何故かフェストゥムになったけど今日も元気です 作:zelga
次話の構成に行き詰ったので、息抜きで今回は番外編になります。
ただし前回の続きと言うわけではなく、別ルートになるのでご注意を。
前回の番外編との違いは、ここでのIFは『転生先の世界がファフナーだったら?』てな感じです。東方キャラとは出会っておらず、しかし妖怪(土蜘蛛)の力は使用できます。
・・・まぁ、細かいことは気にしないでください。設定考えるのだr(ry
では、どうぞ!
青い空、白い雲、そして見渡す限りの水平線ーーー
「まさしく孤島の楽園とでも言うべきなのかねぇ?」
そんなことをいいながら俺、竜宮凌平は砂浜で寝転がっている。太陽の光もいい感じに体を温め、身体全体がポカポカしてきた。
あ~、さっき起きたばっかだけどこのままいっそ昼寝でも・・・。
『駄目だよ、さっき起きたばかりじゃないか』
そう言って俺の隣に立っている少年が声をかける。先ほどまでそこには誰もいなかったはずなのだが、今俺の隣には確かにそいつは立っていた。
「と、言われたってな・・・。本日も感知できる範囲内には人間の気配なし、あいつらの訓練も上場、んでもって本日も晴天なり。こんな状況、退屈で仕方ねぇよ」
『最初から人間がここを見つけられるとは思えないしね。リョーとユミはもう僕からの祝福を理解できたんだ?』
「お前からの前に俺からの祝福を受けてるからな。理解するのは早かったしあとは時間の問題だったんだろ」
ほんとあいつら、適合率が高いこと高いこと。この間俺たちが乗ること前提で作った似非ザルヴァートルモデルにまで乗ることができるとは思わなかった。
ま、俺たちの祝福を受けた状態でも1日1時間乗ることが限界みたいだけどな。そう考えると、存在と虚無に魅入られた二人はそうとう相性がよかったんだろう。それでも寿命が削られることに変わりはないが。
『どうしたの?』
黙っていた俺が気になったのか、少年は問いかけてくる。こいつもこいつで、最初会ったころとは思えないほど感情豊かになったもんだ。
「ん、なんでもねぇよ。希望の子らから来た交信をどうするかなー、って考えてただけだ」
『希望の子って、最近ずっと話しかけてくる子たちのこと? 僕はどうでもいいかな』
「おいおい・・・人間は十人十色、いろいろな性質を持っているんだ。そしてお前を攻撃してきた奴らは、ここにいた人たちとある意味敵対してた。だから、そう人類を敵視するなって」
『それは前にも聞いたし、それに僕は何度でも言うよ。僕はもう人を敵視はしていない、だけど信用する気もないってね』
ん~、相変わらずの人間不信。まあここにいた人たちは全員消されたし、ギリギリ間に合ったとはいえ、こいつも一度消されかけたんだ。気持ちはわかる分余計に厄介だな・・・。
そう思いながら俺は、隣で体育座りになって同じように海を眺めている少年の頭に手をポンと置き、撫でる。それを受けても少年は抵抗せず、むしろ気持ちよさそうに目を細めていた。
『・・・ん、もう大丈夫』
「落ち着くからいいけどよ、これでいいのか?」
『うん。手のひらから凌平から心が伝わってくるからね。まだ温度っていうのがよくわからない僕でも暖かいってことはわかるよ』
「そうか、そいつはよかった」
こうしてみると外見相応なんだがなー、なんて思いながら撫でていたが、二人同時に動きがとまる。
・・・・・・感じる、またきたか。
言葉では言い表せないが、俺たちを呼んでいるのが聞こえる。前までは全体に呼びかけていた。が、今では完全に俺たちに対象を絞っているようで、ここにいる残り二人の住民には感じ取れないらしい。
と、それはさておき。
「またか・・・最近多いな。」
『前は2日に一回ぐらいだったんだけどね』
「ジョナサンからなにか聞いてないのか? あいつ今あっちに行ってるはずだろ?」
『あーそれが・・・色々あって人類軍の実質トップになったみたいでさ。島にはいないんだよ』
「まじかよ、あいつになにがあったし」
ジョナサンはイケメンに加えてトラブル体質だからな・・・。
人間をつくるためにこいつと協力したはいいが、なぜそれがこんな主人公体質みたいなのになったんだか、今でも謎だ。
「ならしょうがない。答えるか」
『別に無視してもいいんじゃない? ていうか暇つぶしがしたいだけしょ?』
「無視するわけにもいかんだろ。あと本音を言うならその通りだ」
そう言って俺は彼女らからの問いかけに答える。はてさて、今度はどんなことを教えてくれるのかね。
『で、どうだったの?』
「なあ、ここってまだ空きあったっけ?」
『ここ? 住める場所ならまだあるけど、人なんか僕はいれたくないよ』
「いや、なんでもミールをここに置きたいんだってさ」
『え?』
まあ、そうなるよな。ポカンとしている様子を見て苦笑しつつ、俺は彼女らから聞いた内容を伝えていく。
曰く、宇宙から新しいミールが降ってくる。
曰く、それがアザゼル型等の憎しみを持ったミールと接触してしまうと、人類が滅びる。
曰く、憎しみではなく希望を伝えるために、自分たちのミールと交信させたい。
曰く、けど自分たちのミールは衰弱しており、本来の力を発揮できない。
「そこで、自分たちのミールが根を張る新たな居場所としてここを求めているってわけだ。」
『ねえ、僕も一応ミールなんだけど? もうこことは深いつながりがないから離れることはできるけどさ、なんでそれを僕たちに言うかな?』
「強いて言うなら初回以降話に参加しなかった奴がいるからだな。忘れられてんじゃね?」
まあ、彼女らに限ってそんなことはないと思うが。そう思いつつも俺は目の前の少年を弄るためにそう言う。それに対しムッとしたのか、少年は口をへの字に曲げて答えてきた。
『・・・人は嫌いだ』
「嫌いなのは結構。だが、だからと言って交流もしないのは俺はどうかと思うぞ?」
『なんで?』
「自分が好きな存在とばかりいると、自然と考えがそっち方面に行くからな。自分の考えを広めるためにも、たとえ嫌いでもそいつらとのかかわりを断つってのは間違いだ」
だから俺もちょくちょくあいつらと会ってるんだけどね。
あの女の子・・・いや、もう婆さんか。人類を救うって目的からいつの間にかフェストゥム絶対殺すに代わっていくのを見るのはなかなかに面白かった。あいつ、人類を救うために人類を殺すって矛盾に陥っていることにいつ気がつくのだろう?
『・・・わかった。とりあえず話を聞いてくる』
「おう、いってらっさい」
そう言って少年は目の前から消える。彼女らに会いに行ったのだろうか?
まぁそれはどうでもいい、それよりも俺は重要なことを知ったのだから。
宇宙から新たなミールが降ってくる、そいつは何者にも染まらない純粋なミールだ。そいつはまさしく俺の未知の領域にある存在なのだろう。
あぁ、たまらない。ぜひともそいつに会ってみたいものだ。
「ま、それもあいつ次第なんだがな・・・。場合によっちゃ、ここから出ることも考えるか」
そしてそれから1か月後。そんなことは一切なく、あいつは彼女らを受け入れることを認めたらしい。
なんでもじっくり話し合った結果、多少は信じてやってもいいという結論に至ったとのことだ。こいつの氷メンタル打ち破るって、そうとう純粋な存在じゃないとできないと思っていたので、これには驚きだった。
んでもってとりあえず直接話がしたいという向こうからの要望に乗り、今俺たちは海岸にてそいつらの到着を持っている。
「にしてもお前が認めるとはな・・・あの人間嫌いのお前が」
『人間は今でも嫌いだよ、でもとりあえずミワは大丈夫だと思ったし、エメリーは半分こちら側だ。それなら一回くらい気まぐれが起きても不思議はないでしょ?』
それに、嫌いでもかかわりは断っちゃダメなんでしょ? と少年は横目で俺に問いかける。
「そのとおり。ま、やらずに後悔するよりやってみて後悔した方が幾分かましだ。とりあえずそこまで踏み切ってくれて、俺は安心だよ」
『後悔? それは知らないな、どんな感情?』
「それは・・・っと、どうやら来たようだ」
俺の感知範囲に入ったと同時に、視界に一つの存在が見える。
『あれは・・・ファフナー?』
「だな、多分あれがゼロファフナーって奴なんだろ。りょうから聞く限り、竜宮島にある巨大サイズのファフナーはそれだけだ」
まあ、実際は知ってるからなんだけどな。と言うのを心の中にしまいつつ、そこから徐々に増えてくる存在を感じ取る。
「それじゃ、行きますか」
『うん』
さて、彼らがどう動くのか見極めさせてもらおうじゃないか。
「ようこそ竜宮島の諸君、神鳴島へ。俺は竜宮凌平で、こっちはアトランティスだ。ま、短い付き合いになるだろうがどうぞよろしく」
さぁ人類の希望よ、せいぜい新たな道(未知)を俺に示してくれよ?
読んでくれてありがとうございます。
次話ですが、もうすぐテストがあるので暫く更新は遅れると思います。ご容赦を<m(__)m>
ではまた、次話でお会いしましょうノシ
≪ここからは番外編での設定兼ネタバレ≫
凌平・・・東方キャラと会わなかった結果、未知のみを求める存在に。表面上は普通だが、自分の欲さえ満たせれば他はどうなってもいいという考えを持ったプチバッドエンド状態。
アトランティス・・・ファフダスにて一騎に「早く僕たちと一緒になろう?」と言って無事作者のトラウマに追加された金髪ショタ。ここでは人類軍に奪われる前に凌平によって救出され、人間不信に。基本的には凌平の意見を尊重する。
ジョナサン・・・みなさんご存じジョナミツ。アトランティスが残ったらこいつ生まれないじゃんということで、無理やり設定を考えられたかわいそうな子。人類軍でスパイ活動をしていたのだが、アイからの行為に気づきながらも他の女性にフラグを立てたり、凌平がほしがってたから土産としてマークレゾンに乗って離脱しようとした所をアザゼル型に襲われ、撃墜したら英雄として担ぎ上げられたりと何気に主人公気質な奴だったりする。
リョー&ユミ・・・いったいだれなんだー(棒)。なおなぜいるかと言うと、海中で最後に現れたフェストゥムが凌平で、ファフナーに乗れる人間のサンプル兼暇つぶしのために祝福を与えたため生き残った。ぶっちゃけて言うとどんな結果でもいいから作者は生きていてほしかった、ただそれだけである。
婆さん・・・アトミックババア。
以上!!