実況パワフルプロ野球〜もう一人のライジングボーラー〜 作:野球仮面
下手くそだとは思いますが、暖かい目で見守ってください。
それでは、始めまーす‼︎
「あかつき大附属には、進まないだと⁉︎」
夕方、赤く染まったあかつき大附属中学の校舎の屋上に一人の少年ー猪狩守の声が響き渡った。
「あぁ、そうだぜ」
「はぁ〜。バカだとは、おもっていたがここまでとはな」
「おい、バカとはなんだ。バカとは」
「まぁ、君のことだ。どうせ、野球部もない所で一から始めるつもりだろう」
「さすが、よくわかってんじゃねぇか」
俺ー佐々木英介はニカッと笑いながら、答えた。
俺と猪狩は中学時代、あかつき中のダブルエースと言われていた。
中学時代、優勝を二回経験するなどあかつき中黄金期と言われていた世代、通称「猪狩世代」において俺らは常に中心にいた。
中学3年の時にすでに、MAX145キロを超えていた、猪狩。
そこまではではなかったが、俺もMAX140キロはあった。
ただ、コントロールは俺の方がいい!・・・と思う。
それ故、俺たちは比較されることが多かった。ある、スカウトの人からは、能力は互角だと言われていたが、俺はそう思わなかった。
猪狩が登板すると、チームは不思議と勝ちを確信する。そうさせる、何かが猪狩にはあった。
しかも、猪狩はピッチャーのくせにバッティングがやたらと良かった。ノーヒットノーランをやった試合で、自分でサヨナラホームランを打った事があった。まったく、どこのミスタータイガースだよ。
俺ら、以外にもすげぇ選手は山程いたが俺は今でも、いや今だからこそ、猪狩が一番すげぇと思ってる。
とにかく、そんなすげぇ奴とバヂバチの真剣勝負ができねぇなんて、まっぴらごめんって話だ!
「で、具体的にどこの高校か決まったのか?」
「まぁな、西東京にある恋恋高校に行こうと思ってる」
「恋恋って、去年共学になったばかりの高校か?」
「あぁどうせ一から始めるなら、そっちの方がおもしれーだろ」
猪狩は、ため息をついた。
「僕は東東京、君は西東京か・・・。闘えるのは秋大会か、甲子園だな」
そう言って、猪狩はニヤっと笑った。
「あぁ、甲子園でやれたら最高じゃねぇか」
つられて、おれも笑う。
「猪狩、女とばっか遊んで恋の病なんかになんなよ」
「君の方こそ、バカなんだから高校留年なんてするなよ」
「やかましい‼︎」
屋上に二人の笑い声が、こだます。
これから、始まる伝説の甲子園、そして伝説のプロ野球選手へ続く話。幾多の出会いを繰り返し、その、仲間やライバル達が彼らを強くして行く。。
今、最強の仲間から最高のライバルへなった、二人の影がどこまでも伸びていった。