【一発ネタ】俺がブレイブデュエルをやるなんてまちがっている。 作:ゼルガー
高校三年生に進級し、新たな新学期を迎えた。まあ、ぼっちの俺には何の影響もないけどな。
妹の小町も無事に総武高校に入学し、雪ノ下と由比ヶ浜と戸塚と川崎と一色で入学祝いをしてやった。ついでに大志の祝いもな。
んで、何故か材木座がいたのだが、最後まで無視した。呼んでないのにいたお前が悪い。
今日はそんなお祝いの翌日。ぶっちゃけ日曜日だ。小町は雪ノ下と由比ヶ浜と一色の四人で買い物に出かけた。高校生になって必要な物を買いに行くついでに、ブレイブデュエルを始めるらしい。その店は一ヶ月前に開店したホビーショップ『T&H』と言うおもちゃ屋に向かったそうだ。なんでも最先端の体感ゲーム、ブレイブデュエルをプレイ出来る店舗らしい。少し前までは、東京の一部店舗のみでロケテストをしていたが、今回から全国展開したそうだ。
地元の駅前に大型ショップが出来たのは記憶に新しく、その店舗こそブレイブデュエルの為に出来たのだ。
元々、ブレイブデュエルを開発した研究所が千葉にあったらしいけどな。え?何故そんなことを知ってるかだと?そりゃあ・・・・・・
「八幡さん、その荷物はこっちです」
「おう。ったく、だいぶ量が多いな。まあ、今の時期じゃ仕方ないか」
「ええ。遂に本格的に全国オープンですので。博士が張り切ってしまったのが原因ですけど」
「張り切りすぎだろ博士・・・・・」
「それじゃあそろそろ休憩にしましょう。今、王がドーナッツを作っていることでしょう」
俺は今、ブレイブデュエルの生みの親と言われてる天才科学者グランツ博士の研究所にいる。
なぜかというと、遡ること半年前の秋。あの頃は生徒会選挙の事もあり奉仕部はバラバラだった。クリスマスの件があるまでは本当に嫌な空気だったな。
んで、その頃親から小遣いも貰えず、スカラシップの錬金術もバレてしまい、バイトをすることになった。
親に知り合いを紹介されたらグランツ研究所だったというだけ。なんだけどなぁ
ちなみに小町はこのことを知っている。と言うか、何度か遊びに来てて、とくにレヴィと仲良くなった。
何故か知らんが、俺と小町のチヴィットを制作してくれているらしい。猫兄妹と言う形で。なにそれ可愛い。
「おいーっす、ハッチー!僕と遊ぼーよ!」
「おわっ!?れ、レヴィ!いきなり抱きつくな!」
「えー!」
「レヴィ、いくら相手が八幡さんでも異性に抱きつくのはどうかと思いますよ」
「ぶーぶー!シュテるんだって抱きつきたい癖にー!」
「な、ななな何を言ってるんですか!」
「うむ?随分と騒がしいな。ほれお前ら、折角ドーナツを作ったのに食べないのか?ユーリ達だ全部食べてしまうぞ?」
「え!?王様のおやつが無くなる!?そんなの嫌だーーー!?ハッチー、早く行こうよ!」
「お、オイ引っ張るなって!」
「はわぁ~、ディアーチェのドーナツ美味しいです~」
「うわわっ!?ユーリ、食べ過ぎないで!?僕達の分を残してよ!?」
口数は少ないが丁寧でおしとやかなメガネっ娘シュテル。活発で明るい元気っ子のレヴィ。態度はデカイが誰よりも優しく想いやりのある子のディアーチェ
そしてもう一人。人見知りでおとなしい子のユーリ。
奉仕部以外に出来た俺の大切な友達だ。
「さて、八幡よ。今日はチームT&Hとのバトルを申し込まれておる。でだ「断る」まだ何も言っておらんだろう!」
「出場しろって言うんだろ?大体俺は本来はバイトだぜ?目立つ事はしたくねーんだけどなぁ」
「でもハッチーは僕達『ダークマテリアルズ』の5人目のメンバーじゃん!」
そう。俺はテスター時代にチーム戦を強制的に組まされ、こいつ等と一緒に出場することになってしまった。んで、結果は全国一位。いや、こいつ等が凄いだけだからね?特にシュテルが凄すぎだからね?
「何を言ってるんですか。『ステルスフール』さん」
「うぐおぁ!?そ、その厨二ネームはヤメテ!?後、心の中を読むな!?」
ステルスフールは俺のアバターのネーム。俺が付けたわけじゃない。今、ニヤニヤしているディアーチェがつけたんだよ!
「カッコイイじゃないですか『姿無き愚者』さん。私は好きですよ?」
真顔で言われても嬉しくない!本当に止めて、勘違いしちゃうから!まあ、中学二年生相手に勘違いなんかしなけどな
「なんと。では、少しアプローチを変えねばなりませんね」
「だから心を読むな。んでディアーチェ、それは何時からなんだ?」
「来週の日曜日だな。流石に我らにも用事はあるし、万全の体制で挑まねばな!」
「へいと達と戦うの楽しみだなー!」
「頑張りましょう!シュテル、レヴィ、ディアーチェ、八幡さん!」
「ええ」
「うん!」
「そうだな」
「ああ」
そういや、アミタとキリエはまだ学校か?まあ、いいか。
「あの八幡さん。お願いがあります」
「なんだ、シュテル」
「じ、実は最近、また視力が落ちてしまって・・・・・・一緒にメガネを買いに行って欲しいんです」
「え?ディアーチェとレヴィに頼まないのか?」
「二人は用事があるので・・・・・それに、八幡さんに選んで欲しいんです」
俺に?ま、まさかこれって。いやしかし違うかもしれないぞ!シュテルは確かに良い子だ。きっと、お兄さんに甘える感じで誘っているんだろう。そうに違いない。
・・・・・・小町と違った甘え方ってなんか新鮮だな。
これが由比ヶ浜や一色だったら適当にあしらって断るんだけどな。面倒だし。
でも、歳下で俺を慕ってくれている友達の誘いを断ることは俺にはできない。
「わかった。何時買いに行く?」
「明日は平日なので、今からどうでしょうか?まだ2時半ですし」
「オッケー。んじゃ、行くか」
という訳で、俺とシュテルはグランツ研究所を出て、千葉駅周辺にあるメガネショップに来ていた。
シュテルはかなりの美少女だ。メガネ無しの素顔でも可愛いし、メガネをしてても可愛い。
きっと何を選んでも似合うだろう。
「ありがとうございます」
「・・・・・・何で俺の心を読めるの?」
「愛ゆえにです」
いやマジで愛ってスゲーな。たまに小町も読んでくるし、愛って何だ?
―――ためらわないことさ!だよお兄ちゃん!
うおっ!?アイツ、直接脳内に!?何時から念話が使えるようになったんだ!?
「八幡さん?」
「あ、いやなんでもない。っと、このメガネはどうだ?シュテルに似合いそうだけど」
「オーバル型の赤いフレームですか。今まではスクエア型だったので、いいかもしれませんね。どうでしょう?」
俺が勧めたメガネをシュテルは試着して見せてくる。うん、とても似合っている。いつもよりも可愛く見えるまである。
「シュテルによく似合ってて可愛いと思うぞ」
「ありがとうございます。あっ、この緑フレームのスクエア型のメガネ、八幡さんに似合いそうですね。どうでしょう、試着してみては」
「そうか?どれどれ・・・・・」
折角勧めてもらったし、試着して鏡を見てみる。おお、俺の腐った目が隠れてるな。ひょっとして俺、メガネを掛けた方がカッコイイのか?
「とてもよくお似合いです」
「お、おお。サンキュ」
似合ってる・・・・・か。そういや最近、視力が落ちてきたんだよな。
今年は受験だし、買っておくのもいいかもな
「んじゃ、買うか。シュテル、それ俺が買ってやるよ」
「え?で、でも」
「いいから、歳上に遠慮すんな」
もしこれがどこぞのあざとい後輩だったら意地でも言わないセリフだ。
バイトのお陰で最近は財布に余裕があるし、二人分のメガネを買うだけなら特に問題はない。
「ふふっ、本当に八幡さんは優しいですね」
「別にそうでもねーよ。ただそうしたかっただけだし。んじゃ、そろそろ研究所に戻ろうぜ。博士の手伝いがまだ残ってるしな」
「はい」
ところでシュテルさん?さりげなく俺の手を握るのは何故でしょうか?そして何で指を絡めてくるの?意識しちゃいそうだから止めて?
「嫌です♪」
そしてこの時、俺は知らなかった。
俺とシュテルが手を繋いで歩いているところを見られていたことを。
次の日、そのことについて問い詰められるとは全く思っていなかった。
「さてと、シュテル。一週間後の試合に向けて手合わせして貰っていいか?」
「ええ、喜んで」
(ねえ王様ー。なんかあの二人の空間だけ甘い気がするよー)
(シュテルにも春が来たか。王として応援するぞ)
(二人共仲がいいなー。私もディアーチェとあんな風邪になりたいですー)
~おまけ別視点~
結衣「ゆきのん!次はあそこに行こうよ!」
雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん。少しくっつき過ぎよ」
小町「結衣さん達は本当に仲がいいですねー。って、あれ?お兄ちゃん?」
いろは「え?あ、本当だ先輩だ!」
結衣「嘘っ!?あれ?誰かと一緒にいるよ?」
雪乃「本当ね。もしかして、遂に犯罪に手を染めたのかしらあのロリ谷君は」
いろは「むむむっ、先輩と手をつなぐなんて羨ましい・・・・・ずるいです!明日、問い詰めてやります!」
結衣「ヒッキー超キモイ!絶対に教えてもらうんだから!」
雪乃「そうね。どんな尋問がいいかしら?うふふ」
小町「(あ、あははー。お兄ちゃんのバイト先の留学生なんだけどなー。まあ、小町的に面白そうだから黙っとこ!それに、お義姉ちゃん候補も良いけど、義妹候補も有りだと思うんですよね!)」