さつばつぐらし!   作:備品猫

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*注意*
本作品には作者の息抜きのつもりの会話劇であります。あと短い。
また、スティーブン・キング作品『霧』、それを原作とした映画『ミスト』のネタバレが多量に入っているかと思われます。
上記の内容で構いませんようでしたら、お読みください。


『結末』

結末にパッピーエンドを望むのは当たり前の事だろう。

特に、自分の事ともなれば。

美紀「はあ……」

悠里「どうしたの?」

美紀「いえ……ずっと読んでいた本が、今読み終わったんです。あのモールで買った本なんですけど……思ってたより、早く読み終わっちゃったな」

悠里「ねえ、どんなお話だったの?」

美紀「ええと……。向こうの本で、戦争中の話なのかな。家を焼け出された子供達が犬と一緒に旅をするんです」

悠里「へえ」

美紀「でも、最後が辛くて……」

悠里「……悲しいお話なのかしら?」

美紀「はい。その犬が……。前に翻訳版を読んで、先は知ってたんですけど。やっぱり、原書も同じ結末なんですよね」

悠里「そう。……この作者って、確か色々な映画があったわよね」

美紀「はい。この人の小説を原作にしたモダンホラーが多いですね」

悠里「そうなの。優しい囚人の話しか知らなかったから、感動する話を書いてるのだとばかり思ってたわ」

美紀「ああゆう話もいくつかあったと思いますよ。とは言っても、全部は知らないんですけどね。……当たり外れも激しいらしいですし」

由紀「おはよう! みんな!」

胡桃「おはよー。何の話してたんだ?」

悠里「映画の話をしていたのよ」

 

美紀「はい。この本の作者の作品とか」

由紀「うへぇ……みーくんよくそんな英語だけの本を読めるよね……」

美紀「由紀先輩は少しは勉強しましょう」

胡桃「ふ〜ん……確かによく聞く名前だよな」

美紀「面白い作品も多いですからね。……ただ、映画だと結構原作と変わってるものも多いらしいんですよ」

胡桃「へえ。だから原作を読むのか……。いや、やっぱり私には無理だわ」

由紀「そうだよ! みーくんは活字と結婚するつもりなの! そんなの私が許しません!」

 

美紀「先輩は一体私の何なんですか……あ、原作と違うと言えば」

由紀「?」

胡桃「?」

悠里「?」

美紀「うーうー♩きっとくるー♩ きっとくるー♩」

 

胡桃「やめろー!」

由紀「やめてみーくん!」

悠里「あら、あれも原作と映画で違うの?」

美紀「そうなんですよ。あの映画の最も印象的なテレビから……」

 

由紀「あ!わ、私授業行かなきゃ!」

胡桃「わ、私も! 見回り行ってくる!」

悠里「いってらっしゃーい」

美紀「いってらっしゃーい。ふふっ、本当に二人とも怖いの苦手なんですね」

悠里「ほんとにねえ」

美紀「……先輩」

悠里「なに?」

美紀「……これも、この本と同じ作者の作品の話なんですけど」

悠里「ええ」

美紀「外は怪物で溢れかえってて……それでも外に出るしかなくて……いつ怪物に食べられて死ぬか分からない状況だから……自殺してしまう話があるんです」

悠里「……」

美紀「もしも……もしも、そんな事になったら……先輩は……どうします?」

悠里「……分からないわ」

美紀「……すいません」

悠里「美紀さんなら……どうしたい?」

美紀「……せめて、後味の悪くない結末がいいです」




作者は今の所『グリーンマイル』が好きです。
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