力を使ってA4サイズの白紙を製造し、それを見ながら楽しげに言った。

「えっとぉ、最近年下の同僚のタツミ君?の事が気になりだしてると」

「ちょっと!?何が書いてあんのよその紙!?」

白紙です。

討也から紙を引ったくったチェルシーは、その紙に書かれている内容を見ようとするのだが、当然白紙、何も書かれていない。

あれ?と首を傾げたチェルシーに、討也は楽しげな笑みを浮かべたまま教えてやることにした。

嘘情報を。

「あ、その紙に書いてある文字なバカには見えねぇんだよ?」

「えっ……ホントに?」

あっさり信じたチェルシーに、討也は憐れむような視線を向けて頷いて。

「んな分けねぇだろ?アホか」

「」

理不尽にも程がある。実際に文字など見えなかったチェルシーが信じるのは無理もないと言うのに。

それにしても、と討也は思う。近頃(ループ百万回分くらい)は自分の能力とかを知る人物達としか関わってこなかったため、こういう反応が新鮮に感じる。

 ちょっと面白い。まあ、いつまでも(人で)遊んでいるわけにもいかないので、討也はさっさと次の行動に移ることにした。

「まぁ、それについてはどうでもいい。チェルシーっていったっけ?生まれた国は?日本?アメリカ?」

 これで、そんな国など無いと彼女が言えば…。

「にほん?あめりか?どこそれ?聞いたことないけど?」

 間違いない。

 日本語を話していながら日本を知りませんとかあり得ない。つまり、チェルシーは討也がいる涼宮ハルヒの憂鬱の世界とは別の世界から来た人物だ。

「オーケーわかった。とりあえず一旦ここを出るぞ」

 面白い事になってきたと思いながら、討也はこの《空間倉庫》を出るためのゲートを開く。

 これに驚いたのがチェルシーだ。

「えっ!?君が出口とか出すの!?」

「そりゃ、ここは俺が作って使ってる倉庫だからねぇ。本来俺の許可無しには入れないんだぜ」

 まぁ、あんたはなぜか納庫されてたけど、と心のなかでつけながら、討也はゲートへ足を向ける。

 早々に真っ黒い円のようなゲートに入っていってしまった討也を追ってゲートをくぐりつつ、背後の真っ白な世界を振り替えってチェルシーは呟いた。

「いや、倉庫ってサイズじゃないでしょこれは」

あの黒い柱までどのくらい距離が有ると思っているのだ?

 

 

『おぉ、なんだ?空間倉庫に籠ってたんじゃねぇのか?……ってソイツは……』

 空間倉庫から戻ってきて早々、ベリタスがチェルシーに気付いた。

 討也の家のなかをキョロキョロと見回していたチェルシーは、いきなり誰もいなかったはずのところから声が聞こえ、ビクリとしてから声の発生源を探す。

『あ?見えてねぇのか?』

 ベリタスはソファーの上でぐるぐる移動して見せるのだが、チェルシーが気づく様子はない。

 まぁ、見えなくても声が聞こえるから別にいいだろう、と思いつつ、討也はもう一人を探す。

「佐々木は?」

「あ、討也お帰り」

 台所から声が聞こえた。時計を見てみると、12:30。つまり昼食には丁度いい頃合いだ。

「なんだ?お前が作るの?」

「うん、構わないだろう?前のループの時もそうだったし」

 まぁ、前回のループでは討也は最初の日は一日中空間倉庫に籠っていたのだが。

「じゃあ何でもいいから3人分よろしく」

「え?一体どうして………………誰だい?その人?」

 討也の注文を疑問に思って台所からリビングを覗いた佐々木も、チェルシーに気付いた。

 さて、どう説明しようか。と思いつつ、討也は。

「まぁとりあえず昼飯作ってくれ、説明は食いながらするから」

 と言うのだった。

 

 

「まぁ簡単に説明すると、チェルシーはこことは違う世界、つまり異世界から俺の空間倉庫に送られて来たみたいだな」

 あえて、死体だったことは佐々木も居たので討也は黙っておくことにした。

「うん、なんとなくそんな気はしていたよ」

『普通気づくよな』

「あ、あははー」

 ちゅるちゅると冷やし中華を食べながら(ベリタス除く)、乾いた笑みを浮かべるチェルシー。

 というのも、テレビを見て驚いたり、冷蔵庫を見て驚いたり、とにかくまぁ驚いてばかりだったのだ。

 ちなみに佐々木に「子供みたいだね」と言われた瞬間からソファーに座ってじっとしといた。

「で、ちょっと異世界に遊びにいってくるね」

 何気なくそういった瞬間に、ピタリと佐々木の手が止まった。

「僕も連れて行ってくれるかい討也?」

 キラリとその輝いた目を向けられた討也は、まぁ構わないと答える。

 が、それに待ったをかけたのがベリタスだ。

『佐々木、他の世界なら止めないがチェルシーのいた世界は止めとけ』

「ん?お前、その言い方……こいつがいた世界がどんなとこか知ってんのかよ?」

 チェルシーをさして言う討也に、ベリタスは肯定する。ちなみに、チェルシーはいまだにベリタスがどこにいるかわかっていないので、声だけ聞こえる不思議な人程度に思っている。それ幽霊じゃね?とか言っちゃいけない。

『どうせ言わない方が面白いって言うんだろう?』

 もうわかってますよと言わんばかりの相棒に、討也は当然だと頷いた。

「それじゃあ、一応長門達の所には事情を説明しに行くか。俺がこの世界から消えて一番慌てるのあいつら思念体だろうからな」

 そうして、討也とチェルシーは長門有希がすむアパートへ移動することになった。

 次に異世界に行くことがあったら自分もつれていくことと佐々木が討也に約束を取り付けたり、長門のアパートに向かう途中、「なんで馬無しで走れるの、あの馬車?」とか「何あれ?この世界の危険種!?(飛行機を見ながら)」とか言いながらチェルシーが常にキョロキョロしていた。




ヤベッΣ( ̄ロ ̄lll)長くなった…
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