ダンジョンに運だけで挑むのは間違っていると思う   作:ウリクス

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早さは大事、でも誤字脱字も忘れるな……

唸れ、俺の文章力とアイデアッ!!!




第1話 まだ冒険者じゃない(冒険者登録編)

アーク……きろ!……たぞ!!お前の楽しみにしていた…………だぞ!!!早く起きろ!!!!

 

「……ん……」

 

商人の暑苦しい大声に目が覚めてしまった。…乗せて貰っている身なのにこの態度、俺は本当に失礼な奴だと思う。

 

「ようやく起きたか!おはようアーク!!と言ってももう日が沈みかけだけどな!!!さあ、門を開けてくれ!!!!」

 

俺は荷物を台にして身を乗り出す。眼前にはどんな屈強な軍勢だろうと、どんな凶悪なモンスターだろうと決して侵入は許されない…見ただけで威圧される巨大な門が現れる。

 

「開門!そしてようこそオラリオへ!!」

 

そして門番の合図と歓迎の言葉と共にその門が開かれた先には……

 

~オラリオ 入口~

 

「……oh……」

 

……田舎者には決して縁のない光景が広がっていた……。敷き詰められた建物、もう日が沈みかけているにも関わらず絶え間無く行き交う人達、立ち止まって談笑している人もいる。決して静かになることは無い賑やかな光景。……ああ、絶対にユージュアル村じゃあり得ないな

 

「どうだアーク!驚いたか!!あ、そうだ、町の中は馬車で移動するからもう少しだけ大人しくしてくれよ!!!」

 

「……わかった……ん?」

 

…あの耳と尻尾、キャットピープル!?初めて見た。で、あの二人組は確かボアズとパルゥムだな、子供じゃないかって?確かにそうだ。遠目で見れば小さい子供に見えるけど、腰に武器を吊るして大柄なボアズの隣を話しながら歩いている時点でおかしいだろうに。

 

でも、正直ボアズとパルゥムとドワーフは見てもあまり感動とかはしないな。

 

……少し思い出話をしよう。アレは去年の秋だったな、農作物の収穫した後でいよいよ冬を越せるように備え始めていたころだったな、三台の馬車と馬車と三人の商人がこの村に来たんだ。その三人がパルゥムとボアズとドワーフだったって話。

 

内容は一週間この村に滞在と次の集落に行くために食料を(まと)めて購入したい、との事だった。勿論冬を越せる食料は十分にあったし、余った食料は近くの村で物々交換とか、金に換えるつもりだったからな。村の皆は満場一致で彼らを村に受け入れ、歓迎したんだ。

 

見た目60代の彼らは商人一筋40年のベテランだけあって聞き手に回るのも、話し手に回るのも慣れていて話しているだけで楽しかった。ただ、歳で衰えているのが目に見えていたな。

 

「……」

 

別れ際に彼らに貰ったペンダントを見る、真っ赤な宝石で出来た牙と爪を象ったペンダントだ。曰く『売れ残りで嵩張(かさば)って邪魔になるだけだからな』って言われて半ば強引に貰ったっけ。その後『せっかく5万ヴァリスはたいて買ったのにな』って笑いながら言ってたけど。

 

……アレはこのペンダントを貰うきっかけは彼らをユージュアル村の離れの山に案内した時……

 

「……?」

 

突然馬車が止まった。せっかくの人の思い出話を…ってか大人しくしてくれと言われてまだ五分も経ってないのに……

 

「アーク!お前もついでだ!!ミアハ様に挨拶していけ!!!っと言うかアーク、いい加減武器と鎧を着とけ!!!!」

 

商人に言われてやっと気づく。俺寝間着のままだ……。

 

「……ああ……」

 

この体に吸い付く感じがどうにも慣れない。鎧を着るときは、まずはそれ専用の下着がある。まずはそれを着てから鎧を着用する。やって無かったら地肌と鎧がにダイレクトに擦れてかなり痛いらしい。……金属の鎧は論外

 

「……終わった……」

 

左右の腰の金具に小剣の鞘を通す。……固定してあるとはいえ、いざ二本付けてみると邪魔だな……

 

「おお!来たか!!待っていたぞ!!!ところで、神様と冒険者の関係を知っているか?」

 

勿論。神様は1000年前に天界から突然降りてきた不変不滅の超越存在(デウスデア)。その神様の手下、と言うか眷属(ファミリア)になることで神の恩恵(ファルナ)を受ける。モンスターを倒したり攻撃を避けたり逃げたり盗んだりすることによって、経験値(エクセリア)をてステイタスが云々……

 

「……一応、解る……」

 

まあ、ステイタスは主神を見つけてから考えよう。

 

「そうか!なら良いんだ!!この薬剤店にはミアハ・ファミリアのミアハ様が居る!!!失礼のないようにな!!!!」

 

失礼の無いようにな!!!!とか言いながら豪快に店の扉を開けて大股で入る辺り、流石というか、相変わらずというか……

 

~オラリオ西部 青の薬舗~

 

「…久しぶりですね…」

 

そこには落ち着いた声と物腰が柔らかい青年がフラスコを持って椅子に座っていた。

 

「久しぶりだなミアハ様!ガハハハハハ!!ユージュアル村から頼まれた物を持ってきました!!!…アレ?そういえばナァーザちゃんは?」

 

商人はこれまた豪快に笑いながら大きな麻袋をドン!!と置く。ミアハと呼ばれる青年はゆっくりと立ち上がり荷物の中身を確認する。……身長高ッ!!180はあるんじゃないか!?

 

「ナァーザは今出かけていて。……はい、確かに。何時もありがとうございます、ちょうど回復薬の素材が切れかけていたので……それでお代は……」

 

「ああ、良いよ!半額だ半額!!ミアハ様の薬のおかげで俺の雑貨店は繁盛しているしな!!!ガハハハハハハハハ!!!!」

 

神様相手でもブレないその性格、いや俺もこの人は嫌いじゃないよ?村にいた頃でもこの人に何度も世話になったし。……でも暑苦しい

 

「その代わりと言っては何だが、ミアハ様に紹介したい奴が居るんだ!おいアーク!!ちょっと来い!!!」

 

ゲ!このタイミングでかよ。

 

「……痛い……」

 

痛テテッテテ!引っ張んなって……ああ、初対面の人……嫌だなぁ……

 

「……ハジメ…マシテ……アーク、アークボルト=ルティエンス……デス……」

 

「初めまして、新しい冒険者。私の名前はミアハ。このミアハ・ファミリアの主神です。とは言っても零細ファミリアですけどね。でも回復薬の融通が利くのでどうぞよろしくお願い致します。」

 

何て涼しい顔して……こっちは冷や汗と脂汗出しながら必死に自己紹介したってのにぃぃぃぃ……!!

 

「ガハハハハハ!相変わらず人見知りだなアークは!!そんなんで冒険者やっていけるのかぁ!!!」

 

(やかま)しいよおっさん!さっさと次行こう、次!!

 

「……はぁ……」

 

もう直ぐ日が沈む、今度は何処に連れて行く気だ……?

 

「今度は前の番だぜアーク!ここがギルドだ!!」

 

~オラリオ北西部 ギルド~

 

「……でかい……」

 

「良し!行って来い!!どうせ何回も何回も通う羽目になるんだから!!!今のうちに慣れとけ!!!!ガハハハハハ!!!!!」

 

商人に背中を押され流れでギルドの中に入ることにした。

 

「……アアアア……」

 

中は真っ白な柱で作られた神殿だ。勇気を持って入ったのは良いが足が……動かない……

 

「……ッ!ッ!!」

 

不味い……兎に角動け…動け…動け動け動け……動かないと変な目で見られる。それで有名になったら冒険者生活始まる前に色んな意味で終わってしまう……

 

「……アノ、スイマセン……冒険者登録をオ願イシマス……」

 

震える足で受付まで辿り着き、さっきからこっちを笑顔でガン見していた女性に話しかけた。途中までは冒険者登録の手続きの手順が進んでいたのだが、彼女が何やらミスをしたらしく慌てはじめる。

 

「……?……」

 

その結果近くにいた女性に助けを求め俺の冒険者登録は何とか無事に終わった。でもな?いくら暇だからって俺が冒険者登録に必要な書類を書いている最中に二人同時に俺をガン見してくるのはやめてくれませんかね?

 

「……終わった……」

 

凄く長い戦いだった……。俺の担当アドバイザーになったのはミィシャ・フロットさんって人だ最初に俺が話しかけた人だな。因みに、援護に駆け付けた女性の名前はエイナ・チュールさんだ。

 

「お疲れだなアーク!ガハハハ!!さぁ今日はもう遅い!!!宿屋に行こうか!!!!」

 

「……うん……」

 

……もう何も考える気力が無ぇ……

 

~北部 聖鳥の泊まり木~

 

「久しぶりだな!ガハハハハハ!!ああ、一泊だ!!!そうだコイツは置いて行くぞ、なんせ今日から冒険者だからな!!!!」

 

「……ド、ドウモ……世話ニナリマス……」

 

この人顔広いな……見た目の顔はデカいけど……

 

「とりあえず食事にしよう!アーク、お前も今日は疲れただろう!!主人、スマンが食事を適当に見繕ってくれ!!!」

 

食事を終え、気の良いエルフのオッサンに一階の端の個室のカギをもらう。やっと眠れる……と思ったら商人がまじめな顔をして

 

「アーク、俺ができるのはここまでだ。お前の当面の目標は眷属に入れてくれる主神探しだ。大変だと思うが、決してあきらめるなよ。あとコレ、村長とお前の両親からの手紙だ。じゃあなアーク。お前が起きた頃には、俺はもうオラリオを離れているけど元気でやれよ。」

 

「……うん……お休み……今日は色々ありがとう……お休み……」

 

そう言って商人に背に向け俺も個室に入る。いい人だよなぁ……暑苦しくてうるさいけど……

 

~聖鳥の泊まり木 個室~

 

「……」

 

商人から貰った村長の手紙と親の手紙を開いた。

 

     ~両親の手紙~

      アークへ

 

似たもの同士ね。あなたの父も冒険者になりたがっていたのを思い出したわ。

 

 

どんな状況にも負けず決して諦めない事。あなたが急に村を

 

 

飛び出てしまったのは少し驚いたけど、

 

 

必ずあなたならやり遂げると信じているわ

 

 

偉い子になりなさい、強い子になりなさい。人を助けてあげなさい。そうすればき

 

 

っとあなたに返って来る筈だから。でも、偶には村の事を思い出し

 

 

てください。

 

 

苦しい時があります、悲しい時があります、自暴自棄になり感情に流され

 

 

る事だってあります。それでも

 

 

泣かないで。前だけを向いていなさい……貴方は私の自慢の息子

 

~貴方の父、母より~

 

 

     ~村長の手紙~

      アークへ

 

お前で何度目か……夢を追いかけ続ける若者はワシも昔はお

 

 

前のような冒険者に憧れ、何度村を飛び出そうとしたか……あの旅商人の話を聞いて

 

 

いつかはお前も旅立つときが来るのだと思っていたよ。だが心配はい

 

 

らん。何かを成し遂げるために多大な何か犠牲にしなければなら

 

 

ない時が必ず来る、ワシもそうだった。辛く苦しい戦いになるが言える事はただ一つ

 

 

いけ、志を持つ若者よ。

 

 

~村長より~

 

 

「……??……」

 

何かがおかしい、こう……決定的な何かが分からない……。

 

それに、今更ながら今思えばかなり怪しかった。資金3万ヴァリスとか多すぎる気がするし、あたかも新品の小剣二本と革の鎧が用意されていたのは何故だ。

 

「……ダメだ……」

 

疲れてて頭働かない。考えるのは明日にしよう。

 

「……Zzzz……」

 

 

それではみなさん……お休みなさい……

 

 




冒険者登録

名前:アークボルト(arkbalt)ルティエンス(lutyens)

人種:ヒューマン

性別:男

年齢:23歳

出身地:ユージュアル村

身長:165.5

体重:60.0

装備:(両手)小剣(カットラス)×2
  :(体)革の鎧一式
  :(装飾)デプスアミュレット

アドバイザーの判断:極度の人見知り

宿屋 聖鳥の泊まり木はオリジナルです……多分



次もなるべく早く更新したい
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