キャラ崩壊してます、しすぎてます。
※ちょっと話数バラバラになってるかも
「……過剰戦力よね、この部屋」
「……そりゃ、サーヴァントが五騎も集まればそうなるわよ」
正確には一人は外で守護してるけど。
次の日の午後。衛宮宅に集まるサーヴァントとマスター五組(ランサーさんのマスターはキャスターさんだから9人)と私。正確にはアーチャーさんは外で守護(頑なに中に入りたくない雰囲気出してた)、ライダーさんは霊体化してるから見た目的には8人だけど。
とりあえず、情報交換。聖杯が柳洞寺近くにあることは知ってたので、私達の方で探し見つけ出してはいた。中をライダーさん、キャスターさんに見てもらったけど、形容しようのない何かに汚染されてたとか。確か、アンリマユ、だっけ。この世の全ての悪って書いてそう読むはず。
ついでに、前回の聖杯戦争に関して、臓硯さんと話を擦り合わせてどうなってたか伝えた。凛さんが『あの野郎……後でブッ血KILL』って物騒な事言ってたけどそれはさておき。ランサーさんの本来のマスター吹っ飛ばして令呪奪ってたという話をランサーさんからされて更にオーラ見えるほど怒り溜まってたけどさておき。聖杯の浄化はキャスターさんが出来るとはいえ、何が起こるか分からないのでとりあえずは休戦協定を結んだ。
「……あの、アスカ。休戦を結びましたが、正直すぐ終わってしまうのでは……」
「……そうだね、よく考えれば。休戦終わりまでのサーヴァントはバーサーカーと出る可能性のあるアサシンだけだしね。それにセイバーさんの願いはあれだからね……」
「あ、そっか。白飛先輩はセイバーの正体知ってんのか。って事はセイバーってすごい願い抱えてんのか?」
「そうです。出来れば真名にも関わりますし詮索しないでほしいですが……」
「……あっ、ちょっと気になる事あるからセイバーさん借りていい?」
道場。誰も来るなとは伝えておいた。
「どうしたのですか?」
「いやー、ね……セイバーさんの願いの件なんだけど、正直まともな聖杯でも思ってる通りには叶えられないと思うよ」
「えっ、選定のやり直しが、ですか?」
セイバーさん、真名はアルトリア・ペンドラゴンさん。願いは『祖国の救済』……だと思ってたら『選定のやり直し』。剣を抜いた事でブリテンの王になったセイバーさんだけど、その祖国が滅んでしまった事を悔やみ、四次では救済を願ってた。けど、どうも今は自分が居なければって思ってるみたい。ただ……どっちにしても、ね……
「そうそう。つまりは過去改変、セイバーさんが居ないという事になる。それはわかるわよね?」
「ええ、というかそれが願いです」
「なんだけど……そうするとセイバーさんが今の聖杯戦争に居なくなって、その願いを願う人がいなくなるよね」
「……あっ、私の存在が消える事で、逆に選定のやり直しが無かった事になる。だけど、それだとやはり私が生まれてしまう。つまり、パラドックスが起きてしまう……?」
「そうそう。恐らく、平行世界が生まれてしまって、セイバーさん自身の祖国はそのまま……の可能性が高いわ……」
正直、ここはやり直しなんておかしいとか言う以前に気になってた。どう考えてもパラドックスが起きてしまう。
それに、改変してしまった場合、本来生きる人が死に、死ぬ人が生きる。もしかすると聖杯の製作に関わった人が消えて、聖杯戦争自体がなくなる可能性だってある。後、私達が消える可能性だってある。ってかそれ一番止めたい、という事も伝えた。
「それでは……私の願いは叶えられない、と……?」
「予想だけど、これは合ってると思う。今のうちに伝えておかないと何かとんでもない事に発展しそうで……」
「それなら……私がここにいる意味、とは……?」
……うーん……
「もしかして、この世界で自由に生きてみて、って事じゃないかしら……って流石にそれは無いか」
「……なるほど……!?」
えっ?
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「おかえ……あれ、セイバーなんか吹っ切れた顔してないか?」
「そう見えますか? ちょっと願いが変わっただけなんですが」
……まさかぽっと口に出た言葉を間に受けてしまうとは……
『いやいや、自分で言っておいてこれはないと思ったんだけど!?』
『うーん……ですが、前回はともかく今回はそんな気がしますね。勘ですが。実際、シロウといい今回のマスターは魔術師でない人が多いですし』
『そ、そういえば……?』
直感スキルがこんな所で誤発動しなくても。というか間違った方向な気もするんだけど。
……目の前で士郎君が作ったお茶請けを幸せそうに摘んでる所を見ると、なんだか妙な気分になってきた。まるであれが楽しみと言わんがごとく。イギリスの料理はやばかったとは聞いてるけど、まさかね……?
あ、そういえば……本来セイバーさんは四次でバーサーカーのランスロットさんに『王は人の心が分からない』って言われるんだけど、そのイベントは無かったので私から理由付きで伝えておいた。
『……という事でランスロットさんも英霊の座にいるみたいよ』
『……それは王でなくても分からない気がします』
『!?』
『いや許された方が悩むってどういう事ですか!?』
『いや、悩むってレベルではない気も……』
……なんだろう、私の知ってるセイバーさんじゃない気がする。もしかしなくても壊しちゃったかも……よく考えれば絶望させてから希望っぽいものを見せるっていう悪人やってるじゃないですかあああぁぁぁ!?
「なぁ、あそこの嬢ちゃん隅っこでどうしたんだ?」
「アスカ、今度は何をやらかした……!?」
「……セイバーさんを壊しちゃったかも……」
「……お前どこのオリ主だ」
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気付くと、ここにいるサーヴァント4/5が願いを受肉にしてた。ランサーさんは『受肉したらもっと戦えない?』の一言で受肉を決定してしまった。キャスターさんの話だと泥を浄化できれば、一般サーヴァントなら七騎位受肉出来るとは言ってたけど……
「と言うわけで、アーチャーさんの願いカミングアウトお願いします」
「なんでさ!? と言うか私はまだ記憶が混乱してて思い出せないのだが」
「……?」
今の言葉を聞いて士郎君が何かに気づいた様な顔をした。聞いてみたら『よくわからないけどなんか親近感湧いた』と。アーチャーさんはその言葉にこぶし固めてたけど。まぁ記憶が思い出せないなら受肉の方向でいいかな、で一応決定。これで5/5。ついでに同盟完成。
「そういえば、先輩方の願いってあるんですか?」
「俺は無いな。強いて言えば誰も死なずに終わる事か」
「僕も無いよー。ライダーの願いとほぼ同じだしねー……あっ、ただ令呪はできるだけ使いたく無いかな」
「どうしてですか?」
「それはちょっと言えないけどねー……」
……あ、この紅茶美味しい。アーチャーさんが淹れてくれたみたいだけど。
「そういうそっちは?」
「俺は無いです。ってか先輩と一緒です」
「私はあるけど、叶える気は無いわね。別の方法で行けそうだし」
「なんだそれ」
「第二魔法……平行世界への到達、って言えば良いんだけど、逢坂家はずっとこれ目指してて……」
なんかマスター問答中なので菓子を摘む。うん、美味しい。
「なぁ、ここからどうするんだ?」
「まずはバーサーカーよ。あれをどうにかしないと聖杯の調整も出来ないわよ」
『む、そうだな。話によれば弓兵が必殺技を持ってるようだが』
「突然振るな……そうだな。私の能力であればなんとかなるかもしれん」
「……セイバーさん、暇ですね」
「そうですね。こうのんびりするのも良いものですね」
「……それなら良いけど……」
「アスカ、気にしないでください。私が決めた事ですし……座の本体がどう言うかは知りませんが」
「それはそれで問題では」
「まあまあ、そんな事よりこれ美味しいですよ」
「あ、ありがとう」
そんな日常とも言える一時は、訪問者によって一旦消える。
ぶっちゃけ、Fate編のガチ戦闘は二回しかする予定無いです。今の所。
この曲ACなかった気がするけどまぁ良いか((
グルコスのVERTeXクリアできないんじゃぁ(