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ーー時刻:病院の中にいた魔女を倒したそのすぐ後
ーー場所:病院の出口
ーーあれから西園寺信乃は後悔していた。自分が鹿目巧也を叩いた事についてだ。
「…なんで、タクヤ君黙ってたんだろ?何にも悪く無いどころか…良いこと…してたのに…。それなのに、私、ひどいことしちゃった…。」
ーー昨日、白髪の少女は話してくれた。病院の中で作られた魔女の結界の中にいた時の事、
ーー白髪の少女の話は終わると同時に、西園寺信乃はすぐに白髪の少女に謝った。しかし、一番謝りたい当の本人は帰って行ってしまった…
「ごめんなさい…タクヤくん…。」
「でも、タクヤくんはどうして、悪役振って話してたんだろ…?私が嫌いなのかな…それとも…魔法少女が?」
ーーするとそこに、西園寺信乃に話しかけるものがいた。
「なるほど、そのタクヤって子供が使い魔を倒してたんだね。」
「うわぁ!?」
ーー西園寺信乃はいきなりキュウべぇに話しかけられて驚き戸惑った…。
「キュウべぇ…!いたの?」
「失礼だねぇ、ずぅっと君の肩に乗っていたのに…しかし、変身して、道具で戦うのか…(現在、存在するV1、G5システムとはまた違ったシステムなのかな?確かにG5システムくらい強い物なら使い魔は簡単に倒せるけど、魔女は無理かな?それに、あれは、成人用しかないはずだ…いったいどんな戦い方をしてるのだろう?…一度観察した方がいいかもね…)信乃…君が黙って、隠しごとしていたのはこの事だったんだね。」
「あんたには、関係ない事だし…」
「関係なら十分あるさ、魔法少女と契約して、魔女と戦って貰うサポートが僕にーーーーー」
ーーキュウべぇがそう話したその瞬間…西園寺信乃は肩に乗ってるキュウべぇを、掴み取りおもいっきり地面に叩きつけた。
「うざぃ…消えて…!」
「やれやれ…」
ーー西園寺信乃はその場から早足で立ち去り、キュウべぇはやれやれと言わんばかりに闇の中に消えた。
ーχー
ーーside:巧也
ーー時刻:魔女を倒したその後、…午後14時30分
ーー巧也は、今、魔法少女との関わりを考えながら歩いて来る帰ろうとしていた。
「…あれで、良かったのか?本当に…せめて、本当の事を話して、誤解を解けばよかったのかな?そうすれば、あの人も気が楽に…でも、囮にして、他の人たちを助けようとしたのは事実だし…それに、ワザと嫌われる様に何も言わず離れたのは事実だし…。」
「はぁ…何やってんだろ…俺。」
ーー巧也は本当に、コレでいいのかと思った…合理的な事ばっかり考えて、行動していた。
「……。」
「…。よし!」
ーーこの時、巧也は心を改め決心した。これからの行動は、今とは別のやり方でやって行こうと…。
「これからは、いっその事、あの人!西園寺さんにがっつり協力して、将来、ワルプルギスの夜の戦力の一つになって貰えばいいや!」
ーー巧也は今まで、デメリットを考えてなるべく、協力しない姿勢を考えていたが、それを改めた。
「そんでもって、まどか達の友達の一人になってもらって!みんなでワイワイやりゃぁ、いいや!うん!大丈夫だ!きっと上手く行く!」
ーー巧也は友達になって貰おうと決意する。
「そうしよう!そうしよう!明日、謝ってこれからは協力関係になって!楽しく、みんなで…」
ーーこれからは、友達として付き合って行こうと決意しようとしたその瞬間…
《ギイィィィ-----ィィイイイン!!》
「…ッ!ま、またか…!今日、二度目だぞ!!」
《ギィィィィ---ンギィィイイイイイン!!》
「…?ーーーーッ!?…うそ…だろ?!!」
ーー魔女の気配を察知した。しかし、今回の魔女の気配は違和感があった…
「…2体…同時に出現しやがったッッ!!」
ーー巧也は驚きと焦りを感じずにはいられず、額から頬へ冷や汗が流れた。巧也はすぐに、カイザフォンでサイドバッシャーを呼んだ。
【9】ピィ゛【8】ピッ゛【1】ポッ゛【1】ポッ゛【Enter】ポッ゛
『Side basher come closer』
《ブロロロロロロ!!》
ーーそして、すぐさまサイドカーの隣に乗ってるカイザギアを取り出し、装着して変身した。
【9】ピィ゛【1】ポォ゛【3】パァ゛【Enter】ポッ゛
『Standing by』
「変身ッ!」
ガチャン!『Complete゛!』
ーーすぐさま、バイクに乗って自身の場所から近い方の魔女の場所へ向かった。
「…たっくん?」
ーーすると、そこにはとある少女が見ていた。
ーχー
ーーside:西園寺信乃
「はぁ…タクヤくん。仕方ない、今度の魔女退治の時に謝りますか…」
「…ん?ソウルジェムに反応が?え?なに?この反応?…二つ?一つは、ちょっと距離あるね。もう一つは…!」
ーー西園寺信乃は二つの魔女の気配を察知し、驚きを隠せず顔を真っ青にした。理由は2体同時に出現するのは初めてである事と、もう一つあった。
「これ、もう一体は私の家の近くに出現してるッ!」
ーー西園寺信乃は自分の家族の安全を確保したいがために急いで自分の家に向かった。
ーー西園寺信乃は
ーχー
ーーside:????
ーー場所:????
ーー見滝原の遠くから、この街の様子を観察する者がいた。
「さて、拝見させてもらうよ…タクヤ。もしかしたら、君なのかい?魔女を人間の手で倒せる者は?
ひょっとして君は、クウガなのかい?それとも…王を超えたオリジナルオルフェノクなのかい?」
ーχー
ーーside:巧也(タクヤ)
ーー場所:某所…何処かの建物の前。
ーータクヤが二つのうち一つの魔女の場所に到着した。
「今回は早めにケリをつけるッ!!早く倒して、西園寺さんの場所に向かうッ!…この結界の中か、コッチに向かって来てるかもしれないけどね。」
ーー
「(待っていてください!西園寺さん!)」
ーχー
ーーside:西園寺
ーー場所:西園寺家の近く
「はぁ…はぁ…!」
ーー西園寺信乃は走ってきた。すると、魔女の結界が出来ていた場所はコンビニだった。近くにいた人間はまるで生気を失ったゾンビの様に歩いて、魔女の結界の中へと入って行っていた。その中に見覚えのある人物がいた。
「------ッ!参士!!」
ーー自身の弟だった。西園寺が自身の弟が魔女の結界の中へと入って行くと、慌てて自分も入っていく。
「待って!参士ッ!」
ーχー
ーーside:巧也
ーー場所:某所、魔女の結界の中
『battle mode』
ーー低い電子音声が鳴り響きサイドバッシャーは巨大な機械のモンスターへと変形する。
「悪いな、時間がないから速攻で決める!」
ピピッピッ!
ーーカイザは操縦席でボタンを押し、マシーンの左腕についている砲台から6発のミサイルを発射する。そのミサイルは、発射されると同時に割れ、中から小型のミサイルが出現し、辺り一面にいた敵を一掃して行く。
《ドカ-ン!!ドコドカ--ン!!ドカン!!ドゴ--ン!》
「「「「「:]gj○7T1€@7▽▽5m'%!!(ギャアアア!!)」」」」」
ーー魔女の使い魔を倒したのを確認し終えると、ボタンを押しサイドバッシャーを
《ブロロロロロロ!!》
ーχー
ーーside:西園寺信乃
ーー場所:タクヤとは別の使い魔の結界
「邪魔だぁーーっ!!」
ーー魔法少女、もとい、西園寺信乃は大声を上げ、大慌てで次々と使い魔を倒し進んでいった…。それもそのはずである、彼女の弟が魔女に操られて結界の中へと入って行ってしまったからだ。
「(今回は、ソウルジェムの穢れなんて、気にしてられない…!速く…速く着かないと…!私の…私の弟が!)」
ーー今の彼女の頭の中は、自身の弟の事で頭がいっぱいであろう…しかし、それが大きな失敗へと導いた。
ーχー
ーーside:巧也
ーー場所:西園寺信乃とは別の結界の中
ドカ!ドカ!バキィィ!!
「○¥%5々7°⌘(ギャオオオ!!)」
ーータクヤはサイドバッシャーを自動戦闘にし、戦わせ、早めに戦闘を終わらせる様にし、直ぐにコルドスマッシュを決めようとした。
ーー腰に装着している双眼鏡を取り出し、カイザフォンの部品をそれに装着する。
『Ready』
ーーその電子音声と共にソルテックレンズの鏡筒が180度回転し機動する。変形したそれを右足首へと装着させ、その後巧也は携帯電話を開き『Enter』と描かれたボタンを押す。するとベルトが発光、その光はベルトから足まで伸びたラインに光が走る。
『Xceed charge』
ーーカイザは足底を魔女に向けて足に装着している双眼鏡から黄色い閃光を放ち四角錐状に展開する。
「でりゃぁぁーーーッ!」
ーー展開された黄色い四角錐の中に両足を伸ばして飛び込むカイザ。展開していた四角錐はドリルのように高速回転し始め魔女の体を貫き、魔女の背中から χ の紋章が浮かび上がる。
「・<:<湯2[%5re*○#(うぎゃああーーッ)!!」
ーー魔女の体は青い炎に包まれ、体は灰へと化し、塵に還る。
ーーやがて、魔女結界は晴れ元の景色へと戻っていった。そして、タクヤは一息ついた。
「ふぅ…。よし、コッチは終わった…!西園寺さんがコッチに来なかったってことはあっちの魔女を相手してる可能性が大きな。…よし、援護しに行きますか。」
ーーそう言ってカイザは、グリーフシードを回収してバイクに乗り次の現場へ向かっていった。
「…あれは、一体なんなんだ?まるで、あの力…オルフェノクの力を借りている様だった。君に興味が、湧いてきたよ。タクヤ。」
ーχー
ーーside:西園寺信乃
ーー場所:西園寺の近所に出現した結界。
ーー魔法少女、西園寺信乃は魔女と戦闘していた。
「うおぉりゃあーーーーーーッ!!」
ーー西園寺信乃は今、渾身の一撃を魔女に与えた。
「%q€az〆♯々7○!!!(ギャアアア!!)」
「…はぁ…はぁ…ッ!…よし!!」
ーー西園寺信乃は無事、魔女を倒し、グリーフシードをゲットした。グリーフシードの確認を終えると直ぐに結界の中で、まだ見つけていなかった自分の弟を探し始めた。
「(何処?何処にいるの?…参士?!)」
ーー操られていた人々の中探し続け、ようやく、西園寺信乃は弟を見つける事ができた。
「…あ!見つけた!参士ィ!」
ーーしかし、自身の弟に近づくと同時に西園寺信乃は絶望した…。
「……え?…う…うそ、…そ…そん…な…。」
ーー西園寺信乃の弟、西園寺参士は無傷では無く、重症の状態であった。右の脇腹、左胸、腹部から出血していた。
「…嘘ッ!!?さ、参士ィ!死なないでぇーッ!!」
ーー西園寺信乃は悲痛な声を上げながら、自分の弟へ近づいていった。
すぐさま、魔法で治療しようとしソウルジェムを取り出した。すると、自分のソウルジェムがとても穢れている事に気がつく、一瞬見て戸惑ったが、治療を開始した。
「待ってて!参士、絶対に助けるからッ!」
------2------
------
ーーside:タクヤ
ーー場所:某所…移動中
「間に合え!……ん?」
ーータクヤはバイクを止め、異変に気付いた…。
「…魔女の気配が消えた。西園寺さんが倒してくれたのか?」
ーータクヤは、ホッと息をついて、もう自分はの出る幕は無くなったと思い、変身を解除した。
そして、タクヤは腕を上に上げて体を伸ばし、歩いて帰ろうとした。しかし、次の瞬間…
《ギィィィイイイイイイイインンン!!.》
「ーーッ!またかよ!今日、四体目だぞ!?…位置は、……ッ!」
ーータクヤは今日、四体目の魔女を察知した…しかし、察知した場所にタクヤは驚きを隠せなかった…。
「…3体目と全く同じ場所かよ…!」
【9】ピィ゛【1】ポォ゛【3】パァ゛【Enter】ポッ゛
『Standing by』
「変身ッ!」
ガチャン!『Complete゛!』
ーータクヤは直ぐに、変身し4体目の場所へ向かっていった。
ーーすると、タクヤの去っていった場所に、ある人物がそこにいた。タクヤが一番よく知っている人物だ。
「たっくん…。あなたが学校で噂になっているバッテンのヒーローだったの?…貴方は一体、何と戦っているの?」
ーχー
ーー場所:西園寺信乃がいた場所。
ーー巧也はバイクで魔女の反応があった場所に到着する。到着したと同時に発生した魔女の結界を発見した。
「ここか…」
《ブロロロロ!!》
ーー発見したと同時に結界に入って行く。
ーΔー
ーー場所:魔女の結界の中。
ーー巧也は順調に新しく発生した魔女の結界の中を突き進んで行く。しかし、巧也はある違和感を感じた。
「…ん?…なんだ?発生して間も無いと言うのに使い魔が全くいない…西園寺さんが倒したのか?いや、それは無い使い魔を倒すのにもそれなりの時間がいるはず…」
「…魔女の結界に行くまでに、使い魔が全くいない魔女の結界なんてあるのか?」
ーー巧也は疑問を感じたが些細な事だと思い、そのまま進んでいった。
ーχー
ーー場所:魔女の部屋
ーー巧也は到着したと同時に、見覚えのある人物を発見し、話かけたた。
「…ん?(あれは、俺のクラスメイトの参士!)おい、お前…何をしてるんだ?」
「た、助けてくれ!姉ちゃんが…!姉ちゃんがッ!」
「…?いったい、何があった?」
ーー巧也が西園寺参士と話をしているその時、何者かが攻撃してきた。
《ドカァ!!》
「…ぐっ!」
「○*→35#tnj○$%(ギギィォ------------!!)」
「…ッチ!魔女か…!」
ーーカイザは戦闘態勢をとり、魔女と戦おうとしたその瞬間、後ろから自分の友達、参士から話しかけられる。
「待ってくれよ、あんた!」
「なんだ?今は魔女が…。」
「それよりも、姉ちゃんが起きてくれないんだよッ!!」
「は?」
「め、目を開けたまま、人形になったように反応しないんだよぉ!!」
ーーふと、参士の近くにある物にカイザは気がつく…。気づいたと、同時に巧也は叫んだ。
「------西園寺さんッ!」
ーー即座に、カイザは倒れている西園寺信乃に駆け寄ろうとする…が、
「i®○ad*ん∽h◆◆&e々(グオーーー!!)」
ーー魔女は、カイザのやりたい事を邪魔する。故、カイザに攻撃する。
「------ッチィ!…貴様ぁ…!」
ーーカイザはベルトに装着しているカイザフォンを使い、サイドバッシャーに命令し、相手をさせる。
『battle mode』
ーーサイドバッシャーが助けに入るのを確認すると、直様、倒れている西園寺信乃に駆け寄り、声をかける。
「西園寺さん!西園寺さんッ!!」
ーーしかし、参士の言ったとうりに反応は無く、人形のようになっていた。ふと、巧也はある事に気がつく。
「…ど、どこだ?!」
ーー何処にも、魔法少女のソウルジェムが見当たらなかった。
ーー当然、巧也は必死に何度も西園寺信乃の身体を隅々まで、同じ場所を何度も探した…。しかし、見当たらなかった。
「…どういう…事だ…!?」
「おい!何やってんだよッ!姉ちゃんが動かなくなったのは、あの化け物の所為なんだよ!」
「…あの!?」
「あの化け物が現れたと同時に姉ちゃんが動かなくなったんだよ!」
「…何っ!?」
ーーαーー↓
ーーー
ーー
ー
ーー時刻:約、10分前。
ーー魔女を倒した西園寺信乃は、重傷の弟を治療していた…。
「お願い…お願い!参士、今、治すから絶対に死なないで!」
ーー西園寺信乃は弟、参士が今ここで治さなければ死んでしまうと思っていた。実際、そうであった、ここで治さなければ参士は確実に死亡するだろう。
ーーしかし、そこに止めに入ろうとするモノがいた。
「西園寺信乃、君のソウルジェムが穢れで濁りすぎている。」
ーーキュウべぇだ。
「だから、どうしたの!?」
「…一応、僕は君の為を思って、治さない事をお勧めしているんだけどね。」
「そんなの知ったことか!絶対、私が死んでも、どんな目に遭っても!弟だけは…参士だけは助ける!」
「そう、なら僕はもう止めないよ。君の好きにするといい。」
「参士…、参士…!」
ーーそれからは彼女はひたすら、弟の名前を呼びながら治すのに専念していた。
「う…う〜ん…!ね、姉ちゃん?」
「ッ!良かった!無事で…無事で良かったッ!」
ーーそう言いつつ、西園寺信乃は弟の怪我が治り、喜ばずにはいられなくなり、思いっきり抱きしめた。
「姉ちゃん…!く、苦しいよぉ…!」
「ごめん、嬉しくて…。つい…。」
「…たく…。ん?なんだ?姉ちゃんそのタマゴみたいな物は?」
「え?これ?…これは…ーーッ!?」
「なんか、真っ暗で中が沸騰してないか?…それにヒビが?!」
ーーこの時、西園寺信乃は恐怖したと同時に覚悟した。キュウべぇから聞かされていなかったが薄々思っていた。もしかしたら、ソウルジェムが濁りきると死んでしまうのだと、しかし、それは不正解だ。
ーーソウルジェムが濁りきるとどうなるか、その答えを答えるものが現れる。
「西園寺信乃、どうやらソウルジェムが濁りきってしまったようだね。」
「キュウべぇ…、あんた、言っていたよね…。ソウルジェムが濁りきると魔法が使えなくなると…」
「うん、でもそれだけじゃないんだよね。」
「…まさか、死ぬとか?薄々、感じていたけど…。」
「残念、不正解だ。」
「…不正解なの?じゃあ…どうなるの?」
ーー次のキュウべぇの言葉に、西園寺信乃は嘘だと思わずには、いられなかった。
「君は、魔女へと
「え…いったい…?どういうこと?…キュウべぇ?」
ーー彼女は、弟を助けることで自分が死んでもいいと、死を覚悟していた。しかし、魔女になるものだとしたら…
「キュウべぇ…まさか、嘘…だよね?(それがもし、本当だとしたら…)」
「だから僕はやめた方がいいと言ったはずだよ?」
「…っなんで!そんな大事な事を今迄言わなかったのッ!?」
「今迄僕たちは君たち魔法少女に言っても、信じない子が多数だったからね…。それに、君達人間は同族殺しに負の感情を感じてしまうからね。だから僕たちは聞かれるまで伝えない方が良いと判断したんだ。」
ーー彼女はキュウべぇの言っている事が半分理解できず、半分理解はできた…もし、本当に彼女自身が魔女になってしまうものだとしたら、今ここで魔女になれば、
ーー確実に、彼女自身の弟、西園寺参士を殺してしまうからだ…彼女は必死に叫んだ。
「だ、誰か…(い、嫌だ…!)」
「誰かぁ!誰かぁッ!誰か私を…!」
「私をいますぐに殺してぇーーーーーーッ!!!」
ーー必死になり、周りを素早く辺りを見渡し、自分は助からなくてもいい、せめて、せめて自身の弟だけは助けたい、助けたい事で必死で自分を殺して欲しいと思い、叫んだ。
「ね、姉ちゃん!?な、何言ってるんだよ!?」
「参士ッ!!早く逃げてッ!?」
「に、逃げてってなんだよ!?どういう事だよ!?」
「いいから、早く…早く私から離れ------」
ーーそう、自身の弟に向かって逃げるように催促している時、彼女に変化が起きる。
ーーいきなり、彼女はいきなり、魂を抜かれたかの様にそこに倒れこんでしまう。
「ね、姉ちゃん?い、いったい…?どうしたんだよ!?」
ーー参士は、姉の変化に驚きを隠せず声をかける。しかし、反応はなかった。
ーーすると、彼女の持っていたソウルジェムにも変化が起きた。彼女のソウルジェムが割れたと同時に小さな衝撃波を生み、そこにあった辺り一面を風圧で吹き飛ばした。
ーー参士は吹き飛ばされない様に地面に這いつくばった。
「ね、姉ちゃんッ!姉ちゃんッ!!」
ーー風圧が止んだと同時に変化が起きた。辺り一面が抽象的な恐怖を感じさせる部屋に変わっていた。
「な、なんだよ?!ここ、まるで、あの時の様な…!?」
「そ、それよりも姉ちゃんだ!姉ちゃん!姉ちゃん!!」
ーー参士が自分の姉を探そうとし、辺り一面を見渡したその時、この世の物とは思えない何かを見てしまった。
「○%*€y5〆b□□ev°n∈sj!!」
「な、なんだよ!?こいつは!」
ーーそう言って、後ろに後ずさりすると、足が何かにあたる。
「ん?ね、姉ちゃん!」
ーー自分の姉、西園寺信乃だった。
「お、起きてくれよ!姉ちゃん!姉ちゃんッ!!」
ーーすぐさま、参士は自分の姉の状態を確認する。しかし、姉の状態は人形のようにくたびれており、正気はなかった。誰でも見て分かる通り…死んでいた。それでもなお、参士はそんなのを知らず…いや、知りたくないが為、泣きながら自分の姉を呼びつけた。
「姉ちゃん!姉ちゃん!ねぇちゃんッ!!」
ーーすると、そこへ駆けつける者がいた。
「おい!お前、何しているんだ!」
ーーχの戦士だった。
ー
ーー
ーーー
ーーΩーー↑
ーー参士からの言葉を聞き、巧也は、ふと、隣に落ちている何かのカケラを見つける。そして、巧也は今日起きた事と参士の言ったこと繋げてを予想し頭の中で考察する。
「(今日、魔女が二体同時に出現し、また更に出現した…!そして、その新しく出現した魔女の結界には使い魔がいなかった…理由が!)」
ーー巧也はあの魔女がどういうものかを予想する。
「(魔法少女から新しく、魔女へ生まれ変わったばかりのものだとしたら…!)そんな…、…まさ、か…ッ?!」
ーー巧也はあの魔女が元々、
「あの…魔女は…!」
「&gسiห◎◇g○jgץl△ะyjkjsד‼︎」
「(ここに、倒れている…西園寺、さん?)」
ーー巧也は、気づいたと同時に、混乱し始め、頭の中が真っ白になる。
「(嘘だ…、)」
ーー何度も同じ単語を頭の中に思い浮かべる。
「(嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!)」
ーーすると、不意に、隣からカイザに向けて、参士が声をかける。
「おい!何、ボケっとしてんだよ!早くあいつを倒してくれよぉ!」
「…お前、(参士…アレは…!)」
ーー
「おい!姉ちゃんに何をしたんだ!?この化け物!!」
「お前ッ!そんな事を言うなぁ!あれはぁ…ッ!」
ーー巧也は、戸惑う…
「あれはッ…!」
なんて…言うつもりなんだ…?俺は?アレを…
〔本当は、お前のお姉さん〕だとでも言うつもりなのか?
あの、姿を西園寺信乃さんだった物だとでも…言うつもりなのか…?
ーーサイドバッシャーと魔女が戦っている現状を見て巧也は、更に考え自身の行動を戸惑う。
俺は、今迄、魔女を退治…いや、簡単にためらいなく殺していたんだ?!
なんで、あっさり殺していた?知っていた筈だろ!?魔女が元々魔法少女だった物だって!!なのに、なんで?
…化け物になったから?正義の為?人の為?…違うッ!!
俺は今迄、無視していたんだ!ワザと、忘れていたんだ!魔女が元々魔法少女であった事を!自分の心を折れない様にする為にッ!!
…俺は、今迄、生きて何をしていたんだ?
魔法少女を普通の女の子に戻す術は探したのか?
------していない!
魔女を魔法少女に戻す術は探したのか?
------していない!
キュウべぇに勝つ術を探していたのか?
------していない!
…何もしていない!俺はのうのうと生きていて何も出来ていないッ!!
なんで俺は何も出来ていないんだよッ!!何をやっていたんだッ!?
ーー巧也が考え、後悔していると、サイドバッシャーが押され始めた。
「gسiหg▽○*→jgץl△ะyjkjs!!」
《バキイイイ!》
「(サ、サイドバッシャーが!)」
ーーサイドバッシャーはそのまま倒れ込み、立とうとはしているが起き上がれなくなってしまう。
ーーすると、西園寺信乃だった魔女は、参士を掴み、持ち上げた。
「は、離せ!離しやがれ!化け物ッ!」
「さ、参士ッ!い、今助け------」
ーー巧也は途中で喋るのをやめてしまう。
「(助けるって、どうやって?西園寺さんを…殺して、か?)」
「離せよぉ!化け物ッ!姉ちゃんを、姉ちゃんを返しやがれえ!」
ーー参士は掴まれながらも必死に抵抗し自分につかみ掛かった魔女の手を殴る。
「(俺は…俺は…今、なんでも良いんだ!何か…何か方法は…!?)」
ーーすると、参士を掴んでいた魔女の手が強く握りしめ始める。当然、参士の体に痛みが走る。
「う、ぐぅ!い、痛ー!ッ!痛い!痛い!ゥァァアアアア!!」
「(さ、参士ッ!俺は…俺はッ!!)」
ーー巧也は素早く腰に装着している双眼鏡を取り出し、カイザフォンの部品をそれに装着する。
『Ready』
ーーその電子音声と共にソルテックレンズの鏡筒が180度回転し機動する。変形したそれを右足首へと装着させ、その後巧也は携帯電話を開き『Enter』と描かれたボタンを押す。するとベルトが発光、その光はベルトから足まで伸びたラインに光が走る。
『Xceed charge』
「ゔ、」
「う"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」
ーーカイザは魔女に向かって、悲しみ、憎しみ、悲痛を混ぜ合わせた様な叫びを上げ、走り出す。
ーー宙に高くジャンプし、足底を魔女に向けて足に装着している双眼鏡から黄色い閃光を放ち四角錐状に展開する。
「q∈⌘kg$dt%eち々4(ウギィ-ッ!)」
「う"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」
ーー展開された黄色い四角錐の中に、両足を伸ばして、叫びながら、飛び込むカイザ。
ーー展開していた四角錐はドリルのように高速回転し始める
「&gسiห&□□چvjgץlg○ะyjkjsד!!(ギャァ------------.!!!)」
ーーやがて、魔女の体を貫き、魔女の背中から χ の紋章が浮かび上がる。
ーー
「○$5⌘…▽bz∵e…#@…!!(ウギ…ガ…アァ…!)」
ーー彼女は悲鳴を挙げる力も失い、やがて身体中全て灰色へと変色し灰になって崩れおちる…。
「あ…あぁ…。」
ーーカイザはその場に両手を地面につけ跪いて、その様子を見ていることしかできなかった。
殺した…
西園寺さんを…殺してしまった…
なんで、たすけられなかった…?
なんで、近くにいなかった?
なんで…
なんで…
俺は…俺は…
俺は…何を…していたんだ…?!
ーーすると、参士はカイザに向かって、体を叩いて文句を言い始めた。
「なんでだよ…」
「ねえ…ちゃんは…
姉ちゃんは何処に行ったんだよぉ!」
参、士…
ーー西園寺信乃の死体は何処にもない、魔女の結界の所為だ。魔女が死ぬと結界は消失し、この際中の生きている人間などの生き物以外は一緒に消滅する。故に結界内で死んだ魔法少女や獲物の人間の死体も残らず、永久に行方不明のままとなる性質である。
ーー其れを知らない西園寺参士は言い続ける。
「教えろよ!姉ちゃんは何処に行ったんだよ!?返せよ!返してくれよッ!!姉ちゃんを返せよッ!!」
「あんた、正義の味方なんだろ!?なんでもっと速く来て姉ちゃんを助けてくれなかったんだよ!?」
「なんで速く来なかったんだよ!?あんたの所為だ!あんたの所為で姉ちゃんが…姉ちゃんが…!」
ーー巧也は何と言うべきかわからず、黙るしかなかった…
「……。」
「役立たずぅッ!------役立たずぅッ!!」
「…ーーッ!」
ーーカイザは自身の体を叩いていた西園寺
「…つッ!」
「…今日、起きたことは…誰、にも、言うな…どうせ、誰も…信じ、ない。」
ーーカイザは、それだけの言葉しか言えなかった。それだけ言うとその場を去っていった。
ーー西園寺参士はその場に座り込んでしまい泣き叫んだ…
「うわぁぁぁあああああああ!!ねぇちゃん…ねぇちゃああああああん!!」
「うわああああああああああああああああああ!!」
ーーーχー
ーー場所:何処かの裏路地。
「…ゼーッ!…はぁっ!ハァ!…ウッ!」
ーーカイザは変身を解除し、タクヤへ変わりその場に倒れ込んだ。
苦しい…苦しい…寒い…寒い…!
心臓が…全ての内蔵が…震えて…い、る…
ーータクヤは先ほど、西園寺参士がタクヤに向かって叫んだ文句が頭の中からフラッシュバックする。
《なんで、もっと速く来てくれなかったんだよ!?》
「…止めろ。」
《あんたの所為だ!あんたの所為で、姉ちゃんがッ!!》
「…止めてくれ…!」
《姉ちゃん…姉ちゃん!!うわああああああッ!!!》
「……ッウ!!…く…ッ…!」
ーー巧也は、己の無力、悔しさ、愚かさを感じずにはいられなかった…
「ちく…しょ…ぉ…」
「ちくしょぉ……」
「ちくしょぉぉぉぉぉぉおおおおおおおッ!!」
「なん…で…」
「なんでッ!こうなるんだよぉぉぉぉぉおおおッ!!!」
ーー叫んだところで何も変わらない…そんなことは彼自身が一番よく、理解していた…。