ダンジョンに運だけで挑むのは間違っていると思う 作:ウリクス
「……Zzzzz……」
「……ん?ああ……」
初めまして、俺の名前はアークボルト…
「ん……」
今俺は村の雑貨商人に頼んで『オラリオ』と呼ばれる都市に連れて行ってもらっている。……その、言ってしまえば冒険者志望だ。
別に村の農作物を育てる仕事が嫌で飛び出した、とか俺はもっとビッグになりたいんだ!こんな村にいられるか!!とかそう言う事じゃないんだ。
俺の村、
村には鍛冶だって、料理だって、商人の道だってあったんだ。でも何故よりによって冒険者を選んだか、それは半年前この村に元冒険者の商人が来て、その時話してくれた冒険者時代の話を聞いて、直感的に冒険者になりたいって感じたんだ。
仲間を集めてダンジョンに潜り、モンスターを倒して酒場で武勇を語る。良くある冒険物の話だ。でもあの時の俺は彼の話にとてつもない程魅了されていた気がする。
「……喉乾いた……」
眠たい目を擦りながら水の入った革袋を手に取り口をつける。
「……温い……」
中途半端に温くなった飲み物ほど不味い物は無い。少し不快な気持ちになりながらも半分くらい飲み干し溜息をつく。
「……おじちゃん、オラリオってまだなの?」
積み上げられた荷物から少し身を乗り出し馬車の御者兼村の雑貨商人のおじちゃんに話しかける。この人の豪快で気の良い所は嫌いじゃない……暑苦しいけど。馬車に揺られるのも悪くはないのだが……4時間も揺られたら流石に飽きてきた。
「応、アーク。見てみろ!アレが『バベル』だ!!オラリオももうすぐだ!!!この調子だと、えーっと。あと4,5時間だッ!!!!ガハハハハハッ!!!!!!」
相変わらず暑苦しい人だと思う。商人の指をさす方向に目を向ける、ハッキリとは見えないが確かに雲を貫く程の高さの塔があった。俺の中での塔は御伽話にしか存在しない物だと思っていたのだが……たった今訂正された。……ってかまだそんなにかかるのかよ……
「……もう直ぐじゃ無いじゃん……」
乗せて貰っている身でこんなこと言うのもかなり失礼だと思う。それと同時にまた眠気が襲って来たよ……
「応!寝とけ寝とけ!!どうせ冒険者になったら体力なんて幾らでも使うものさッ!!俺は冒険者になったことは無いがなッ!!!ガハハハッ!!!!」
「……わかった……」
お言葉に甘えてもう一度寝かせてもらうことにした。体を馬車の中に引っ込めてもう一度寝そべる。
「………………」
自分の荷物を漁る。村の鍛冶屋が打ってくれた新品の鋼鉄の小剣二本と新品の革の鎧と雑貨商人から貰った回復薬含む冒険者の必需品と村長からもらった3万ヴァリスが俺の手元にあるのを確認して眠りにつく
それではみなさん、……おやすみなさい……
「……Zzzz……」
なるべく早く更新するつもりなので、少しでも読んでくれる人の暇が潰せるような作品に……したいです。