ダンジョンに運だけで挑むのは間違っていると思う 作:ウリクス
見えにくかったり、分かりにくかったりしたら。遠慮なく一言下さい
「……ねぇ……」
「ん?どうしたアーク君?もしかしてまた俺が冒険者だった頃の話の続きが聞きたいのか?」
「……うん……」
「続き続き……ああ、アレは今から20年前俺達のパーティが第17階層に到達した時の話だ……」
……半年前、この村に少しだけ滞在していた旅商人がいた。歳はもう40…いや、50代くらいかな。年齢は分からなかったが、兎に角この人の話を聞くのが大好きだった。そして憧れていた。
「……この村出て……何処に行くの……」
「ああ、此処から東に『極東』って所さ。旅商人は色んな所を巡るのさ」
「……また……会える……?」
「勿論さ!アーク君。色んな所を巡ってまたここに来る、それが旅ってモンだ。それよりもアーク君、君は毎日毎日俺の話を聞き来るって事はもしかして……冒険者になりたいのか?」
「……うん……」
……そうだ、あの時決心したっけか。思えば何の計画性のない考えだったと今でも思う。
「…きな…い!」
「起きなさい!!」
「……んん……」
……誰だよさっきから!今日は畑仕事じゃなくて魚釣りの日だろうが!!もう少し寝させてく
「起きなさいって言ってんでしょリーダー!!!」
「!!?」
枕を取られてベシベシ叩いて来る。地味に痛い痛い痛い痛い痛い痛い
「誰だよさっきから!!ヤメロヨ!!!」
目を見開いて誰が俺の安眠を妨害するのか確認する。褐色の蒼目でいかにも気が強そうな子と後ろには碧目で虫も殺せないような気の弱そうな子が立っていた。
「……おはようリーダー。完璧な遅刻よ」
「お、おはようございます…リーダー」
「……ああ…おはようセリア、クラリス」
「おはよう、じゃないわよ。昨日と同じ時間に此処に言われて来たらリーダーがまだ寝てるって宿屋の主人さんが言ってて」
だからと言って合鍵を使って侵入して来る事は無いだろ。俺にだってプライベートな場所が欲しい訳で。
「分かった分かった…分かったから。着替えるから外に出てくれ……直ぐに行くから」
それにしても懐かしい夢を見た。半年前俺が冒険者になるきっかけになった元冒険者の旅商人だ。
まぁ、そんな話に憧れていた俺も今では立派……じゃないけど駆け出しの冒険者だ。後16歳の女の子3人の指導をしているリーダーだ。
「……はぁ」
クラリスは兎も角、セリアがうるさいからさっさと着替えて彼女達の所へ行こう。
~オラリオ生活5日目 聖鳥の泊まり木 食堂~
「……ってかエミリアは?」
「ギルドのアドバイザーの所へ行ってから宿屋に来るって言ってたわよ」
「へぇ。あ、そうだ。セリア、リーダーからのプレゼントだ。受け取ってくれ」
昨日買っておいた革の腕当てとユージュアル村でもらったもう一本の剣を渡す。
「……えッ?」
「……えッ?じゃ無いよセリア、俺からのプレゼントだよ。」
コレは俺の価値観なんだが、アマゾネスって耐久と力が高いってイメージがあるんだよね。だからもしかしたらこの小剣も使えるかなっ…て。
「いや、セリアって弓射ったら後は何もできなくなるじゃないか。それは流石に…って思ったんだが。」
それを言ったら精神力が無くなったクラリスはどうするんだって話だよ。
「……嫌だったら無理に使わなくていいんだぞ。コレは戦力の増強する為のだな」
「い、いや……ありがとうございます。リーダーの武器、大切にします」
そうそう、素直が一番。セリア、お前も普段からトゲのある態度が無ければな。
「取り敢えず、朝飯食う前にエミリアを迎えに行こうか……行くぞ、お前達」
「は…はい!」
「分かってるわよ…」
「ハハハ、行ってらっしゃい」
~ギルド~
「…あ、いたいた。おはよう、エミリア」
「あ、リーダー!おはようございます!!」
……朝から元気だなお前は。こっちはセリアに無理やり起こされたって言うのに。
「……で、どうしたんだ?朝からアドバイザーの所に行くなんて」
「いやぁ、その…ダンジョンの事とか武器の事とか勉強しなきゃ……って思って」
「それで朝からわざわざアドバイザーの所に……熱心な事で。それでエミリアのアドバイザーは誰なんだ?」
「私ですよアークさん」
受付の奥から出てきたのは彼女、俺のアドバイザー、ミィシャちゃんの友人であり俺と話していると何かと絡んでくるエイナさん。
「…今何か失礼な事を考えました?」
「いやいや、そんな事は無い。実際にエイナさんの授業は役に立っていますから。それに、エイナさんがエミリアのアドバイザーだったら心強いですよ」
……まぁ、実際ミィシャちゃんより役立っているのは事実だしね。
「エミリア、お前はエイナさんに何を教えて貰おうとしたんだ?」
「う…うん。エイナさん、ボクね…此処に居る男の人がボク達をパーティに入れてくれた恩人でボク達のリーダーなんだけど…」
「フムフム、アークさんがエミリアさんのリーダーになったと…」
「昨日ミスしちゃってさ…せっかくボクみたいな初心者冒険者を第二階層まで連れて行ってくれたのに……ボク恥ずかしくてリーダーに顔向けできないよ……」
おーい、エミリア。さっきまでの元気は何処行った?
「は?第二階層……?その格好で……その装備で……冗談ですよね?」
エイナさんがワナワナしながらこっちを向き睨みつける。
「アークさん?ソレは一体どういう事ですか!?」
「ソレって?」
「恍けないで下さい!何でこの子達を第二階層に連れて行ったんですか!?」
「いや、そりゃあ……俺でも初の冒険で第四階層まで行けたんだ。だったらその子達で」
「そんな事ある訳無いじゃないですか!信じられません!!」
エイナさん机をバンッ!
「信じられないって……事実ですし」
「貴方みたいに装備が充実して居る訳じゃ無いんですからね。大体貴方の装備でも第二階層は危険だって言うのに!!」
エイナさん机を更にバンバン!!
「良いですかアークさん、最初の冒険は第一階層で何日も慣れる物なんですよ。モンスターの事、魔石の事、ダンジョンとは何かを理解した上で初めて第二階層に進める物なんですよ」
「いやいや、そんな事しなくても俺みたいな冒険者で」
「貴方の場合は奇跡なんですよ!!第一階層の過程をすっ飛ばす時点で有り得ないんですよ!ランクを1つ上げるだけで大体数年かかるって言うのに……」
……ランクアップ、聞いた事がある。確か上がればステイタスはリセットされるけどその分伸びが良くなるって聞いた。スキルや発展アビリティって言うのにも影響があるとか。
「と、言う訳で。彼女達には当分は第一階層のみの探索、それ以降はアドバイザーとして許可しません!!……勿論貴方もですよ!!!」
「……!!!……」
……信じられない、今まで散々コボルト複数とかゴブリン複数とか相手してたのに第一階層でチマチマ一体一体潰さないといけないなんて。
「良・い・で・す・ね?」
「……ハイ……」
~摩天楼施設バベル第八階~
「と、言う訳でお前達。ダンジョンに潜るのにも装備が必要だ。何でも良いから装備買いに行こう」
~セリアの場合~
「レ、レンジャーコート4500ヴァリス……でも似合ってる。スレンダーボディにこれ以上に無いって程に。……こ、この革のブーツと羽帽子合わせて2000ヴァリス……いや、買います」
~エミリアの場合~
「エミリア!インナー買えインナー!!太もも腹へそ腰腋……とりあえず全部隠せ!!500ヴァリスのインナーと4000ヴァリスのライトレザーアーマー一式買います……」
~クラリスの場合~
「……この……5500ヴァリスの小さなアメジストの指輪買います……精神力が時間と共に僅かに回復するって効果なんだが……いや、気にするな……」
~ダンジョン前~
「……良し、まぁ少し不足している部分はあるけど、さっきよりは断然マシになった」
「……」
「……」
「……リーダー、このボク達の装備全部リーダーがお金出してくれたんだよね?」
皆が顔を俯く中、エミリアだけが顔をあげて恐る恐る聞いてくる
「……まぁな、おかげで俺の残金310ヴァリスだけど……返せなんて言わないし勿論稼ぎもいつも通り四等分だ」
「でもそれじゃリーダーが……」
「……いや、大丈夫だ。それよりもお前達に強くなってくれなきゃ困る……だからコレは俺からの先行投資だと思ってくれ……心配するなエミリア」
……正直な話、短剣が欲しかったんだが、第一階層ならこの小剣一本あれば十分だよ。
「良し、お前達…そろそろ行こうか」
金欠の焦りと今更第一階層だけと言う脱力感を抱きダンジョンに足を踏みえれる
「……朝食……食い損ねた……」
~第一階層~
第一階層に足を踏み入れて早々にデプスアミュレットが開戦を告げるゴングの様に敵の接近を知らせる。
「前方にコボルト一体確認。今回は俺は参加しない、お前たち三人で戦って貰う。その代わり、後ろから出てきた敵は任せろ。……よし、じゃあ始めろ」
「セリア、クラリス!頼んだよ!!」
背後に居るエミリアの合図でクラリスが魔法の準備に入り、セリアが弓構え矢を握り狙いを定める。
「はい!【穿て、雷の閃光】ライトニングッ!!」
前方から接近して来るコボルト一体に対して魔法が放たれる。
「……!」
……大丈夫、前は目を瞑って見れなかったが今度はしっかりと見た。杖の先から青白い線が複数の束になって敵へ襲い掛かる所を。ただ、触れた瞬間がどうなったのか確認できない。気が付いた時には敵の体は複数の焦げた風穴が空いている。あの魔法速過ぎるんだよ。
「……や、やりました!リーダー!」
「良くやったクラリス……」
彼女の頭を撫でた後魔石を革袋に入れる。そして休憩を挟む暇なんて与えないと言わんばかりにデプスアミュレットが敵の存在を知らせる様に共振する。
「次だ!壁の中からゴブリン一体確認。仕掛けろ」
「「「はい!!!」」」
さっきと同じ様にクラリスが魔法を放ち、その間にセリアが弓を構える。エミリアはその後ろで待機する。
「……ライトニングッ!ああッ……」
「大丈夫…倒れなさいッ!!」
クラリスの魔法が敵の横を通り過ぎる。ゴブリンは少し焦げたが、まだこちらにナイフを持って迫り来ている。しかしセリアの弓矢がそれをカバーするかのように尖った木の矢がゴブリンの額に深々と突き刺さり魔石を残して消えた。
「ナイスカバーだセリア……」
「ちょっと!!触らないでよッ!!!」
「…………」
……そこまで言うこと無いじゃないか。リーダとしてはスキンシップをだな。…え、コレはセクハラ?俺の村にはセクハラなんて言葉は存在しなかった。
「……良し、前に進もう」
連戦だったが疲れた様子は無かったので少しダンジョンの奥に進む事にした。奥に行くと案の定行く手を塞ぐようにコボルトが立っており、俺達を見つけると問答無用でこちらに迫って来た!
「……ライトニングッ!」
「フンッ!バカみたいッ!!」
クラリスの魔法を跳躍して避ける。それに合わせる様にセリアの放った矢がコボルトの右肩に突き刺さる。しかしそれでもコボルトは迫ってきている。
「ボクの戦闘、始めるよッ!!」
後ろからエミリアが二人の間を走り抜けコボルトの前に飛び出る。空かさずエミリアに飛び掛かって来るが横に避け、すれ違い様に脇腹を切る。しかし最底辺の威力を持つギルド支給のナイフじゃ流石に無理がある。
「っと、当たる気がしないね!!」
ハーフと言えど流石は
「やあああああああああ!!」
背後に回り込み背中に飛び乗る。そして二本のナイフでコボルトの背中を深々と突き刺す。瞬間に魔石を残して消える。
「ッハァ…ハァ…どうだいセリア、エミリア……リーダー!今度はボク油断しなかったよ!!」
「……上出来だエミリア!良くやった!!」
エミリアの頭を撫でる、今回は油断しなかったみたいで一安心した。
「……良し、戦えば戦うだけステイタスの熟練度は上がる。ゆっくりで良い、でも確実に行こう!」
「「「はい!!!リーダー!!!」」」
彼女達が考えた作戦はと言うと
向かってくるモンスターにクラリスの魔法、その直後にセリアの矢で追撃する。それでもダメならエミリアが前に出てモンスターと戦う。状況によってセリアも小剣を持ってエミリアの加勢に入る。その間クラリスは後方に行き別の方向から加勢して来るモンスターを味方に当たらないように迎撃する。
「……」
初めてダンジョンに入ったのは昨日だと思えない程良く出来ている作戦だと思う。
「……!」
でもなお前達。今の状況みたいにエミリアとセリアが前に出たら後方のクラリスの背中は誰が守る?
アミュレットがクラリスの背後の壁からモンスターが出て来るのを警告する。
「……まぁ、今回は俺が守るんですけどね……そう言ったし」
コボルトの前に出る。飛び掛かって来ずにその場で片腕を振り上げたコボルトに俺は振り上げた腕とは逆の方向に斜め一歩前に進み、すれ違い様に腹部を横薙ぎして上半身と下半身と言う名の夫婦を強制的に離婚させることに成功した。
「……危なかったな、クラリス」
「……あ、ありがとうございます……」
どうやら向こうも終わったみたいだし、一旦集合しよう。あ、魔石の回収は忘れずにな。
「……お前達……見た所、いい感じじゃないか」
「うん!ボク達が昨日考えたんだ!!」
「…でもこの作戦敵が単体で来た事を想定した戦い方なのよね……」
「魔法を当ててしまうのが怖くて……」
「……まぁ、色々と考える所があるとは思う。でも今はモンスターを倒して、ステイタスとヴァリスを貯めるのが一番のダンジョンの下層に潜る為の近道だ。……休憩したら再開しよう。
」
「「「はい!!!」」」
……あの子達が休憩している間に鉱脈を何ヶ所か見つけたから採掘しよ。どうせショボいのしか出ないと思うけど。
そしてクラリスに異変が訪れる。休憩が終わり四度目の戦闘が終わった後の事だ。
「……うぅ……」
クラリスが呻きながら前に倒れる。エミリアとセリアが慌てて駆け付ける。
「クラリスッ!!」
「クラリス!大丈夫!!」
「大丈夫だ……とは行かないけど大丈夫かクラリス?」
「……少し……頭がクラクラします……」
「……一度ダンジョンを出て休憩しよう。
魔法の使い過ぎで精神力が尽きて気絶を引き起こす現象。ただ単純に気絶するだけなのだが、ダンジョン内において気絶は全滅の可能性を大きく上昇させる。
俺がクラリスを背負い、杖をセリアが持ち本格的な休憩を兼ねてダンジョンの外を目指した。
~聖鳥の泊まり木~
「それで、戻って来たのかい。余り無茶はしないでくれよ?」
「はい、リーダーとして気を付けてはいるんだけどね……」
今クラリスは俺の部屋のベッドを使って休ませている。
「俺、ギルドに行って換金して来るよ。エミリアとセリアはクラリスを頼む」
「うん!分かったよ!!」
「……早く行ってきなさい……」
~ギルド~
「お願いします」
「あいよ、4800ヴァリスだよ」
「どうも……」
丁度一人1200ヴァリスか。エイナさんに見つかる前にさっさと退散しよう。
「……あの子達の所に戻る前にアテナ様のトコ行こう……ついでにこのショボい鉱石も換金しよ」
~ヘファイストス・ファミリアのホーム~
「……100ヴァリス」
「……ハイ」
また100で売れたよ。
「……で、アテナ様はまーたやらかしたんですか……」
「あらアーク君。こんにちは」
「こんにちはヘファイストス様。……って言ってもまだ12時回ってないんですけどね」
「……」
奥の部屋に入るとヘファイストス様がこの駄女神を説教しているところだった。
「あ、御免なさい。ステイタス更新ね。直ぐに出ていくわ」
「イヤイヤ、ヘファイストス様。お気遣いなく……さぁアテナ様、ステイタス更新の時間ですよ」
「…………ハイ」
~ステイタス更新~
「……大体昨日のアテナ様の姿は何ですか。あの酒瓶抱いて寝てるあの姿は……」
「もう良いでしょソレ、今日散々ヘファイストスに言われたのに……」
「ヘスティア様にも言いつけようかな~ジャガ丸くん買いに行くついでに」
「……本当に勘弁してください……」
アークボルト=ルティエンス
アテナ・ファミリア
[力]:I 30 → I34
[耐久]:I 21 → I23
[器用]:I 40 → I48
[敏捷]:I 30 → I34
[魔力]:I 18 →
[運]:I 48 → I71
スキル
運命体現 [ラック・アルファ]
基本アビリティに[運]を追加する。
[魔力][運]以外の基本アビリティの熟練度が上がりにくくなる
強欲者印[ザ・グリード]
・モンスターを討伐した際ドロップアイテムを落とす確率が上昇する
[運]の値と討伐したモンスターによって確率が一定まで変動する
・モンスターを討伐した際入手できる魔石のランク(純度)が一段階上昇する
・ダンジョン内で採掘・採取を試みた際、レアリティが高い素材を入手できる確率が上昇する
[運]により確率が一定まで変動する
救済包囲[ムービング・セーフティ]
このスキルの保持者含め近くにいる人物は、精神力が回復し傷を癒す
スキル保持者の[魔力]依存
ただしスキル保持者の[魔力]がどれだけ高くても回復速度と量には上限が存在する
「見て下さいよアテナ様!!遂に役に立ちそうなスキルが発現しましたよ!!ってかアテナ様、スキルってこんなにポンポン発現するモンなんですかね……」
「……コレが普通よ」
「コレが普通か。そうですよね、普通が一番ですよ普通が」
セリア=ハーベスト
両手:ショートボウ(ギルドの支給)
ウッドアロー20本
小剣(カットラス)
体:レンジャーコート
羽帽子
髪留め
革の胸当て
革の腕当て
革の手袋
革のブーツ
エミリア=ハーベスト
両手:ダガー二本(ギルドの支給品)
体:ライトレザーアーマー一式
クラリス=ハーベスト
両手:初級用の木の杖(ギルド支給品)
体:黒いローブ
白いシンプルシックなワンピース(私服)
緑のロングスカート(私服)
黒い靴
赤いリボン
小さいアメジストの指輪(精神力を時間毎に回復する)
救済包囲[ムービング・セーフティ]
このスキルの保持者含め近くにいる人物は、精神力が回復し傷を癒す
スキル保持者の[魔力]依存
ただしスキル保持者の[魔力]がどれだけ高くても回復速度と量には上限が存在する
あの子達を心から守りたいと願った末に発言したスキル、現在の回復力は包丁の切り傷や転んでできた擦り傷に対して一晩中アーク君と添い寝をしたら治る程度の物である。