神喰いと魔法少女   作:黒月 真夜

1 / 1
第1話

「…ん」

 

 

 

穏やかな風と柔らかな陽光の中、彼は唐突に目を覚ます。

いつの間にか眠っていたらしい。最も、こうも穏やかでは仕方ないかもしれないが。

体を起こして辺りを見回せば、緑豊かな自然が目に入る。どうやら自分は、森の中にいるらしい。

ピクニックをするには持って来いの場所だろう。

だがそんな光景を前にしても、彼の頭に浮かんだのは一つの疑問だった。

 

 

 

「…どこだ、ここ」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

ここで一つ紹介をしておこう。

彼は極東支部に所属するゴッドイーターである。

ラケル博士が引き起こそうとしていた終末捕食を防ぎ、一躍その名をとどろかせた。

現在では、仲間からは隊長と呼ばれ、その名の通り特殊部隊ブラッドを率いる傍ら、独立部隊クレイドルの活動を手伝うなど、多方面で活躍する人物であった。

 

 

 

そんな彼は今回、情報特務局のリヴィ・コレット少尉とともに、突如として異変の起きた螺旋の樹の内部調査に来ていた。

だがその途中崩落に巻き込まれて遭難してしまい、リヴィと二人で脱出のための手掛かりを探していた。

そんな中、休息を兼ねて仮眠をとっていたのだが…

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

隊長「そこまでは覚えている。問題は、そこからどうなったか…」

 

 

 

そう、自分達は確かに螺旋の樹の中にいた。

そこはこんな風に、暖かな日の光が差すような場所ではない。

オラクルが吹き荒れ荒神がうろつくような、不気味な場所だったはずだ。

ではここは一体どこなのか。

なぜ自分はこの様な場所にいるのか、一緒にいたリヴィはどこに行ったのか。

 

 

 

隊長「ふん、考えていても仕方ない…か」

 

 

 

ここで考えていても、答えは出ない。

ならばひとまず行動を起こすしかないだろう。

幸い、神機は手元にある。

よっぽどな敵が出てこない限り、身の安全は大丈夫だろう。

そう考え、隊長は周囲の探索から始めることにした。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

探索を始めて数十分。

未だ荒神とは遭遇せず、かと言って当然だが人と出会うことも無い。

だがこうやって探索することで、少しづつだが周囲の状況が分かってきた。

一つ目、どうやらここは相当に広い場所であるらしい。木に登って辺りを見回してみたが、周囲には建造物らしきものは見当たらず、遠くに山が見える程度である。

二つ目、この辺りにあるものにオラクル反応が無い。草木も調べてみたが、オラクルの様なものは見受けられない。

となると、ここは何なのか…。

地球上に、未だオラクルや荒神の影響を受けていない場所があるのだろうか。

そんな事を考えていると、ふと人の気配がした。

 

 

 

隊長「…?」

 

 

思わず神機を構えるが、その気配に敵意はなさそうである。

取り敢えず警戒しつつ、彼は声をかける。

 

 

隊長「…誰かいるのか?」

 

 

すると木の影から、自分と同じように神機を持った、一人の男が姿を現した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。