ハイスクールD×D 神龍転生物語   作:清姫

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プロローグ
転生


満月の夜、真っ暗な部屋の片隅で三角座りをしながら窓から見える月を見上げ、万物を魅了する声で歌を歌う少女、いや少年がいた。

 

「〜♪〜〜〜♪」

 

腰まで伸びた枝毛や傷みのない綺麗な白髪、左はアイスブルー右はクリムゾンの左右の色が違ういわゆるオッドアイと呼ばれる目、女神の生まれ変わりかと思うほど整った顔立ち、140㎝もない身長に少年とは思えない括れた腰、流石に男なので胸はないが。

遠くから見ても近くから見ても10人中15人が振り向くほどの超絶美幼女、いや美少年がいた。

 

「・・・あなた!・・の子!・・」

 

「分か・・・あし・・・に連れ・・」

 

一階から女の怒鳴り声と男の声が聞こえてくる僕を引き取った人達の声だ、どうせまた何処かの親戚に渡す話でもしているのだろう。

 

「・・・くだらない・・」

 

両親が死ぬまでは幸せだった、お母様はイギリスの何処かの貴族の娘でお父様は有名な会社の御曹司だったらしい。お父様が会社を継ぐのが嫌で家出して単身イギリスに行き、そこで屋敷から抜け出して来たお母様と出会ったと言っていた。

そこから二人は直ぐに意気投合しお互い恋に落ち会って3日で婚約した、しかしお母様の家が猛反対し仕方なく駆け落ち同然でアメリカに渡りそこで結婚し生活をし僕を生んだ。そして僕が7歳の時にお父様とお母様は交通事故で死んだ表向きは。事故について不可解な事が多すぎるにも関わらずニュースや新聞に取り上げてられない、明らかに情報統制されていた。もう犯人が誰か分かっている父方の祖父母だ。僕は自分の全ての力を使って一週間で事故の不可解な点や祖父の会社の脱税や賄賂なんかの汚い所を徹底的に調べ上げ送り付けてやった。すると僕の生活費や養育費と言う名目でかなりの大金が送られて来た、金を渡してまで親戚に僕を押し付けたくせに、ようは口止め料を払うから黙っていろと言う事だ。

 

「・・・・ほんと・・汚い人達・・・」

 

僕が死ぬと報道機関に事故の事、会社の事を送るようになっている、あの人の顔が見れないのが残念だ。

コンコン

ノックの音と共に男の人が入って来た、来た理由の大体見当がつく。

 

「奏君、君は明日から私の親戚の所で住んでもらいたいんだ、なに心配は要らないよ、あそこもいい所だきっと奏君も気に入ってくれると思うよ」

 

ニコニコしながら話を進めていく男、まだ何も言って無いのに。

 

「・・分かりました・・・」

 

「じゃあそういう事で頼むよ」

 

もう死にたい、お母様もお父様も居ない世界なんて何の価値も無い。

美少年改め奏は布団に潜り静かに眠った。

 

 

===========================

 

 

 

「・・おき・・・」

 

声が聞こえた様な気がした。

 

「ね・・おき・・・」

 

やっぱり聞こえる。

目を開けると周り一面真っ白な空間にいた、正面には美少女が正座して僕の顔を覗き込んでいる。

 

「ふぁ・・・あなた・・誰?」

 

「ぐはぁ!」

 

周りには女の人しか居ない誘拐ではなさそうだ。って言うか此処どこだろう?、聞いて教えてくれるかな?。後何でこの女の人は鼻血出しながら倒れてるんだろう、流れてくる鼻血の量が尋常じゃない。

 

「・・・此処・・どこ?・・」

 

「ずずぅー!、え?、此処は私が作った空間ですよ」

 

っとどこから取り出したか分からないティッシュを鼻に突っ込みながら答える。

 

「・・・・・イタイ人?」

 

「うん言いたい事は分かるけど無表情で言うのはやめてくれませんか?。かなり傷付きます」

 

まぁそんな事はどうでもいい。

 

「どうでもよく無いですよ!」

 

「っ‼︎・・・心が読めるの?・・・」

 

「そりゃ・・神ですから」

 

「・・・・・・やっぱりイタイ人」

 

「だから言いたくなかったんですよ!」

 

「・・・何で僕を呼んだの?」

 

「マイペースな人ですねこの幼女は、それはですね、貴方さっき『死にたい』って言ってたよね」

 

「・・・ん、言った」

 

「でもこんな可愛い顔した女神幼女が死ぬのは勿体無いと思いまして、貴方に此処に来て貰ってちょっと転生して貰おうかと思いまして」

 

へー転生ねー。ん? ちょっと待てよ

 

「・・・僕は・・死んだの?・・」

 

「はい、死にたいって言った何時間後にぽっくりと」

 

「・・・・そう」

 

「いやいやいや死んだんですよ! もっと驚きましょうよ!」

 

「・・・べつに・・・」

 

お父様とお母様が死んだ時点でもう僕は死んだようなものだったし遅かれ早かれ祖父に殺されていただろう。

 

「そうですか(調子くるうなー、かわいいからいっか)」

 

「・・転生って、何?」

 

「今説明しますから少しお待ちを」

 

そう言うと神(仮)は何か呪文のような物を唱え始めた。すると真っ白だった空間に一つの本棚が現れる。て言うか見たところ全部ラノベじゃないか?、この本。

 

「最近新しい世界を作りましてね、その世界の神を何人か生み出したんですけど一つ神の枠があるのを忘れてまして、かと言って今から生み出すことも出来ません。じゃあいっその事死んだ人間から神に転生させて送り出そうって事に成りまして。そしてその神に選ばれたのがあなたです神威・A・奏さん!」

 

僕の周りをくるくる回りながら説明してきた。・・・うざい。

 

「・・・・・・・」

 

「奏さん?」

 

「くぅー、くぅー」

 

「ちょ! 起きて下さい奏さん!」

 

「・・・ん? 説明・・終わった?・・」

 

「まぁー…一応は」

 

「・・・・神・・何すれば、いいの?」

 

「神の種類ごとにやらなければいけない事があるんですけどね、奏の転生する神は基本的種族の監視をしていれば何もしなくて良いですよ」

 

「・・じゃあ、なる」

 

「は?」

 

「・・・神に・・」

 

「そんな簡単に決めていいんですか?」

 

「・・・いい、だから、早く・・転生して・・」

 

「いいならいいんですけど。じゃあ転生するにあたって早速特典決めましょうか!」

 

「・・特典?」

 

「私の都合で呼んだお詫びと、神になってくれるお礼です!」

 

「・・・そう」

 

「何でもいいですよ!。ビームを出したい、不老不死にして欲しい、最強の武器が欲しい、全部で5つの特典を与えますのでゆっくり選んでください!」

 

「・・・ラノベの、キャラでも、いい?」

 

もしできるんだったら俺tueeってもんじゃないだろ。

 

「キャラクターの能力って事ですか?、別に構いませんよ!」

 

できるんかい。

 

奏は心の中で突っ込んでいると神はまた何かの呪文を唱えだす。すると一台の大きなテレビとさっきまであった本棚が一つ、また一つと増えていき、最終的に数百程の本棚がまるで図書館の様に並んでいた。

 

「奏さんの前世にあったアニメやラノベ、ゲームをご用意しました!、幾ら読んでも見ても構いませんので。特典が決まったら呼んでください」

 

「・・・分かった」

 

「ではではまた後ほどー」

 

奏は神が消えていくのを確認すると早速一番近くの本棚からラノベを読み始めた。

 

幾らでも読んでいいって言ったしどうせなら此処にありラノベ全部読んじゃお。

 

 

 

 

 

 

 

ーーー2年後ーーーー

 

 

 

 

 

「・・・ふ〜」

 

結果的に言うと本当に全て読んでしまった。読んでる途中にトイレとか行きたくなったらどうしようと思ったけどトイレどころかお腹も空かないし眠くもならなかった。今考えたら別に生きている訳じゃないんだから食べたり寝たりする必要ないよね。ついでに神はというとこのまま放置されるか心配だったので一週間に一度呼んで来るかどうか確認している。いつ呼んでも1秒以内に来るのでこいつ暇なのかと思いつつ「何か御用ですか?」っと聞いてきた、毎回訳を考えるのが面倒くさいので「顔が見たかった」と言っていると回数を追うごとに神がおかしくなっていった。具体的にはいきなり鼻血を流したり、息を荒くして迫って来たりといった事だが。そして今僕は何をしているかと言うと最後のラノベのクライマックスが終わり、エピローグには入っているところだ。

 

パタン

 

「終わった・・・」

 

うん、中々良かった。さて。

 

「・・早く、決めないと」

 

んー、何にしようか迷うな、何せ一生付き合っていく物だからなー。んー。

 

「・・良し・・・決めた」

 

と呟いた瞬間空間が歪み、其処から神が現れた。

 

「それでは早速お聞きしましょう」

 

「・・何処から、現れ、た・・変態」

 

思わず心の声が漏れてしまった。

 

「はぁはぁ、さぁ怖がらないでお姉さんに行ってごらん」

 

「・・まず、並列思考・・・二つ目は、能力、作る力・・・3つ目は、完全、記憶能力・・・4つ目は、能力を、奪う、能力」

 

一つ目の並列思考はあると地味に、いやかなり役に立ちそう。二つ目はこれさえあれば正直他の特典要らないと思う流石にこれは通らないだろうと思ったが一応言ってみた。3つ目完全記憶能力は並列思考と同じで普通に役に立つ。4つ目の能力を奪う能力は敵に厄介な能力がいると嫌だから。最後一つ何にしようか・・・・。

 

「ふむ・・・・分かりました!、最後の一つは何にしますか?」

 

うーん

 

「最後の、一つは」

 

「最後の一つは?」

 

僕は言いながら神様に指を指し。

 

「・・・あなた」

 

「・・・・・・・」

 

やばい。久しぶりに言ったジョークが盛大に滑ってしまった。神様も顔を俯き震えている。絶対怒っているよなあれ。

 

「っと、言うのは、冗だ「喜んで!」・・・は?」

 

「転生させてからマッハで仕事片付けて行きますんで!それまで我慢してくださいね!」

 

待て待て何勝手に話し進めてんだ!。と言うか顔近い!鼻息荒い!。

 

「ちょっとま「では早速転生させますね!、一人じゃ寂しいかもですけど直ぐにそっちに行きますからちょっとだけ我慢してくださいね///」

 

神様は奏の話も聞かず体をくねくねさせながら空中に魔方陣を書いていた。

 

「じゃあいってらっしゃいあ・な・た」

 

「え?」

 

これが奏の最後の言葉だった。

 

あれ?そう言えば僕アニメ関係の特典何一つ貰ってなくね?。

 

奏は意外とおっちょこちょいである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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