黒ウサギとヴァンパイアも異世界から来るそうですよ? 作:天・プラ子
黒ウサギが黒ウサギと会うそうですよ?
場所は宮坂高校生徒会室
そこに二人の男女がいた。
一人は、茶髪の顔はまぁまぁいい、何処にでもいそうな男子。
名前は鉄大兎。彼は普通の人間ではない。小さい頃、サイトヒメアという少女に毒《まじゅつ》を入れられ、15分間に七回死なないと死ねなくなったの男子。他にも『軍』という組織に対『神の外側の神』用に天魔の解造対を移植され、一度は暴走したもののなんとか理性を取り戻し、神をも殺す力を得た。
つまり凄く強い(小並感)
もう一人の女性は、赤のプリーツスカートにセーラー服という、そこそこの見た目の女の子でもかわいく見えてしまうような、近所の学生たちにも評判のいい宮坂高校の制服が、あまり似合っていない少女。いや、制服の方があきらかに見劣りしてしまっているほどだ。
日本人ではありえない、というよりも、普通の人間にはありえない、薄桃色の長い髪。毛穴一つ無い無い真っ白な肌。ツンと高い鼻。つり気味の深紅の瞳。誰もが息を呑むほどの美少女、それ がサイトヒメアだ。
つまり凄く可愛い(小並感)
二人は一つの封筒と睨めっこしていた
「ヒメア、これどう思う?」
「魔力を感じるし、何かあるんじゃないかな」
「やっぱそうだよな~。月光達が来てから開けてみようか」
「別に待たなくてもいいじゃん。ここにいないあいつ等が悪いんだし、開けちゃおうよ」
「それもそうだな。やること無かったし丁度いいか。じゃあ開けるぞ....」
「うん」
大兎は封筒を開けて中の文字を読んだ
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。その才能《ギフト》を試すこ とを望むならば、己の家族を、友人 を、財産を、世界の全てを捨て、我らの“箱庭”に来られたし』
大兎がそれを読んだ瞬間、大兎とヒメアの視界が開けた
いきなり転移させられ二人は上空4000mほどに放り出された。そして重力に従い落下していった。他にも三人ほど大兎達と同様転位させられたのか、同じように落下していた
「わっ!?」
「きゃっ!」
「うおっ!」
「う、うおぉぉぉぉぉぉぉ!?!?!?!?!?し、死ぬ!まじで死ぬ!」
「.......」
一人馬鹿みたいに叫んでいる奴がいるが他の三人は落下に伴う圧力に苦しみながらも同様の感想を抱き、同じ言葉を発した
「「「ど、何処だここ....」」」
*****
ドボーン
4つの水飛沫がとんだ。
たった一人、ヒメアだけは空を飛んで湖の中に落ちるのを避けていた
「大丈夫?大兎」
そうヒメアが聞くと大兎が出てきて
「大丈夫だよ。」
と苦笑しながら言った。
どうやら何か膜の様なものが衝撃を緩和してくれたようだ
そんな些細な会話をしていると他の3人も湖から出てきたようだ
「し、信じられないわ!まさか問答無用で引き摺り込んだ挙句、空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ 。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」
「........。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「そう。身勝手ね」
2人はフンと鼻をならして服を絞り始めた。
もう1人、2人と同じように湖から出てきた、猫を抱えた少女が服を絞りながら呟いた
「此処......どこだろう?」
「さあな。まあ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえか?」
「ほんと何処なんだろうな。ヒメアわかるか?」
大兎は腕にしがみ付いているヒ メアに聞くと、ヒメアは顔を下げ、ちょっと悩む素振りを見せるが、何処も思い浮かばなかったのか直ぐ顔をあげ応えた
「う~ん、私ここには来たことないと思うよ」
「ヒメアでも知らないところなんだ。じゃあここから帰る魔法とか作れる?」
「時間軸とかも違うから時間は掛かると思うけど作れるよ」
「じゃあお願いしてもいい」
「わかった。ちょっと待っててね」
ヒメアはそう言って笑顔を見せると魔術を構築しはじめた
と、そこで服を絞り終えた男が話し始めた
「まず間違いないだろうけど、一応確認し とくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」
「そうだけど、まずはその“オマエ”って呼び方を訂正して。――――――私は久遠飛鳥よ。以後気をつけて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴女は?」
「.......春日部耀。以下同文」
「そう。よろしく春日部さん。次に、野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」
「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」
「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」
「ハハ、マジかよ。今度作っ とくから覚悟しとけ、お嬢様」
「で、最後にそこの仲のよさそうな二人は?」
「俺は鉄大兎。んでこっちがサイトヒメア。よろしく」
「ええ。よろしく大兎君、ヒメアさん」
「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねぇんだよ。この状況だと招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねぇのか?」
「ええ、そうよね。なんの説明もないままじゃ動きようがないもの」
「はぁ、仕方ねぇ。其処に隠れているやつに聞くか」
「あら、貴方も気付いていたの?」
「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ。其処の3人も気付いていたみたいだけどな」
「風上に立たれたら嫌でもわかる 」
「気配はあったし、耳が見えてたからな」
「…………」
「へ〜、面白いなお前ら。………ほら、わかってんだろ。出てこいよ」
そう十六夜が言うと茂みの方から声が聞こえた
「やだな〜、そんな怖い顔で見られると黒うさぎは死んじゃいますよ?ええ、ええ。古来から孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいですヨ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「ヒメア、出来た?」
「あとちょっとで出来るから待っててね」
「あっは、取りつく島も無いですね♪ってか、最後の御二方!チョットは黒ウサギに興味を持ってください!」
「え?ああごめん」
「ねぇ、大兎ギューしよ!ギュー!」
「ちょっ、ヒメア!?ギューは今ダメだから!知らない人いっぱいいるから!」
「関係無いもん」
「もんって。後でしてあげるから」
「絶対?」
「うん、絶対」
「絶対の絶対?」
「絶対の絶対だから!」
「わかった。じゃあ我慢する」
「黒ウサギの話を聞いて下さい!」
「えい」
「フギャ!」
大兎とヒメアのやりとりに黒ウサギが吠えると、春日部がいきなり黒ウサギのうさ耳を力一杯引っ張った
「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」
「好奇心の為せる技」
「自由にも程があります!」
「へぇ?このうさ耳って本物なのか?」
そう言って十六夜が黒ウサギのうさ耳を鷲掴みする
「………。じゃあ私も」
そう言って飛鳥も十六夜と反対側の耳を鷲掴みにする。
「ちょっと、離してください!」
黒ウサギは助けを求めるべく大兎とヒメアに目線を向けるが……
「ねねねね、大兎大兎!大兎もああ言うのが付いてた方がいいのかな?」
「え?ああ。別に可愛いとは思うけど、ヒメアは今のままでいいよ」
ラブコメっていた
「だからちょっとは興味を持ってください!」
「「えい」」
十六夜と飛鳥が同時に黒ウサギの耳を引っ張られた黒ウサギは、言葉にならない悲鳴を上げた
いかがでしたでしょうか?
まぁボチボチとやっていくのでよろしくお願いいたします!