「おいで」
小さな身体をそっと抱き寄せる。恐る恐るといった感じで妹は俺に身体を預けた。
「いまから、・・・・・・するの?」
「そのつもりだけどイヤか?」
「そういう聞き方ずるいと思うな。絶対イヤなんて言えないよぉ」
俺の腕の間にすっぽりと収まった妹の身体を服の上からなぞっていく。
まだ幼さを残しながらも平面ではない。なだらかな丘陵。性的興奮を感じるには十分すぎるくらい魅力的だ。
それにこの匂い。甘酸っぱい香り。俺の妹はいつからこんな良い匂いをするようになっていたんだろう。
「なぁ、気持ちいいか?」
「んぅ・・・・・・わかんないよぉ」
妹の表情は気持ちいいというよりこそばゆいといった感じだ。硬く目を閉じ歯を噛み締め何か耐え忍んでいるようである。
「くすぐったかったか?」
「う、うん」
俺もそんなに経験があるわけじゃない。どこを触ったら気持ちいいのか、そんなことすら分からない。
それでもおっかなびっくりと俺に身体を預けている妹を俺は可愛いと思っているし、愛おしく思うから。
だから俺のほうが冷静さを失うわけにはいかない。
「胸、揉むぞ」
「え、ぇぇぇ!」
「なに驚いてんだ? もともと今日はそういうことするんだろ」
「そ、そうだけどぉ。あっ」
俺は妹の着ているパジャマの隙間から両手を差し入れる。しっとりとした肌は少し汗ばんでいた。
寝間着のためかブラがしておらずすんなり柔らかな感触に行きつく。
「にゃ」
柔らかな膨らみを持ち上げたり軽く揉んだりしてみる。そのたびに妹は猫の鳴き声のような声を発していた。
「にゅあぅ」
「あにゃ……あうぅ」
妹の顔をのぞき見ながらを俺は手を動かし続けた。妹の顔はすでに朱に染まっていて頑なに目を閉じたままだが、ときどき艶っぽい声を発しっていた。
指先で膨らみの頂きをいじってみる。乳首はすでにはっきりと自己主張していた。
こりこりとした感触に俺の股間がびくびくと反応している。このしこりみたいな固さは妹が興奮している証拠のようなものだ。
俺は今から妹を犯す。
現実味を増してくる背徳感と性的興奮は俺の下半身をどんどん元気にしていく。
だが勢いにまかせるだけではだめだ。
妹はまだ経験がない。勇んでは怯えさせるだけ。もしかしたら俺はそれが理由に嫌われるかもしれない。
俺は妹に嫌われたくない。誰よりも大事だと思うから。恋人として、家族として。
「おにいちゃん、あったかいのがずっと当たってる」
妹は俺の変化に気付いていた。
「俺だってお前を抱きたくてしょうがないんだよ」
「うれしい。いいよ、……抱いて下さい」
「ああ」
蕩けたような笑みを浮かべ、妹は俺を誘う。
この甘味な誘いに乗るのは簡単だが、それではまだ経験のない妹に想像以上の苦痛を与えてしまうことになる。
せめてもう少し。
「触るよ」
「あう、……ど、どうぞ」
その返事を聞いて、俺は片手を胸から離し、寝間着の上から太腿をなぞるように手を這わせた。それから徐々に足の付け根の方に向かっていく。
妹は切なそうにその光景を目で追っていた。俺はそれに気付くと視界を塞ぐように口付けをする。
ちゅ。
浅く、それでも唇をなぞるように味わう。
柔らかな感触となんともいえない甘いものが俺を満たしていく。
そっと離れると、妹がとろんとした目で俺を見つめていた。
「ふぁあ、も、もっと」
おかわりを要求する妹の愛らしさに俺は抗えない。抗う必要なんてない。この胸を焦がすような愛しさが狂おしい。
「ああ、いくらでもしてやるさ」
「うん……ちゅぱ、ちゅ」
今度は深く、求めていく。妹はそれを望んでいる。
柔らかな唇に舌でノックすると、艶めかしい吐息とともに唇が開いた。
口内に舌を差し入れる。
「んんっ」
妹の身体が少し震えていた。少し妹には早かったかな。そう思いながらも躊躇なく舌を這わせていく。
普通は触れることのない場所。自分の舌で侵していく妹の身体の中。歯の形までわかってしまう。不思議な気分だった。
口内には唾が溜まっていて、それをしたで掻き出し吸い取る。
これが妹の味。
「ん~んんっ!」
恥ずかしいのか、それとも息が苦しいのか、妹が顔を真っ赤にして悶えていた。
それでも俺は離すつもりはまだない。
舌先を再び妹の中に、挿入する。深く、もっと深く。
やっと妹の舌に届いた。妹は初めてのディープキスに戸惑っていたのだろう。俺のなすがまま全てを受け入れるだけだった。
だから俺はこの気持ちを妹にも教えてやりたいと思う。
愛しい人の普通は届かないような場所を共有できる悦びを。
「んんんんっ!!」
俺の舌が縮こまった妹の舌をなぞる。そして誘う。この享楽への場所へ。
目と目が合った瞬間、妹が頷いた。
ゆっくりと妹の舌が俺の唇に触れた。ざらざらしていて申し訳なる。
それでも妹は舌を必死に動かして俺の唇をなぞっていた。それからゆっくり中へと進んでくる。俺は舌先でそれを受け入れた。
妹の舌が俺の歯をなぞる。こそばゆくそれでいて心地良い。
他の誰でもない。愛おしいから任せられる。この身体を。
それから唾を混ぜ合うように唾液の交換をした。汚らわしいなんて発想はない。好きだから欲しくなる。そういうものなんだ。
「ふぁあ、……ふぅふぅ」
「はぁはぁ」
お互いの唇が離れた時、すごく後ろめたかった。
呼吸をすることすらもどかしいほど心地良かったから。
「大好きだ」
唐突にそんなことを言ってみたくなる。もう恥ずかしさもなにもない。ただ愛おしいそれだけが俺を満たしている。
気付けば妹はぼーっとしていた。恍惚の表情とはこういった顔を指すのだろうか。
「大丈夫か?」
「……えへへ。ちょっとおかしくなりそう」
良く見ると太腿をもぞもぞさせてた。俺は気付いてしまう。
イキそうだったのか。
そう言えばキスに夢中になってしまったせいで手の方が止まっていたことに今更気付いた。
俺だって経験は浅い。
それでも妹よりは俺の方が知識があるはずだ。リードしてやるのだって兄の役目だろう。
兄と妹がそもそもそんな場面に至ることなどない。なんて知っている。
それでも俺はこの少女の恋人であり、兄でいたい。
「それじゃあ、始めよっか」
俺は一種の合図のつもりでそう言った。
「……うん」
妹もそれを理解していた。
俺はもう一度妹の下半身へと手を伸ばす。ほんのりと湿った、愛しい人のその場所へ。