「で、ここは何処よ……」
『恐らくホウエン地方のトウカの森かと……』
バスの中で気を失って、ここで目覚めてから20分。ポケモンを見て腰を抜かしてから15分。自分のポケモン達……サーナイト、ルカリオ、エンペルト、アグノムに状況を教えて貰ってから5分。私、白飛(シラトビ) 飛鳥(アスカ)は森の中を彷徨っていた。どうやら道のないところにいたらしく、いくら歩いても人の姿がどこにも見えない。そのうち未開の森にでも行き着きそうね……
……えっ、アグノム伝説だって? うん、何者かに襲われ、気付いたら転移してたんだとか。ギンガ団では無かったらしいけど……
『……アスカ、どうやら近くに誰かいるようだ』
っと、ルカリオが誰か見つけたらしい。波動の力って便利ね……ってそうじゃない。こんな所まで来るなら森の外に出る道を知ってるはず。聞いてみよう。
で、ルカリオに言われるまま歩くこと2分。
『……通り過ぎたぞ?』
「えっ」
おかしい、誰も居なかった筈なのに……後ろを向いても誰もいない。
「……誰かいるの?」
声をかけてみるが……あ、キノココが出てきた。で胞子のようなものをこっちに飛ばして……
「って、《キノコのほうし》!?」
なんとか避ける事に成功したけど、向こうはもう一発打とうとしている……やばっ!
「さ、サーナイト、《ハイパーボイス》!!」
サーナイトを出し、すぐさま技を撃ってもらう……あ、キノココと一緒に、隠れてた男の子が技で吹っ飛んでいった。
すぐに追いかけるが……あー気絶してる。今気付いたけど、私、人に向けて技撃つとか何処の何タルさんかな……いや正当防衛だけどね?
数分後。彼が起きたので話を聞いてみたんだけど……彼、ミズキ君は何者かに追われてこんな奥まで入り込んでしまったらしい。何者かは分からず、キノココと遊んでたら突然襲われた、らしい……見てはいけない物でも見ちゃったのかな? そんで私も敵だと思って隠れてて、見つかったから寝かせて逃げようとしたらしい。
道は彼が知ってるということで、ルカリオに他人の気配を感じて貰いながら(言葉が話せる件はルカリオだから、で信じてもらえた)森の中を進む……彼、キノココと話してるように見えるけど、気のせいかな?
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で、避けながら進んでいたら、見事にフラグを回収してしまった。
「……アスカさん、これは何ですか?」
「……ごめん、予想は付くんだけど自信がない……」
目の前には不思議な輪っかが浮いている。どうやら未開の森に着いてしまったらしい……なんでマボロシの土地に地上ルートで来れたんだろう……私が原因かな……?
輪っかの中には妙な渦が巻いている。別に奥を覗いてもポケモンの姿は見えないが……手を突っ込んでみるけど反応無し。誰かがもう捕まえてるのかな?
『……! お前らしゃがめ!』
突然ルカリオが叫んだ。すぐにミズキ君を引っ捕まえ伏せると、先程私達が居た場所に蜘蛛の糸みたいなのが飛んできた。あれは……《いとをはく》? って誰かいる!?
「と、とりあえずルカリオ出てきて!」
『承知した!』
ルカリオを出すと、そのまま私とミズキ(+キノココ)を抱え走り出す。後ろから柄の悪い奴らが追っかけてるのが見える……ってバイク!? あれは追いつかれる……!
『2人とも、動くな! 舌噛むぞ』
ルカリオはそのまま木の上に飛び上がり、枝をうまく使って相手を巻いていく。何回かキノココがほうし巻いてたけど……どうでもいいけどこのキノココのレベル幾つ? それはさておきほうしのお陰で追ってくる人もポケモンも少なくなっていく。そのままの勢いでトウカ側の出口へ出る事ができた。
「……あっ、あの建物……もしかして出口?」
「あれ、ハギさんとこじゃないですか! 良かった……」
こういう時はラストで追手が待ってるのがお約束だが、そういう事もなく降り立ち……近くのトレーナーにびっくりされた。で、とりあえずトウカまで運んで貰うと……あ、なんか人が騒がしい。
「あ、父さん!」
「ミズキ! 探したん……ってそのポケモンと女の子は誰だ!?」
ミズキ君の父親らしき男の声がする。もしかして騒がしいのはミズキ君が居なくなったから? と思いながらそっちを振り向くと……
トウカシティジムリーダー、センリと目が合った。
えっ、ミズキ君ってセンリの息子? って事は主人公!?
タイプ統一戦でノーマル引き当てて8戦5勝したポケモン初心者です。ムクホーク強いお(-ω-)
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