『今度こそ屠ってくれる!白いの!』
『その言葉、そっくり返してやろう赤いの』
白い龍と赤い龍、白龍皇と赤龍帝と呼ばれる二頭の龍が殺気を放ちながら戦っている。それを囲むように天使、悪魔、堕天使がそれぞれ二頭の龍を封印せんと協力し合って戦っていた。
「♪〜〜〜」
極龍神殿を囲んでいる湖、その側にある木の木陰で座って歌を歌っている美少女がいた。膝には尻尾が九本ある狐を、肩には妖精の様な透明の羽が生えた少女が座り、さらに周りにもユニコーンやペガサスと言った絵本の中で出てくる伝説の生き物達が気持ち良さそうに聞こえてくる歌を聴いている。時折美少女は微笑みながら妖精や狐を優しく撫でる。その光景はまるで一枚の絵の様な神秘的な美しさを放っている。
皆様こんにちは。地球の年齢=自分の年齢の神龍、奏です。グレートレッドを育てている間に冥界や天界が出来ていました。更にもう直ぐ赤龍帝と白龍皇が戦争中の三代勢力の中で喧嘩をおっぱじめるそうです。それまでの暇つぶしの間歌っていたらあれやあれやと言う間に妖精ちゃんや狐ちゃんが集まっていました、て言うかこんなに居たっけ?。
「・・・そろそろかな?・・・」
膝で寝ている狐を下ろして肩の妖精を起こす。狐の方は一緒に居たいのか袖を噛み、離してくれない。かわいい奴め。
「・・・また今度やってあげる・・・」
そう言うと袖を離してくれた。聖獣の皆んな森の中へと消えていった。
「・・・よし・・・」
手早く龍化すると裂け目を生み出し入っていく。
「これが赤龍帝と白龍皇!。なんという固さだ!、これじゃまるで歯が立たない!」
「諦めるな!倒さなくても封印出来るまでのダメージを与えればそれでいい!」
「やってやるさ!。ここでこいつらを封印しなければ被害がどれだけ大きくなるかわからないからな!」
突然、空間が裂けた。
何時も冷静なサーゼクスだが今回に限っては焦りを隠せない。それは他の魔王達、堕天使の総督、天使のセラフィムも同様だ。
「今度は一体何が出てくると言うのかな?」
「これ以上私達だけでは倒すどころか抑える事すらできないと思うんだけど」
セラフォルーも顔を引きつらせながら答える。
ゆっくりと裂け目から一体のドラゴンが姿を現わす。ドラゴンを見た誰もが息を飲んだ。それは赤龍帝や白龍皇も例外ではない。そのドラゴンは余りにも美しく、暖かな光を放っていた。
「・・・なんとも美しい・・・」
サーゼクスは無意識に口に出ていた。
おー戦ってるね〜。あのドラゴン達が赤龍帝と白龍皇で、あっちの赤い髪のイケメンがサーゼクスさんかな?。おっ、アザゼルにミカエルもいる。そりゃそうか、さてと神になっての初仕事をしますか・・・。
『・・・貴様らが・・・暴れている、ドラゴンか?』
『なんだ貴様?、我らの争いに横槍を入れようと言うのか?』
『ならばお前も赤いのと纏めて屠ってくれる』
何でこうドラゴンって言うのは戦闘狂ばかりなんだ。あの赤いのグレートレッドに微妙に似てるな。特に態度が。
『・・・神龍、として・・・お前達に・・・罰を、与える・・・』
『神龍だと!、そんな伝説の生き物がいる訳ごない!』
煩いトカゲめ
『・・・鎖よ・・・』
奏の、周りに鎖が蛇のようにくるくる回りながら浮いていた。奏の言葉と共に無数の鎖が二頭の龍を襲う。
『なんだ!これは力が奪われていく!』
『くっ!、我と同じ力か!』
ふっ。口程にもないトカゲめ。さてと後はサーゼクス達に任せるか
『・・・悪魔、堕天使、天使の子達よ・・・あとは、お前、達で、出来るな?・・・』
ん?、何みんな膝ついてんの?
「神よ。危ない所を助けていただきありがとうございます」
『・・・良い・・・若い芽を・・・潰え、させるのわ・・・忍びない、と、思っただけだ』
裂け目へと入っていき、裂け目が閉じた。すかさずサーゼクスは指示を出す。
「神龍様が弱らせてくれた!。今のうちに封印を!」
ドラゴン達の戦いの後すぐに戦争は終結し三勢力に平和が訪れた。
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