らき☆すた ‐高校生達の5D’s‐   作:響華

9 / 10
第7話 精霊

 

 遊戯王にはいくつかの噂が存在する。

 その中でも特に有名な2つが、お互いの命や精神を掛けて戦うというなんとも中二臭い『闇のゲーム』と愛するカードに魂が宿り声が聞こえるというただの精神病な『カードの精霊』だ。

 

 

 

「で、そのカードから声が聞こえると。」

「はい、最初は空耳だと思ったのですが、今朝電柱にぶつかりそうになったところを助けていただいて…」

 

 教室の一角でこなた達5人が集まり、周りに聞こえないよう小さな声で話していた。

 

「みゆきの『エンシェント・ホーリー・ワイバーン』が精霊ねぇ…」

「みゆきさんに限って精神病はありえないし…ここは一つ信じてみる?」

「って言ってもねぇ…精霊の世界がピンチだとか、普通は信じれないわよ?」

「しかもそのピンチってのが『オリカ』の反乱だなんて言われたら余計になぁ?」

 

 みゆきが聞いた話では、自分達カードの精霊の世界は以前は皆が平和に暮らしていたいい世界だった。

 しかし最近、共存していたはずの正規ではないカード、外の世界でオリカと呼ばれるカード達が一部の正規カード達と反乱を起こし始め、世界がピンチに陥っているとのこと。

 そして外の世界の住人、遊戯王のプレイヤーに助けを求めていると。

 精霊や精霊の世界も信じがたいが、その話からすれば『オリカ』にも精霊が宿っていることになる。そんなこと信じれるわけがない。

 

「でもゆきちゃんがわざわざそんな嘘つかないといけない理由も無いし、カードの精霊って愛するカードに魂が宿るって話だったから、作った人の愛がこもってるオリカなら別におかしな話じゃないと思うんだけど…」

 

 みゆきの聞いた話を肯定するこなたとつかさ、否定するかがみとゆいと。

 しかしみゆきの次の言葉により、その否定意見は消える。

 

「あの…もし信じていただけなかった時は話すようにと言われたのですが、ゆいとさんって妹さんがいますよね?今は行方不明の。」

「!!おい、なんでそれを知っている?」

 

 秘密にしていた妹のことを言われ、ゆいとの声が少し低くなる。

 

「オリカの反乱自体は起こっていなかったものの、その予兆はあったそうです。

 それでゆいとさんの妹さんが精霊の世界へ行って協力していたそうです。

 行方不明になった日にちまで言えば、信じてくれますか?」

 

 正直、みゆき自身言っていてあまり気持ちがよくないのだろう。少し表情が曇っていた。

 信じてもらうための最終手段だったのだろう。

 

「……わかった、信じるよ。

 ただ一つ質問がある、俺達が精霊の世界を救いに行けば…妹と、ゆうなと会えるんだな?」

「おそらく。」

 

 少しの沈黙の後、ため息をついてかがみもみゆきの話を信じると言い、5人の意見は固まった。

 が、一つだけ問題があった。

 

「精霊の世界に行くには、世界への道を開ける精霊がいないと駄目らしいんです。

 それで全員が自分のカードの精霊達の声が聞こえるようにならないと駄目だって言ってます。」

「言ってますって、現在進行形なのね…」

「とりあえず、デュエルしていれば自然と聞こえてくるんじゃない?

 出来ればこう、アニメみたいに熱いやつ!」

「現実はそんな甘くないわよ。

 まずは情報収集、反乱の首謀者となるオリカや、それに協力している正規カードの名前を聞いて頂戴。

 オリカはネットで検索すれば案外簡単に見つかるし、対策を考えるのは大事よ。」

「確かにチート効果持ったオリカとかが自分を召喚!なんて言った時に困るからな、情報は大事だ。」

「そうですね、首謀者と断言は出来ませんが、心当たりならあるそうです。」

「そのカードの名前は?出来ればカードの種類とかレベルとかもお願い。」

 

 そう言ってかがみが携帯を取りだし、検索しようとする。

 

「今回の首謀者と思われるのは『六英雄 ユウキ=テルミ』と『狭間の指導者 ゼムナス』という2枚のオリカだそうです。

 それと、共に反乱を起こしている正規カードは正確な確認は出来ていませんが、『自縛神』『邪神』『幻魔』の3つの勢力は確実だそうです。」

「これはまた、それらしいのが来たね…」

 

 そういえば、とつかさが何かを思い出し口を開く。

 

「オリカの反乱に正規のカードが協力してるみたいに、逆にこっちに協力してくれてるオリカもいるんじゃないかな?」

「それを言えば反乱軍に協力してるデュエリストもいるって考えてよさそうね。」

「正規と正規、オリカとオリカ、デュエリストとデュエリスト…」

「あーもうっ!考えたところで精霊の声が聞こえるわけじゃないんだし、やっぱりここはデュエルだって!」

「まぁとりあえず、向こうがどんな感じかはある程度分かってきたし、一勝負やっておくか。」

「それでしたら、明日行われる遊戯王の大会に出るというのはどうでしょう?

 5人1チームでタッグ2戦とシングル1戦というものなんですが。」

「でも大会って数日前までに参加申請しないといけないんじゃない?」

「残念ながらカードゲームの大会は当日の開催数時間前まで申請できるものが多いのよ。

 私もその大会のことは考えてたわ。メンバーは丁度5人いるから問題はチーム名ね。」

 

 それからはああでもないこうでもないと、皆チーム名を考え続けた。

 そして大会当日が来た。

 

 

 

「ふふっ、今日は精霊持ちが多いですね。」

「ここで顔合わせしておけば、向こうに行った時に楽でしょうしね、シュテル・スタークスさん?」

「あなたは?多分初めて会うと思うのですが。」

「私の名前はディスク、貴女の仲間よ。」

「…確かにあなたのデッキからも精霊の気配を感じます。

 それでは、もしも向こうで会った時は…共に戦いましょう。」

 

 





 いや~、今回は久しぶりに対戦無しの回でしたけど、首謀者ェ…
 友人にそれっぽいキャラ2,3枚作ってと頼んだらこんな結果に。

 そして今回も出てきましたね、ディスクさん。
 今回はもう1人いましたけど…まぁ、誰でしょうねぇ?

 次回からは大会編ということでいろんな世界の方達と戦っていきますよ~。
 ということでまた次回~。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。