前回のあらすじ
八巻統也が懸賞で『戦極ドライバー』を手に入れ、妹の八巻結花と共に『ライダーステーション』に訪れる。そこで多田慎一と藤澤達也の2人と出会い、友達となる。そして練習をすることになり統也は『仮面ライダー鎧武』に変身し、ライダーデビューをしたのであった。
「俺は仮面ライダー鎧武。行くぞ!」
決まった。俺は変身したんだ、仮面ライダーに。これで俺もライダーデビューだ‼︎やっべぇ、俺感動してる。
「へえ、お前鎧武なのか。凄えじゃんか!」
「ああ!じゃあ早速始めようぜ!」
「張り切ってるな。じゃあ行くぞ!」
「おお‼︎」
よっしゃああ!俺のデビュー戦だぜ!
「お兄ちゃん変身した‼︎オレンジ被った‼︎」
一方、モニターに映し出されている統也を見て結花のテンションが上がっていた。自分の兄が変身したのだ。当然と言えるだろう。しかしそれでもテンション高すぎる気がするが。
「なあ結花ちゃん。鎧武って確か懸賞だった気がするんだけど?」
「はい、お兄ちゃん懸賞で当てたんです。今朝ベルトが届いて、私も嬉しくて寝ていた兄を無理矢理起こしてしまいましたよ」
「そうなのか、凄いな。じゃあ本当に今日が初めてなんだな」
そして再び、結花と達也はモニターに目を移した。
俺は慎一が変身した『仮面ライダーファイズ』と戦っている。と言っても、まだ練習の段階で戦っているとは言えないが。戦いの基本を教えてもらいながら言われた通りに動いている。だからファイズは今は俺に攻撃をせずに受身となっている状態だ。なんだか申し訳ない気もするが、そんな事は言ってられない。慎一の指示通りに動くだけだ。
「よし、先ずはこんなものだろう。じゃあ今度は俺も攻撃するからな」
「ああ」
するとファイズは俺に向かってきた。俺はカウンターをしようと待ち構えていたが近づいてきたと同時に俺を飛び越えてそのまま俺に攻撃してきた。
「とまあ、こんな感じで身体能力も上がるからそれを利用しない手はない。武器に頼るのも良いが、こんな風に格闘で攻撃するのも大事だ」
「了解」
なるほど、これは参考になるな。よし、早速やってみよう。
「はああ‼︎」
俺は大橙丸を構えファイズに向かって行った。ファイズは俺が来るのわ待ち構えている。俺はそのままファイズに大橙丸を振り下ろした。だがファイズは俺の腕を掴み攻撃を防いだ。攻撃を防がれるのは予定通りだ。鎧武にはもう一つ武器がある。俺は左手で左のベルトにある『無双セイバー』を逆手に持ちファイズを斬りつけた。そしてさらにファイズに回し蹴りを浴びせた。
「ぐっ……やるな」
「どうだ!」
「よし、じゃあ必殺技だ。やり方わかるか?」
「大丈夫だ」
「よし、やってみろ」
俺は戦極ドライバーのカッティングブレードを一回降ろした。
『ソイヤッ! オレンジスカッシュ!』
俺は勢いよくジャンプをすると、俺の前にいくつものオレンジを輪切りにしたエネルギー体が出現した。そして俺は蹴りの体勢をとった。
「でやああああああ‼︎」
オレンジを通過しながら俺のキックが放たれる。『無頼キック』がファイズに直撃した。
「ぐっ‼︎」
無頼キックを喰らったファイズは後ずさり、その場に倒れこんだ。
WINNER 鎧武
勝負が決まったアナウンスが鳴ると、俺たちは再び転送された。
バトルフィールドから元の場所に戻って来ると、俺と慎一の変身は自動的に解除された。
「大体戦い方はわかっただろ?」
「ああ、何とか思い通りには動けた」
「お兄ちゃんいつも部屋で練習してたもんね〜!」
「なっ⁉︎お前何でそれを⁉︎」
まさか鎧武に変身した事を想定した動きを見られてたのか⁉︎やべえ恥ずかしい……
「達也、俺もあんな妹が欲しかったな」
「何を言ってんだお前は。でも、確かに初めてにしては中々いい動きをしていたな。よし、統也君、次は俺とやろうか?連戦になるけど大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ。よろしく頼む。あと統也でいいぞ」
「わかったよ。じゃあ行こうか」
俺と達也はバトルフィールドに転送された。
「さあ、始めるよ」
達也は黄色いコウモリを模した『キバットバットⅢ世』を掴み、口を開けた。
『ガブッ!』
キバットが達也の手に噛み付くと顔にステンドグラスの模様が浮かび上がり、腰にはいくつもの鎖が巻かれ始めると、その鎖は赤いベルトに変わった。
「変身」
達也はキバットを逆さに装着した。すると達也の体が変化し、周りがガラス状になった。達也を覆っていたガラスが割れると、そこには赤い戦士がいた。
「仮面ライダーキバ。始めようか」
達也は『仮面ライダーキバ キバフォーム』に変身した。