超電磁砲のとある妹   作:始まりの勇者

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「どうもお久しぶりです。今回は御坂 美琴と木山 晴美との対決です。」

「・・・私はどうなったのかしら?」

「・・・( ^ω^)・・・」

「ちょっと!!」

「では、どうぞ!!」


014:黒い●●

side change

御坂 美琴side

 

「はぁ、はぁ、はぁ」

 

息が荒くなり、服はボロボロ。その状態で、相手睨みつける。

しかし、相手はどこ吹く風か。ほぼ無傷で涼しげな表情だ。

相手は木山 晴美。今回の幻想御手(レベルアッパー)事件の黒幕だ。

美雪から受け取ったデータから、犯人が木山だと分かった。その情報を警備員(アンチスキル)に渡すとすぐさま行動に移った。

学園都市の監視カメラの情報から所在を掴み、武装して逮捕に向かった。

私と初春さんも同行した。一刻も早く、木山を捕まえて佐天さん達を救うためだ。

 

「木山 晴美!!幻想御手(レベルアッパー)頒布の被疑者として勾留する。今すぐ、降車しろ!!」

車で移動中の木山の行き先に待ち構え 到着と同時に捕らえる・・・・・・筈だった。

到着した木山は警備員(アンチスキル)の警告に従い、車を降りた。

木山を逮捕するために、ゆっくりと警備員(アンチスキル)が進んでいくが・・・・・・

 

「ぎゃッ」

 

「ぐっ」

 

突然警備員(アンチスキル)の一人が仲間を発砲した。

 

「な!?どういうことよ?」

 

「御坂さん。あれ!!」

 

初春さんが指さした先は警備員(アンチスキル)ではなく、木山 晴美。

木山はみ位手を前に出す。その手には風が渦巻いている。

渦巻いた風が警備員(アンチスキル)に放出さし、吹き飛ばす。

それから、水や火の放出。車を浮かせてぶつける等を行い、警備員(アンチスキル)達を倒していく。

 

「嘘。学生でもないのに、能力を使っている?」

 

と言うことは、木山は能力開発を受けていた?でも、基本、能力者が使用できる能力は一つの筈、どうして・・・・・・『ガコン』!!

思考している途中に身体が揺れる感覚。これは、私達が乗っている車が揺れている。

 

「まずっ、初春さん!!」

 

「は、はひっ!!」

 

初春さんを抱えて、ドアを蹴破って外へと出て着地し、初春さんを降ろす。

その直後に案の定、車が宙に浮いて吹き飛ばされた。

多くの車が衝撃で爆発し、轟音が鳴り響く。

 

「っ~!!本当にどうなってんのよ!?」

 

木山の方を見ると、そこにはもう立っている警備員(アンチスキル)は居なかった。

 

「ほう・・・次は君かい?超電磁砲(レールガン)

 

「・・・」

 

初春さんを庇うように立ち、構える。

 

「本当に能力が使えるみたいね。けれど、複数の能力がを使用できるのはどういうことかしら?」

 

幻想御手(レベルアッパー)は人間の脳を使った演算機器を作るためのプログラムだ・・・・・・だが同時に使用者に面白い副産物を齎す物でもあるのだよ」

 

「・・・・・!!嘘。まさか!?」

 

なにかに気付いた私にフフフと笑う。

 

「さて、超電磁砲(レールガン)。君に一万の脳を統べる私を止められるかな?」

 

言葉と共に真空刃が私に襲い掛かった。

私は真空刃を躱し電撃を放つが、木山の周囲で遮蔽されるように弾かれた。どうやら、能力でさえぎられた様だ。

電撃の消失と同時にレーザーが出される。

 

「一万人のそれぞれの能力を使えるなんて、どんなチート・・・よ」

 

私は身体を傾け、再び電撃を放つ。レーザーを出している途中に防ぐことは出来ないだろう。

そう考えての行動だったが・・・・・・

電撃は遮蔽され、電撃を道路上へと流された。

 

「!?」

 

「どうした?複数の能力を同時に使う事はできないと踏んでいたのかね?」

木山の正面に高速道路に巨大な炎が出現し、衝撃波を発生させた。

それによって、道路に大きなヒビが入り、道路が陥没して私と木山は下へと落下する。

 

私はすぐさま能力で足先に磁力を展開し、鉄橋に張り付いた。

木山を確認すると、先程と何の変りもなく地に立っている。

 

「拍子抜けだな超能力者というのは。この程度のものなのか。

「まさか!電撃を攻略したくらいで勝ったと思うなっ!!」

 

御坂は鉄橋から一枚の鉄板を取り出して木山へと磁力の反発力で木山へ飛ばした。

 

「ふむ」

 

木山は腕から赤い色味を帯びた光を放つレーザーを伸ばし、投げ付けられた鉄板をはたき落とした。

 

「アリ?」

 

そして、レーザーを放出すると御坂が立っている鉄橋の支柱を下部を焼き尽くした。

一瞬で物体が消失し、御坂の立っている鉄橋から鉄板が剥がれて地面へと落下していく。

 

「あだっ」

 

急な落下だったので、何の対応も出来ずに腰から地面に落下してしまった。

クッソー。あいつ~。

 

身体を起こし、行動しようとしたが・・・・

 

「もう止めにしないか?」

 

「はぁ?」

 

急に何を言い出すんだこいつは?

 

「私はある事柄について調べたいだけなんだ。それが終われば全員解放する。誰も犠牲にはしない......」

 

「ふざけんじゃないわよっ!!」

 

私は大きな声で言った。

能力がない事で悩んでいた佐天さんを持ち上げて、突き落とす真似をしておいて!

 

「誰も犠牲にはしない?アンタの身勝手な目的にあれだけの人間を巻き込んでおいて人の心を弄んで......こんな事をしないと成り立たない研究なんてロクなもんじゃない!!そんなモノ見過ごせるわけないでしょうがっ!!!」

 

「はぁ、やれやれ、レベル5とはいえ所詮は世間知らずのお嬢様か」

 

木山の言葉にますます怒りが募る。

言っては何だが、私は他の常盤台の子達と比べれば一応世間の方には詳しい筈だ。

・・・まあ、その行動のせいで黒子によくガミガミ言われるんだけど・・・・・・て、違う!!

今は!

 

「学園都市で君達が受けている『能力開発』、アレが安全で人道的なものだと君は思っているのか?」

 

「!?」

 

「学園都市は『能力』に関する重大な何かを我々から隠している。学園都市の教師達はそれを知らずに一八○万人にも及ぶ学生達の脳を日々開発しているんだ。それがどんなに危険な事かわかるだろう?」

 

「......なかなか面白そうな話じゃない。アンタを捕まえた後でゆっくりと調べさせてもらうわっ!!」

 

御坂が地中にある砂鉄を集めて、鋭利に尖らせると一斉に木山へと攻撃した。

木山は微動だにせず、念力で瓦礫を持ち上げて鋭利になった砂鉄を受け止めていく。

 

「調べる......か。それもいいだろうぅぐっ!!」

 

喋っている途中に、木山の様子に変化が表れた。

 

「はぁ、はぁ。これは・・・・・何かあったのか?ランサー」

 

地面に膝をつけて苦しみだした。

ランサー・・・・・・槍使い?何の事?

私の攻撃を槍と判断した?何か槍にトラウマでもあったのかしら?

 

そう考えている間に能力が解除され、瓦礫も地面に倒れた。

 

「はぁ、はぁ。これは、どういうことだ?体から力が・・・・・・」

 

瓦礫の奥に居た木山は地に倒れ、苦しそうにしていた。

槍によるトラウマによって、能力が使えなくなった?

 

「よく分かんないけど、木山。これで、あんたの野望は終わりよ。とっとと佐天さん達を解放してもらうんだから」

 

「う、ぐうぅぅ」

 

私の言葉が聞こえているのか、いないのか?

苦しみながらも、力を振り絞って体を起こし、立ち上がった。だが、もうそれが限界で息絶え寸前の様だ。

 

「ちょっと、これ以上無理すんじゃないわよ。このままじゃ死んじゃうかもしれないわよ」

 

「私は・・・・・・」

 

私の言葉を聞かず。木山は喋りだした。

 

「私はあの子たちを救うために!!止まるわけにはいかないんだぁぁぁぁ!!」

 

「!?」

 

私は、木山の必死な狂気の声に表情を強張らせた。

そして・・・・・・・

 

「「え?」」

 

木山が叫んだ直後、どこからかやってきた黒い何か。

それが木山の正面に立ち止まった。

 

『あんたの願い。俺が手伝ってやんよ』

 

黒い何かは、その一言を言った後、木山を包み込み・・・・・・・巨大な化物へと変わった。

 

『子供達を救いたい。そう願うのは、子供達が意識不明で他の人間に比べて不幸だから。だったら・・・・・・全ての人間を殺して、あの子達よりも幸せな人間が居なければ良いよなぁぁぁぁ!!!』

 

黒い化物は世界を震わせる叫びを挙げた。

 

side change

御坂 美雪side

 

「・・・・・・・・・」

 

『第一から第六までの条件を満たしました。これより偽りの自分(フェイカー)を発動します』

 

地面に倒れている御坂 美雪。

その体からパキパキと何かが剥がれていった。




「え、ナニコレ~?」

「いや~、久しぶりに書くとよく分からなくなりますね。これは、後々修正ですね」

「と言うよりも、"黒い化物"と私の"フェイカー"て」

「うん。そこは、次回で多分わかりますので」

「それは~、いつになるの~?」

「・・・・・・」

「「いつ?」」

「では、皆さん。次回もお楽しみに!!」

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