ダンジョンに運だけで挑むのは間違っていると思う 作:ウリクス
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~第一階層に続く階段~
「いいか……冒険者になるんだったら、色々覚えないといけない。まぁ……その為のギルドなんだが、実際に体験してみないと分からない事も沢山ある。だから今回の探索で俺が知っているダンジョンの知識を全部教えるよ。」
初心者が何言ってんだって言われても文句言えないのにこの子達は……
「「「はい、よろしくお願いしますリーダー!」」」
……泣けてくるよ……そしていつの間にかリーダー扱い……
~ダンジョン 第一階層~
「……意外と明るいだろ?」
「は、はい……」
「それは、アイツ等が居るからだよ」
天井を指さす。至る所に物緑色の光の粒がダンジョンを照らしていた。
ダンジョン・フライ
戦闘能力が皆無のモンスターで冒険者には無害、天井の隅で常に発光している為ダンジョンの光源になっている。
「ダンジョンに居るこの感覚慣れておけよ。どの道、深い層に進むにつれて、探索する時間も長くなる。最悪一週間、いや……それ以上は覚悟しけ。」
……デプスアミュレットを見る。今の所モンスターは出て来ないな。
「今の内に少し確認だ、モンスターとはダンジョンで出てくる化け物の事だ。そいつ等を討伐する事で魔石を手に入れる事が出来る。偶にモンスターの体の一部を落とすドロップアイテムってのもある。ソレも換金可能だ、見つけたら積極的に手に入れろ」
((キィィィン…))……ッ!
「……出てきやがったぞ。ああやって壁の中から出て来るんだ。だから何時の間にか後ろからモンスターが来てますってのは珍しく無いからな」
アレは……コボルトか。それも一体……イケる!……来るなら来い。
『グルルルルル……』
モンスターとの初遭遇に彼女達は
「ッ!!」
震える手で弓と矢を持ち思いっきり睨みつけるセリア
「ヒッ!!」
今にも背を向けて逃げ出しそうなクラリス。
「おお!アレがモンスターか!!」
……エミリア、もう少し緊張感を持ちなさい。
「……手本だ。此処で見ていろッ!!」
鞘から小剣を勢い良く抜刀してコボルトに駆け寄り対峙する。
「……よし、来い!」
両手を振り上げて飛び掛かって来た所を大きく一歩後ろに下がり避ける。お互い至近距離になった所でコボルトが腕を振り上げた瞬間、懐に潜り腹部を小剣で深々と突き刺す。動かなくなったコボルトは魔石を残し、真っ黒な煙のように消えていった。
「良し、決まった!…こんなモンかな」
飛び掛かってきた所を斜め前に避けて通りすがりに脇腹を切ったとか中々カッコいいんだけど、中々上手く出来ないんだよね。やろうとしたら引っ掻かれた。痛くは無かったけど鎧が少し傷ついた……何時か器用と敏捷が高くなったら出来るかな?
「……お前達、見てたか?」
小剣を鞘に納めたと同時に、あの子達が駆け寄って来る。
「は、はい!凄かったです……」
クラリスからは尊敬の眼差しを向けられ
「……まぁ、良いんじゃない……」
そっぽを向くセリア
「流石ボク達のリーダー!!」
目を輝かせるエミリア
一斉にそう言われると少し恥ずかしい。
「……まぁ、一応お前達のリーダーだからな。コレ位は当然だよ……」
いや、別にこの子達にカッコつけたい訳じゃ無くてな?ただ純粋に新人教育の一環としてだな……ってか俺もその新人なんだけどね。
「……それは兎も角、見ろ。コレが俺達冒険者の飯の種、魔石だ。集めたら集めた分だけヴァリスが手に入る、簡単だろ?」
コボルトが残した魔石を摘み上げ彼女達に見せる。
「リーダー!もっと奥に進めば大きな魔石が手に入るのかい?」
「そうだエミリア、より深くダンジョンに潜ればより大きな魔石が手に入る。だがその分新しく、そしてより強力なモンスターとも対峙しなくてはならない。無茶しては駄目だ、冒険者は冒険してはならない。ギルドのアドバイザーのセリフだ。」
「リーダー、冒険者が冒険をしてはならないって……どういう事?」
「無茶をするなと言う事だ……装備もステイタスも不足している奴が下の階層に行ったって……待っているのは死だけだ。エミリア、下に階層に行きたいんだったら……身の丈にあった装備とステイタス、そしてアドバイザーと仲間とよく相談してから降りろ。こればっかりは焦ったって仕方がないんだ……」
だから初心者が何ほざいてんだって話しなんだが……
「「「はい!!!リーダー!!!」」」
……頑張ろう、初心者なりにだけどリーダー頑張ろう俺……
「……見えてきた。お前達、あの階段の下が第二階層だ」
最初のコボルトを討伐してから真っすぐ進んだ所に第二階層へと続く階段があった。
((キィィィン…))「……また来るぞ……ああ、ゴブリンか……」
鞘から剣を抜いて飛び掛かって来るゴブリンのナイフをを持った手とは逆の方向に避けてこちらにまたナイフを向けられる前に首を横薙ぎで切り落とす。
「お、お見事です……」
いい子だクラリス、思わずこの場で撫でてあげたいくらいだよ。
「……フンッ、リーダーなんだからそれくらい出来て当然よ」
セリア、お前は教えて貰う時は物凄く素直だけど……こう言う所でももう少し素直になってくれたらリーダー嬉しいな。
「ボク達、リーダーに何処まででもついて行くよ!!」
……エミリア、その真っすぐな目が眩しいよ。
「言っとくが、お前らも戦うんだからな!!」
一応、今回の目的は彼女達の育成も兼ねてるからな。
「……今のがゴブリン、ダンジョン最弱のモンスターだ。だが最弱でも魔石は落とす、回収を忘れるな。第一階層はコボルトとゴブリンの2種類しかいない。次の階層からはダンジョン・リザードと呼ばれるデカいヤモリが出て来る。」
……俺的にはコボルトの方が強いと思うんだけどな。
「良し……今から第二階層に入る。次の階層からはお前達も戦闘に加わってもらう。大丈夫、俺が手助けをする。行こう……」
~第二階層~
「まぁ……見た目は第一階層と全く変わらないけど第二階層だ。」
「リーダー!じゃあこの石でできた場所は何階層で変わるんだい?」
「……俺の聞いた話じゃ確か、第十階層の筈だ。霧に覆われ草木が生えている場所だと聞く……今の俺達じゃ当分先の話だけどね……」
その当分は何時になったら……来るのかねぇ……
((キィィィン…)「……敵だな…良し、エミリア!俺と共闘してあの壁から出てきたコボルトを討伐するぞ。俺が引き付けておく、お前が止めを差せ!」
「はーい、まっかせてよ!リーダー!!」
元気だなぁお前は……
「良し、先ずはオ「やあああああああああ!!」」
レが奴の前に出る。お前は後ろに回れ……って聞けよッ!!
「バカッ…!そんな前に出たら……」
コボルトのターゲットがエミリアに向き容赦なく両腕を振り上げ襲い掛かって来る。
「エミリアッ!!!避けろッ!!!!」
「キャアアアアアアアアア」
悲痛な声をあげるクラリス
「…ッ!エミリアッ!!」
怒りが籠った声で叫ぶセリア
「不味いッ!」
……ああ、クソッ!!間に合わないッ!!
「よっと」
こんなのは朝飯前だと言わんばかりと横に避け、走り抜ける。
「やあッ!!!」
コボルトとすれ違い様にダガーで腹部を切りつける。お、俺にできない事を……でも。
「浅い……ッ!」
コボルトを討伐する決定打にならない。体制を持ち直したコボルトは右腕左腕と交互に振り回しエミリアに猛攻を仕掛ける。
「ふふんっ!ボクとやりあう気なの?かわいいね!でも、当たんないってそんな攻撃ッ……あと!背中がお留守だよッと!」
右に左に股下にと、全く当たる気配も無く背後に回り込み、背中に飛び掛かり背中を切りつける。
「……やったぁ!見た!?セリア、クラリス、リーダー!」
歓喜の声をあげて自慢するエミリア……だけどッ!
「まだだッ!コボルトはまだ消えていないッ!!」
背中に切りつけた傷も浅いんだよバカッ!!
「……えッ?」
背中からバランスを崩して地面に転倒する。コボルトがゆっくりと確実に仕留める為に振り向き腕を振り上げる。
「ヒッ……!」
目を大きく見開き恐怖に顔を歪めるエミリア。正に今、死が目の前にあるのだから……でも大丈夫だ。
「……後ろの敵も忘れてんじゃねぇよ……」
後ろを振り向いているコボルトの背中に小剣を突き刺した瞬間。コボルトは魔石を残し、消えていった。
「……疲れた……」
……何でコボルト一体にこんなに疲れなきゃいけないんだ。
「立てるか?エミリア……」
転倒して仰向けに倒れている彼女を起き上がらせる為に手を貸す。
「……あ、…あ、ありがとう……リーダー……」
「……色々、言いたい事はあるけど。今はダンジョンを進めていこう……」
「だが忘れるな、ダンジョンはいつ死んでもおかしく無い命懸けの場所なんだ。少しの油断とミスで一時間前まで楽しくお喋りしていた友人が、無残な姿で死んでたり……誰も居ない、誰も来ない場所で独り静かに死んでいく奴だっている。エミリア……お前は運がいい……」
「…………」
震えているエミリアの手を取りダンジョンの奥に進む事にした。
「そう言えばクラリス、お前は杖を持ってるって事は魔法が使えるのか?」
「……はい、デメテル様に
「……まぁ、確かにエルフは魔法に長けているって印象があるが……それはお前の才能だとしか言えないな……それで、魔法の種類は何だ?」
他人のステイタスの詮索は正直な話、余りよろしくないのだが。
「はい、攻撃魔法です。」
クラリスが何の疑いもなくニッコリと笑う。……本当にいい子だ。
「セレア、エミリアを頼む。その様子じゃ今回のダンジョン探索で戦えそうも無い……お前達、今日はクラリスの魔法を見たらもう引き上げよう」
セレアがエミリアの肩を抱く
「……ごめんなさい……」
震える声で謝るエミリアを撫でながら
「……気にするな……」
……今は何も言わず安静にさせておこう。
((キィィィン…キィィィン…))「……来たな……コボルト二体。でもこちらに気づいていない……今なら不意打ちができる……クラリス、始めてくれ」
「はい、リーダー……」
背を向けて一列に並んで歩くコボルト二体に杖を向け
「【穿て、雷の閃光】ライトニング!」
「ッ!!?……え?……マジかよ……」
突然の光に目を瞑ってしまった。……が、眼前にはコボルト二体に大小様々な複数の風穴が空き、魔石を残し消えた光景だけだった。
「……いや、俺が想像していた以上だ……よくやった、クラリス」
「……ありがとうございます、リーダー……」
さっさとあの魔石を回収してここから脱出するか……
「お前達、あの魔石を回収して……ん?」
魔石の横にコボルトの爪が二つ落ちていた。
「お、二つとは運が良い。お前達……このように偶にだけど、魔石の他に討伐したモンスターの一部を落とす、コレがさっき俺が言ったドロップアイテムだ。モンスターによって落とすアイテムは違うが……換金できるから積極的に回収しろよ。」
三人に見せた後、魔石と一緒に革袋に入れる。
「良し、今日はこれで引き上げよう……お前達、先導は俺がするからエミリアを頼むぞ。あと、帰り際にセリアの実力も見ておきたいから準備しておけよ……」
この後コボルトとゴブリンが何体か出たが。俺一人で戦い特に苦戦する事無く第一階層まで進み。
((キィィィン…))「……ッ!クラリス、エミリアを頼む……セリア、前方にコボルト一体。まだ気づかれてない……いざという時は俺が前に出る……始めろ……」
静かに鞘から抜刀し、セリアに指示を出す。
「……了解しました、リーダー……」
弓に矢をつがえギリギリと最小限の音と動きで弓を射る
第一射目 右肩に命中
第二射目 左足に命中
第三射目 腹部にギリギリ命中
「……気づかれた!!」
第四射目 外れ
「……オラァッ!!」
弓を射た直後にセリアの前に出て全力で剣を投げる。いつもの如く縦に回転しながら飛んでコボルトの額に深々と刺さり魔石を残して消えた……俺いつも剣投げてんな。
「セリア……大丈夫か?」
「……痛ッ!」
腕を抱える様にして痛がり出す。あ~…コレは…間違いなくアレだ。
「……後で見てやる、俺が魔石と剣と矢を回収する。今はダンジョンから脱出する事だけを考えろ」
「……はい……」
もう今日は此処には用は無いので脱出する事にした。
~昼前、摩天楼施設バベル付近のベンチ~
……昨日より潜る時間が少ないっていうこの事実……二時間も経ってないって言うね……
「……ああ、やっぱり……赤くなってんな……腕当てをしてないからそうなるんだよ」
インナーをめくるとセリアの腕の内側が真っ赤になっていた。原因は弓を射た後の弦に当たったんだな、アレ鞭のようにしなるから腕に当たるとマジで痛いんだよな。村で狩猟の練習してた時に良く当たったものだよ。
……でも肌が褐色……と言うか程よく焼けているからあんまり目立たないや……
「うっさいわね!お金が無かったんだから仕方なかったでしょ……ってかアンタ触りすぎよ」
……セリア、お前……さっきコボルト射ってた時と態度と違うよ。ってか、エミリアはどうなんだ?
「エミリア、もう大丈夫か?」
「ボクなら丈夫だよ…ごめんなさい……」
漸く震えが止まりマトモに立てる所まで回復したみたいだ。
「いや、大丈夫ならいいんだ……ギルドの換金所に行こう」
~ギルド~
「此処で換金する。覚えておけ」
戸棚にドロップアイテムと魔石を入れる。それから間もなくヴァリスに代わり出てくる。
「あいよ、6400ヴァリスだ」
「……どうも……さぁ、等分しよう」
俺含めて四人だから一人頭…………1600ヴァリス。
「ほら、お前たちの取り分だ。……無駄遣いすんじゃねぇぞ……」
「……えっ……」
全員キュトンって……いや、何で?
「いや、えっ…じゃないよコレ正真正銘お前達の金だよ」
1600ヴァリスの入った革袋を三つ突き出す。
「受け取れ無いよ……そもそもボクのせいであんまり稼げなかったのに……」
「それ関係無いだろ。今日はお前達の実力を見る為にダンジョンに行ったのに……良いから受け取れ命令だ。リーダー命令」
「「「……はい……」」」
三人に無理やり1600ヴァリス入った革袋を持たせるギルドを後にする。ギルドを出た所で彼女たちに話しかける。
「……そう言えば、まだ互いの事を理解していないし、突然だと思うけど……少し話をしないか?」
「は……はい、そうですね……」
「アタシは別に構わないわよ」
「……」
エミリアが黙って俯いている。
「……エミリア、近く……では無いけど小さい喫茶店を見つけたんだ。一緒に行こう……?おごってやるからさ……」
「…うん!…ボクも賛成だよ……リーダー!!」
~オラリア南西部 ウィーシェ~
「スミマセン、
「年齢と種族……でどうでしょうか?」
クラリスが小さく手をあげて提案する
「いいアイデアだクラリス。種族と年齢と出身地にしよう。」
「「「…ッ!!?」」」
「じゃあリーダーの俺からだな……種族は
「23……意外です」
「以外ね」
「ボクもビックリだよ」
「言うなよ!……割と気にしているんだから……」
「アタシは16歳、種族は銀髪でスタイルもあんまり良くないけど……アマゾネス。出身地は…………出身は、ここから西にある
「私もセリアと同じ16歳でハーフエルフです。出身地もセリアと同じ村出身……です」
「ボクも16歳!ハーフ
「うむ……そうだな、デメテル・ファミリアって事は以前は農作業オンリーだったんだろ?じゃあ給料って月一でいくら位貰えたんだ?……何か凄いデリカシーの無い質問で悪いが」
「ボク達新入りは大体6500ヴァリス前後だよ。正直言って少ないよ……でも一か月前にみんなと一緒に貯めたヴァリスで服を買いに行ったんだ。収穫祭に着るんだって……」
「私も収穫祭に着る服と新しい本と裁縫セットでスッカラカンなってしまいましたけど……」
「アタシも服よ。でも……皆とは少し高くて……」
「しかし少ないな……それで一か月持つのか……」
「あ、大丈夫です。私達の住む所と食べ物はファミリアが面倒を見てくれましたから。だからその分薄給ですけどね……」
「あの凶作以降、僕たちの食べる物が一気に貧しくなって……デメテル・ファミリアにはいくつか蓄えがあったんだけど。半分は市場に流して……半分はボクたちの食事になったんだ。でもデメテル・ファミリアは失礼だけど、人数だけは多いファミリアでね。蓄えは今から四日前に無くなったよ。」
「それから四日間、どうしてたんだ?」
「市場でタダ同然の食べれるか食べられないか分からない果物を齧っていました……」
「でも、このままじゃ果物すら齧れなくなると思って……バイトを探したんですよ」
「そうだ、バイト。なんで採用されないんだ?お前達の見た目や性格じゃ雇ってくれる所なんていくらでもあるのに……」
「何処も人が多すぎて雇ってくれないんです……それに、私達も我儘を言いましたし……」
「我儘……どんなのだ?」
「……『アタシ達が三人全員で働ける所』って言ったら、全部駄目だったわ。一人ならまだしも三人は無理だってね……バイトを諦めたのが二日前」
「残りの二日は?」
「なけなしの金でボロイ防具と矢を買って、ギルドで冒険者登録して。アタシは弓の練習をしたわ」
「私もローブだけ買って冒険者登録しました。後は一緒にパーティになってくれる人を探しに」
「ボクもクラリスと一緒の事をしたよ!買った防具は違うけど。あとそのおかげで齧る果物を買うお金すら無くなったけどね……だから二日間水だけで過ごしたよ……そして昨日リーダーに出会ったって訳だよ!」
「二日間水だけって……今日の宿屋の食事で胃がビックリしただろうに……」
「うん……ボク途中で吐きそうになったよ……」
「アタシも」
「私も」
「分かった、俺が悪かった。この話はこれでお終いにしてくれ……」
「その……農場に賊が来たっていうけど、何か捕まえる手段は取ってあるのか?」
「無理よ……賊を捕まえようにもクエストを発注する金なんて今のデメテル・ファミリアにありやしない」
「それに噂じゃ賊は流れの集団って話だよ。それが本当だったら今頃オラリオの遥か向こうだよ」
「お待たせしました本日のおすすめケーキセット四人前です」
「まぁ、その……何だ……今は嫌な思い出は少しだけこれで忘れてくれ……」
少し談笑して三人が心配なのでデメテル・ファミリアホームまで送る事にした。
9240+(
~オラリオの出入り口~
「……で、向こうの建物がデメテル・ファミリアのホームか……かなりデカいな……」
……ヘファイストス・ファミリアよりも遥かにデカい。
「はい!此処で皆寝泊まりしていますから……」
デメテル・ファミリアの農場はオラリオの郊外にあると聞いていたけど……まさかホームまでに郊外にあるなんて……俺が来た方向とは反対にこんなにデカい建物があったなんて。
「デメテル・ファミリアの紋章を見せると直ぐに門を開けてくれるんです」
「じゃあ俺はコレで……あ、そうだセリア。ちょっと来てくれ……」
「な……何よ……」
「明日また俺を誘ってパーティを組んで行くんだったら…三人で朝にあの宿に来てくれ。あと、エミリアの事、頼んだよ?どうもあの子が心配で……」
「大丈夫よ、リーダーに言われなくてもわかっているわ。でも……ありがとう」
「言いたかったのはそれだけだ。じゃあまた明日な……」
「「「はい、今日はありがとうございました!!!」」」
……そんな大した事やってないのに……はぁ……
~昼突入ヘファイストス・ファミリアのホーム~
「……ただいま、アテナ様……」
「あら、アーク。お帰り……貴方も食べる?目玉焼きハンバーグ。向こうの厨房に行ったら作ってくれるわよ?」
「……いただきます……。ヘファイストス様は?」
しかし、デメテル・ファミリアの凶作はつい最近だっていうのに……今まで気が付かなかったが何でこうやって飯が普通に食えるんだ……?何らかの飢餓があってもおかしくないのに……いや、これ以上は辞めておこう。知ったとしても流石にどうする事も出来ないよ……
「なんか知り合いに会って来るんだってさ……」
「……へぇ……あ、アテナ様。コレ喰い終わったら、後でステイタス更新してください」
「ハイハイ、分かったわよ……ん~!このデミグラスソースと卵の黄身が最高~」
「……さいですか……」
~ステイタス更新~
「……はぁ……」
「どうしたのアーク君」
「……今日のダンジョンが不調だっただけですよアテナ様……ってか初めて俺の名前を呼びましたね」
「……そうかしら?」
「そうです……」
アークボルト=ルティエンス
アテナ・ファミリア
[力]:I 26 → I 30
[耐久]:I 20 → I 21
[器用]:I 36 → I 40
[敏捷]:I 28 → I 30
[魔力]:I 18 →
[運]:I 24 → I 48
スキル
運命体現 [ラック・アルファ]
基本アビリティに[運]を追加する。
[魔力][運]以外の基本アビリティの熟練度が上がりにくくなる
強欲者印[ザ・グリード]
・敵を討伐した際のドロップアイテムを落とす確率が上昇する
[運]の値とモンスターの種類によって確率が一定まで変動する
・モンスターを討伐した際入手できる魔石のランク(純度)が一段階上昇する
・ダンジョン内で採掘・採取を試みた際、レアリティが高い素材を入手できる確率が上昇する
[運]により確率が一定まで変動する
「………………そしてコレである……また変なスキルが出たよ……」
アークボルト=ルティエンス
アテナ・ファミリア
[力]:I 30
[耐久]:I 21
[器用]:I 40
[敏捷]:I 30
[魔力]:I 18
[運]:I 48
スキル
運命体現 [ラック・アルファ]
基本アビリティに[運]を追加する。
[魔力][運]以外の基本アビリティの熟練度が上がりにくくなる
強欲者印[ザ・グリード]
・モンスターを討伐した際ドロップアイテムを落とす確率が上昇する
[運]の値と討伐したモンスターによって確率が一定まで変動する
・モンスターを討伐した際入手できる魔石のランク(純度)が一段階上昇する
・ダンジョン内で採掘・採取を試みた際、レアリティが高い素材を入手できる確率が上昇する
[運]により確率が一定まで変動する
所持金 9640ヴァリス
今度はソロでダンジョンに潜るかも……