ポケットモンスターSPECIAL Anotherの物語 作:マルオ・オメル
Lv.45
性格:せっかち
アナザーが捕まえた。ポケモン、ちょうおんぱなどで相手を翻弄する。
アナザーはオーキド博士の言葉をヒントにトキワのもりを探索した。
「麦わら帽子って結構目立つからすぐに解るとは思うんだけどな…」
こんな近くにいるわけないのはわかってはいるがついついキョロキョロと辺りを見回す。
「しょうがない、俺のひこうタイプポケモンに空から探索してくれもらうか。いけ、ゴルバット!」
アナザーはゴルバットをモンスターボールから出した。
「ゴルバット、空から麦わら帽子を被っている奴を探してくれ」
アナザーがそう言うとゴルバットは空高く飛んだ。
「どこにいるんだか…麦わら帽子の少年は」
アナザーもゴルバットに任せっきりだと悪いと思い、アナザーもうろついて探索した。
「それにしてもこのポケモン図鑑って便利だな。俺が今まで見てきたポケモンのデータがしっかり乗ってるんだからな」
それから、オーキド博士の言っていた釣竿を持っていたという言葉に気づき、川辺に向かった。
「…さすがに釣竿=川っていうのは安易だったか?」
アナザーはそう呟くと同時にゴルバットが現れた。
「見つけたか、ゴルバット?」
アナザーはゴルバットに質問するとゴルバットは空をくるくると回った。つまり、少年がいたということだ。
「よし、さっそく少年のところに案内してくれゴルバ…」
アナザーがゴルバットと言いきる前に不審なものに気づいた。
「アバババババ!!!」
何が川に流されていたのだ。どうやらポケモンではなく人間だ。
「溺れてんのかよ!?」
アナザーはゴルバットと溺れている人間を見る。もしここで彼を助けるべく自分も流されたら少年が移動しているかもしれない…。
「ああ、クソッ!」
アナザーは川へ飛び込み、流されている人間を助ける。
「おい、アンタしっかりしろ!」
「アバババ!あかん、堪忍や!足が吊ってもうて泳げへん!」
アナザーは何か掴むものを探すが何も見当たらない。
このままでは、彼のパニック状態に巻き込まれ自分も溺れてしまう可能性があることにアナザーは焦りを感じた。さらにそんなアナザーに追い討ちをかけるように水辺のポケモンであるシードラが現れる。
「マジかよ…!」
(確か…シードラはどくのトゲ持ってるんだよな…今ここで何が起きたら本当にヤバイ…!
)
アナザーはポケモンをボールから出そうにも溺れている彼がしがみついてきてボールに手が回せない。
「おい!アンタ、一回俺から離れろ!」
「嫌や!ワイはここで死ねないんや!」
アナザーに必死にしがみつきながら彼は言った。
「死ねないのはわかるけど、お前がここで離さなかったら俺もお前も共死にするんだよ!」
アナザーは本格的に焦り出した。しがみつくコガネ人は自分が毒でやられたら、しがみつくものが無くなりに死んでしまう…。
「これに捕まって!」
声がすると共に釣糸が投げつけられる。アナザーは自分の腕に巻き付けると釣糸を投げた少年はドードに引っ張らせた。
「よし、ピカ!10まんボルト!」
するとピカチュウは10まんボルトでシードラを倒した。
「はぁ…はぁ…死ぬかと思った…」
「ほ、ほんまに助かったはおおきに…わいのカモネギが途中で疲れてもうて…川に流されて…足が吊ってもうて…」
「あの…大丈夫ですか?」
アナザーは少年を見ると目を開く。
黄色い髪に麦わら帽子、そして釣竿、ピカチュウ…。まさに自分が探していた少年その者だからだ。
さらに決定的付けるように図鑑から音が鳴る。
「え!?な、何!?」
少年は驚いて図鑑を取り出した。
「そ、それはレッドの図鑑!?」
「わ、わ、わ!こ、故障!?」
驚くコガネ人と麦わら帽子の少年の反応を見たアナザーは宥める。
「落ちつけ、それは共鳴音だ。図鑑と図鑑がそこにあると鳴るらしい、そのボタンを押せば音は止むハズだ」
アナザーも図鑑を取り出して図鑑のボタンを押した。
「図鑑!?どうしてそれを…!」
「わいのセリフや!どうして二人とも図鑑を持ってんねん!」
アナザーは少年とコガネ人を宥める。
「落ち着け、まずは少年。俺が図鑑を持ってるのはレッドを助けるお前をサポートするためにオーキド博士から依頼されて図鑑を貰ったんだ」
「あんさん、レッドを知ってるん!?」
「!?お前もレッドを知ってるのか、えーと…コガネ人!」
「わいの名前はマサキや!レッドとはチャンピオンになる前からの仲や」
「俺はアナザー。レッドとは小さい頃からの仲で弟みたいなもんだ。ちなみにこの図鑑は博士が作った試作品、プロトタイプだ」
二人は自己紹介すると、少年を見た。
「ほいで…キミの名前は?」
「ぼ、ボクは…名前は言えませんけど…昔、レッドさんに助けてもらったんです…だから助けたい」
「…そうか、だったら名前はいいや」
「こいつがレッドのピカチュウか?」
「はい、ピカです」
少年がピカを抱き抱えるとアナザーを押し退けるようにマサキがピカを抱えた。
「ピカ!わいや、マサキや!覚えてるか?ピ…アガガガガ!」
しかし、ピカは電気を流してマサキから離れる。
「すいません、実はピカ記憶が一部なくなってるんです…そうとうショックなことが会ったんでしょうね」
「そうか…ごめんな、ピカ。マサキもお前が懐かしくてつい抱き抱えちゃったんだ許してくれよ、な?」
アナザーはピカにそう言うとピカはゆっくりとアナザーに近づいた。
「ははっ、こいつ可愛いなー」
アナザーが抱き抱えると少年は驚く。
「スゴい…ピカは気が難しい性格なのにすぐに懐いちゃった」
「わ、わいの立場が…」
プスプスと煙を出しながら呻くマサキを尻目にピカを少年に返した。
「まあ、話は変わるが…レッドの手がかりか何かは掴めたのか?」
「それは…」
少年が何かを言い終わる前にアナザーは少年とマサキの頭を押さえて伏せた。
次の瞬間、氷のトゲが頭を少年の頭にあたる部分を通り抜けた。
「な、何や!?」
「考えてる暇はない!走るぞ!」
驚愕するマサキにアナザーは一喝して走った。