GOD EATER the metal gear (凍結中)   作:ウマイ本

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第1話 Where am I?

─ある英雄() がいた。男は、幾度となく世界を救った。それは後に世に語れる程に─

 

─ある英雄()の息子がいた。息子()もまた、幾度となく世界を救った。まるで、英雄()を再現してるかのように─

 

─彼は決して、世界の為に戦った訳ででは無い。忠義を、信念を、因縁を、過去を、未来を、言葉を、自分を─

 

─そして、そんな英雄(彼等) の前に幾度とも立ち塞がる壁。それを彼等はこう言った─

 

 

 

 

 

─メタルギア、と─

 

 

 

 

─これは、本来交じる会う事はない歴史。(宇宙)に広がる星の様な確率で起きた世界(歴史)

 

─神々が(ひし)めくこの宴で、鉄の歯車はどう舞うのか?─

 

─ならば舞って見せよう、桜のように。ならば唄って魅せよう、鳥の様に。奏でるは歯車の雄叫び─

 

 

 

 

 

 

─鉄の歯車は今、世界を祭と化す。

 

 

 

 

 

───────────────────

 

─此所は、どこだ?

 

目を覚まし最初に思った考えが、これだった。

辺り一面の海にそびえ立つ建物の甲板上に私は立っている。空は雲で覆われ、少し薄暗いこの場所は他に生物がいないせいか、波の音がよく聞こえた。

私はさっきまで、■■■にいた筈だ。…?肝心な部分が思えだせない、どうゆうことだ?

まだ目を覚ましたばかりだろうか。いや、やけに目は覚めている。それどころか■■の時よりも…駄目だ、やはりどうも黒く霞んでそこの部分だけが思い出せない。

仕方なく、今考えるのは後にしてこの知らない建物を調査することから始めよう。そう思い体を動かそうとしたとき─体の違和感に気付いた。

やけに目線が高い、目の前にあるパッと見たところ10m位の建設物が同じ目線に見える。それに脚の感覚もおかしい、なんと言うか足をよく伸ばすことが出来ない。

どうしようもなく不安になった私は近くにあったガラス張りを見て驚愕した。そこに写っていたのは─

 

 

─逆間接の足で立つ、巨大なロボットだった。

 

 

これが…私?

未だに唖然とし続ける私だが勇気を振り絞り体を横に反らす。すると、ガラスの向こうも体を横に反らした。次に上下に動くと向こうもまた、同じ動きをする。屈伸、反復、ジャンプ、etc、様々な動きを真似るロボットを見て私は悟った。

ああ、なんて言うことだ。私は■■からロボットになってしまった。

今、私の雰囲気を文字で表すとしたら「ショボーン」に違いない。あ、顔で表すなら(´・ω・)な感じだ。

ふと、自分がこんな姿に対して全く乱れていないことに気付いた。普通ならば取り乱すしてもおかしくはない筈だが…、メンタルが強いのかそれともこういった事には馴れているだけなのかは分からないが。

先程の準備運動?で動きは分かった、いや、馴染んだと言うべきか。不思議と動くときの違和感はもう無い、まるで本来の身体はこれで在るかの様な─いや、止めとこう。思い出せないことを考えるのは時間の無駄だ。それよりこの場所を調べなければならない。施設、現在地、時間、暦、環境、調べることは沢山ある。情報を集めなければ、今後のことも決めることが出来ない。

私は巨大な足で甲板の上を歩きだした。ふと、大事なことを思い出した。

 

どうやったら、入れるんですかね……。

 

そんな疑問は風に、ただ流されるだけだった。

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

 

 

 

─荒神(アラガミ)とは、地球に突如発生した謎の生物である。南極で初めて発見された後まもなくあらゆる物体を喰い荒らし、瞬く間に各都市を壊滅へ追い込んだ。 身体は「オラクル細胞」と呼ばれる特殊な細胞で構成されているため、同じくオラクル細胞を持った兵器である「神機」でしか倒すことは出来ない。中心にオラクル細胞のコアを持ち、それが体全体の指揮・統制を行っているため正確にはアラガミはカツオノエボシのような単細胞生物群体といえる。 オラクル細胞そのものが「捕喰」を行うため、消化器官などは存在しない。また互いの肉体を捕喰し合うことで、それぞれの特性を取り込み進化する性質を持つ。そのため大陸ひとつが壊滅するまでの短期間でアメーバ状の群体から獣のような形態のものまで進化している。

その外見は単細胞生物群体だてらに多岐に渡り、攻撃方法も多彩なバリエーションを持つ。 アラガミの進化には複数のベクトルが存在し、外見的進化を一段落終えたら、内面的な進化を開始するため、同じアラガミでも時代を経るにつれて強化される─。(ナントカ先生より)

 

 

…成程、要はあらゆるものを捕食し己の力にする能力を持つ生物という訳か。

一つの建物のにある大きな空間、所謂『格納庫』で私は近くにあった端末機器から情報を読み取っていた。神機、ゴットイーター、フェンリル、ハイヴ、オラクル細胞等、中には中々面白い事まで記録されている物もあった。データは私と端末を繋いで全てコピーした。もし困った事が起これば使えるかも知れない。

そして、その隣にあるもう一つの端末機。これが、この建物についての情報、私についてのデータが写されていた。

MSF(ilitaires Sans Frontières)、フランス語で「国境無き軍隊」という意味。かつて英雄が立ち上げた組織のことをそう呼んでいた。この場所はその組織を施設をベースに造り上げたらしい。設備は様々、研究、諜報、戦闘、料理、支援、防衛、拠点開発等と複数の施設が海上プラントに備わっている。そのせいか、基地の全体は尋常じゃないほど広い。全部見回るのに1日が過ぎてしまう程だ、何故ここまでしたし、と思った私は悪く無い筈だ。そして今、私が居るこの格納庫は研究班の施設だ。どうやら私以外にも何か格納されてるらしい、後で見ているか。

そして、私についてのデータ。

 

機体コードST-84 サヘラントロプス

 

二足歩行形体から直立二足歩行形体になることが可能となった機体。これにより兵器の携帯が可能、索敵能力の上昇、格闘戦闘が可能、何より直立二足歩行による人間の様な繊細な動きが出来るようになった。装甲の材質は劣化ウラン装甲。これによりサヘラントロプス自体を自爆することによって巨大な核爆弾としての使用が可能になった。

名称「サヘラントロプス」とは700万年前に生息していた霊長類であり、その骨格からはじめて二足歩行した霊長類、すなわち最古の人類であるとされている。なおサヘラントロプスとは現地語で「生命の希望」の意。

 

結えにサヘラントロプスは我が人類の、いや、唯一の「生命の希望」なのである。

 

 

ピッと端末の電源を落とし少しの間、私は思いふけていた。頭には端末を開く前に流れた映像が浮かべてきた。

 

『…もし、この映像を誰か観ているなら聞いて欲しい。今、世界はかつて無いほどの危機に直面している。アラガミとゆう存在が世界を…喰い尽くしている。植物が、動物が、物質が、命が、地球が…喰われていく。いずれ世界は青い地球から荒れ果てた地上に変わってしまうかも知れない。だけど、それだけはいけないんだ!例えどんなに人々がこれまでに対して多くの罪を行ったとしても…全て消して終らせて良いとは限らないんだ!僕は信じてる、いや信じる。壊すことが出来るなら直すことも出来ると。世界は不思議で満ち溢れているんだ。だから…どうか、救って欲しい。生命を、命を君たちの手で…。此所に僕達の持てる技術を全て納める、遠慮なく使ってくれ。それともう一つ、外に鎮座しているあのロボットを起こしてくれないかな?彼はとても頼れるロボットさ。何せ彼は─』

 

 

 

僕達(俺達)の掛け替えのない、仲間だからさ。

 

 

 

あの一言に私は…言い様に心情に駆られた。何故かとても嬉しく思った、それと何処かで悲しく思う自分がいた。顔も名前も知らない人達、でも私は知ってる気がする。

─あの場所で皆で────だった。

 

思い出せない、これ程苦しく辛い思いをしたのは初めてだろうか?…それも、分からない。苦しい、辛い。

気付けば私は外に出ていた。私以外誰も居ないこの場所は─寂しかった。苦しい、辛い、寂しい。空に手を伸ばそうとした。でも出来なかった、腕が無いからだ。虚しさだけが私の心を塞ぎこんだ。苦しい、辛い、寂しい。誰か助けて欲しいと思った、誰でもいい、差し伸べた手を取りたいと思った。そうしないと、壊れてしまいそうで、私は─

 

─元気だせよ、ほら。

 

声が聞こえた、仲間の声が。

 

─図体ばっかデケェ癖して、もやしみたいな気出しやがって。それでもてめぇ、ロボットか!

 

ああ、初めて聞く筈なのに、どうして懐かしく想うのか。

 

─よしなよ■■、彼はまだ出来たばかりなんだ。まだ心は繊細なんだよ?■■■■もなんか言ってくれよ、ってまた煙草吸ってる!彼の近くで吸わないってあれだけ言ったじゃないか!

 

この言葉も、この声も、私は知ってる。

 

─あぁ悪かった、いちいちそこまで言わんくても…んん!…おい、こいつなんかこっち見てるぞ?

 

ああ、あの人だ。■■■だ。

 

─あれ、本当だね。…っあ!もしかて握手して欲しいんじゃないかな?あ、でもまだ変形の仕方が理解出来て無いのかな?

 

どうやるんだ?

 

─うーんとね、こう…なんて言うかなー。ねえ■■■■、こう言う時何て言えばいいかな?

 

─…起き上がればいいだけだろ?背を伸ばしてな。

 

こうか?

 

─そうだ、胸を張って前を見ろ。お前は自分の足で立つんだ。ほらっ、握手。

 

─凄い学習能力だ…これならって握手だったね、はい。

 

─あれ、俺の存在感若干薄い?そんなわけでほらっ、握手。

 

3人の差し出された手を私は取ろうと─

 

 

─かき消された─

 

 

まるで夢から目が覚めたように辺りには誰も、居なかった。3人組も。

変わってたとすれば、私の目の前に自分の手があった。いつの間にか人型に変形してたようだ。空に手を伸ばし握る、手のひらには何も無かった。その虚しさが私を苦しめる。

嗚呼、何て虚しさ。胸の奥にふつふつと沸き上がる「ナニカ」は喉の手前まできた。私はそれを抑える気はなかった。限界まで大きく、吼えた。

 

 

 

 

ヴア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!

 

 

 

 

その咆哮はどこか悲しく、痛々しい声だった。

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

午前5時、天気は晴。日の出が少し上がる頃に私は準備をしていた、外の大陸に行くためにだ。長い主張には違いないが、期は万全にしとかなければならない。

この力が何処まで通用するか確認もしなければならないし外の世界も自分の眼で見ないといけない。マザーベースは空いてしまうがここは何故かアラガミが寄って来ない。まあ、何かしらの工夫はしてるに違いないことは確かだ。

移動はこの貨物船を使う、丁度3隻程海上プラントの端に置いていた1つを使うことにした。かなり大きく私が入ってもまだスペースに余裕がある位だ。操縦はコードを繋げて自分で操縦する。

マップに表示されている場所が目的地だ。ここで人々が暮らして居るかを調べるのも今日の計画の一つだ。どうか誰か居ますように。

 

今、一つの歯車が動き出す。

 

 

 

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