真剣繚乱   作:あろろ

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前書き

モノを書くのを随分離れてた人間が久々に書くので色々不備多いかと。
設定に関しては割りと適当でひとつ、所謂ゴールデンルールと言う奴でご勘弁願いたい。
軽く注意点を。

1.これはみなとそふとの『真剣で私に恋しなさい!』及び『真剣で私に恋しなさい!S』の二次創作である。
2.更にジャイブのTRPG『天下繚乱』の設定を色々ぶち込んでいる事。
3.更に更にオリジナル設定等色々混ざります。
4.シナリオは『真剣で私に恋しなさい!』及び『真剣で私に恋しなさい!S』のストーリーを主軸に進めていきます。
  その際、各ルートの良い所取りがあったりもします、ご留意ください。
5.主人公はオリジナルキャラで進めていきます。
6.カップリングがオリキャラ×原作キャラと言う可能性が非常に高いです、ご留意ください。

以上の点を見てOKと思える方はどうぞよろしく、無理だと思われた方は他のSSをお楽しみください。
では、どうぞよろしく。



プロローグ

 

 唐突だが、まずは状況を説明しよう。

 

 

 時は夏、さんさんと輝く太陽が大地を焦がさんが如く照っている……暦の上ではもう秋である、と言うのにだ。

 場所は川神市にある廃工場、その一角。

 工場は既に半壊、屋根が地面に崩れ落ちて土煙を上げる。そんな中に音が聞こえる……工場の崩れる音ではない、音が。

 コンクリートの床が削れんばかりに擦れる音、鋼と鋼のかち合う音、そして――、

 

「「おおおおぉぉぉッ!!!」」

 

 ――、天を衝かんばかりの咆哮。それは闘争の、それも聞く者が聞けば分かるであろう、激戦の音だ。

 それを繰り広げているのは数名の男女と……幾つかの異形。

 一つは黒の全身を覆うスーツに銀の手甲、胸甲、脛当、そして頭部を全て包むヘルメットを被っている。

 

「せぇりゃあああ!!」

 

 まるでテレビの特撮ドラマの中から抜け出て来た様な戦士は眼前の『敵』に向けて赤い光を纏った強烈な飛び蹴りを放つ。テレビの中であるならこの一撃を受け『敵』は爆散、そのままエンディングへ行くのだろう。

 しかし、眼前の『敵』はその蹴り足を無造作に掴み、勢いのついたまま空に放り投げ、そこに追撃を仕掛ける。

 

「させいでかぁ!」

 

 だが、そこに割って入る影が一つ――、それもまた特撮ドラマの中から抜け出してきたような姿であった。鋼鉄の甲冑、とでも言えば良いのであろう、先の戦士と比べれば圧倒的に無骨。

 その無骨さに負けぬ豪胆さを持つ甲冑ごと追撃の為に飛び上がる『敵』に肉弾を仕掛ける。戦士への追撃を甲冑に邪魔されれば『敵』は豪腕を振るい甲冑を叩き落そうとする。

 甲冑はそれに対し己の拳、鋭い爪の生える両の手で数合応じるものの、横合いから打ち込まれる蹴りを受け壁へと吹き飛ぶ。

 

「ぐっ?!」『大丈夫か、十郎太?!』

 

 苦悶をあげる甲冑の“中身”を案じる声は甲冑“自身”から響く。だがそんな“甲冑”の心配を他所に『敵』は着地し、更に追撃をせんとその両手に輝きを、気を両掌の間に溜め込む。

 尤も――、

 

「二度もそんなもん!」

「撃たせるか!」

 

 ――、二人の少年が射線上に割って入り、その内の一人、唐装と呼ばれる服に身を包んだ少年が『敵』に吶喊。その手には身の丈―、160cm程度であろう、それを超えるの長さの棍で払い、叩き、突いて『敵』を攻撃する。しなりを含んだそれは常人なら一撃で倒れかねない打撃を幾度も打ち込むが、それだけでは終わらない。

 

「破唖唖ァァァッッ!!」

 

 例えるなら拳の雨、蹴りの嵐と言ったところであろう。突きと共に棍を手放し、裂帛の気合の伴った徒手空拳による攻撃で『敵』を打倒せんと数十を超え数百に近い打撃を加える。

 されど『敵』もダメージを受けながらも拳を真っ直ぐに突き込み反撃を振るう。並の武術家は愚か、一流と呼ばれる達人であってもそれを躱す事は至難であろう。だが、その少年は――、

 

「受けてはやれん……!」

 

 ―、音速超過の拳を“受け流し”、その腕を取って宙へと放ったのだ。無論『敵』も馬鹿では無い。即座に空中で身をひねり態勢を整えようとする。

 だがその隙を見逃さない一つの影があった。白の学生服を纏った少年は先の三人の攻勢に怯みもしなかった『敵』に対し一歩も怯まず距離を詰めて手にする鉄剣を振るう。

 光を纏った剣の刃は鋼の戦士の蹴りも甲冑の爪も唐装の少年の拳打に対しても零さなかった鮮血を肩口から噴出させる。

 

「良しッ!」

「良しじゃない、下がれ!」

 

 後方から飛ぶ言葉に学生服の少年と唐装の少年は咄嗟にその場から距離を取る。それとほぼ同時に『敵』はその場で爆発、もし一秒でも遅れれば二人とも爆発に巻き込まれていたであろう。

 距離を取った二人は更に数メートル距離を取り、そこに先程の戦士と甲冑が集まる。

 

「大丈夫か! 傷はないな? あまり治療している時間も惜しい、ヒット&アウェイを心がけろ!」

「分かってる! けど踏み込まなきゃ一撃もまともに入らん!」

「だが踏み込みすぎて倒れたらソレこそ終わりだと言っているんだ!」

「えぇい、そんなことはこっちだってわかってる!」

 

 ドイツ陸軍の軍服に身を包んだ青年が荒い言葉を投げかければ、激しく噛み付く唐装の烈と呼ばれる少年。その様子に小さく嘆息を吐く甲冑の中身、十郎太……その視線は爆炎の中へと向いている。

 

「おいおい、喧嘩してる場合じゃないでしょ……そんな元気があるなら前見な。 相手まだまだしてくれるみたいよ?」

「だろうな……流石に厄介だな。 いつまでもこの調子でやらなきゃいけないとなると、ジリ貧だぞ」

「言わない言わない。 にしても本当に元気よねー、あたし羨ましいかも」

 

 悪態を吐く烈に対し戦士が声をかける……その声は男のソレでなく、まだ幼さすら感じる少女の声だ。

 

「いやいや、アリッサがあんだけ元気とか想像だけで勘弁してくれ」

「珍しいな烈、同意見だ」

「ははは、烈君もアルフレッド君も後で一発拳骨入れるから覚えとけよー?」

 

 烈とアルフ改めアルフレッドに声こそ笑っているものの怒気を孕んで言葉を返す鋼の戦士ことアリッサ。そんな三人を諌める様に声を掛ける学生服の少年……名を勇人、須佐勇人と言った。

 

「おら、三人共。 その辺にしとこうぜ……お待ちかねみたいだしさ」

「ったく、俺も年だから無理したくないんだがね」『ぼやくな十郎太、盾の務めは大神の誉れだぞ!』「分かってるよ」

 

 鉄剣を構え直し、剣に宿す輝きを全身に纏わせる勇人。甲冑“自身”と軽く言葉を交わしながら身を低く構える十郎太。

 

「んじゃ、勇人君がアタッカー、烈君とあたしでサポート、十郎太は気弾とか打撃を何とかしてね。 アルフ君は適せん指示よろしく!」

「一応治療薬の用意はあるが、あまりダメージを貰い過ぎるなよ」

「俺は掠めただけで即死コースだから貰い過ぎ通り越しそうだがな……」

 

 右肩をぐるぐると回してから両の手の金の手甲をかち合わせるアリッサ。

 応急手当用の救急スプレーの用意をしながらも即座に指示が出せる様に用意するアルフレッド。

 いつの間にか回収していた棍を構え爆炎より出てくる人影に棍先を向ける烈。

 

 そんな三人に“話は終わったか?”、と爆煙の中の影は声を掛けて来た。爆煙から出てくる人影は学生服……川神学園の制服に身を包み、全身にドス黒い闘気を纏わせ向かってくる。

 その姿は弱い二十にも満たぬ少女の姿である。

 

「えぇ、お蔭様で……でも個人的にはこのあたりで手打ちにしたいんですが、ダメですかね?」

 

 烈の軽口に“ダメだ”、と返す。

 ”私はもっと楽しみたいんだ”、とも付け加えて。

 

「ッ……かーなーり、不味い状態かな」

「だが、今ならまだ間に合うんだろう? ……ならばやるしかあるまい」

 

 切羽詰った様な声をあげるアリッサを励ますアルフレッド、救急スプレーを腰のホルスターにストックしながら拳銃を引き抜く。

 

 “そんなおもちゃで闘うつもりか?”、と少女はアルフレッドに声を掛けるもアルフレッドはそれには答えない。

 

「拳銃をおもちゃ扱いか……いやはやおじさん、あんなのとやりあわなきゃいけないって思うと恐いよ」

「軽口叩けてる内は華、って前に言ってたよな。 という訳でまだ余裕あるもんだと思っとくよ」

 

 十郎太の言葉に勇人が返せば、まずったね、と愚痴る十郎太。

 

 “話はそこまでだな……第二ラウンドと行こうか!”相対する少女がそう吼えると共に漆黒の如き黒い闘気を纏い、再び彼等に襲い掛かる。

 ソレに対し五人は再び武器を―、剣を、棍を、拳を、爪を、銃を―、構えて相対するのであった。

 

 

 

 彼等は何者なのか。

 どうしてこうなったのか。

 ソレを語るには半年ほど前にまで話は遡るのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本、川神市。

関東三山にして武家のメッカたる川神院を持つ長閑、と言うには少々騒々しい街。

そんな川神に伸びる魔の手があった。

ソレはどこぞの秘密結社でもなく、また悪の軍団やテロリストにも非ず。

これは世が乱れる時に現れると言う邪悪、妖異。

それに立ち向かう戦士……その名を英傑。

この物語はそんな英傑たちの物語である。

 

 

真剣で私に恋しなさい! × 天下繚乱RPG

 

 

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という訳で真剣繚乱再開にございます。
どうぞ、時間がお空きの方は読んで頂ければ幸いです。
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