転校生というのはどこの学校でもまず最初に質問攻めという苦行に耐えなければならない。
それを乗り越えてやっと、そのクラスの一員として認められるのだ。
それにしても午後からまた質問攻めのヒートアップが激しいな・・・まぁ原因はわかってるけど。
昼放課中に1人の女子生徒が教室に入って来た、そして目が合った瞬間に感じた、同類だと。
紫ツインテのその女子生徒も同じ事を思ったらしく、友人であろう3人の所へは行かずに真っ直ぐに俺の所まで来て一言言い放つ。
「ちょっと、デュエルしなさい。」
既に経験のある生徒達が2人のデュエルを解説しつつルールを教えるという感じでこの学校でのファーストデュエルが始まった。
「先攻は私がもらうわ、ジェイドナイトを攻撃表示で召喚してターンエンド」
ジェイドナイト ☆3 ATK/1000
「じゃあ俺のターン、ドロー。」
相手の場には攻撃力1000の下級モンスターのみ、魔法罠の可能性がないのは嬉しいが…明らかに誘ってるな。
「手札からアサルト・ランサーを攻撃表示で召喚、カードを一枚伏せてバトルフェイズに突入!
アサルト・ランサーでジェイドナイトを攻撃!」
アサルト・ランサー ☆4 ATK/1800
ATK/1800 vs ATK/1000
鏡 LP4000→3200
「800のダメージを受けるけどその代わりジェイドナイトの効果を発動するわ!
表側表示のこのモンスターが戦闘で破壊されたのでデッキから☆4以下の機械族、光属性モンスターを手札に加える。
私はデッキから☆4のフリントロックを手札に加えるわ。」
今は学校の机でやっているのでソリッド・ビジョンが無いのが残念でしかたない。
そしてそんな事思っている間にも相手は次の手の準備をしてきている。
鏡がんばれーなんて声援が聞こえてきている、どうやら彼女は鏡というらしい。今更だな。
「それじゃあ俺はターン終了だ。」
「私のターン、ドロー!
私はさっき手札に加えたフリントロックを攻撃表示で召喚!
そしてフィールド魔法シャインスパークを発動、場の光属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップし守備力は400ポイントダウンする。」
フリントロック ☆4 ATK/1500→ATK/2000
「さらに手札から装備魔法、フリントをあなたのアサルト・ランサーに装備するわ!
フリントは装備モンスターの攻撃力を300ポイントダウンさせて表示形式の変更と攻撃宣言を出来なくする。
フリントロックでアサルト・ランサーに攻撃!」
アサルト・ランサー ATK/1800→ATK/1500
ATK/2000 vs ATK/1500
ゆいと LP4000→3500
「フリントは装備モンスタが破壊された時、場の別のモンスターに装備されるわ。
場にはフリントロックしかいないのでフリントロックに装備、そしてフリントロックはフリントの効果を受けずに戦闘破壊耐性を得る効果があるわ。
私はこれでターンエンドよ。」
上手い。まさにその一言だった。
最初にダメージを受けてでもこれをやる価値はあるだろう。
だがしかし、戦闘破壊できないのならば戦闘破壊出来るようにすればいいだけのことだ。
「俺のターン、ドロー。」
引いたカードはレベル・スティーラー、今は必要ないが後々のために墓地へ送っておきたい。
「俺はアサルト・ガンナーを攻撃表示で召喚して効果を発動、このカードの召喚に成功した時デッキから3枚をめくりその中から☆4以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚して他を墓地へ送る。」
1枚目 ☆6 アサルト・ナックラー
2枚目 魔法 マジック・プランター
3枚目 ☆2 スピード・ウォリアー
「3枚目のスピード・ウォリアーを特殊召喚して他の2枚を墓地に。
そのままスピード・ウォリアーの効果を発動してバトルフェイズ終了時まで攻撃力を元々の倍にする」
アサルト・ガンナー ☆3 ATK/1200
スピード・ウォリアー ☆2 ATK/900→ATK/1800
「最後に手札からアサルトスマッシュを発動、自分の場にアサルトと名の付くモンスターがいる時、場のアサルトと名の付くモンスター1体と手札1枚を墓地に送りあ相手の場のカードを2枚まで破壊する。
場のアサルト・ガンナーと手札のレベル・スティーラーを墓地へ送りフリントとシャインスパークを破壊する。」
フリントロック ☆4 ATK/2000→1500
「スピード・ウォリアーでフリントロックを攻撃。」
ATK/1800 vs ATK/1500
鏡 LP3200→2900
「へぇ、中々やるじゃない。」
「伊達に12年間続けてないんでね。」
折角のフリントロックを破壊されてもあの余裕の表情…間違いなく切り札を持っている。
たださっきそれを出してこなかったのはすぐに終わらせてはつまらないとったところか。
スピード・ウォリアー ATK/1800→ATK/900
「よし、ターン終了だ。」
スピード・ウォリアーの攻撃力は900に戻されるが残りライフ的には問題ないだろう。
「私のターン、ドロー!」
ドローカードを見たときの笑みから察するにいいカードが引けたのだろう。
光デッキならオネストか?それとも機械でマシンナーズ・フォートレスだろうか?
「私は手札からビクトリー・バイパー XX03を攻撃表示で召喚!
そして魔法カードパワーカプセル2枚をするわ!
パワーカプセルはビクトリーバイパーの効果を1つ選択して発動させるカード、1枚目は常に同じ能力値のオプショントークンを生み出す効果を、2枚目は攻撃力400ポイントアップの効果を発動させるわ。」
ビクトリー・バイパー XX03 ☆4 ATK/1200→ATK/1600
オプショントークン ☆4 ATK/1200→ATK/1600
「まずはビクトリー・バイパーでスピード・ウォリアーを攻撃!一斉正射!」
ATK/1600 vs ATK/900
ゆいと LP3500→2800
「ビクトリー・バイパーがモンスターを破壊したので効果を発動、オプショントークンを生成!」
オプショントークン ☆4 ATK/1600
「2体のオプショントークンでダイレクトアタック!」
「相手プレイヤーの直接攻撃宣言時に手札のアサルト・ガードナーの効果を発動!
このモンスターを特殊召喚する!」
アサルト・ガードナー ☆2 DEF/1000
「じゃあガードナーに対象を変更して攻撃を続行するわ。」
ATK/1600 vs DEF/1000
「オプショントークンは効果まではコピーできないのよねぇ、まぁいいわ。2体目でダイレクトアタックよ。」
ゆいと LP2800→1200
「これでターンエンドよ。」
残りライフ1200か、1ターンでかなり削られたな。
ビクトリー・バイパー XX03は真価を発揮するまで時間のかかるモンスター、それ故あまり採用率は高くないが一度覚醒したらその力は絶大だ。なるべく早く破壊したいな。
「正直に言うとこのカードは使いたくなかったんだけど…仕方ないか。」
「お、そっちも切り札を使うのかしら?」
「そうしないと勝てそうにないからね、それじゃあまずはドローだ。」
今の手札から見ればドローカードなんてほとんど意味ないが、とりあえずはドローだ。
「まずは手札から魔法カード、使者蘇生を発動して墓地のアサルト・ガンナーを特殊召喚。
召喚時効果で3枚めくるよ。」
1枚目 ☆2 X-セイバー パシウル
2枚目 ☆2 アサルト・ガードナー
3枚目 ☆4 ディスペルナイト
「俺は2枚目のアサルト・ガードナーを攻撃表示で特殊召喚、特殊召喚時に手札のアサルト・シンクロンの効果を発動。
自分がアサルトと名の付くモンスターの召喚に成功した時、このモンスターを特殊召喚することが出来る。
アサルト・シンクロンを攻撃表示で特殊召喚。」
アサルト・ガンナー ☆3 ATK/1200
アサルト・ガードナー ☆2 ATK/0
アサルト・シンクロン ☆3 ATK/1000
「☆3のガンナーと☆2のガードナーに☆3のアサルト・シンクロンをチューニング!」
なるべくアサルトモンスターだけで戦いたかったがライフを1200まで削られたとなるとそんな事は言ってられない。
「仲間の屍を踏みしめて進め!シンクロ召喚!叩き潰せ、ギガンテック・ファイター!!」
今まで使っていなかった左側の束から1枚のカードを召喚する。
これまでの茶色の枠ではなく白い枠のカードだ。
「さらにリバースカードオープン、バスター・モード!
ギガンテック・ファイターをリリースし、デッキのギガンテック・ファイター/バスターを召喚!!」
ついさっき召喚したギガンテック・ファイターをリリース、墓地へと送ることでデッキに眠るギガンテック・ファイターの真なる姿、ギガンテック・ファイター/バスターを特殊召喚する。
ギガンテック・ファイター/バスター ☆10 ATK/3300
「さらに/バスターの効果によりデッキの戦士族モンスターを2体墓地に送る。
そして、墓地の戦士族の数×100ポイント相手モンスターの攻撃力を下げる。
墓地の戦士族モンスターは12体!よって1200ポイントダウンする!」
ビクトリー・バイパー XX03 ATK/1600→ATK/400
オプショントークンs ATK/1600→ATK/400
「/バスターでビクトリー・バイパーの攻撃!ギガンテック/ブロー!!」
「攻撃宣言時に手札のオネストを墓地に送り効果を発動!
ターン終了時まで/バスターの攻撃力分ビクトリー・バイパーの攻撃力を上げるわ!」
やはりオネストを持っていたか…だがそんなことは想定済み!
「ダメージステップに速攻魔法、禁じられた聖槍を発動!ビクトリー・バイパーの攻撃力を800ポイントダウンさせ、さらにこのターン他の魔法罠の効果を受けなくする!」
「しまった!そっちで使えばよかった!!」
ビクトリー・バイパー XX03 ATK/400→ATK/3700→ATK/2900
ATK/3300 vs ATK/2900
鏡 LP2900→2500
「さぁ、これで俺はターン終了だ。」
正直言ってここまでした以上は負けられない。
しかし鏡がどうやってこの状況を覆してみせるのかを見たくてたまらない。
やはりデュエリストとは面倒くさい生き物だと思う。
「私のターンドロー!
ここは…耐えることを願うしかないわね、モンスターを裏守備表示で召喚してターンエンド。」
「このドローで俺があの裏守備モンスターの守備力を超えるモンスターを引けば勝ちか…よし、ドロー!」
この状況で手札に来たカード…それは!
「戦士の生還を発動!
俺は墓地のアサルト・ガンナーを手札に戻してそのまま攻撃表示で召喚。
過労死なんて言葉は知らん!召喚時効果を発動する。」
1枚目 罠 次元幽閉
2枚目 魔法 戦士の生還
3枚目 ☆4 アサルト・ランサー
「3枚目のアサルト・ランサーを攻撃表示で特殊召喚。
さらに/バスターのレベルを1つ下げて墓地のレベル・スティーラーを特殊召喚。」
アサルト・ガンナー ☆3 ATK/1200
アサルトランサー ☆4 ATK/1800
レベル・スティーラー ☆1 ATK/600
「☆1のレベル・スティーラーに☆3のアサルト・ガンナーをチューニング!
シンクロ召喚、アームズ・エイド!」
アームズ・エイド ☆4 ATK/1800
「アームズエイドの効果を発動、攻撃力1000ポイントアップの装備としてこのカードをアサルト・ランサーに装備する。
アサルト・ランサーで裏守備モンスターを攻撃!」
アサルト・ランサー ☆4 ATK/1800→ATK/2800
トライゴン ☆3 DEF/1700
ATK/2800 vs DEF/1700
鏡 LP2500→900
「アサルト・ランサーの貫通効果とアームズ・エイドのダメージ効果を合わせても削りきれなかったか…まぁいい。
ギガンテック・ファイター/バスターでダイレクトアタック!ギガンテック/ブロー!!」
鏡 LP900→0
「負けたわ…いい勝負だった、またやりましょう。」
「こちらからも頼むよ、君とはいい関係が築けそうだ。
俺は来栖ゆいと、今日転校してきた。」
「私は柊かがみよ。このクラスにはよく遊びにくるから、よろしくね。」
そうして俺達はクラスからの熱い拍手の中かたい握手を交わしたのだった。
「はぁ、明らかにあのデュエルせいでヒートアップしてるんだよなぁ。」
というわけでかがみのデッキはシューティングゲームデッキでした。
まぁ、そういったゲームが得意と言ってましたので。
次回はHEROvs天使です…誰と誰かもう分かったかな?